ブルーオーシャンで活躍するコーチング第一人者、映画「プラネタリー」上映会主催塚田康盛さん


1996年に日本に入ってきたコーチングにいち早く飛びつき、コーチング業の第一人者として活躍した後、セブン・ジェネレーションズとの出会いを通して現代の産業成長志向型社会から、生命持続型社会への大転換を願って、映画「プラネタリー」を日本語字幕版化し、100回を超える自主上映をし続けている塚田康盛さんにお話をお伺いしました。

プロフィール
出身地:兵庫県西宮市、活動地域は呼ばれたら全国各地。
経歴:生業として専用の什器備品の製造販売事業を営んでいたころから顧客のニーズを引き出し、それを叶える営業を得意としていた。
1996年アメリカから入ってきたクライアントのニーズを引き出すコーチングに誰よりも早く飛びつき、コーチとして活躍。
 2006年に、製造販売事業から隠退後 、2009年にセブン・ジェネレーションズの活動と出会い、2011年に、仲間たちと、セブン・ジェネレーションズをNPO法人化し、代表理事に就任。2016年映画「プラネタリー日本語字幕版」の上映権をもち、自主上映をし続けている。
現在の活動:持続可能な地球環境問題へ問題意識を広げる活動として「チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウム」や「つながりを取り戻すワーク」の開催「プラネタリー日本語字幕版」の上映活動など。
趣味としては、茶道、合気道。

Q夢やビジョンをお聞かせください。

塚田:自分がどうしたい、こうしたいという夢ビジョンは、なかなかありません。

お客様の夢を形にするとか、相手側から出発の夢になるんです。

ただ、どこか遠くを観ているようです。

1996年に、初めてアメリカから日本にコーチングというものを持ってこられたコーチ21の鈴木義幸さんに、以前「なんであの時点でコーチングに飛びついたの?」と聞かれたことがあります。答えは、自分でもわからないのですが、何かが私には観えていたんでしょうね。

その後、さらに学びを深めるためにCTIというところでコーチングを鍛えて、そこから環境的に持続可能で、社会的に公正で精神的にも充足した生き方を目指す、チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウムに出会いました。その後、NPO法人セブン・ジェネレーションズに、理事として関わることになりますが、そこに対しても、「これだっ!」という何かが観えたところがあったのだと思います。

Q飛びつくというのは勇気のいることだと思うのですが、きっかけが何かあったのでしょうか?

塚田:自分としては、自然にやってみようと思いました。むしろ、逆に人がやっていることはやらない主義です。

人がやっていることをやらないというのは、ブルーオーシャンにしか興味がないという人間と言えますが、ブルーオーシャンと言うのは言い過ぎで、隙間ですね。他の方々がやりだしたらやらない。他のみなさんほうが優秀なので、自分はやらなくていいんです。

『プラネタリー』の上映も、良いコンテンツだと思うし、他の人はやらないので、させていただいています。

記者:誰もやっていないことをやるのに、不安や恐怖はないのでしょうか。

塚田:ないですね。わりと思い込みが強いのか、自分がこれだ、と思ったらガーッと行く方なんです。

記者:色々とやってこられているからこそ、仲間もたくさんいらっしゃいますよね。

塚田:そうですね。家内が亡くなったあと、仲間たちがよく来てくれて、飲んで喋っていきます。私たちは、持続可能で公正な世界を目指す活動をずっとしてきました。その仲間たちと、

「10年活動してきて、世界はそんなに変わらなかったかもしれない。だけど僕たちは幸せだったよね。」と話したことがあります。

頼まれもせず、何かを差し出していこうという人たちは、内側の大事な何かと繋がっていると思います。そんな仲間ができてるというのは幸せなんだなと思ってますし、実際幸せでした。


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Q日常生活で気をつけていることは?

塚田:ギブ&テイクっていいますけど、ギブのほうをたくさんしておくほうがいいんだという自分自信のオペレーティングシステムを持ってます。

記者:具体的に言いますと?


塚田:上映会や、ワークショップをやっても無料でやる、みんなでお金を出し合うときは多めに出す。そんなイメージです。
最初はスケベ心というか、たくさん出せばたくさん返ってくるだろうくらいでした。しかし、だんだんわかってきたことがあります。
「内側が満たされたときに人は寛大になる、気前良くなる」というリン・ツイストというファンドレイザーの言葉がありまして、ある意味で自分の内側が満たされているのだと思います。
自分自身は、満たされていないって思ったりもしますが、入れ物をでっかく思うから満たされていないと思うわけで、多くを望まないでいるとすでに満ちているんです。

満ちている感覚を持っていれば、常に分け与えられるというその循環を持っています

Q人生のなかで気付き発見、なにかありますか?

塚田:常に気付き発見の繰り返しですよね。しょっちゅう、何かに気付いてます。

記者:例えば?

塚田:没一(ボツイチ)なんですよ。

記者:ボツイチ?

塚田:配偶者を亡くした、華の独身です。一方で寂しい、パートナーが欲しいなって思うんけど、それを求めたら執着になるんですよね。こんなに愛してるのに愛してくれないとかね。こんなにしてるのに、してくれないとかね。それは、ただ自分が愛されたいとか、いいように思われたいっていうのは執着だなと気付きました。執着するから、しんどいんだと。
没一だから、恋愛も自由なんだけど、恋愛という形で執着すると、しんどさがやってくると感じています。執着しなければ、日々たくさんの人たちと豊かにつながることができます。執着、そこから離れようと思います。そして、愛を与えようと、ギブしようと思います。

記者:日々内側と向き合っているのかなと思いました。

塚田:内側と向き合っているといったらかっこいいですけど、日々妄想しているんですよ。 雑念のなかにいますよ。
ただ、年というか、パーキンソン病でね。手の震えがあります。それが、お茶のお手前をしてるときはほとんど震えはこないんです。そのとき、何をしてるかっていいますと、自分の意識と動作を合わせるんですよ。

記者:意識と動作が合わさると震えがなくなるんですか!

塚田:はい、面白いですよ。メディテーションは苦手だったのですが、最近、そうやってるととても面白いと感じてます。

記者:毎日毎日、自身を見つめながら生きてらっしゃる姿に、こちらも心が洗われるようです。
塚田さん、本当にありがとうございました!

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編集後記
今回、担当した坂中、酒井です。 とても優しく、暖かい眼差しで、話をしてくださった塚田さん。自分の内側に向き合い続け、チャレンジし続ける姿と、柔らかい在り方に侍の心を感じました。

塚田さん、本当にありがとうございました!

塚田さんの情報はこちらから

https://www.facebook.com/yasumori.tsukada

セブン・ジェネレーションズ
https://www.sevengenerations.or.jp/

プラネタリー

この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。

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