映画『めぐみへの誓い』で安全で人権が守られる平和な社会をつくりたい 映画監督 野伏 翔さん

昔、日本と朝鮮半島の人たちの関係は、今言われているようなことではなかった。二度と拉致が起きないような世の中にしたい、と映画作りや全国での演劇公演の活動に取り組んでいらっしゃる野伏翔監督にお話を伺いました。

野伏翔(監督・脚本)プロフィール 

獨協大学外国語学部英語学科卒・文学座演劇研究所卒。シナリオセンター卒。 映画監督、舞台演出家、脚本家として活躍。
趣味はトランペット。武道計九段。

映画作品
・「MUSASHI」(1996年) 出演:宮内敦士・藤谷文子・室田日出男・小倉一郎・松田洋治ほか 
・「ガッツ伝説~愛しのビットブル~」(2006年)
出演:ガッツ石松 麻生祐未 菅田俊 川上麻衣子 原田大二郎 坂上二郎(友情出演)ほか  
・「初恋・夏の記憶」(2009年)夜想会シネマプロジェクト作品
出演:多岐川華子 山田健太 石黒賢 麻生祐未 石村とも子 竜雷太(友情出演)ほか
・「とびだせ新選組」(2013年)現在、各地で上映中 
出演:新垣里沙、小野寺昭、永澤俊矢、宮内敦士ほか 

夜想会主な舞台作品
1990年  「リア王」(シアターアプル)出演:滝田栄・石村とも子・山本宣      ほか 
2005年  「同期の桜」(靖国神社野外特設舞台)出演:浜畑賢吉・上村香子 ほか
2006年  「幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門」(紀伊国屋サザンシアターにて)
出演:原田大二郎・石村とも子・川上麻衣子・宮内敦士ほか 
2007年  「愛と不安の夏」(紀伊国屋ホール)
出演:石村とも子・宮内敦士・藤 真秀・神谷美帆 ほか
2008年  「三人姉妹」(紀伊国屋ホール)
出演:原田大二郎・大峯麻友・石村とも子・石山雄大 ほか
     「俺は君のためにこそ死ににいく」(靖国神社野外特設舞台)
出演:石村とも子・佐藤仁哉・山田健太・齊藤ヤスカほか 
2010年  「めぐみへの誓い」(紀伊国屋サザンシアター)
出演:小野寺昭・川上麻衣子・石村とも子・山田健太・浜田翔子 ほか 
2014~20年 「めぐみへの誓い~奪還~」(政府拉致問題対策本部・各都道府県及び市町村主催) 
新潟・神奈川・東京・北海道・沖縄・・・(ほか多数)公演
出演:原田大二郎、石村とも子 ほか 
2015年「俺は、君のためにこそ死ににいく」(俳優座劇場・靖国神社野外特設舞台)
出演:勝野洋・石村とも子・勝野雅奈恵・荒川智大 ほか
2019年「祖国への挽歌 ~日系マフィア ジョーの伝説~」(俳優座劇場)出演:松村雄基 ほか

外部演出作品 
・舞台「セーラームーン」 簡易保険ホール 作:武内直子 野伏翔 出演 さくらっこクラブ、佐野瑞樹 
・「天国から来たチャンピオン」 シアターコクーン 作:ハリー・シーガル 出演 別所哲也・藤村俊二・川上麻衣子 
・「将門」 神田明神境内 作:清水邦夫 出演:浜畑賢吉・范文雀・立川光貴 
・「ディファイルド」 アートスフィア 出演:大沢たかお・長塚京三 
・「風魔の小次郎」(2008年シアターアプル)出演:村井良大・進藤学・川久保拓司・鈴木拡樹ほか 
・「リア王」(2016年・2017年 三越劇場)出演:横内正・小松政夫・土屋アンナほか 

Q、現在どのような夢やビジョンをもって活動されていますか?

野伏 翔さん(以下、野伏 敬称略):2月19日から、日本から北朝鮮に拉致された横田めぐみさんを中心に描いた『めぐみへの誓い』という映画が公開されています。
拉致の疑いを排除できない特定失踪者の数は警察の発表では883人となっています。
拉致されるのは家族のいない人が狙われやすくて、「背乗り」といって、その人と工作員が入れ替わってパスポートを持って世界中を動いた例もあります。883人は家族が行方不明の捜索をお願いした人たちで、そうではない人もいれると国連人権委員会は1500人を下らない可能性もあると言っています。
大変なことでしょう?みんな知らないんですよ。しかも1人を拉致するには実行犯と連絡係と下調べと、最低4人ぐらいは必要だろうとすると凄い数の犯罪者が未だに一人も逮捕されずにいるわけです。
こういう世の中をなくしたい。拉致被害者を救出したいし、そういう人たちを放っておかない安全な社会にしないと先が怖いなというのをひしひしと感じます。

2002年に拉致問題が公表されてその後よくなるだろうと思っていたら、何も具体的な進展が無い。そして世界の人権問題はウイグル人たちへの弾圧とかチベットとか最近は香港もありましたが、むしろ悪い方に進んでいる可能性があるので、それを平和で楽しくて、安全な世の中にしたいというのが僕の夢です。自分の子や孫の時代に残していく世の中を、もっと良いものにしたいです。

記者:ではキーワードとしては「安全」でしょうか?}

野伏:安全、人権、平和、人の幸福です。
普段人権人権と言っていても、拉致問題やウイグルなどの人権問題を無視している人が多いので、「無視することは共犯だ」というぐらい本当にいけないことは正していって、もっと良い世の中にしたいです。

Q.その未来を具現化するために、この映画をおつくりになったと思うのですが、具体的に他に何か計画や目標があったりしますか?

野伏:この映画を撮ったことによって、たとえば香港から日本に来ている、香港の民主化運動の20代の人達とも、何か啓発するような映画を作れないだろうかと話したことがあります。過去にはそういうことをやった大先輩もいるわけです。それは例えばヒトラーをパロディ化した『独裁者』を作ったチャップリン。あれは大変なことですよ。今僕らが70年、80年前のヒトラーの悪口を言うのは簡単ですけれどね。現在進行形の独裁者を批判するのは誰でも怖いですからね、なかなか本当のことが言えないんですよ。

でも人の命には限りがある。目の前で亡くなっている人がいるわけじゃないですか。例えば拉致被害者だって、横田めぐみさんのお父さん、滋さんは去年亡くなって、会えなくなってしまったし、有本恵子さんのお母さんも亡くなってしまいました。去年は地村さんのお父さん。そうやって親子が別れたまま、会えないで終わってしまうっていうのが現在進行形の拉致問題なんです。これはなんとかしなくては、放っておくと終わってしまうなと思うんです。

記者:終わってしまうというのは?

野伏:めぐみさんが拉致されたのは1977年で、既に43年も経っているんです。ここまで時間がかかっても解決できないということは、進んでいるんじゃなくて、もうすでに解決できなかった、と助けられなかった、と言えると思うんです。ということは交渉の仕方を変えなくてはいけないということを提案したいです。

記者:そのことによって監督ご自身も、危ない目にあうかもしれないという怖さはないのですか?

野伏:そう思ってしまうことが、この事件が解明できなかった原因でもあると思うんです。怖い目にあったことは一回もないです。でも特定失踪者問題調査会の先生も全くないとおっしゃっています。
ただ、拉致問題は、ずっと「拉致疑惑」と言われていたんです。そんなことがあるわけがない、と。なぜかと言うと、日本社会全体が恐れていたんですね。

恐れていた原因としては、終戦直後に第三国人、戦勝国民と称する一部の不良朝鮮人たちが日本人に対して大暴れしたそうです。
しかし元々は今世間で言われていることとは逆で、戦争中、戦前の日本人と朝鮮半島にいる朝鮮民族というのは仲が良かったんです。
今は、一方的な搾取だったと言われていますが、実は本当の統計として日本の「県」というのは向こうでは「道」と言いますが、道が13あって、そのうち5つは日本人ではなくて向こうの人がトップ、今でいうと県知事だったのです。さらにその中の二人は創氏改名していませんでした。陸軍中将のホンさんも朝鮮の名前のままでで大日本帝国陸軍の中将にまで成っている。そういう状態だったんです。

それから警察官も半分以上は現地の人です。だから従軍慰安婦に20万人の少女を日本軍が拉致したというのは絶対ありえない。そして道の下が日本の市に当たる郡と府でその下に町村に当たる面と邑があるのですが、群守以下はほぼ100%現地朝鮮の人たちなんです。だから日本の官憲が二十万の少女を強制的に従軍慰安婦にしたなんて言う人は一人もいなかったし、戦争が終わって70万人以上の日本人が日本へ引き上げる時もそんなことで石を投げられた人は一人もいないです。

1965年の日韓基本合意があってそこで有償3億ドルを払いましたが、その時も今言われているようなことは一言も出ていないです。ずっと後なんです。出た原因は何かと言うと、元は吉田清治と千田夏光という人の小説なんです。

それを朝日新聞が取り上げたのですが、朝日新聞も2014年に訂正文を出してあれは全く間違いでしたと言っているんだけれど、今の人たちは小説が本当だと思ってしまった。小説が出たのはだいぶ後なのに。

終戦直後、 GHQがきて日本を占領しますね。この西洋植民地主義の当時の方法として 「Divide and conquer」といって、分断統治して植民地の人たち同士を反目させ仲を悪くさせるというのがあります。アメリカがフィリピンを統治した時も、イギリスがビルマを、オランダがインドネシアを統治した時もそうです。

日本を占領した米軍は、当時までは台湾と朝鮮も日本だったので、互いに反目するように仕掛けたんです。まず日本人は敗戦国民だけど、君たちは違う、第三国人の君たちは日本人のような敗戦国民ではないのだと。そして日本国民は出入り禁止の、進駐軍の PX という食料や物資を売っているところに彼らは自由に出入りして買えるようにしました。そこから物資を買って闇市で高く売って、まず闇市を支配したんです。一番貧しい時代。

闇市っていうのは日本中の、空襲でほとんど破壊された焼け跡の街にあって、闇市がなかったら食べていけないから日本人は必死になって着物などを売って食べ物を買った時代があったんです。日本人は空襲で疎開したりしていたところ、彼らはそこに居座ってしまいました。東映で『山口組三代目』という高倉健さん主演の映画にその闇市の様子が生き生きと描かれていますよ。

その後血のメーデー事件など南北の在日組織の争いは記録されているだけで350回以上もあります。
その頃彼らは傍若無人にふるまっていて、そういう時代の記憶がずっとあるんです。その後も今度は「北朝鮮帰国事業」というのがあって、10万人の在日朝鮮人が北朝鮮に帰っていきました。在日及びその在日の人と結婚した日本人妻もです。そして、二度と誰も日本に戻れないというのが伝わったので、「北は恐ろしい」となりました。その頃、北と南は本当に日本を基地にしてお互いスパイを送りこむということをしていました。後で分かったことですが、田口八重子さんの教育係をした金賢姫が日本名を使って工作します。蜂谷真由美さんという名前で。最後は大韓航空機に乗って爆弾を仕掛けて115人の韓国人が亡くなった。そういうことを北は南にやる。その何とも言えない不穏な空気があって、日本社会全体が「朝鮮関係の問題に触れたくない」「知りたくない」と目をつぶっていたんだと思います。

実は86年でしたか、梶山静六国家公安委員長が国会答弁で西村真吾議員の質問に答え、「この一連の行方不明は北朝鮮による拉致が濃厚だ」と発表したんだけれど、産経新聞のほんの小さなベタ記事が出ただけで、あとは大新聞もテレビも全く無視でした。
それを書くことが怖いんですね。どのように怖いかというと、 TBS の OB の人が言っていたんですが、ニュースなどで「北朝鮮」と言う言葉を出しただけで「あのアナウンサーは朝鮮民主主義人民共和国と正式名称でな何故呼ばない!何故我々を差別するんだ!」と毎日電話などで圧力をかけてくる。そういう時代だったんです。

ところが2002年に小泉総理が訪朝して金正日が拉致を認めてからは、逆に日本にいる朝鮮の人たちが、信じていた国にとても裏切られた気持ちがしたんですよ。北朝鮮では在日を日本人以上に差別します。祖国を捨てて日本で金儲けしている連中だと差別するんです。だから在日朝鮮人を信用できないと言って日本人を拉致する。そして在日の人たちは、拉致に協力だけさせられました。協力しないと北朝鮮に戻った親戚が収容所に入れられるぞと脅迫されて仕方なくそれに協力させられた人もいます。そういう在日の役を今回の映画では小松政夫さんがやっています。印刷工場の社長役です。

彼らは、もともとは北朝鮮の民主主義、社会主義で平等な国を作るという理想に憧れ尊敬していたので、逆に北朝鮮にまともになってほしいんですよ。人を拉致するような国であってほしくないという気持が強いと思います。だから私も全国30ヶ所くらい演劇公演をしていますが1回も怖い思いをしたことはない。何人か、在日の方にお会いしていますが 本当にひどい話だ、あれだけはね、と言っています。

Q.現在の理想の、安全と人権が守られた世界をつくっていくということに対して日々の活動の指針ですとか、信念とかそういうものがあればお聞きしたいです。

野伏:自分ができることでいいので、何かみんながやっていけること、僕も映画や演劇だけではなくて署名活動も時々協力しています。日本はみんな選挙権を持っているけれど、政治には興味ないというなら選挙権を返上しなくてはいけない。本当に関心を持って注意して見ていかないと危険だなと思っています。

Q.監督が今の活動をされるきっかけは、人生の中で何か大きなことがあったんですか

野伏:2002年に拉致被害者の方が帰ってきて、それっきり音沙汰がなくて、しかも死亡というニュースが来たけれど実はDNAが違う人の骨だったとか 、そういうことに対して何も進まない国って大丈夫かなと思ったのがきっかけです。それまではバブルで気楽にやっていました。70年代なんて一番拉致されていたのに一番浮かれていた時代ですよ、日本全体がね。ディスコでフィーバーっていう時代。で、そういったことに全く気がつかなかったわけです。

記者:気づいてもそこからアクションできる人とできない人、いると思うんですけれど、それを演劇や映画にしようと思う、その思いはどこからくるんですか?

野伏:そうなると自己分析になりますね。社会的な問題にはもともと興味があります。やっぱり社会と個人の相克が人間の一生だから、どういう社会で生きて、どこまでは自由を主張して、どこまでは社会に順応しなきゃいけないかというのは永遠のテーマですね。どんなプライベートな問題を扱ってもその問題はあるし逆に社会派の作品を作るときに注意しなくてはいけないのは、社会派といって、ただのドキュメンタリーになってはいけなくてその中で生きている人間がどんなことを考えてどんな壁を破って生きて行こうと思っているのかということを描かないといけない。

Q.監督の、こういう活動までしようとする背景に、ご自身の小さい頃からの環境などは影響あるのですか?

野伏:あるかもしれません。一番大きいのは母親が朝鮮からの引き揚げ者なんです。戦争が負けてから日本に戻ってきたんです

記者:元々朝鮮に対してイメージが良かったんですね。

野伏:そうです。とにかく空がきれいなところだと聞いてました。

記者:引揚についてお母様とお話しされたことはありますか?

野伏:よく聞きました。うちの母は馬山といって一番南なんですね。そこは日本に引き揚げるまで自警団を作ってずっと夜は見張ってくれて、港まで送ってくれたそうです。今全然そういうこと言われてないでしょう?

記者:そうですね。

野伏:残念だなあと思います。お友達もいて、行き来していましたし。
ただ向こうは複雑ですよ、もちろん。「内鮮一体」と言っても、個々では屈辱を感じた人もいたと思います。ただ現在、主流で言われているような関係とは違うようです。そうすると、どんどん調べたくなってくるんです。どうしてここまで日本を悪く言うんだろうって。

例えば従軍慰安婦の話は朝日新聞自体が、「あれは誤報でした」と出しているんです。記事を持っています。
去年の11月には元朝日新聞の記者が櫻井よしこさんを訴えるという6年越しの裁判があったんですが、朝日の記事は捏造だって櫻井よしこさんがおっしゃって、それに対して名誉毀損だと訴えたのですが、最高裁で却下されて結論が出た話です。政府もそう言っていながらも、また今度中学の教科書に戻しそうだという話もあって。
でもこれは難しい問題だけれど、僕はアメリカとの関係においての原因が非常にあると思います。
終戦は1945年の8月15日ですね。8月15日に日本が負けてアメリカが入ってきました。そこから一旦、韓国の元国旗、太極旗、あれを総督府に揚げたんです。そうしたらまだ彼らには統治する能力はないからと降ろされてしまい、それで3年間政府なしなんです。光復節と言いまして、韓国の独立記念は48年。3年後なんです。48年の8月15日が独立記念日。

記者:その年じゃないんですね、初めて知りました。

野伏:これはかなり屈辱だったと思います。自分たちが建国した、とならないですから。
ですので初代大統領李承晩は、無茶苦茶日本と戦って勝ち取ったというような形に正当性を持たせてしまった。その後の教育が徹底的にそういう教育になってしまいました。教科書も。そこで現在の反日というのが形成されていると思います。
実際は、向こうの人と会うと良い人が多いですし、反日ではない感情を持っているのですが、公式だとそうなってしまう。
しかし具体的に、一つ一つの事を「こうだった」と日本もちゃんと答えてこなかった点にも原因がある。日本人は議論を避けてしまうところがあるけど、もっと議論していいんですよ。徴兵の話にしても徴兵はずっと日本人にはありましたけど、向こうはなかった。同じ日本国籍なんだけれど朝鮮の人には無くて、志願制だったんです。志願制で始まって、13年にはじまったのだったかな、昭和18年には30万人応募があって倍率46%でした。
徴兵しないのは差別だって言われてどうしようもなくなって、19年から2年間だけ徴兵したという歴史もあるんです。全然言わないでしょう、こんなこと?無理やり取られたとなってしまっている。そういうことも堂々たる証拠があるんだからちゃんと出していくのがいいと思います。
でもそれに韓国人が賛同し日本を弁護すると「親日罪」と言って罪に問われちゃう。

記者:それは最近の話でしょうか。

これは今の大統領になってからです。その前の朴槿恵さんのときからも相当ありましたけど、そういう意味では北のほうがよっぽど個人的には信用できます。韓国は反日をてこにして作り上げちゃった国なので。国って結局何かあるわけですね、今の中国だったら毛沢東主義が、イスラエルだとユダヤ教が国の根幹をなしている。韓国が危険なのは反日が韓国と言う国の条件になってしまった。個人的に良い人が多いだけに残念です。変わってほしいなと思います。その方が彼らの本当の自信に繋がっていくと思います。

記者:本当に日本と韓国が仲良くなったら世界に影響を与えると思います。

野伏:日本、韓国、中国が組んだらすごいです。でもこれを西洋植民地主義は絶対にさせないようにしてきた。戦前「大アジア主義」というのがあったんですよ、大東亜共栄圏より前。

記者:戦争に向かっていくとき、本来日本はそれをやりたかったのだと思います。

野伏:アジアが一つになって植民地支配者の西洋列強を追い出すと言っていたんだけれど、そこは全然無視されて、日本だけが悪いと言われていることも間違っていると思います。原爆を落とし、焼夷弾で無差別に都市爆撃をしたアメリカも、とてつもない犯罪国家だと言えます。
このようなことを言うと今の日本の風潮としては歴史修正主義と悪者にされがちなのですが、違うと思うことはやはり真実を探求していくべきだと思います。

記者:今回、映画の中で印象に残ったことのひとつなのですが、劇中にアヴェマリアの曲が使用されてました。どういった意味を持っているのでしょうか。

野伏:演劇の時からずっと使っているんですけれども、横田早紀江さん(めぐみさんのお母様)がキリスト教徒でいらっしゃるんですね。故・横田滋さん(恵さんのお父様)も病後には信心されてお二人とも本当に心が救われたそうです。誘拐者への怒りだとか色々な感情が穏やかになったそうで、今は早紀江さんはキリスト教の教えを心の拠り所として生きてらっしゃるんです。お二人のそこまでのお気持ちを表したいと思い、使用している曲です。

記者:それは初めて知りました。キリスト教を支えに何とか心を穏やかに収めていらっしゃるんですね。

それでは最後に読者へのメッセージをお願いします。

野伏:映画『めぐみへの誓い』が今、公開されています。これは拉致された後の向こうでの生活はどうなっていたのか、など今まで描かれていなかったことがずいぶん描かれています。これは是非知っていただいて、今後こんなことが起きないよう、平和で人権が尊ばれる世界が来るようにみんなで考えるきっかけになってくれればと思います。ただ難しいだけではない感動的な作品になってると思いますので、是非劇場に足をお運びください。よろしくお願いします。映画『めぐみへの誓い』は全国順次公開中!
https://www.megumi-movie.net/

野伏監督の詳細情報についてはこちら
↓↓↓

・「野伏翔日記」:http://blog.livedoor.jp/ishi1968/

・Facebook:https://www.facebook.com/syou.nobushi


編集後記

インタビューさせていただいた喜多島です。
今回はご縁をいただき野伏監督へインタビューさせていただいたさせていただくことができました。
インタビューを通して監督の根底にある平和で平等で人々の尊厳が充たされる社会への願いが溢れ出てくることを感じました。今後も野伏監督の生み出す作品に注目していきたいと思います。このたびは貴重なお話をありがとうございました。


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