教育に命を懸ける 小学校教員”本垣内英人”さん

学校教員としてだけではなく、NPOや地域活動、全てにおいて”教育”に人生を懸ける“本垣内英人さん”からお話を伺いました。

本垣内英人さんプロフィール
出身地:福岡県
活動地域:福岡県を中心に
経歴:高校大学共にラグビー部に所属。福岡教育大学を卒業後、小学校教員となる。NPO法人 ヒトの教育の会常任代議員、NPO法人 人の土台づくり理事、一般財団法人 カンボジア地雷撤去キャンペーン理事、お寺yoga協会理事、NGO福岡ネットワーク理事。
現在の職業および活動:小学校教諭、NPO等の教育活動
座右の銘:「苦境に挑む大人の深い笑顔が子どもの生きる力を育む」

みんなが「生きているっていいね!」と言える社会を創る

Q1.本垣内さんが思い描くこれからの夢を教えてください。

本垣内英人さん(以下、本垣内):生きるということは大変なことが本当にたくさんありますが、それでもみんなが「生きているっていいね!」と言える社会を創ることです。

小学生に「あなたの夢は何ですか?」と聞いた時、サッカー選手になりたい、美容師になりたい、など職業を答えることが多いです。しかし、なりたい職業は夢の一部でしかありません。夢はもっと形が自由なもので、広く大きなものであってほしいです。

そこで重要なことは”理想”です。理想を追い求められないような社会は悲しいです。現実で生きながらも、理想を追い求めることができる個人の在り方、社会の在り方が必要であると、常日頃思っています。

個人の理想と、社会に対して「こうあってほしい!」という社会への理想、この2つの理想があると、人間は真っすぐ生きることができます。

1つ目の個人の理想は、先ほどのなりたい職業も含まれます。個人の理想には、なりたい職業だけではなく、「世界一周をしたい。」「宇宙に行ってみたい。」「一戸建ての家を建てる。」など、いろいろな夢があります。

僕は仲間と共に夢を毎年たくさんの人に書いてもらって、富士山の山頂に掲げる活動をしているのですが、夢を書いてもらうと、個人的な何かを成し遂げることよりも、「世界が平和でありますように。」と書く人もいます。これは2つ目の社会への理想です。

個人的な理想と社会に対する理想、この2つがあるとき、人間は本当に命を輝かせて生きています。明治維新の志士たちなど、過去の偉人たちはまさしく2つの理想を強く持って生きていたでしょう。日本人はこれを”志”と呼んでいます。

記者:”夢”というものの定義自体を考えさせられるお話です。

教育に命を懸ける!

Q2.本垣内さんはどのような活動指針で、どのような活動をされているのでしょうか?

本垣内:15年間以上、小学校の教員をしています。それ以外に5つの活動(ヒトの教育の会 常任代議員、一般財団法人カンボジア地雷撤去キャンペーン理事、特定非営利活動法人NGO福岡ネットワーク理事、NPO法人 人の土台づくり理事、お寺yoga協会理事)をしています。

5年ほど前に出会った”井口 潔先生”を師事し、毎日のように学んでいます。2019年現在97歳であり、九州大学医学部の名誉教授、日本外科学会の名誉会長などを歴任されてある、日本が誇る素晴らしい先生です。井口先生の教えで最も感銘を受けていることは「生物学的に人間をみる。」ということです。人間の脳をどのように育てていけば、人間の心を持つことができるようになるのかを研究されています。生物である「ヒト」を人間にするには、いつ、何を、どのように教えるのか、生物学視点に立った教育の在り方を、今でも全国で講演しておられます。井口先生の意志を引き継ぎ、正しい人間教育をこれからも進めていきます。

私の活動でどの活動にも一貫しているのは、教育に関わっていることです。私は教育に命を懸けています。同じような熱い思いを持った仲間は日本全国にたくさんいます。ただ、全体数からみるとまだまだ少ないのが現状です。

学校の中だけで活動するのではなく、学校が地域の中で認められるようにならないといけません。例えば今日はドッジボールクラブチームの県大会へ応援に行ってきました。学校だけで教えるのが教育ではなく、全てにおいて教えるのが教育ですから、応援へ行くのも当たり前だと思っています。休みが無くて大変だと言われますが、そういうわけではありません。

記者:お寺yoga協会と教育はどのように繋がるのでしょうか?

本垣内:現実社会は複雑でストレスが多いです。そのストレスをどのようにしてコントロールするかが自己抑制力の1つです。人間には”外向”と”内省”しかありません。外向と内省のバランスを取りながら自らを調和よく保ち生活することが大事です。ヨガは内省です。外向は例えば仕事をすることです。現代社会は外向に偏っています。だから、内省が重視され、大手企業がマインドフルネスを取り入れたりしているのです。お寺という、日本が古来から大切にしてきた場所で、ヨガという内省をする活動を広げていっています。

記者:様々な角度から教育に取り組んでいらっしゃるのですね!

過激ないじめを目撃

Q3.本垣内さんが「みんなが”いいね”と言える社会を創る」という夢を持ったきっかけは何ですか?

本垣内:中学生の時に、過激ないじめを目撃したことです。

いじめが多発して、校内暴力などいろいろな非行的なことがあり、それらを教員たちが見て見ぬふりをしているという、酷い状態でした。

いじめというのは、誰かを排他的にして仲間を集めて、ターゲットを決めて無視したりします。「おかしい。」とは思いながら、自分もその中の一員であることには変わりないもどかしさを感じていました。

そんなある日、過剰ないじめを目撃したとき、どうしても許せなかった私はいじめっこのリーダーの胸倉をつかんで殴ったのです。

記者:直接はいじめていなくとも、行動できない自分をいじめる側の一員に含めて考えていたのですね。

目指す教育は何か

Q4.どのような教育を目指しているのでしょうか?

本垣内:いじめっ子を殴った後、生徒や保護者に人望のあるとされていた先生から「今は受験前でみんなストレスが溜まっているから仕方ない。ランニングしたらいいよ。」と言われて幻滅しました。「この教師は何もわかっていない!」と思ったと同時に、「自分がどうにかしなければ!」という、学校を変えたい強い思いになりました。幼い頃から正義感が強かった影響もあります。

「子供は尊敬する、または自分を愛してくれる大人からのみ伝統を受け継ぐよう、プログラミングされている」(コンラート・ローレンツ)という言葉があります。子供は尊敬する大人の言うことであればどこまででも聞きます。だから、教育は責任が重たいのです。それほど責任が重いからこそ、命を懸けるということです。そして命を懸けるだけの意義はあると思っています。

教育によって、個人と社会、両方の理想を叶えられる社会を創っていきたいです!

記者:以上でインタビューは終了です。

ご自分の気持ちに対して、本当に正直な方だということが伝わってきました。学生時代の「学校を変えたい!」という強い思いをずっと持ち続けてこられたのですね。

本日は貴重なお話、ありがとうございました!

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【編集後記】インタビューの記者を担当した吉田&北川&重松です。

中学校時代に経験したいじめの見て見ぬふりを通して、「自分が教育を変えたい!」という強い思いに繋がっているのだと思いました。

今後の更なるご活躍を楽しみにしています。

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