【Re・rise Newsが国際カンファレンス2021へ出展いたします! 10月10日に出演!】

「伝えるあなたに、描ける私ができること。」デザイナー兼イラストレーター 佐藤ちとさん

 イラストレーター、デザイナーとして性教育イラストを製作し、さらに性教育に特化した無料イラスト素材集サイト開設のためクラウドファンディングに挑戦中の佐藤ちとさんにお話を伺いました。

佐藤ちとさんプロフィール
 性にまつわるアクティビストを陰で支えるデザイナー。
 「伝えるあなたに、描ける私ができること。」という考えを元に性教育に特化した無料イラスト素材集サイト「性教育イラスト」を作るために活動中。
 本業はグラフィックデザイナー兼イラストレーターとして広告やパッケージなどをデザインしています。性教育イベントの主催者からもデザインやイラストのご依頼をいただいています。

誰でも使える性教育イラスト 無料イラスト素材集をつくりたい

Q. 佐藤ちとさんはどのような夢やビジョンをお持ちですか?

 誰でも使える、性教育に特化した無料イラスト素材のサイトを作ることです。
性のアクティビストさんは学生さんや20代といった若い方が多いんです。そのような人達でも性の知識を発信していこうとするときに、イラストを使うことが負担になってほしくないんです。
 イラストは買うと一個2000円するものもあって、スライドで何個も使うこともありますし、慈善活動やボランティアとして活動されてるアクティビストさん達にはなかなか手が出しづらいんです。
 それを誰でも使えるように無料にしたら知識を発信しやすくなるのではないかと思い、無料の素材サイトを作ろうしています。

 あとは特殊なイラストも多くて、なかなか普通の無料素材サイトでも揃わないものも多いんです。例えばコンドームのイラスト。コンドーム単体では無料素材サイトにも既存であると思うのですが、コンドームの個包装のパッケージを開けるときのやり方としては、中のコンドームを横に寄せてから余ったところでちゃんと下まで断ち切るというやり方があるのですが、そこまでちゃんと図解したものは無料素材でなかなかないんです。そういうのも全部揃ってるようなサイトができたらいいなと思い、取り組んでいます。

 性のアクティビストさんが性の知識を発信するその上で、お互いに手を取り合ってよりよく発信できたらいいなという思いがあります。

Q. 夢やビジョンを具現化していくためにどのような目標や計画を立てていらっしゃいますか?

 大変なところがサイトの立ち上げなんです。はじめは独学で作ろうかと考えたのですが、素人にはあまりにも大変そうな内容だったので今回は Web デザイナーさんの方に発注することにしました。その発注する費用を私個人から出すには少し高いということで、現在クラウドファンディングを行っています。
 そのクラウドファンディングは2~3週間くらいかかるか、もしくは達成できないのではと考えていたのですが、なんと開始した初日で38万円という目標を達成することができました。皆さんのご協力のおかげで、不安や肩の荷がおりました。クラウドファンディングの目標は、最初はサイトの立ち上げ費で38万円にしていました。サイト制作費や参考資料費などですね。

 第2目標としてあげているのが、サイトの運営費です。今後サイトを何年何十年と運営していくにあたってかかる費用を集めるために第二目標を掲げました。
サイトは立ち上げれば後はずっと無料で続けられるというイメージを持たれている方も多いのですが、実際は作ってから維持していくのにも結構お金がかかるんですね。ドメイン代・サーバー代などが毎月、毎年サブスクリプションでお金がかかっていくので、それも計算したら何百万というケタになってしまう。
 実際は、10年20年運営していくにあたっていくらかかるのかって具体的な算出は難しいんですね。今の2021年から振り返って考えてみても、20年前の2000年頃のネットの仕組みと今の仕組みとまた変わっているじゃないですか。

 今後変わってくることも考えば不確定な部分もありますが、とりあえずは現状のまま10年20年やってくのだったらこれいくらい必要なので集めたいですということで目標をあげさせてもらってます。

「伝えるあなたに、描ける私ができること。」

Q. 計画に対して現在どのような活動してどのような基本活動されていますか?

「伝えるあなたに、描ける私ができること。」というキャッチコピーを掲げています。性のアクティビストさんとイラストが描ける私、二つの立場の人たちが手を取り合ってより良い、より多くの知識を発信できたらいいなと思って活動しています。

活動のきっかけともつながるのですが、私は大学2年生の時ぐらいから性教育に興味を持ち、そこから色々と調べたりイベントに足を運んだりしました。そんな中、私はデザイン学科だったので、性のアクティビストさんや性教育イベントの主催者さんからイベントで使うスライドのデザインを作って欲しいとかイベントで配布するもののパッケージデザインを描いて欲しいとか、そういうお話をいただく機会が何回かあったんです。そこから性教育界隈の中でもデザイナーとして出来る事ということで活動しています。

 今まで受けていたお仕事で、みなさんが求めているイラストが似通っているなと感じることがあったんです。例えばコンドームや低用量ピルのイラストは何度も描いてきました。みなさんがスライドなどで使いたいものは似通っているんだなと気がつき、欲しいものが同じであれば誰でも使えるような無料素材サイトがあったらいいなと思いはじめました。

Q. 夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?

 もともと性全般に興味関心はあったのですが、その中で大学2年生の時に大学の課題でパッケージのデザインというものがあったんです。そこでコンドームを持ち運べる、持ち運んでも恥ずかしくないようなパッケージデザインのものがあったらいいなと考え、授業の課題としてデザインしていたんです。そうしている中で Twitter でコンドームソムリエAiさんのコンドーム試触会(ししょくかい)という会に出会い、そこから性教育界隈のことを知っていったんです。

 私はデザインやイラストも元々好きで、それで性教育も趣味の範囲で好きという思いがあったんです。いろんなイベントに参加したり様々な商品を試してみることもあり、私の中の「好き」と「好き」が重なって今の活動に繋がっています。

Q. その発見や出会いの背景には、何があったのですか?

 広告業界の制作会社でグラフィックデザイナーとして働かせてもらってるんですけど、私自身が広告が大好きなんですね。広告って、人に何かを伝える手段でだと思うんです。新しい新商品が発売されたときに、それを買ってもらうにはみんなに認知してもらうしかない。まず知ってもらうにはどうしたらいいのかという手段が広告です。そこにもともと興味があり広告自体が好きだったっていうことがあったので今回の性教育イラストについても、何かやり方があるんじゃないか、伝え方があるんじゃないかと考え、自分の経験も踏まえ、活かすことができたかなと思います。

Q. イラストを描くのが小さい頃から好きだったのですか?

 そうですね。小学校3年生の時に図工の授業で書いた龍の絵が職員玄関に卒業までずっと飾られていたことがあるんです。そこから小学校の時に絵の教室に通い始め、小学校の時は夏休みの絵画コンクールで毎年何かしら受賞したり、その受賞の商品で花火大会の特等席をもらったりしたこともありました。龍の絵は、絵が認められた最初のできごとでしたね。いまでも実家でずっと額縁に入れて飾ってあるんです。
 中学生の時には簡単な漫画といったオリジナルの創作物を作ったら友達がすごく喜んでくれてたり、中高での吹奏楽部では定期演奏会の演出用の装飾を手掛けたり、自分一人で描いて何かするというよりかは、自分のイラストを描いて役に立てることが楽しかったですね。

記者:イラストを描くことそのものよりも、イラストを描くことで何かを伝えたり、人と人の繋がりをつくるのがお好きなんですね。本日は貴重なお話聞かせていただき、ありがとうございました!

■佐藤ちとさんの活動、連絡についてはこちら
佐藤ちとさんTwitter: https://twitter.com/chibakanako0
性教育イラストTwitter: https://twitter.com/seikyouiku_illu

■編集後記
インタビューを担当した平井です。
好きなもの、得意なことを活かし人とのつながりをつくっていくお姿に、私自身とてもワクワクした気持ちになりました。
またこれからの活動も応援しています!

(Visited 281 times, 1 visits today)

こちらもぜひご覧ください

【Re·rise Newsはこのムーブメントを応援しています 】
【Re・rise Newsが国際カンファレンス2021へ出展いたします! 10月10日に出演!】