日本初の美と健康の複合サロンTHE REMIUM代表池田 翔さん

日本初の美容と健康の複合サロンTHE REMIUM(ザ レミアム )はPREMIUM(プレミアム)の「P」を取ったもの。precisely(あなただけの最適なプランで)、perfection(完璧な身体を導き出すことを)、promise(約束します)の三つの「P」と「REMIUM」でPREMIUMに磨き上げるという、コンセプト。20代でTHE REMIUMを立ち上げたパイオニア・池田翔さんにインタビューしました。

 

〜プロフィール〜
池田 翔・いけだ しょう
出身地:北海道旭川市
略歴:略歴:東海大学第四高等学校バレーボール部で活躍。卒業後、吉田学園北海道体育大学校へ入学。その後、旭川大学短期大学部食物栄養専攻で栄養学について学び、病院栄養士、トレーナーとして活躍しながら藤女子大学大学院人間生活学研究科食物栄養学専攻でスポーツ栄養の研究を行う。2016年よりヴォレアス北海道のトレーナー兼栄養指導を担当する。2018年2月1日株式会社REMIUM(店舗名THE REMIUM)をスタート。現在に至る。
座右の銘:準備あるものは準備なきものを制す。闘志あるものは闘志なきものに勝る。

プロ集団の最強カウンセリング

記者:今の中心となっている活動を教えてください。
池田:2018年から日本初の美容と健康の複合サロンTHE REMIUM(ザ レミアム )のCEOをさせていただいています。専属コンシェルジュが丁寧なカウンセリングを行い、パーソナルトレーニング、エステ、リラクゼーション、美容室、治療院のプロがカンファレンスをし、最適なプランを提供しています。

例えばお客様が「痩せて綺麗になりたい」という理由で来店したとします。お客様は「体重を落とせればいいので、運動をして食事を減らせばいい」と思うかもしれませんが、プロの目からみて「姿勢がに歪みがあるので代謝が悪い」と判断した場合に治療院でのケアを提案することもあります。また、綺麗になりたいのであればエステやヘアケアも必要になることもありますのでカウンセリングをしながら最適のプランを提供させていただいています。

ほとんどのお客様がなりたい自分になるために「何をどうしたら良いのかわからない」という状態です。情報はたくさんあるけれど、何が最適なのかわからない。プロ集団があらゆる角度からお客様にできることを提案させていただくことで、大変満足していただいています。

働く人のモチベーションを大切に

記者:THE REMIUMを始めたきっかけはなんですか?
池田:専門学校の時にある先生との出会いを通して、スポーツと栄養について強く関心を持ちました。自分自身もパーソナルトレーナーとしても活動したり、色々な方々とお会いする中で「プロがプロの給与をもらえない国」ということに気づいたんです。

各界のプロが海外に学びに行って、帰国後その能力を存分に発揮しても、それ相応のお給料がもらえない。経済的理由で学びを継続できない。学んだ能力を生かせない仕事に転職せざるをえない。そんな人をたくさん見てきました。美容師さんは朝早くから夜まで仕事をして、その後練習してもお給料に満足していない方もたくさんいらっしゃいます。エステで何十万という契約を取っても、自分にはほんの少ししか入ってこない。

下を向いて覇気なく歩く人がたくさんいます。心と経済のバランスが影響していると思うんです。働く人のモチベーションと給与を満足させることが大切だと感じました。

REMIUMではエステ、美容室、トレーニング、治療院のエリアごとにオーナー契約をしています。雇用してしまうと1年に1度しか給与を変更することができませんから、一人も雇用はしていません。やればやるだけ給与は上がり、モチベーションにつながります。オーナーは設備費、光熱費や家賃の負担もありません。札幌の高級住宅地である円山で自分のお店のように扱うことができるんです。

経済的にゆとりがあれば技術を高める為に使うこともできます。その余裕はサービスの質にも影響します。親身になってお客様のことを考えられますよね。そうすればお客様にも満足していただけます。

通常の雇用体系では、雇用すればするほど人件費がかさみ会社に負担がかかりますが、この仕組みであれば、人件費を増やしながら収益もあげることが可能なんです。

THE REMIUMのロゴマークは外向きには「運動・栄養・美容」の循環を表しています。そして内向きには「お客様、働く人、会社」のトリプルウィンを表しているんです。

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THE REMIUMのロゴマーク

「プロは稼げる」という希望

記者:今後についてはどんな風に考えていますか?
池田:
オーナー達が人を育成する側になってくれたらいいと考えています。プロが育って「プロは稼げる」ということが認知されれば、希望を持って目指せるようになります。数年前まで資格社会と言われて、僕もそう思って資格を取得しましたが、実際は厳しい現状ということを知りました。その状況に一石を投じたいと思っています。

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「社長」だけど一番下になる

記者:人生で一番大きな失敗はなんですか?
池田:失敗を失敗と思わない
んですよね。全てのことは起こるべくして起こると思っているので。でも敢えてあげるとしたら、近々でいうと「人間関係」の問題ですね。

オーナー契約をしましたが、店舗は「THE REMIUM」ですし、社長は僕です。オーナーひとりひとりが個人事業主だという意識が薄くなり、僕がどこかでなんとかしてくれる、というある種の「甘え」につながった時期がありました。システムをいくらきちんと作っても働く人は人間なので、社長としてどうあるべきなのかをすごく考えましたね。

人ってあったかいところにいないと育たないじゃないですか。僕は4つあるエリアのマネージメントをしなくちゃいけない。でもオーナーの一人に「なんで○○○しないの?」とかいうと、ギスギスしてしまう。4エリアをマネージメントするのがどれだけ大変かということは相手にはわからないし、相手にとっては1対1でしかない。やっていくうちにどんどんお互いのイメージにずれが出てきて、、、それが多数同時に起きてどうしようもない時がありました。

その時に「複合サロンのウィークポイントはここだ!」と思いましたね。
一時、不満があちこちから集まってしまったこともありました。その時僕は何かしらのメッセージに感じたんです。こういうスタイルでやる以上、社長だからこそ「人の下に立つ」のがいいんじゃないかと思いました。

不満を全部吸い上げました。もちろん僕は僕なりの言い分がありました。でも「不満に思わせてしまった原因が僕にあった。だからごめんね。」って言いましたね。僕の言い分は置いといて、心を寄り添わせたら、すごく良くなったんです。普通社長って「上の人」のイメージじゃないですか。言いたいことも言えない、押さえつけてくる人、みたいな。でもそのあり方に、何もいいことはなくて。社長のあり方をすごく学びました。

心に寄り添って、一緒にがんばりましょう

記者:一気に不満が多発したわけですね。他にはどんな対策を?
池田:実は僕が良かれと思ってやったことが最大の悪循環を生み出してしまったんです。スタッフの結果の出せない気持ちと、結果の出し方がわからない気持ちが重なって、意識が低くなるとお客様へのサービスもまともに提供できなくなると思って、結果重視のバリバリやってもらうスタイルに変えました。

その通りにすれば売り上げも上がるし、いいサービスマンになれる。スタッフ達もそう言ってました。だけど、そもそも心の問題にフォーカスすべきだったんです。結局このまま続ければ結果もついてきてうまくいく。でも「もういっぱいいっぱいです。」その一言で、僕が目指していた世界とは逆の世界に結局なっていることに気づきました。

心と経済のバランスが大事って言ってたのに、申し訳ないな、と思いましたね。一瞬でいろんなことが起きて、どうしたらいいの?と途方にくれました。他に同じようなサロンがあるわけじゃない。ネットで調べても答えがあるわけじゃない。でも、結局人間なので、心にフォーカスすることが大事だと気づきました。やり方やシステムじゃなくて、寄り添って一緒にがんばりましょう、というのが一番!という結論にたどり着きました。

僕は社長ですけど、みんながいて初めて成り立つものなので。ピラミットを逆さにして、僕が下、みんなが上にいるっという形でいこうと思いました。僕には尊敬する偉大な方がいて、全国で360店舗のエステを経営していた方なんです。店舗がそれだけあっても、誰一人その人のことを悪く言わないくらい、完全なカリスマの人です。その地位がありながら、セミナーで今の自分があるのは皆さんのおかげですって、頭を下げて涙を流していたんですね。社員が1000人いたとして、自分の心を1000人の下に置かないと本当のトップじゃない。その方のトップのあり方にすごく共感していたので、色々あった時期も社長としてのあり方に影響していると思います。

医療、健康、美容分野へのさらなる参入

記者:池田さんの夢やこれからのビジョンは?
池田:医療、健康、美容の分野にさらに広く展開していきたいと思っています。病院には大手のコンビニやカフェが参入し、便利さと引き換えに健康と逆行しているように感じます。

乳児が入院すると、付き添いの母親も病院で寝泊まりすることになりますよね。ですが、母親は入院中ではないので食事は毎日三食病院のコンビニ食。狭く硬い簡易ベットで体は凝り固まり、運動もできない。カラーリングした髪は根元が黒くなり白髪も生えてきたけど、子供から離れられないので美容室にいけない。世界中のSNSで、こういった現状を嘆く声があげられています。もしTHE REMIUMが併設されていたらヘアカラーやトレーニング、栄養指導やエステも可能です。

子供がアスリートになれる環境も展開していこうと思っています。お子様がスポーツの教室をしている間お母様はエステでリフレッシュ。使い方が様々で、皆が綺麗で健康になれるレミアムが広がっていけば嬉しいです
お客様のお声をいただきながら、こういった展開へのヒントをたくさんいただいています。

日本初の試みなので、不安とワクワクを同時に感じながらやっています。新しい道を切り開きながらひとつひとつ積み重ね、形にしているところです。

閉鎖的なところを見直して、アクティブな経済循環を

記者:なぜ北海道札幌で事業をされているのですか?
池田:北海道をなんとかしたい想いがありますね。東京とは活気が違います。閉鎖的なところを見直して、アクティブな経済循環を起こしていかないと今後大変なことになる。地元の旭川は札幌よりさらに大変な状況にあります。

地域が元気になるには、根本的にお金の流れを壊して、変えないとダメだと思うんです。仕組みも人も両方変わらないといけない。今が「あたりまえ」じゃないんです。今の収入でなんとかするのが人生だ、あたりまえだと思っていたら変わらない。そうじゃないと思うんです。

失敗を恐れる人が多い気がしています。もはや安定した職業という言葉は死語に近いのではないでしょうか。今は国の助成に頼らない時代です。年金という信頼されていた制度も頼りにされてません。最近個人で頑張る人が増えていますね。フリーランスや多種多様な働き方が増えている。

それでもまだ、「わからない」「できない」というい人がいる。でも、マニュアルのようなものがあれば「挑戦したい」っていう人の力にはなれると思うんですね。働き方の新しいマニュアルというか、プロトコルのようなものがあることで北海道という地域に貢献できると思っています。

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池田さん、お忙しい中取材させていただきありがとうございました。
これまで以上の大活躍を楽しみにしております。

〜編集後記〜
最後までお読みいただきありがとうございました。インタビューを担当した原田と堀江です。この3人で楽しく取材させていただきました。

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謙虚ながらも、活力のある池田さんのお話はとても面白く、終始引き込まれてしまいました。ご自身の事業とともに地域(北海道)を巻き込み、再び立ち上がらせる(リライズする)バイタリティーを感じさせていただきました。実兄のヴォレアス北海道(株)代表池田憲士郎さんの取材も担当させていただきましたので、ぜひご覧ください。
時代の流れに飲み込まれず芯と強さがある池田翔さん。今後の活躍も目が離せません。

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