お客様がより豊かになるものを提供していきたい 株式会社岩田屋三越 曽根ゆかりさん

15年間、岩田屋三越でバイヤーとして活躍され、その後も店舗売り場の企画・運営などに携わり活動されている曽根ゆかりさんにお話を伺いました!

プロフィール
出身地:
熊本市
活動地域:
福岡県
経歴:
熊本県立濟々黌高等学校、京都教育大学 教育学部 卒業。株式会社 岩田屋(現 株式会社 岩田屋三越)入社。販売業務を経て、新規店舗プロジェクトメンバー・婦人服バイヤーとなる。新たなビジネスモデル習得のため、株式会社三越伊勢丹に出向。その後、福岡三越地下1階 ラシック開業に携わる。現在は、岩田屋三越 中小型店・テナント営業部 シニアマネージャー。香蘭女子短期大学にて非常勤講師。              
現在の職業および活動:
岩田屋三越 新規店舗の開発業務リーダーとして、新しいビジネスモデルと若手育成に取り組む。また、女性の大活躍推進福岡県会議にて、環境整備・広報部会 副部会長を務めるとともに、福岡県女性管理職ネットワーク「WE-Net」サポーターとして参加。学生に向けたリーダーシップセミナーやファッションマーケティングの講師活動に従事。九州地域バイオクラスター推進協議会のコンテスト審査などにも加わっている。          
座右の銘:
すべては、出会いによって実現されていく!!

「お客様が求めるものを繋ぐ」

Q.どのような夢やビジョンをお持ちですか?

曽根ゆかりさん(以下、曽根 敬称略) 岩田屋に入社して15年間バイヤーを経験し、日本国内外問わず、多くの生産者様やお客様とお会いする機会をいただきました。流通を通して様々な立場の方やお客様と接するうちに、生産者様が伝えたい思いを託した商品があっても、お客様に届いていなかったりすることが実際に多くあると感じました。素敵な商品を作っている生産者様はたくさんいますので、その方々を繋げて、来店された方だけではなく、求めている人たちに的確にもっと繋げていきたいです。特に九州、福岡など身近な方々を多くの方にご紹介していきたいですね。
また社内の若手社員がもっと活力を持てるよう、仕事の中で成功体験ができる場の提供も考えています。今の時代的にも昔のバブルのように簡単にものが売れる時代でもないですし、多様性があるので万人に売れる商品はないように思います。どんな売り場にするのか考える時も、若手社員の中には「何か正しい答えがあるのでは?」と正解を探し、自分の意見を表現しないこともあります。正解があるのではなく、共により良いものをお客様に届けようと考えていくことをやっていきたいですね。
そして失敗も失敗ではないですし、チャレンジできる環境を整えていきたいと思います。

Q.それを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?

曽根 今、実際に実施しているのがお客様のニーズを伺って、店頭にないものでも探してお届けするような取り組みをしています。今まではある程度決まったメーカーやブランドの商品を店頭に並べて、お客様にお勧めしていましたが、これからはお客様の家に直接伺い、お客様のご自宅に合う商品やニーズに答える商品を探します。もし店頭に取り扱っている商品がなければ、合う商品をつくっているメーカーを探すか、なければメーカーに相談してオーダーメイドの商品をつくるようにしています。店頭になくても、要望以上の提案を社員全員で探すコンシェルジュのような役割ですね。この取り組みも2年目になるので、さらに加速させたいです。
また若手社員には実際に店頭でどんなテーマで商品を並べてもらうのか決めてもらうことをしています。ワクワクドキドキするようなテーマは何か?と考えてもらい、そのテーマにそったイメージの商品を並べたり、見せ方もアレンジしてもらったりと実践をしています。若手社員がだすアイディアから学ぶことも多いですね。

Q.その目標や計画に対して、現在どのような活動指針を持って、どのような活動をしていますか?

曽根 私自身の業務はテナント誘致や、新規ビジネスモデルや新規商品など企画のカテゴリーを見つけてくることをしています。
その仕事をする中で大事にしているのは、自身のアンテナを高く広くあげて、まずたくさんの人に会い、話を聞くことです。自分の業界、常識に囚われていたら新しいアイディアも浮かばないので、自分のテリトリーからでることが必要だと思っています。
社内のコミュニケーションも、もちろん大事ですが、仕事が終わったら違う業界の人たちとどんどん会って違う場所に行って、違う経験をすることが人生を豊かにしていくと思いますし、結果的に仕事にも返ってくるものがありますね。

Q.そもそも、その夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?

曽根 大きかったのは7、8年前に東京の三越伊勢丹に出向で3年間、働いたことです。当時やろうとしてた新しいビジネスモデルをするには百貨店の中ではする人が少なかったのもあり異業種交流会に行き、たくさんの人に出会いました。その中で福岡で商品を紹介したい方との出会いや、福岡に何か面白い商品はないのか?と質問されることがあり、意外と東京でも求めている人がいるんだということを知りました。
ただ九州の方はいい商品をつくっているのですが、それを売り出すという時に、もっとより良くできるのも感じます。実際に熊本地域で新しい機能食品を発表する審査員をさせていただくことがあり、たくさんの生産者様が努力された商品がたくさんありましたが、残念ながらユーザー層などが不明瞭であったり、もう少しパッケージや価格帯、販路など工夫が必要ではないかと感じました。素晴らしい商品なのに、そのままではお客様にお届けできないもどかしさを感じました。とても一生懸命つくられているからこそ、ちゃんと必要とされている方へお届けしたいです。

Q.どうして良い商品を求める人に届けたいと思えた背景には、何があったのですか?

曽根 人が好きなのがあるのかなと思います。いろいろな時代の変化がありますが、最終的には人と人との繋がりが大事だなと思っていますね。新しいことをして新しい人と出会うことで私自身の進化や変化をしている感じがします。
大学生の時も地元の熊本から京都の大学に進学しました。学生寮だったのですが自治寮(寮生自らが管理運営に関与している学生寮)でもあり、今までの生活とは一変しました。一人っ子で育ったのですが、寮生活は建物自体も古く、お世辞にも衛生的とは言えず実家から出てきはじめは生活も慣れないことも多く大変でしたが、そこでの出会いを楽しまないともったいないなと感じました。だから今でも今日1日を楽しく過ごそうと思っていますし、新しい人に出会ったり、新しいことにチャレンジしていきたいと思っています。

記者 今ここにしかない出会いを楽しまれているから、日常のお仕事も楽しまれているのを感じました。本日は貴重なお話、ありがとうございます。

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曽根さんの活動、連絡については、こちらから↓↓
●ラシック福岡
http://www.lachic-fukuoka.jp/

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【編集後記】
今回、インタビューを担当しました清水と永野です。
とても明るくきさくになんでも答えてくれて、少女のような笑顔が素敵でした。
お話を聞きながら、新しいことにチャレンジし、今ここを楽しめる心を持って毎日の仕事をしたいなと思いました。
これからの活躍も応援しています!
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