アートで革命をおこす ART FAIR ASIA 実行委員会 実行委員長 森田俊一郎さん

1991年に福岡・けやき通りにギャラリーをオープンし、2015年より九州最大のアートフェア「ART FAIR ASIA FUKUOKA」を手がける森田俊一郎さんにお話を伺いました。

プロフィール
出身地:
神奈川県横須賀市
活動地域:福岡を中心にアジア圏
経歴:20代に初めて訪れたフランスでの体験を経て、その後10年間勤めた商社を退職。1991年福岡市中央区にギャラリーをオープン、2015年にアートフェアアジア福岡を立ち上げる。
現在の職業および活動:ギャラリーモリタ ディレクター、ART FAIR ASIA FUKUOKA実行委員長
座右の銘:出会いは偉大なる芸術である

「アートの素晴らしさを伝えていきたい」

Q.どのような夢やビジョンをお持ちですか?

森田俊一郎さん(以下、森田 敬称略) 素晴らしいアート作品との巡り合いは、いつも私の内面で意識の変化、変革を生み出してくれます。アートと共に生きることは、美しく豊かに生きることのきっかけとなります。
世界におけるアートの3大都市はニューヨーク、ロンドン、香港と言われています。国際的なGDPからみると日本の首都である東京が入らないのはおかしいのですが、日本のアート市場の規模は世界の主要都市と比べても、極端に小さいのです。「一流の国家は経済の力と文化の力が拮抗している」というのが世界の常識なのですが、残念ながら今の日本の文化力は乏しすぎます。しかし、そこに大きなポテンシャルを感じていることも事実です。
国内外のギャラリーが集結する世界的アートイベントであるアートフェアを福岡で開催していますが、まだまだ日本ではアートフェア自体の認知度が低いことを痛感させられます。その場で気に入った作品を購入できるアートフェアは、世界各国で盛んに開催されており、国家プロジェクトとして取り組んでいる国もあるほどです。アートは購入してみて初めて本当のアートの楽しみが分かるのだと思いますが、そうした意味でもまだまだこれからですね。
アーティストやアートファンが一堂に集まることで生まれる知的で独特なアートフェアの雰囲気は、他のどんなイベントも持ち得ないものです。こうした文化を日本にもっと根付かせていきたいですね。また、志の高いアーティストやアートに興味を持っている人たちとの繋がり、グローバルな視点が得られるのもアートフェアの魅力であり、そうした環境づくりに少しでも貢献できたらと思っています。
世界中がアートにこんなにも胸をトキめかせてワクワクしているのに、多くの日本人は蚊帳の外です。人とアートの間に横たわる壁を、ここ福岡から壊してゆきたいと思っています。そして、この福岡から日本の現代アートを世界に向けて発信する、そんなことを夢見ています。

Q.それを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?

森田 九州最大のアートフェアであるアートフェアアジア福岡を2015年から毎年開催しています。でも香港や上海などで行われているアートフェアはもっと規模が大きく、中には世界各地から自家用ジェット機で訪れるようなお客さんもいるほどです。
上海のアートフェアを訪れた際にギャラリー関係者やコレクターらと話してみると、福岡で開催するアートフェアが世界からも大きな期待を持たれていると感じました。福岡は古くからアジアの玄関口として栄えてきた交易都市でもあり、世界に発信できる現代アートの窓口になる可能性が高いと思っています。これまでの活動を継続・発展させて、アートに感動し、情熱を持って活動できる人たちとの繋がりをさらに広げていきたいと思っています。
また、一人でも多くの方に現代アートやギャラリーへの興味を持ってもらうことも必要です。そこで、「ギャラリー梯子酒」というワイングラスを片手にギャラリーを巡るイベントも年に数回おこなっています。

Q.その目標や計画に対して、現在どのような活動指針を持って、どのような活動をしていますか?

森田 私はギャラリーのオーナーとART FAIR ASIAの実行委員長をしています。また最近では私が運営するギャラリーでアートファンのための勉強会、サロンのような交流イベントもおこなっています。これまでアートフェアアジア福岡の関連イベントとして、世界的なコレクターの宮津大輔氏やビジネスコンサルタントの山口周氏など、著名な方々の講演会を開催してきました。その映像を見る機会もつくっています。芸術を学んでいる学生の方も、なかなか日常で世界のアート事情に触れることも少ないので、そうした学びの場を提供できたらという気持ちもあります。まだまだアートの可能性を日常の一部として感じる人が多くはありません。だからこそ、私自身、本気、本音で真剣に伝えていくことを大事にしています。作品を鑑賞するだけでなく、お互いの意見をぶつけあうことも創造活動だと考えていますし、そこから文化も生まれるのだと思います。

Q.そもそも、その夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?

森田 アートフェアアジア福岡を開催することで、海外、特に中華圏の台北、香港、ソウルなどのアートフェアを視察しました。そこでいかに日本の現代アート市場が遅れをとっているのかを痛感し、衝撃を受けました。だいたいどこでも大きなコンベンションセンターなどで催され、来場者の数も想像を絶するものです。日本で流されるアート情報と、世界とでは圧倒的な格差があります。日本だけが取り残されていることに大きな危機感を感じています。また彼らとの会話で、他国の文化をただ受け入れるより、自分たちのコンテンポラリー文化を世界に向けて発信していこうという積極的な自立心を強く感じさせられます。こうした姿勢を私たちはもっともっと学ぶべきではないでしょうか。だからこそ、まず私たちが持つアートの価値観を、世界の人たちが当たり前に持つ価値観と共有させる必要性を強く意識しているところです。

Q.アート魅力を感じるようになった背景には、何があったのですか?

森田 ギャラリーの仕事を始める前、会社を辞めてフランスに行ったときの体験がとても印象に残っています。パリ市内のあるギャラリーにかかっていた絵に目が釘付けになりました。無理をしたら買える値段だったことをおぼろげに覚えています。当時の私はアートに対する知識もなければ知恵もない、ましてや絵を手に入れようなんて覚悟もないし、そんな度量も持ち合わせていませんでした。その後何年か経った頃、作品の主がバスキアだったことを知るのです。あのとき全財産をはたいてバスキアを手に入れたとしたら、自分の人生はどうなっていたのだろうか、なんて思ってしまいますよね(笑)。アートには計り知れない可能性があります。もちろんお金だけのことではありません。芸術、あるいはその価値について強い意識を持つことで、人の人生は大きく変わります。しかも、美しく、そして豊かになっていくと信じています。その無限の可能性、魅力を伝えたいという思いから、ギャラリストとして、またアートフェアの実行委員長として活動を展開しているわけです。

記者 アートに溢れる愛情と情熱を感じるお話でした。ここ福岡から日本のアート・文化を盛り上がるのが楽しみです。本日は貴重なお話、ありがとうございます!

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【編集後記】
今回、インタビューを担当した清水と豊川です。
森田さんのアートに対する可能性や福岡から世界に発信する確信と熱意をとても感じました。
日本からはじまる新文化を創造していきたいと思いました。
これからの活動も応援しています。
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