フツウの面白いを発見したい! 株式会社アポロデザイン代表 植村康子さん

2000年に創業したアポロ計画の広告事業部が2015年春よりアポロデザインとして分社化。「つよく やさしく おもしろく」をテーマにアポロデザインの代表を勤める植村康子さんにお話を伺いました。

プロフィール
出身地:主に九州、転勤族による風来坊
活動地域:主に大手門。
経歴:NTTに務める父の仕事の関係で2年に一度の転勤を繰り返し、幼少期から心を鍛えられる。糸井重里氏に憧れコピーライターを目指し、大学時代から広告制作会社でアルバイト。そのまま、株式会社利助オフィスにお世話になる。その後、2000年株式会社アポロ計画の立ち上げに参加。2015年、広告制作部門をアポロデザインとして分社化。代表を務める。
現在の職業および活動:アポロデザイン代表。前回の東京オリンピックの年に生まれたBLDG64(ビルヂング64)内でシェアオフィス「ボニートミナ」を運営中。
座右の銘:人生は臨機応変

「身近にある《すごい》を発見し、知ってもらいたい

Q.どのような夢やビジョンをお持ちですか?

植村康子さん(以下、植村) 社会人経験が長くなると、「若者を育成する」みたいな立ち位置を求められますが「若者と一緒に学びたい」と考えています。これからはより一層、変化が激しい時代。自分の頭も心もできるだけ柔らかくしておきたい。今までのレールに囚われることなく、若い世代の人と交流してもらいたいですね。若い方たちが何か失敗したりチャレンジをしようしたりとする時には、もしかしたら、何かしら相談やアドバイス等ができることもあるかもしれないです。でも、若い世代の方達は社会人経験は少なくともITスキルが高く、楽しむことに長けてますよね。そこは大変学びたいです。そうやって年齢を超えて融合できるといいですよね。なので会社というフレームも、タテ社会ではなく、タテ・ヨコ・ナナメに学べる場になれば楽しそうです。もしかしたら「街づくり」ではそういうフレームが進んでいるのかもしれませんね。でも、会社自体も街づくりの一環だと感じています。その会社で働く人が楽しんで働いていることによって、その地域も元気になるんじゃないかなと思います。だから私自身も楽しんで仕事をして、社会人になる楽しさを見てもらえるようにしていきたいです。


Q.それを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?

植村 もうすぐ「アポロシアター」という地元の情報を発信するウェブメディアがオープンする予定です。、そこでは地元の小さなイベントや地元の魚屋さんとかの紹介などができたらと思っています。何かにチャレンジする時に、「すごい人と比べると自分はダメ」なんて思いやすい人もいるかもしれません。でも身近にも「面白い人」はいるということを知ってもらいたいのでこのシアターをはじめました。情報社会の中で、ネットやメディアの評価に重きが置かれ、自分の価値基準だけで物事を計りにくい時代かもしれません。でも、切り口を変えて見ると「近所の魚屋さんが実はすごい」と思えたりする身近さを感じてもらいたいと思っています。フツウの面白さを伝えていきたいですね。

Q.その目標や計画に対して、現在どのような活動指針を持って、どのような活動をしていますか?

植村 やわらかい部分も大切ですが、反面ビジネスではシビアでいたいです。お客様の問題解決の役割をきちんと果たしていきたいです。ご相談してくださったからには、結果に繋がるものをつくっていきたいです。例えばアクセス数が上がった、効果があった、集客が増えたなどの目に見える結果です。弊社の基本方針は「つよく やさしく おもしろく」であり、ただデザインがいいとか、おもしろいだけでなく、利益としても結果が出てお客様に喜んでもらえることをするのを大事にしています。その結果にプラスしてユーモアとかサプライズとかも考えていきたいですね。
あとはお客様が話されている中で、本当はどうしたいのか、何を1番気にしているのかの思いをしっかり聞き、お客様の希望だけをそのまま聞くのではなく、ちゃんと客観的に分析した結果などを元に、何がベストのデザインなのかを提案していくことを大事にしています。

Q.そもそも、その夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?

植村 きっかけとなった出会いは色々ありますが、まず最初にコピーライターを目指したのは、糸井重里氏のキャッチコピーに惹かれたことがありました。言葉に人を動かす力があることに興味をもちコピーライターを目指しました。糸井氏が普通の大人では自慢してしまうことを、冷静な観点で観ているところは周りの大人にはない発想に感じますね。周りの意見や情報に流されず、しっかりご自身の意見を持たれていたのが魅力的に映りましたね。今でも糸井氏は若い人の考えを知りたいとおっしゃられており、そんなところも素敵だと感じました。これからの時代、許容することが大事だと思いますので、色々な世代の方とも関わっていきたいです。
あとは最初に入社させていただいた会社の社長にもとてもお世話になりました。最初はキャチコピーの仕事だけしかやりたくない!と頭のかたかった私に、「それだけではダメだよ。」と教えてくださり、幅広い役を与えていただきました。その経験をたくさんさせていただいたこともあり、物事も表面上だけで観ないように鍛えられたと思います。

Q.その発見や出会いの背景には、何があったのですか?

植村 私の家庭はいたって普通で、会社員の父と専業主婦の母と姉と弟がいるような家庭でした。私自身も特に大きな能力があったわけでもなく、背格好も普通な人間ですが、普通じゃなかったのが父が転勤族でもあり、2年に1回は引越しをして転々としたことです。だから地元という感じの土地もなく、友達作りもイチからやらないといけなかったり、環境がその都度変わっていきました。私自身は特徴もなく「普通の人間」という感覚もありながらも、2年に1回は環境が変わり、友達づくりをしないといけない状況であったため「普通じゃない」という感覚も両方持ち合わせるようになったのかのしれません。だから普通にみえる事でも、切り口を変えて面白くみれる糸井氏の表現に心惹かれたものがあるのかもしれません。

記者 お話を聞きながら「普通」と「普通じゃない」の両方の感覚を持ちながら。日常を素敵におもしくデザインされているのかもしれないと感じました。本日は貴重なお話をありがとうございます!

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植村さんの活動、連絡については、こちらから↓↓

●2019年より雑多にまとめる語り場、アポロシアターをスタート !
apollo-theater.fun

【編集後記】
今回、インタビューを担当させていただいた清水です。

植村さんとお話をする中で、優しさの中にも力強さや、いつまでも学ぼうとする柔らかさを感じました。植村さんとなら大変さも楽しさも、発見が多く一緒に学びながら仕事ができそうだと感じました。
これからの活躍を楽しみにしています!

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