クリエイターを超えたクリエイターRARUM(ラルム) 代表 宮内達也さん
「音楽のリズムが好き」という宮内さん。音楽のセッションの楽しさを聞くところから演奏に留まらず、音楽講師、動画、デザイン、ライターなど様々な分野を手がけ、才能を発揮し、そこからコミュニケーション、個性、自由など幅広い内容でお話をさせて頂きました。
【プロフィール】
1990年 札幌生まれ
4歳よりエレクトーンを始め、小1よりYAMAHAエレクトーンコンクールに出場。小4の時には全国大会に出場。
高1よりドラムを始め、その頃からピアノ、ヴォーカルなど音楽の指導を始める。
人気バンドFANFIELDSのドラムを担当し作曲、編曲も手掛ける。
その他国内、海外、様々なアーティストとセッション。
ブライダルやパーティーシーンで打楽器、アコーディオン奏者PAなど、多方面で活躍しながら、一方で動画制作やデザインを独学で習得。
様々な名刺やフライヤー、映像を作り、クリエイターとしても活躍中。
Q:音楽のセッションの楽しさを教えてください
小学生のころから一緒にエレクトーンを習っていた親友がベースを始め、自分もドラムを始め、そこから遊び感覚でよくセッションをしていました。
「しゃべらないのに何をしたのかが分かる」(音と音のコミュンケーション)
ようになり、ドラムを叩く事が面白くなってきました。ドラムは主張しすぎないで支えるのが普通ですが、セッションでは、お互いが好きな音楽を奏でて、音楽を作り上げていく。
自分が思っていた音やフレーズにいく時もあれば「そっちいくの?」と予想外の方にいく時もあって、音で会話している面白さがあります。
それぞれの違った感性が合わさることで、1+1が2じゃなくて、10にも20にもなることがセッションでは面白いですね。
Q:音楽を通じて違いを活かしあうことができるのは素晴らしいですね。人間関係でも「違い」を活かせるんでしょうか?
僕はそれぞれ人間に個性があると思っていて、例えば昔に飲食店でバイトをしてた時に「なんだアイツ使えないな」っていう人がいたんです。けど、そうゆうの僕は嫌なんですよ。
たまたまその人が飲食店の仕事が苦手なだけで、もしかしたらとてつもなく絵がうまいかもしれない。
それ言っている人がたまたまバイトが出来るだけで、絵が下手かもしれない。
「なんだアイツ使えないな」ってそれを言う資格はあるのかな?って思います。
否定というか、命令とかが嫌なんでしょうけど、縛られたり決めつけられた中にいることが嫌なんです。
Q:縛られた活動ではない自由な活動を発信していける人だと感じました。今後は、どのようなことをやっていきたいですか?
仕事にならなくてもやってみたいことは沢山あります。写真や絵、光や空間デザイン、インテリアも好きです。
思う存分好きにつくりたいし、映画も好きなので映像も面白いし、ハマっちゃう。「知らない事を知る」ことが面白いです。「分からない」がほっとけないんですよね。
絵も素材が気になったり、構図や色合いや雰囲気が気になったり。「おしゃれ」だと思ったら、それが「おしゃれ」と思うのはなぜなのか?を知りたくなります。
例えば、このコーヒーカップがおしゃれだな、と思ったら、取っ手の大きさなのか、形なのか、色合いなのか、バランスなのか。
どういう所が自分にヒットして「おしゃれだな」と思うのかを知りたくなります。
それが分かったら次に何かを生み出す時に、再現したり、活かしたりできる。だから気になるんですね。
今やってる事でも、やりたかったら続けるし、やりたくなくなったら辞める。自分が今何をやりたいかどうか、いかに自分の中に「何があるか」が大事だと思います。
音楽ありきの宮内達也じゃなく、宮内達也の中に音楽がある。
だから音楽だけではなく色々なことがやりたいし、試してみたい。これもこんな楽しさがあったんだ、と。
なので活動する場所も、ここじゃなきゃいけないがないですね。
住みたい所に住んで、いまそれが出来ないなら出来る環境作って、拠点がどこであったとしても、行きたい時に行きたい所に行けるようできればいいなと思っています。
Q:話を聞いていて自由な発想と共に、すごく客観的に全てのものごと捉えているような気がしますが、それはなぜでしょうか?
昔習っていたエレクトーンの先生が厳しくて、いかに怒られないかを考えていたからかもしれません。(笑)
褒められなくてもいいから、どうゆう作戦で行けば怒らないか。(笑)
そこから主観だけだと自分の感覚だけなので、客観的に見た時に、自分はどう映っていたらオッケーなのかな?ということを考えていました。
そこから演奏技術だけじゃなくて見せ方、しゃべり方とか、たたずまいとか、眼で盗んで試していました。
記者:先生から怒られたくないということで客観性を鍛えていたわけですね。(笑)
自分は昔、コミュニケーションが人よりも苦手だったんです。なぜかというと「人が嫌だ」と言うことを僕は嫌じゃなかったんです。
傷つくようなことを僕は言われたとしても「何か言ってるな」で終わりになってしまう。
相手の気持ちに立って考えろと言われても「なんでそれで傷つくのか?」それが昔は分からなかったです。
昔は「ありがとう」という意味も分からなかったので。(笑)
ただ、コミュニケーションが苦手という事が勿体ないと思い、400名近くの人に連絡し、そして1日に初対面の人5~7人に会い、1か月に200人近くの人に会ってコミュニケーションの特訓をしました。
Q:1ヵ月に200人に会うって凄い人数ですね!そこまでして相手の気持ちを分かりたくなったきっかけは何ですか?
元々人間関係は狭く深くで良かったのですが、出会う数が増えて色々な人と話す事によって、交友関係が狭いのは勿体ないと感じました。
あとは、日々成長したいし、人としてレベルアップしたいからですね。
僕自身が変わりたいし、まずはどんな仕事でもプライベートでも人が関わっているのでコミュニケーションが分からないとダメだと思ったんです。
そこが完璧まで行かなくても、コミュニケーションがよくなれば景色が変わってくるな、と思いました。
Q:なかなか自分の弱さ、マイナスなことをこうやって赤裸々に語れるの難しいと思いますが、それを語れるのはなぜでしょうか?
人にはそれぞれ個性があって、コンプレックスな事もあれば、逆の発想で考えるとそれが長所でもあったりします。
僕はマイナスに捉えがちな部分がマイナスじゃないと思っているんですよね。
マイナスな事もそれを経験して知り、成長してプラスになる。なので、マイナスはないのかなって。
相手にどう思われているかはどうでもよくて、僕が望んでいることであれば、一般的には嫌なこと(マイナス)でも全然いい。
自分が気づきたいから、もっと知りたいですね。
Q:最後に何か伝えたいことはありますか?
やりたいときに、やれることを思う存分やりたいです。
いろんなことに制限される、そんなことを考えない環境を作りたいです。
思いついた時にそれをすぐ行動に移せる状況にしたいですね。
記者:1年後などは、本当に何をしているのか分からないぐらいクリエイティブ溢れる活動をされているイメージが来ました。
本日は、ありがとうございました。
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【編集後記】
今回、インタビューの記者を担当した、中西、深瀬です。
人間観察を徹底的にし、それを何度も検証しパターン化するという類まれなるセンスと才能を兼ね備えた宮内さんは音楽を通して「違い」という個性を活かしあえるイメージが明確にあるんだなと本当に感動しました。
本人は謙遜して、コミュンケーションがまだまだ、と言ってましたが相手の気持ちの細かいところまで汲み取れるからこそ、ボイストレーナーなどで教えられた人がすごい!と感動し人を紹介するような人間関係が構築できているんだなとも感じました。