株式会社オフィスナチュラルズ 代表取締役 “草原祥子さん”

会社員として働く中で、常に疑問を持ち続けていた人生。「答え」よりも「問い」を大事にし、組織で働く個人を「縛られない、自由な生き方」へと導く「草原祥子さん」からお話を伺いました。

草原さんプロフィール
出身地:福岡県
活動地域:福岡県
経歴:旅行会社に就職。結婚退職したが、出産後に社会復帰を目指し、化粧品の通販会社で秘書業務を担当。人材派遣会社支社立ち上げ後35歳で独立開業。
現在の職業および活動:企業に対して、組織力と生産性アップのための、組織の仕組みと人材育成を脳科学と心理学を応用してコンサルティング。また働き方の見直しなどのアドバイスも行っている。
座右の銘:ものごとの本質を究める

「働く人々が健康で輝けるように」

Q1.草原さんが思い描く、これからの夢・ビジョンを教えてください。

草原祥子さん(以下、草原) 2つあります。1つ目は「働く人々がもっと生き生き輝ける環境とスタイルを作ること」、2つ目は「心身ともに健康で生産性を上げる組織づくり」です。

1つ目について。
無駄な働き方をしている会社が本当に多いです。働く場所や時間に囚われず、多様なスタイルで働く人たちを増やしたいです。

2つ目について。
身体と心は繋がっていますので、心の病にかからないことで身体も健康になっていきます。病気にかかるとネガティブになります。辛そうな顔をして仕事をしていたり、電車に乗っている人の顔が暗かったりと、心が健康ではない人達が多いです。

大事なことは仕事のコアタイムです。自身で責任をもち仕事をすれば、他は自由で良いと思います。

「カウンセラー時代の疑問」

Q2.その2つの夢を持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見があったのですか?

草原 会社の顧問カウンセラーとして働いていて、みんな、時間や場所、人間関係によって縛られていることに気づいたからです。

なぜ毎日会社に行って働かないといけないのか、ずっと疑問でした。その日の気分によって「今日はここのカフェで仕事をしたい。」というように、自由に働く場所を選べたらよいと思いました。

カウンセラーとして過重労働面談をしていると、朝6時から夜12時まで働くという過重労働が続き、離婚している人もいました。家族を守るために労働して収入を得ているはずなのに、その労働が原因で離婚するのはおかしいと思いました。また、働く人達が適材適所で働くことができないために、心を病んでいく人たちを多く見てきました。

「パターンで動く人間を認識」

Q3.多くの人達が人間関係に縛られていることに気づくことができた背景には、何があったのですか?

草原 シンプルに言うと「自分自身も人間関係に縛られていた」ことに気づけたからです。

カウンセリングをしていましたので、接する人は、過去に囚われている人しかいませんでした。過去に虐待を受けた人は、今虐待を受けているわけではないにも関わらず、自身も子供に対して虐待をしてしまうことがあります。

人間が過去に囚われる一方、動物は過去に囚われません

私が飼っている犬に毎日同じドッグフードを与えたとしても、「昨日と一緒。」などとは絶対に言いません。さらに、少しの間、1階のポストへ郵便物を取りに行っただけにも関わらず、部屋へ戻ってきたら10年ぶりに再会したかのごとく喜びます。

記者 確かに(笑)

草原 私は動物との交流を通して、「今、出会えている動物」を認識できることに気づきました。また、「さっき言ったよね。」と過去のことに執着してしまう人間を認識することができました。

また、周りの人間をよく観察していましたので、段々、「Aという行動をした人は次にBを行う。」という「パターン」が見えるようになっていきました。

その結果わかったことは「人間はパターンで動き、そのパターンに縛られる。」ということです。私は「”なぜ?”を考えるパターン」を持っていますが、周りの多くの人はそのパターンを持っていません。そして、多くの人は自身のパターンを認めたくないから、パターンをみることを恐れます。しかし、私はその恐怖と向き合いました。

人間をパターンでみることができたのは、パターンに縛られない自己を認識できたからこそです。だから、私自身を含めた人間が、共通して、働く時間や場所、人間関係に縛られていることに気づけたのです。

「データを取り、提示することで企業の意識を変えていく」

Q4.草原さんの夢を具現化するために、どんな目標や計画を立てて、どのような活動をされていますか?

草原 数値化しないと信ぴょう性が無いため、数値化していくことを考えています。人がうちの会社の商品を使うことで、いつ、どのような状態になったのか、リサーチしてデータを取っていくことが重要です。データがしゃべってくれます。

例えば、A社は勤務時間が決まっていて、1人1台デスクがあります。B社はフリースタイルでやっていて、フリーランスが半分です。A社とB社の生産性と売上推移を見ればよいです。

A社のスタイルからB社のスタイルに変更して、売上が落ちて低迷しているのであればいけないけれど、そんなことはないはずです。

また、働く環境については、コンサル先から意識を変えていきます。

経営者の年齢層に関する計画もあります。年齢層が高い経営者よりも期待しているのは、スタートアップの若い経営者やフリーランスです。

記者 以上でインタビューは終了です。

「働く人々が身体と心の健康を保ち、生き生き輝けるようにしていきたい。」という想いで仕事をされていることが伝わってきました。
草原さんの根底にあるのは、ずっと持ち続けた疑問「なぜ人間は縛られるのか?」というところにあったのですね。コンサル先を入り口に、働く人々のスタイルと環境の意識改革を行っていく、強い意志を感じるお話でした。

本日はありがとうございました!

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草原さんの活動、連絡についてはこちらから↓↓

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https://www.facebook.com/shoko.sobaru

【編集後記】インタビューの記者を担当した吉田&島崎&木村です。

時間や場所、人間関係に縛られていた自己を認識できたからこそ、日々出会う働く人々に対して、より良い時間や場所、人間関係を提供できる事に美しさを感じました。

今後の更なるご活躍を楽しみにしています。

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