「自分らしく生きることの美しさ」を伝えたい。 シャトーデュボワLCDBJapon 代表取締役 上野久世さん

プロフィール

出身地:福岡県

経歴:英会話講師、国際交流ボランティア活動、就労支援やライフデザイン講師などを経て、現在は全国各地の百貨店や医療機関、介護現場において、メディカルラベンダー(精油)を活用し、医療従事者の方々、患者さん、利用者さん方の様々な課題解決をサポート。

現在の活動および職業:シャトー デュ ボワ LCDB Japon代表取締役、NPO法人 人財共育センターEN 代表理事                

座右の銘:人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)

心身共にその人らしさに還るお手伝い

Q:現在どのようなビジョン・夢などを持って活動されてるのですか?

上野久世さん(以下、上野 敬称略):エッセンシャルオイル(精油)を通して、心身共にその人らしさに還るお手伝いができればと思っています。
健康、医療、美容など様々な分野で精油のニーズはありますが、日本はとくに今、メンタルが弱っているので、医療や介護の現場に持っていき、従事している職員の方々、施設を利用されている方々の心と体が美しく輝いていくこと、そんな方々を全国各地に増やしていくことが今の私の夢です。

日本から世界に逆輸入

Q:そのビジョンを具現化するために現在、どのような目標や計画を立てていますか?

上野:現地(南フランス)ではメディカルラベンダーの効能として、抗うつ効果もうたっています。そして最近では、福岡市が認知症フレンドリー宣言という活動推進もしていますので「香り」と「触れる」ことを通して、認知症改善のアプローチができればと思ってます。東洋医学を融合することで、より効果が高くなるので、そのような手法を日本から世界に逆輸入して広げていけたらいいなと思っています。

来月からエビデンスの収集として、介護施設を15施設を持っている企業と連携し認知症の改善効果の臨床試験を行い、データを集めることになっています。

今、漢方薬は当たり前になってきたようにメディカルラベンダーも西洋の薬草として、将来的には統合医療として認知されると思っています。現在、大分のリハビリテーション施設でも販売していますが、睡眠障害の改善やストレスケアの民間療法として職員さん方にも活用してもらえたらと思います。

責任を持って丁寧に伝えていきたい

Q:普段からどのような活動指針(大事にされていること)を持って、基本活動をされていますか?

上野:売るだけの為なら、大手化粧品会社のように広告販売することもできますが、一時的なブームとして認知されるのではなく、丁寧に伝えていくことを大事にしています。現地のオーナーさん方も900メートル以上の高地で栽培し、栽培に使う土と水(雨水のみ)も検査をしてフランス政府が認証をしています。

現地の方々は、メディカルラベンダーを先人の知恵として後世に伝えていきたいという想いで栽培しています。本物の良さを理解した人たちに届けてほしいという願いがありますので、日本代表として私が選ばれていることに責任を持って行動をしたいといつも思っています。

人は心や体の状態によって、やる気、活力も変わりますよね。特に女性は荒れていた手がキレイになるだけで元気になったり、髪型が少し変わるだけでも明るくなったりします。人と丁寧に向き合い心を開いていただくことは、1+1が2になるようなサービスではなく「心の余裕があるからこそできるおもてなし」と思っています。そして何より「心の余裕を持ち、丁寧に生きるということは、自分のことを丁寧に扱うこと」だと思います。

その人らしさを発揮すること

Q:現在のビジョンや夢を持った背景、またはどんな心の変化などがあったのでしょうか?

上野:私は、学生時代に小宮悦子さん(ニュースキャスター)のような  「いかにもできる女性」にとても憧れていました。しかし人からはよく「天然」とか「癒される」とか言われることが多いんですね(笑)

海外に住むことにも憧れ、海外勤務ができる旅行会社に入社しましたが1年続きませんでした。朝の会議では全員が「白」と言っていたのに、夜の会議ではトップの一声で全員が「黒」になってしまう、そんな雰囲気が息苦しく続けることができず辞めたとき、仕事は「誰と何をするか?」が大事なんだと気づきました。
イギリス留学を2回、翻訳ボランティアの仕事も経験しました。4年間、子供の英会話スクールの講師をしていた時は楽しくて仕方なかったのですが、5年目にメニエール病で倒れてしまったんです。

原因は子供たちとの交流や関わりが少なくなり、成果や結果などを最優先しなければならないストレスでした。
その後は国際交流のボランティア活動を始め20年間続けました。リーダー育成研修、社会人基礎力の研修、心理学なども取りいれた就労支援の講師などの経験を通して、人の悩みを現象的にただ解決するのではなく「その人らしさが発揮できれば自然にその人の役割や生きがいと出会える」と思うようになりました。
そこから自分らしさは、誰もが話しやすい安心できる存在として「人と人、人とモノ、文化と文化を繋ぐ役割」が私らしさと思いました。英語講師も「繋ぐ役割」として必要な道具、手段として経験していたんだなと思いますね。

Q:その人らしさを発揮することが大切と思うきっかけは何だったのですか?

上野:私には弟がいるのですが、子供の頃からよく母に「お姉ちゃんだから」と言われていました。成人式の時、母に「新しい着物と振袖を買うか」それとも「着物をレンタルして、余ったお金は旅行費にするか」と聞かれ、私は即答で「レンタルが良い!」と言ったのに母は着物を買ってきたんですね(苦笑)

母の望みは、私が早く結婚をして近くに住むことでしたが、私は25才でイギリス留学し、心がとても解放されたあの解放感が忘れられませんでした。当時の私の悩みは「母が望んでいる人生」と「私が望む人生」が全く違うことでした。色んな葛藤を抱えながら、国際交流のボランティア活動しているとき20才年上の女性と出会いました。

当時の時代背景としては女性が社会活動しているだけで「出る杭は打たれる」ような時代でしたが、彼女はいつも明るく「日本の企業は私には合わなかったわ」と笑顔で話す人でした。

彼女の生き方、立ち振る舞い、相手に対する優しさも持ちながらも自分の意見をハッキリ相手に伝えるコミュニケーションスタイル、そんな彼女の在り方に「自分らしく生きることの美しさ」を学び、「私も自分らしく生きることを大事にしたい」と思うようになりました。

母も私の提案で海外旅行した事をきっかけに価値観がだいぶ変わりました。山登りが大好きな父が「もう年だから最後の外国旅行にヨーロッパに行きたい」と言い出し、南フランスに一緒に行ったことがきっかけで今の仕事と巡り逢うことができました。

日本では買えないネジ巻き時計を欲しがっていた父に海外から輸入をして届けてあげることができて、父の喜んでいる姿をみて「人とモノを繋ぐことの素晴らしさ」に感動したことが、今の私のライフワークのきっかけになっているのかもしれません。

最後に読者の方へのメッセージをお願いします


上野:もし一歩踏み出すことに迷っているなら、ぜひ踏み出してみることをチャレンジしてほしいです。新たな出会いや経験を通して、今よりもっと味わい深い人生になるはずと思います。

記者:本当にそうですね。今からの時代をワクワク生きるには、誰もが新しいことにチャレンジしていく勇気を持つことが大事と思います。 

本日は貴重なお話しどうもありがとうごさいました。

上野さんの詳細はこちら↓

FaceBook : https://www.facebook.com/hisayo.ueno.5

シャトー デュ ボワ 公式HP:http://www.lcdb.jp/

【編集後記】
今回インタビューを担当した三浦健・洋子です。
今の時代は今までの成功や幸せに対する価値観が大きく変化しており「自分らしさとは何なのか?」を多くの人達が模索しています。ただ商品を販売するのではなく「その人らしさ」「自分らしさ」と出会って頂くための「繋ぐ役割」に自分らしさと生きがいを感じられる上野さんの姿勢や在り方に、多くの方々が共感されるのだと思います。上野さんの今後、益々のご活躍を応援しています!

この記事はリライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人達”にも掲載されています

https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36

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