ハルプラス(hal+)代表取締役 左近春香さん

美容を通して自分が得意なことで自立できる女性を育成されている左近春香さん。何もないところから信念を貫き、愛をもって事業をされてきました。昨年からはフランチャイズ化し、さらに事業拡大されています。世界へ向けて活躍されている左近さんのお話を伺ってきました。

プロフィール
出身地 広島県
活動地域 福岡県
経歴 高校時代まで新聞配達で学費を稼ぎ、 奨学金で広島美容専門学校を卒業。 見た目とギャップがありハングリー精神の塊。広島最大手の美容室に就職し、大手サロンの基礎を学ぶ。福岡にて人事・社員育成コンサルティングのベンチャー企業の社長からスカウトされ、経営・人材育成のノウハウを学ぶ。2013年5月 まつげエクステ専門店hal+を渡辺通の小さなマンションの一室で開業。2015年5月株式会社ハルプラス創立。2016年3月自分自身が結婚、出産を経験。その経験を経て、女性の独立開業の指導を得意とし、また美容室内のまつげエクステ部門のコンサルティング等、様々な活動を行う。 3号店では兼ねてより夢であったスタッフの「子連れ出勤」を実現。2018年2月 ZOUMOUJAPAN、増毛事業部設立。試行錯誤を続けていた増毛エクステ事業に参入。2018年12月hal+プロデュースの東京新宿店のオープン。
現在の職業および活動  株式会社ハルプラス(hal+)代表取締役
座右の銘 「信念を貫き、愛をもって接する」

「世界中に魔法使いを増やす」

Q:どのような夢やビジョンをお持ちですか?

左近  春香さん(以下、左近)   自分にしかできない得意なことで自立できる女性を増やしたいんです。それを美容の分野でやりたいと思っています。女性はキレイになると自分を好きになれます。自分を好きになると心に余裕ができて人に優しくできます。私自身が、自分の顔が大嫌いだったのですが、アイラッシュをした時に顔の印象がものすごく変わって、自分に自信がもてました。それはまるで魔法みたいでした。美容を通して女性が自分を好きになる瞬間を提供してあげられる魔法使いを増やしていきたいです。

得意なことを仕事にしたくても、女性には結婚や出産という期間があります。男性と同じように24時間を使うことは難しいのです。私も起業して半年で妊娠したので、出産と事業を同時にこなしていく大変さを痛感しました。スタッフを雇って頼ることになり、その時に自分が蓄積してきたノウハウをマニュアル化しました。

これはアイラッシュの技術だけでなく、メンタルやモチベーションの持ち方、販売方法など一連の流れを全てマニュアル化してパッケージにしています。女性はマニュアル化が苦手な人が多いので、ここで得意なことをビジネスにするのにうまくいかないことがあります。これからの時代は、得意分野をいかに伸ばすのかが大切だと見ています。苦手なことはできる人にお願いしたらいいんです。多くの女性たちにハルプラスのパッケージを活用して、自分の得意なことで自立していってほしいと思っています。

昨年からはフランチャイズ化してハルプラスのパッケージを使って独立してもらっています。ゆくゆくは世界に魔法使いの育成機関をつくって、世界中の女性たちに輝いていってほしいのです。

「 2019年は海外に店舗をつくる」

Q:それを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?

左近  事業ごとにかなり細かく立てていますので、お話するととても長くなってしまいます。とりあえず2019年のテーマは「国際」なので、海外に3店舗つくりたい。国内は今5店舗なので、10店舗にはしたいですね。

ハルプラスの強みは医療提携です。これはハルプラスを立ち上げる時から考えて実行してきました。眼科、皮膚科、内科がおススメするマツエクサロンってないんです。これは人の繋がり、応援してくださる方とのコネクションがあるからこそできることなんです。これから医療提携サロンとしてさらに展開していって、美容師の社会的地位を向上させていきたいと思っています。

「価値観を広げること」

Q:その目標や計画に対して、どのような活動指針を持っていますか?

左近   価値観を広げることを意識しています。そのために、自分が背伸びして少しキツイなと感じる人と一緒にいるようにしています。

去年は、会員数が全国で数万人になる組織のトップの方の秘書に名乗りをあげました。雇われたわけではないので、完全な自己投資ですね。一年間一緒に世界中を回って、海外のプレジデントの方たちとのビジネス現場を見させてもらいました。投資した以上の学びと人脈を得られた価値のあるものでした。そこからのご縁で、世界に組織を持っている方の秘書になる機会を頂きました。

私は国を超えて世界に行きたいですし、日本の言わない美学は違うなと思うんです。どんな世界の人にでも自分の想いを自分の言葉でプレゼンテーションできるリーダーシップに魅力を感じます。そういうリーダーたちと一緒にいて常にトップを見て行きたいと思っています。

「パズルのピースのように必要なことがわかる」

Q:夢やビジョンをもつようになったきっかけや発見は何ですか?

左近 誰にだって自分の好きなことがあるし、その人にしかできない得意なことがあるんです。でもそれを仕事にしていく時には、批判されたり、目立つからと叩かれることもあります。その中で誰かにこびたり、自分の信念を曲げないでいるには人から応援される自分になって、力をつける必要があります。尊敬するリーダー方に「面白い」と思ってもらえるかが大切です。

私はこの人に応援される自分になるぞとコミットメントしたら、徹底的に相手のことや必要な情報を調べたり勉強します。そうするとパズルのピースのように全体が見えてきます。何が必要なのかがわかるんです。あとはピースをハメにいくだけ。失敗したことはほとんどないですね。

パズルのピースをハメにいく時に、自分の想いを伝えられるかが大切です。自分の想いを伝えることは誰にでもできる平等なスキルなんです。だから私は自分の想いを自分の言葉で伝えるプレゼン力を磨いていますし、スタッフたちにもその大切さを伝えています。

「信念を曲げなくてよい環境を自分でつくる」

Q:そのきっかけや発見には、どんな背景がありましたか?

左近   私は貧乏な家の4人兄弟の長女として育ちました。母は仕事で忙しかったですし、頼れる人はいませんでした。専門学校も中学生の頃から新聞配達して自分で稼いで行きました。私には人生の選択肢が全くなかったんです。

学校では、小学校の頃からずっといじめられていました。ひどい時は、警察沙汰にまでなりました。日本では、白でも周りが黒と言ったら黒と言わなくてはいけない雰囲気があります。でも私は事実を曲げたくなかったですし、白は白と言う子だったんです。でもいじめられ続けると、私が折れるのがいいのか、自分が間違っているのかと悩みました。相談できる相手はいないし、学校を辞めるわけにもいかない。自分でひたすら考えるしかありませんでした。でも考えても考えても答えが出なくて、何も変わらない。だんだん自分に自信がなくなって大嫌いになりました。それでもこびるのは嫌でした。自分に選択肢がないなら、力をつけて信念を曲げなくてよい環境を自分でつくるしかないと思ったんです。それでアイラッシュで起業しました。

最初は自分をブランディングできたら良かったのですが、いろんなご縁があってここまで事業を拡大できました。会社の利益を考えるなら私のやり方は甘いかもしれません。でも誰にだって可能性はありますし、得意なことをビジネス化するお手伝いをして選択肢ある豊かな人生をつくってほしいんです。だから自分の信念を貫くと同時に愛を持って人に接することを大切にしてきました。

昨年も今までフランチャイズはしなかったのですが、熱意をもって要望があったのでやることに踏み切りました。私としては、技術などのクオリティを保つには、これ以上の規模拡大はしたくなかったのですが、それも自分のエゴだと思って取り組む事にしたんです。結果的に店舗が増え、ハルプラスのパッケージを使って独立する人が増えました。私自身、より選択肢が増えて自由に動けるようになり、今では本当に良かったと思っています。みんな一人ひとり幸せや成功の形は違います。それを大切にしながら、みんなで輝いていく道をつくっていきたいです。

読者への一言メッセージをお願いします。

好きなことを諦めないで、正解になるまでやり続けてほしいです。

記者   ありがとうございました。信念を貫いていくことで、誰もが得意なことで自立していく魔法使いが溢れる世界になっていきますね。

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左近さんの詳細情報はこちら↓↓

福岡のマツエク・美容の「株式会社ハルプラス」

【編集後記】
今回インタビューをした小水と風見です。
たとえ何の選択肢がなくても、人間は何もないところから自分でつくりだせる力があるのだという人間の可能性を、左近さんは見ておられるのだと感じました。
どんな条件・状況をも貫く意志と、全ての差異を愛する深い包容力をあわせ持つ次世代リーダーだと感じました。
世界へ向けて、左近さんのますますのご活躍を応援しています!

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