ハグで日本を元気にする株式会社ハグニケーションズ 代表取締役高木さと子さん

ハグをできる自分であろう、広げられる自分であろう、自分自身をハグしようと提唱し活動されている高木さと子さんにお話しを伺いました。

【プロフィール】
岐阜県生まれ、2児の母。
愛知淑徳短大卒業後、東芝テックに入社。販売推進部を経て支社長秘書となる。その後美容業界に携わり、顧客が買いたくなる仕組み作りと接遇に注力しチームを活性化。所属する店舗の全国上位ランキングに貢献し、当時の記録は今でも伝説とされている。
この時の経験で、マネジメントとしてのコミュニケーションの重要性に気づき、コーチング、心理学、メンターとしての生き方などを身につけ2003年に講師として起業。
人と組織を強くする自立型人材の育成、社内風土改革などの社員教育には定評があり、人に関する課題解決の糸口をアイデアと共に提供しています。
ある日、働き盛りの夫が末期ガンの宣告をされる。様々な経験のなかで
「生きているからこそ大切な人を抱きしめられる」と2009年に日本ハグ協会を設立。「大切な人をハグしよう」と伝えるのがライフワーク。ハグスポット、ハグダンスなど、次々と飛び出す斬新なアイデアはマスコミでも評判になり、企業や映画の配給会社から、作品や商品に日本ハグ協会の公式認定が欲しいと依頼が舞い込むようになる。
講演研修には年間4800人が参加。企業と家庭の両面から世の中を良くしていこうと活動中です。世界に新たなハグのマインドを吹き込んでいく平成のマザー。著書に「ありままでいいよが一瞬で伝わるハグする習慣(コスモ21)」

先ずは自分自身をハグしましょう。
記者:本日は、どうぞよろしくお願いいたします。

高木さと子(以下、高木敬称略):よろしくお願いします。

記者:どのような夢やビジョンをお持ちですか?
高木:人を幸せにするにはまずは自分が幸せになろうとハグできる自分であろう、広げられる自分であろう、自分自身をハグしようとハグニケーションをお伝えしています。安心すると免疫力が上がり楽になります、家庭に帰ってもハグの良さを持ち帰れることが大事で 大切な人を抱きしめることによって幸せが循環します。
今、コロナでハグ禁止ですが、この機会もチャンスに変えながら。
コロナをきっかけに、家族と向き合うチャンスにできたらと考えています。
私自身もハグがなかったら、親に感謝とか、大好きとか、愛してるとか、言えなかったと思っています。

記者:それを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?
高木:まず、ハグニケーションを知ってもらうことが大事だと思い、チラシや講演で伝えたり、そこから人づてに伝えてもらうことにご協頂いています。
身近な人をハグするのは難しいところがありますがそれをやり続けようと考えて、ハグスポットとして足形を作ってそこに乗ると自然にハグができる自動ハグ装置をいろんなところに作りたいのが夢です。2020年中にハグスポットを10箇所作り、たくさんの人に喜んでもらうための仕組み作りに取り組んでいます。自立できる人間を育てるために組織活性化のハグニケーションやハグダンスとか、面白く人に展開していきたいと考えています。

記者:その目標や計画に対して、どんな活動指針をもって活動していますか?
高木世界中にハグニケーションを!心が通う様なハグが広まるのであれば、それは素晴らしいです。
私はハグの専門家だったわけでもないし、ハグがいいという根拠があったわけではなくてただ、人の可能性を誰よりも信じ、その未来を輝かしいものにすることを諦めない、人間力とスキルを兼ね備えた人。また、そこを目指す人。これって何かと言ったら、お母さんって子供が泣き止まないからって捨てたりしないでしょ。どんなことをしてもなんとかこの子がしあわせになれるように、あれこれ思いながら育てていくじゃないですか。そのプロセスで親も成長するし、人材育成ってこいつダメだからってよくいう人がいるんですがあなたが諦めたら絶対ダメですよね。
でも自分の子供だったら諦めない。だから人を育てる時に、自分の子供だったらどうやって言うかなっていうことをいつも自分で考えて、そういられる自分でいたくて、これをネーミングとしてて、認定マザーっていう講座もしてたりするんです。人の可能性を信じることができる人、それを応援できる人。与えすぎるのではなくて、問いかけて、気づきを与えて、自ら行動できるように導ける人。それが人間力だと思うんだけど、それが私は全然足りないと思うので、今もそれを目指しているんです。
このことを聞いていいなって言ったら、自分が実践するだけじゃなくて、一緒に伝えたり、研究したりすることが大事だけど、それがきっかけでやり始めたので、10年間ハグハグ言い続けていたら、いろんな人がエビデンスを教えてくれたりとかいろんな専門家の人が教えてくれたりとか、活動を応援してくれたり、事例が集まってきたりしたんですよ。
もっともっと増やしていくことが、しあわせな家族を増やしていくことの一つになるのかなと思っています。

日本はハグをするのに適した風習がある。
例えば、日本は赤ちゃんに添い寝する。赤ちゃんを抱っこして一緒にお風呂に入るし、子供が大きくなるタイミングで親と子がキュッと離れるのが日本の特徴だと思っています。
なので私は、全ての研修・講演・セミナーで日本流ハグの作法を必ず伝えています。選択権は相手にありますので私は、相手を受け止めます。
足を肩幅に広いて、手を開いて待ちます。
待って無理なようであれば手を差し出し、それでも無理だったら「握手」という風に常に3択にしています。

記者:そもそも、その夢やビジョンを持ったきっかけはなんですか?そこにはどのような発見や出会いがあったのですか?
高木:きっかけは夫が癌になった時に、どんな時があっても家族を守ろうと決断しました。入院していた夫にハグした時に、痛いって言われた時に、そこにいるからこそハグできる。
生きているからハグができる。死んでしまったらできないんだ!って気がついたんです。

記者:大切な気づきですね。
高木:諦めないでやり続けると、周りが変化するんです。ちょっとの勇気をだすことで変化していきますね。
10年前は、若かったこともあって、ハグしてしてくださいっていう人がいて、でも違和感があったので。それで日本式ハグが生まれた。
当時は手を広げられる自分ではなかったときもありました。やり始めたときに戻って「何がしたかったんだっけ」って考えて
立ち戻ったのが「1番身近な人を大切にしましょう。ハグしましょう。」でした。
ここまでやり続けたことで確信しました
なぜそれが必要なのかを伝えることが指針があったこと、思いがあったこと、応援してくれる人がいたこと、子供たちが応援してくれたことが大きかったです。

記者:その発見や出会いの背景には、何があったのですか?
高木:夫が亡くなって、本当に寂しくて、自分が1番ハグして欲しかったって気づけて認められましたし、結局自分のためにもなっている。

人間って1番辛いことを記憶から消すようにできているです。夫が亡くなった時に子供は思春期だったですが、「仕事とは」「生きるとは」っていうことを、見せることが大事だと私なりに思い例えば「お父さんんがいなくてお金がないから我慢しなさい」という様な惨めな思いはさせたくありませんでした。私の生きる姿で「生きることは素晴らしいこと」っていうことをみせつつ、振り返ったら抱きしめるって決めたんです。
子供達のどんな夢や個性でも生かして応援しようと決めてるんです、それが私の背景にはあります。

記者:本日は、貴重なお話しありがとうございました。

高木さんの情報はこちらです
↓↓↓
ハグニケーションズ
http://hugnications.co.jp/

日本ハグ協会
http://hug.sc/about/guidelin

【編集後記】
インタビューを担当した、高橋と菱谷です。高木さんは一緒にいるだけで温かく包み込みような方でハグされてないような気持ちになりました。今後のご活躍楽しみにしております。

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