「負けない経営者を増やしたい」株式会社日本スクラム会代表取締役 中島修平さん

福岡で最大級のビジネスコミュニティを経営されている中島修平さん。二度と繰り返したくない辛い経験からの大きな気づきと変化を経て、今は人と情報の可能性を発信し続けています。「ワクワクすること!」と楽しそうに言い切る中島さんにお話を伺ってきました。

プロフィール
出身地
   宮崎県宮崎市
活動地域   福岡県
経歴   
1960年 宮崎県宮崎市生まれ
1982年 宮崎大学工学部応用物理学科卒
富士通グループ会社、松下電器グループ会社を経てSOHOにて独立。
SOHOグループ(25名)にて活動後、システム会社経営。
会社閉鎖をきっかけに従来のITコンサルに加え、マーケティングやブランディングの技術習得やコンサルを行う。その後、現在の㈱SIHD(エスアイホールティングス)へ経営戦略室長として入社。
2014年 ㈱日本スクラム会代表取締役社長就任
現在の活動および職業   (株)日本スクラム会代表取締役社長
座右の銘   継続は力なり

負けない経営者を増やす

Q:どのような夢やビジョンをお持ちですか?

中島  修平さん(以下、中島  敬称略)   人が幸せになるためには経済が大事ですし、経済をしっかり回すためには、情報をどう生かすかが重要です。情報を知っているのか知らないのかで全く人生が変わってきます。私は情報を生かす機会を提供し、負けない経営者を増やしていきたいと思っています。どん底まで落ちても這い上がれる強い経営者は素晴らしいです。しかし、まずはどん底まで落ちないように、自分の弱みを補填しつつ、最低ラインを守れる負けない経営者であることが大事だと思っています。

   福岡は行政特区であり、アジアの玄関口でもあるので起業しやすい地域です。しかし、立ち上げた後にどう事業展開すればよいかわからない起業家がたくさんいます。そんな時に生かせる情報があるかどうかで大きく変わってきます。そして情報を生かすためには人脈が欠かせません。経営者の方たちがビジネスに生かせる豊かな人脈をつくれるように、スクラム会では会員制のビジネスコミュニティとしています。1:1の繋がり以上に、その向こう側にある情報や人脈をどれだけ共有できるかが大事です。コミュニティとすることで、信頼関係の元でお互いのビジネスへの理解ができ、情報の交換や出会いを起こしていけます。

   スクラム会での情報や人脈を活用していただくことで、経営の危機を回避でき、何があっても負けない経営者をつくっていきたいです。そして事業を維持できることで、自然と家庭も周りも全てが幸せになっていくことに貢献したいと思っています。

自分の会社が負けないこと

Q:「負けない経営者を増やす」へ向けて、どのような目標や計画を立てていますか?

中島   自分の会社が負けないようにすることです。経営を維持するために会費を維持することに努めています。そのためには会員数を増やすことです。年間60社、つまり月で5社を目標として取り組んでいます。

情報を発信し続けること

Q:その夢やビジョン、目標計画へ向けて、現在どのような活動指針を持って、どのような基本活動をしていますか?

中島   常に情報を発信しています。特に今の時代はSNSとブログです。動画も取り入れています。faceook、Twitter、LINE@、ウェブサイトなど多様化して情報を分散して発信しています。

   スクラム会に参加する前に、どういったイベントなのか背景がわかることで、安心して参加できますし、実際にオフラインで出会う時の出会い方が変わってきます。又、直前にご案内しても皆さんのご予定もありますから、早めにお伝えして調整できるようにしています。

   発信し続けていると、同時に色々な情報が入ってきます。イベントの企画は私が考えているのですが、私の中で色々な情報が繋がって、新しい企画のアイディアが生まれてきます。そうして開発していくことも楽しいです。

   オンラインの情報だけでなく、普段から皆さんとコミュニケーションをとって仲良くしています。まずは私自身がオープンになって、本音で交流するようにしています。元々人が好きですが、本当に素敵な方たちばかりで学ぶことが多く、とても楽しいのです。

誰もが生かせる情報を持っている

Q:「負けない経営者を増やす」となったきっかけは何ですか?そこにはどのような出会いや発見がありましたか?

中島   誰もが生かせる情報を持っています。特に今の時代はインターネットも発達して、情報の可能性は無限大です。けれど、多くの人たちが自分が持っている情報の価値に気づかず、クローズな状態です。もっと一人ひとりがオープンになっていくことが必要です。情報を生かすことで人を救うことができます。情報の可能性を伝えたいと思っていた時に、スクラム会の社長にならないかとお声をかけていただき、ぜひやりたいと思いました。

   スクラム会の毎月開催する交流会では、グループを組んでコミュニケーションをとる形にしています。まずオープンになってアウトプットします。アウトプットしたことに対して、グループメンバーからフィードバックをもらえます。そうすると何が伝わっていて伝わっていないのかが明確になり、自分自身のプレゼン力が高まります。又、新しい学びが得られる、話を聞く能力が養われてる、得た情報が自分のビジネスに生きるなど、たくさんの効果があります。

   情報をオープンにすることで、お互いの情報が出会い、無限大生かされていくのです。

負けた自分に負けたくなかった

Q:「誰もが生かせる情報を持っている」と気づいた背景は何ですか?

中島   私は元々SEです。そこからソフトウェア会社を立ち上げました。当時、会社の業績は良く、私は天狗になっていました。自己主張が強く、専門分野の閉ざされた世界でうまくいっていて、人の話はあまり聞かない人間でした。そんな私にリーマンショックが降りかかったのです。

   公共系の仕事は全部無くなりました。抱えていた技術者にもお金を払えなくなり、家族にも迷惑をかけました。あっという間に会社が倒産し、全てを失いゼロになりました。私は負けたのです。何にもなれない絶望感が襲ってきます。どん底まで落ちた時、その自分に負けたくないと強烈に思ったのです。

   その時、私の周りには素晴らしい人たちがたくさんいて、素晴らしい情報に満ちていることに気づきました。私は無限の情報をもっていたのです。

   私は人の話に耳を傾けるようになり、情報を知ってさえいれば、倒産を未然に防げたことに気づきました。自分が専門分野の中にクローズしており、経営者としていかに未熟であったのかも思い知りました。倒産して負けた私のような思いをする経営者はもう二度とつくりたくありません。情報を知って生かすことができれば、決して人は負けない。ですから情報の可能性を伝えたいと思ったのです。

   スクラム会に声をかけてくださった会長を始めとして、多くの経営者の方たちの支えがあってここまで来れました。何ごとも人ありきだと思います。そして人が持つ情報の可能性は無限大です。ですから一つ一つの出会いがワクワクするのです。これからも自ら胸襟を開き、本音の付き合いをしながら、情報を生かして一緒にワクワクしていきたいです。

今の若者へ向けてメッセージをお願いします

中島   ワクワクして欲しいと思っています。今は何が起こるのか、何が残るのかわからない時代です。ゲームがオリンピック競技になってしまうくらいですから。だからこそ自分がワクワクする時間をつくっていくことが大切だと思っています。色々な人に出会い、情報をとり、可能であれば経験していってみてください。きっとワクワクすることが見つかると思います。

記者   情報が持つ可能性を知っている中島さんだからこそ、常にオープンに人と交流し続けるのですね。その背景にある負けた辛さをもう二度と繰り返したくないという思いに心打たれました。本日は貴重なお話をありがとうございました。

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中島さんの詳細情報はこちら↓↓

九州(福岡)最大規模の異業種交流会やビジネスイベント開催するビジネスコミュニティ:日本スクラム会の公式ページ

【編集後記】
今回インタビューをした小水と岡山です。
無限の情報を持つ人間の可能性、その人間同士の出会いの可能性を観ている中島さんは、出会う全てが可能性に満ちていてワクワクされていました。お話していると、こちらまでワクワクしてきます。そんな可能性を知っておられるからこそ、絶対に負けたくないという強い思いがあるのだと感じました。
今後の中島さんの益々のご活躍を応援しています!

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