五感と創造力を広げる「のあそびっこプロジェクト」主宰、相原里紗さん

普段の親子は育てる側、育てられる側となりがちだけれど、一度自然の中で外遊びを始めたら子供も大人も同じスタート!自らの五感と創造力をフル回転させて自分で選んで遊んで学ぶ。外遊びから人育てをする相原さんにお話を伺いました。

相原さんのプロフィール

出身地: 大阪生まれ千葉育ち

活動地域: 東京近県

経歴:早稲田大学国際教養学部卒。企業を経て国家試験で保育士に。

現在の職業及び活動:保育士。地域密着型アウトドア企画「のあそびっこプロジェクト」主宰。保育士目線で親子向けの企画に多数携わる。1歳児の母。

座右の銘:なせば成る なさねば成らぬ何事も 成らぬは人のなさぬなりけり

もっと自分で物事を決めていいんだな、と思った

Q1: どんな心のあり方や認識の変化が今の活躍に繋がっていますか?

認識の変化が始まったタイミングは高校の時の海外留学です。
あちらでは授業を自分で選ぶのですが、みんなが自分の好きな事や勉強したい事を表明し、何故それを選択したのか事細かに語っているのを見て、私はそれまで特に何も考えないで人生を歩んでいたのですが、もっと自分で物事を決めていいんだな、と思ったのです。
この経験が今の活動の根本的なきっかけです。
自然や外遊びは普段感じることのない、
人間も生態系の一部なんだ、ということを思い出させてくれます。
ルールがないので自分の五感を開いて身体感覚を取り戻して自分でどうするか選択して遊ぶんです。
お父さんお母さんも、最近はそんなに自然に触れる機会がない方が多いので、外遊びでは子供と対等というか、みんなゼロからのスタートで遊んで学べます。
大人になると選択しなきゃならないことがたくさんだから、
子供のうちからその機会を作って、選択できる人になってほしいです。

常に新しい選択肢を自分の中に持っていれば動き続けられる

Q2: これからはAIが活躍する時代と言われていますが、必要とされるニーズは何だと思いますか?

単純労働からどんどん取り変わられていってしまうので、
AIのプログラムを作る側になるくらいの好奇心を持ち続けてアイデアを出し、失敗し続けられる人になっていく必要があると思います。
自分のやっていることが楽しいな!と思える人が増えたらいいと思います。
自分の選択したことの先なら大変なことも楽しいし頑張ろうと思えるから。
会社でも歯車に組み込まれてしまうとしんどいし、歯車になってしまう人が置き換わられてしまうと思います。
自分の仕事がなくなってしまった時に「じゃあこれは自分の仕事にできるよね」という発想の転換ができる人は楽しめますね
「そもそもお金って必要だっけ、お金必要ないところにいけばいいんじゃない?」とか常に新しい選択肢を自分の中にもっていれば動き続けられると思います。

子供が子供であり続けられる社会。

Q3: なるほど。では相原さん、今後どんな美しい時代をつくっていきたいですか?

私は子育ての人なので、子供が寛容に見守られ育てられる社会になってほしいです。子供が子供であり続けられる社会。選択、チャレンジ、失敗を恐れないそんな社会。周りに家族以外にも肯定してくれる人や叱ってくれる人がたくさんいればいいなと思います。自分の住んでいるところだけじゃなくて田舎のどこかの村とか、行き詰まったときに逃げられるところがあれば良いと思うし、子供にとって色んな居場所があるのが大事よね、と大人に認知してもらう必要があると思います。
親でも学校でもなく、何でもない第三者です。
そこから地域と繋がって田舎のない子へ疑似的に田舎をつくろう、というプロジェクトもすすめています。

社会を作っているのは私たちなので人任せにできないな、と思います。
教育畑にいるので私たちが人を創っていると思っていて、そういう人達が社会を創っているから面白いですね。私の選択一つ一つが誰かの選択のきっかけになっていくことがあり、そうやって自分で考える人が増えていくと思うので、私のような活動をしている人達にみんながアクセスできるようになってほしいです。身近にいる保育士さんや幼児教室の先生など子育ての専門家や、先輩ママに気軽に相談したり交流できるようになったら、子育ての環境がもっと良くなっていくと思っています。そのためにも活動はずっとやり続けるしかないですね。

余白を持っていてほしい

Q4: 子育て中の人に一番伝えたいメッセージは何ですか?

完璧じゃなくていいよ!と言いたいですね。
完璧じゃなくていいけれど自分の子育てに自信持っていけるよう、ポリシーもって子育てしたいですね。そのためにも「こうじゃなきゃいけない」、ではなく余白が必要だと思います。余白を存分につくれる環境を自分でつくっていってほしいですね。
私も初めての子育てで試行錯誤の毎日です。余白をもつためには周りに沢山ヘルプを出すことが必要だと痛感しています。みんなで人育て、頑張っていきましょう!

相原さん、今日はとても素敵に前向きになれるお話をどうもありがとうございました!

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相原さんの活動、のあそびっこプロジェクトの情報はこちらから
↓↓

のあそびっこプロジェクトFBページ https://www.facebook.com/noasobicco/

編集後記
今回記者を担当した見並、善家、村田です。
自分で選ぶ人生は、時にはいばらの道でもあるけれど、切り開いていく楽しさがある。それを野遊びを通して子供にも大人にも伝えたい、という思いを強く感じました。
そして相原さんの活動は、いつまでも楽しくチャレンジし続けられる、失敗を恐れない人を育てる活動であり、そんな人たちを温かく見守る社会づくりへと繋がっている気がしました。これからもご活躍楽しみにしています!

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