不可能を可能にしていくのが起業家の使命 伝説のホテル創建を目指す ザ・レジェンド・ホテルズ&トラスト株式会社 代表取締役CEO 鶴岡秀子 さん

10歳の頃に既に起業家になることを決めていたという伝説のホテル創建を目指すザ・レジェンド・ホテルズ&トラスト株式会社 代表取締役CEO 鶴岡秀子さんにお話をお伺いしました。
鶴岡秀子さんのプロフィール
出身地:東京都
経歴:1968年生まれ。1児の母。事業家の父の影響で、10歳の時には将来起業すると決めていた。大学卒業後、アパレルの接客の仕事から経営企画・人事企画に異動。1999年外資系コンサルティングファームに入社し、大手企業のコンサルティングを経験して2000年に独立。ネットリサーチ会社(現:楽天インサイト)を仲間と起業して5年後に売却。この間に出産を経験。2006年念願のホテルマネジメント会社 ザ・レジェンド・ホテルズ&トラスト株式会社を設立、代表取締役CEOに就任。2007年アントレプレナーセンター主催 『ドリームプラン・プレゼンテーション2007全国大会』第1回共感大賞を受賞。2009年~2012年 レギュラーラジオ番組『鶴岡秀子の夢実現の法則』を放送。現在、福祉事業(障がい・介護)の設立・運営など複数の事業を行いながら、足踏み中のホテル事業リスタートを目指している。
「人に元気を与える」と評判の講演は、[流通・美容・サービス業界] 、[金融・保険業界] 、[医療機関] [教育機関] [行政機関] といった各種業界で幅広い支持を受けており、参加者者は4万人を超えている。
著書:
『[図解] スピード・ノート』 共著、PHP研究所、2005年
『一人で20人分の売上!新人ツルちゃんの接客営業 お客様に「ありがとう」と感謝される幸せな仕事』 、ダイヤモンド社、2005年、(台湾版)(中国版)
『10歳から起業すると決めていた~30代で年商14億を達成した私の仕事術~』、ダイヤモンド社、2006年、(韓国版)(台湾版)
『天国体質になる仕事を楽しむ52の秘訣』、講談社、2007年
『人生を変える!夢の設計図の描き方 1年後に「自分らしい生き方」ができる方法』、フォレスト出版、2009年、(韓国版)(台湾版)
『「小さな気分転換」で人生を大きく変える方法』、KADOKAWA、2012年
座右の銘:
「全ては、自分を信じることから始まる」

伝説のホテル建設を目指す

Q夢・ビジョンは何ですか?

鶴岡秀子さん(以下鶴岡。敬省略。):
「人が自分自身の素晴らしさに気づき、本当の幸せを見つけるためのお手伝いをすること」というミッションの下に「7つの教え」という行動指針を揚げ、「泊まることで世界のためになるホテル」の実現を目指しています。

Seven principle  ~7つの教え~
Ⅰ.自然に感謝し、その偉大さを受け入れること
Ⅱ.常にエネルギーを充電しつづけ、いつでも分かち合うこと
Ⅲ.出会うこと起こること全てに意味を見出し、発展させる努力をすること
Ⅳ.世界が変わるのを待つのではなく、自分が変わることで世界を変えようとすること
Ⅴ.違いを尊重し、人との対話の中から新しい発見をすること
Ⅵ.人を心から信頼し、信頼される自分になること
Ⅶ.どんな時も、すぐに気持ちで恩返しをすること
人は誰でも、唯一無二の存在であり、生きているだけで素晴らしい。一人一人に生まれてきた意味がある、そして、人間も自然の一部だと感じています。ですが、多くの方とお話すると、「自分に自信がなかったり」「人との比較で疲れてしまっていたり」「過去を悔んだり」「未来を不安に思ったり」していて、ちっとも幸せを感じていなかったりするのです。
「幸せ」は、なるものではなくて感じるものです。無いものを数え上げて不幸せだと思うこともできますが、今あるものに感謝して、この瞬間に幸せになることもできます。
過去でも、未来でもない今を感じてもらうこと。人との比較ではなくて、この人生で「自分らしさを最大限発揮する」ことこそが幸せなのだ!ということを、ぜひ体感して欲しいと思っています。それは、知識として理解するだけではなくて、もっと体感していくことが大切だと思っています。そして、自分自身がそう生きることで、自分らしさを発揮することのすばらしさを伝えていきたいと考えています。
会社のミッションでもありますが、自分自身のミッションでもあります。そして、そのミッションを達成するために「7つの教え」のような生き方を実践していきたいと思っています。

介護を通じて母への想いを高齢者に伝える

Qどんな目標・計画になっているのですか?

鶴岡:ホテルプロジェクトは、スタート時の6年間は全速力で進みました。その後は足踏み状態になっていますが、水面下で活動を続けています。他のホテルのコンサルをしたり、運営を受託している時期もありました。現在は、障がい者の方の就労をサポートするビジネスも手掛けています。もともと伝説のホテルの構想では、障がい者の方をある割合で雇用する計画になっていたのですが、数年前に福祉事業をされている方にご縁があり、「どうやって採用したり教育したりするのか」を質問していたら、「興味がある時は自分でやるのが一番勉強になるよ」と言われ、持ち前の起業家精神でチャレンジが始まり現在に至っています。
その後、就労支援をしている障がい者の方が定年を迎えました。当たり前ですが、日本全体が高齢化しているわけですから、障がい者も高齢化している訳です。私たちは継続してサポートをしたかったのですが、「障がい」と「介護」は同じ福祉でも別のくくりで継続サポートが出来ないという経験をします。そこで、昨年の春から「介護事業」と近隣の方の健康維持のために「高齢者向けのフィットネススタジオ」をスタートさせました。今日体験していただいた事業がそれです。
実は、3年前に母が突然亡くなりました。長い闘病生活もなく、ある意味幸せな最期だったのだと今では思えますが、あまりに急だったので、もっとこうしてあげたかったという思いが強く残りました。ですから、母に十分してあげられなかった親孝行を、介護のお客様を通じてさせていただいているのだなあという気持ちもあります。
その他、2020年からは、無農薬野菜の作付けも始まりました。今後は、障がいのある方を派遣する事業やグループホームなども計画しています。

豊かさや幸せを実感できるコミュニティーを創りたい

Qどんな実践活動をしているのですか?

鶴岡:高齢者のフィットネス介護事業でもそうなのですが、大切にしているのは「目の前のお客様を幸せにする」ということです。今後、ホテルで行われることも同じです。一人ひとりが幸せになれば、そこから世界が変わっていくと考えているからです。一気に変化が起きないと意味がないと思いがちですが、実は小さな変化を、まずは始めることが一番大切だと思っています。ですから、介護事業でもスタッフの手が空いている時には、積極的にお客様とお話をしてもらうようにしています。それは、お客様を幸せにするためです。もしかしたら、普通の介護施設やホテルであれば、お客様のお話を座り込んで聞いているスタッフがいたら「仕事をサボって何をしているのだ」ということになるのかもしれませんが、それができる「組織・チーム・仕組み」を作りたいと思っています。多くのホテルマンが「本当はやりたかったけど、できなかった」ということをできるようにしたいのです。実は私は、いわゆる「ホテル」がやりたいわけではなくて、コミュニティーを創りたいのだと思っています。弊社の株主になってくれている方も、儲かりたくて株主になっている人はほとんどいないのです。弊社のミッションや「7つの教え」に共感する人たちの暮らし方・生き方があると思うのです。そうした本当の意味での豊かさや幸せを実感できるコミュニティーの仲間になりたいのだと思います。

ホテル事業とは「ライフスタイルの提案」

Qどんなきっかけがあったのですか?

鶴岡:2000年に最初に起業を果たしたITベンチャーは、軌道に乗り出していました。でも、私の中に・・・「もっと自分らしい、自分にしか出来ないことをやってみたい!」という想いがわき上がってきたのです。年齢も性別も、学歴も、資金力も関係なく、自分が「こうなりたい!」と宣言したものになれるとしたら、何をしている時が一番ワクワクするのだろう?と考えた時に、「私、ホテルがやりたい!」と思ったのです。ホテルの仕事を通じて、世界中が幸せになることに貢献できるとしたら、自分自身も最高に幸せであると。私にとってのホテル事業は、「ライフスタイルの提案」です。「衣」「食」「住」という、生活の全てがあるホテルは、どのような生活が幸せな世界を作るために必要なのか?が分かり易いので、多くの可能性を秘めている事業だと感じました。

そして何より、難しそうだからこそチャレンジしてみたいという思いがありました。ホテルは、大規模な資金調達が必要ですし、お客様が期待しているサービスレベルも高い、非常に難しいビジネスだと思ったのです。最後まで階段が見えないことにチャレンジするのは、最高にワクワクします。一段のぼると、遠くの階段がひとつ見える。今、満足している場所から怖いけれども、もう一歩踏みだしてみる。そこにはきっと「より進化した自分と、ワクワクした人生が待っている」と感じたのです。ある時友人が教えてくれました。「目標地点までの全ての階段(ステップ)が見えているとしたら、その目標はあなたには小さすぎる」と。

それから沢山のホテルに見学に行きました。見学させていただいたホテルに、それぞれ大きな感動をいただいたのは間違いありません。でも私の目指すホテルは、何かもっと違う・・・泊まる意味があるホテルなのだって思ったのです。
そう考えていたら、見学に行った帰りの飛行機の中で急に頭の中に「伝説のホテル」という言葉が浮かんだのです。そして自分で自分に聞き返しました「伝説のホテルってなに?」と。
もし仮に伝説によって運営されているホテルがあったら、私も泊まってみたいかもと思いました。でも、どんな伝説だろう?飛行機の中でメモ帳に書き出してみることにしました。そうしたら、不思議とすらすらと出てきたのです。最終的には7つ出てきて・・・それを「7つの教え」と名づけました。「7つの教え」を体現したい人たちが働いていて、賛同する人たちに支援され、共感したお客さまが泊まるホテル・・・そうすれば、きっと伝説のホテルになると確信してスタートしました。

父母から譲り受けたプレゼント

Q起業を志した背景は何ですか?

鶴岡:父は事業家でした。私が幼い時から父は、休日でも仲間と楽しそうに仕事の話をしていましたから事業家って楽しそうと憧れていましたし、お金に対して「負のイメージ」を持ったこともありませんでした。売上げが立つとか利益が出ることに対しても「あなたの会社のおかげで助かりました」「あなたのサービスはとても良かった」と、感謝の気持ちがお金となって投票されてくるものだと思っていたのです。だから、10歳の時には、将来は事業家になることを決めていました。

小さい頃の趣味は「吉野家さんチェック」でした。店があるごとに店内をみて、子供なりに商売がうまく行っているかどうかを観察していたら、父から「お父さんは知らなかったけど、お前が吉野家のオーナーだったのか!?」と笑われたこともありました。ある日、父から「あそこに焼肉屋とそば屋があるでしょ、それについてどう思う?」と質問されました。私は「毎日焼肉では飽きるから、お蕎麦屋さんを作った人は賢いと思う」と答えました。すると「そうだね、でも、あの2店舗は同じオーナーなのだよ」と言われて、全身に鳥肌が立ちました。焼肉屋の店長は、がんばっても前年の120%の売上を上げることしかできないけれど、オーナーは隣に違うお店を出すことで売上を2倍にすることができる。店長とオーナーは、全く違う次元で世の中を見ていると気がついたからです。経営を「すごく面白そう」と感じた瞬間でした。
母は、凄くお目出たい人で「でこちゃん(秀子さんのニックネーム)は、世界で一番いい子だ。」って信じてくれている人でした。学校のテストで間違えても「計算が苦手だったら会計士を雇えばいいのよ。英語は通訳を雇えばいいじゃない?でこちゃんは、でこちゃんにしかできないことをやればいいのよ。」と言われました。
こうした父や母に育てられたおかげで、「子供だからオーナーな訳がないとか、女性だから社長な訳がない」といった制限から無縁で成長することができましたし、自分自身の強みを活かしていくことが出来るようになったと思います。

自分を信じることでチャレンジできる

記者:鶴岡さんの座右の銘はありますか?

鶴岡:全ては、自分を信じることから始まる」です。
「自分にはできない」とみんな思っています。「コンフォートゾーン」といわれる、自分が気持ちいい状態から飛び出せず、経験があることの中で生きていこうとするのです。でも、自転車に乗るのと同じで、初めはみんな初めて。みんな、知らないことにチャレンジして大人になったはずなのに、なぜか大人になると自分の知っている範疇の中で生きてしまっています。でも、「できるよ」と自分に許可を与え、自分を信じることができると、何でもできるのです。やってみたいことは何でもやったほうがいいと思います。特に、ベンチャー経営者は「非常識」なことをやる人です。
たとえば、コンビニエンスストアだって、初めてやろうとした人は「夜中に買い物をする人も働く人もいないよ」と周りからバカにされたと思うのです。でも、今ではなくてはならないものになっていますよね。みんなが「いい」と言ったことが正しいことだとは限りません。自分の判断軸をきちんと持って、そこから一歩踏み出していくことが大切だと思っています。
商品を販売する人も、保険を売る人も売れている人はみな自分のことを信じている人だと思います。「自信とは、自分を信じる」と書きますが、自分のことを信じて、自分の売る商品を信じているから「あなたから買いたい」となるのであって、自分のことを信じていない人から「この商品は良い品ですよ」と言われても心が動かないですからね。

起業家の醍醐味「不可能を可能にする発想」

記者:最後に、日本には将来の夢がないとも言われますが、起業を目指す人へのメッセージをお願いします。

鶴岡:ヨーロッパの時代、アメリカの時代を経て、次はアジアの時代です。アジアの中でも、日本の役割は大きいと思っています。「売り手よし、買い手よし、世間よし」の三方よしの精神で世界がよくなるように仲を取り持つのは「和を以って尊しとなす」日本人の役割だと思います。ですから、日本の将来を悲観する必要はないと思いますよ。
また、起業家の醍醐味は「不可能を可能にする発想」だと思います。
例えば、車の排気ガスという問題があったとします。でも、もし車に高性能空気清浄機がついていて、走れば走るほど空気が綺麗になるのだとしたら、車がいっぱい走っていたほうが良いですよね。そうした前向きな発想から、実際に未来を作り出せるのが起業家の醍醐味だと思っています。問題にフォーカスするのではなく、問題をどう解決するのかにフォーカスする。そうした多くの仲間が、起業家を目指して一緒に世界を幸せにすることに取り組んでもらえたら嬉しいです!

記者:鶴岡秀子さんの小さかったころから、将来のビジョンと今の活動である障がい者雇用で運用する高齢者フィットネスの体験までさせていただき、貴重な機会をありがとうございました。素晴らしいミッションと7つの教え、ビジョンを、たとえ挫折しようとも追い続けている姿勢に感動しました。これまで多くの方々との関係性によって、支え合っている姿を拝見させていただきました。今日は、ありがとうございました。
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鶴岡秀子さんに関する情報はこちらです
↓↓↓
【鶴岡秀子さん伝説のホテルの原点】
http://legendhotels.jp/dream/L_door.html

【鶴岡秀子さんのフェースブック】
https://www.facebook.com/hideko.tsuruoka

【ザ・レジェンド・ホテルズ&トラスト株式会社】
http://legendhotels.jp/index.php

【編集後記】
取材を担当させていただいた大場です。鶴岡秀子さんの素直で、肩ひじ張らないフラットな明るさは、鶴岡秀子さん自身、人が大好きで、人を大切になさっていることをそのまま現わしていると思いました。理想を追求するリーダーシップの基本をみせていただいたように思います。ご一緒に、世界のために、日本の元気を育て、活性化させていきたいと思いました!

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