誰もやらない道をゆくパイオニア 株式会社コーホー部代表取締役 ”大仁田英貴さん”

VR動画制作などクリエイティブな仕事を行うパイオニアであり、みんなの幸せを考える大仁田英貴さんにお話を伺いました。

大仁田英貴さんプロフィール
出身地:熊本県天草郡苓北町
活動地域:福岡、中国
経歴:九州デザイナー学院卒業後、㈱イワプロへ入社。以後、㈱RKB映画社、㈲オフィスフィフティーワン撮影部所属を経て独立し、15年にわたりフリーランスとして映像全般の業務に従事。2017年の法人化に伴い、中小企業の外部広報部として、各種PR動画ツールの制作やアドバイザリー業務を開始。現在はVR事業を立ち上げVRコンテンツ作成に力を入れている。
現在の職業及び活動:株式会社コーホー部代表取締役
座右の銘:「他事莫知」

クリエイティブタイプでありたい

記者:大仁田さんは現在どのような活動指針を持って活動していますか?

大仁田:クリエイティブな仕事は大きく、
「アーティストタイプ」
「オペレータータイプ」
「クリエイティブタイプ」
の3つに分けられます。アーティストタイプは自分が好きなものを押し付ける傾向があり、オペレータータイプはお客さんから言われたままをつくるので、お客さんのレベルを超えたものをつくれません。クリエイティブタイプはお客さんの要望を自分色でよりきれいに出します。自分ごとだと思ってお客さんのことをプロモーションしていきます。

お笑いで例えるならば、クリエイティブタイプは大喜利、アーティストタイプはウケなくてもいいから一発ギャグをする芸人、オペレータータイプは流行っているギャグをやる芸人のようなものです。

私は3つの中で「クリエイティブタイプ」でありたいです。

イタリアにはアーティスト(芸術家)という言葉とは別にアルチザン(職業的芸術家)という言葉があります。アルチザンはアートな活動はするけれど、職人気質でアートをつくります。この「アルチザン」のイメージが、クリエイティブに一番近いと思っています。

事業の軸は3つあります。動画、VR(バーチャルリアリティ)、そして中国のPR事業です。

映像は人に対して何かを伝える上で最強のツールだと思っています。

人に何かを伝えたい思いが強かったので、VRを導入しました。VR空間内ではスポーツやゲームを体験できるので、双方向の、より臨場感あるプロモーションが可能です。

よく「AIによって仕事が奪われる。」などと言いますが、私はあくまで「テクノロジーを使ってアナログの人と人とがどう生きやすくなるか?」を考えています。VR営業所ができて、会社への通勤時間が0分になれば、その分、仲間と一緒にお酒を飲んだり、ご飯を食べたりする時間に使えます。

中国のPR事業も今年2019年から新しく進めています。日本では中国に対して悪いイメージがまだまだ多いですが、1対1で会うとみんな普通の人間です。中国ビジネスも浅くやっている人はいますが、ニーズに合っているものを提供するという、深堀りしている人はあまりいません。私は中国語は話せませんが、行動力はあるので、先日中国人の方のご自宅で一緒に呑んできました。日本人っぽくないと言われましたね。

地球人として仕事をする

記者:大仁田さんはどのようなビジョンをお持ちですか?

大仁田:以前DNA鑑定を受けた時、ルーツが「中国の南部か東南アジアの海洋民族」という結果が出ました。中国か東南アジアから船で日本にたどり着いた一派の子孫が私のようです。いろいろな国へ行く中で、確かに東南アジアにいるときがしっくりくるんです。

記者:そうなんですか(笑)

大仁田:中国の深センや香港など、新しい街に仕事で行くことがあります。そういった街には新しく外から入ってくる人たちが多いです。深センの人にとって、一度だけでも深センに来た人はすでに深セン人だと認識するそうです。

つまり、これからの時代は肩書きが何で国籍がどこかよりも、その人がどこにいて、誰と何をやっているかの方が大事となってくるということです。

私のルーツが中国か東南アジアであるように、これからは日本人というよりも、”地球人”として世界で仕事をする生き方をしたいです。

少し先の未来を考える

記者:そもそも「”地球人”として世界で仕事をする」という夢を持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見があったのですか?

大仁田:2003年に独立してからずっと個人事業主として仕事をしてきて、その間は私と同じ映像業界の人と付き合うことが多かったです。2017年に法人化してからは異分野・異業界の人と交流する機会が増えたことで、少し先の未来のことをやるのが大事だと思うようになりました。

それまでは、尾崎豊が好きだったのもあり「汚い大人たちの世界をぶっ潰したい反逆者」だと自分のことを思っていたのですが、それが「少し先の未来のことをやる人」になっていました。

人と違うことをしたい!

記者:「少し先の未来のことをやるのが大事」という発見の背景には、何があったのですか?

大仁田:「大仁田さんがつくるなら、ぜひやってほしい!」と言われることが私にとって一番の原動力です。誰でもできるようなことはやりたくありません。人と違うこと、誰もやらないことをしたいです。

私はステップアップではなく、トップに行ってから階段を下りていくタイプです。そうすることで、大人の夢の叶え方をマスターしました。例えば、あなたがアイドルになって武道館でライブをしたい場合、何から始めます?

記者:うーん、何をすればいいのでしょう?難しいですね。

大仁田:シンプルです。武道館に電話すればいいんですよ。多くの人はメジャーデビューしてから武道館でのライブのことを考えます。
武道館に電話して
「いつが空いてますか?」
「いくらかかりますか?」
「どこにお金を振り込めばいいですか?」
など、質問して1つ1つクリアさえすれば武道館でライブができるのに、多くの人たちは手段から入ってしまいます。

福岡マラソンのプロモーション企画で、フラッシュモブをやりたいという声が上がり、私に仕事依頼がきました。YMOのライディーンという曲を使っています。太宰府天満宮の雷神様とライディーンが繋がると思ったからです。この時も直接YMOの事務所に電話して、曲を使わせてもらえるようにお願いして使えるようになりました。

このように人と違うことをしていると、時には大反対されることもありますが、それが私にとってのエネルギーになります。

本当のイノベーションは誰もやらないことを誰かが行動力を持ってやることで進んできました。誰に何を言われても私自身の思いは伝えられるようにしています。

パイオニアこそ、私のアイデンティティです。

記者:これまで仕事をしている中でうれしかったこと、辛かったことは何でしょうか?

大仁田:自分のことを精一杯出した結果、みんなが喜んでくれるとうれしいです。みんなが幸せじゃないと嫌です。場の調整能力が高いとほめてもらえることが多いのも、みんなの幸せを考えているからかもしれません。

裏方の仕事をしているので、みんなが乾杯している風景を撮影している時が、自分が中ではなく外にいるので一番辛いです。

記者:大仁田さん、今日は本当にありがとうございました。

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大仁田さんについての詳細情報についてはこちら

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Webサイト:

コーホー部

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編集後記

今回インタビューの記者を担当した吉田&高村&木村です。

終始笑いの絶えないインタビューで、大仁田さんの場を和ます力の素晴らしさを感じました。

オフィスでお話を伺ったのですが、社員の方ともフラットな関係で仕事をされている印象でした。

大仁田さんのように、人と違うことをやり続けられるパイオニア精神のある方同士が協力関係を組んでいけば、これからの人類の未来をつくっていけると思いました。

今後の更なるご活躍を期待しています!

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