素敵な家を叶える House Deco KIRA 代表 吉良陽子さん

以前は、大手のマンションデベロッパーやハウスメーカーのモデルハウスのデコレーションを手がけていた吉良陽子さん。お客様のイメージに合わせてのリフォームや設計を今でもおこなっています。福岡市南区のご自宅はモデルハウスでもあり、訪れる多くの方は「こんな家に住みたい!」と言われます。吉良さんがどんな経緯があり今に至ったのか、お話を伺いました!

吉良さんプロフィール
出身地:
京都
活動地域:福岡中心
経歴:大阪の長谷工都市開発(デベロッパー)で企画開発部。
モデルハウス企画、販促。結婚の為福岡に移住。建築資料研究社で営業。営業実績が評価され、初の女性支店長として活躍。
現在の職業および活動:女性建築家。シンプルモダンなインテリアを提唱。新築からリノベーションまで設計施工。
座右の銘:人のふり見て我がふり直せ

「毎日の暮らしだからオシャレに見えて機能性がしっかり。そんな家づくりがしたい」

Q.どのような夢やビジョンをお持ちですか?

吉良陽子さん(以下、吉良) 家は日常暮らすもの。毎日の暮らしですから、“オシャレに見えて機能性がしっかりしてる”そういう家づくりをしたいです。また、気に入った家にするために、ちょっと壁紙を変えたりするだけでも全然違うんです。住みたい人の工夫でもっと住み方を楽しめればいいと思います。人は10年20年も経てば、誰でも体の状態やライフスタイルも変わります。例えば、若い時は階段に手すりがなくても大丈夫ですが、60代70代となれば訳が違います。急階段だと昇るのも大変で、2階へ上がるのが億劫になれば、2階が倉庫になってしまいます。そうならないために計画性をもって階段ひとつ作る必要があります。かっこいいだけでは続きません。「螺旋階段かっこいいー!」とか思っても、高齢になれば昇れませんよ(笑)。大変です。私も母を見ていたら、80年人生のことくらい考えて建てないといけませんでした。母の部屋は1階で玄関からアクセスしやすいようにし、トイレも部屋近くにしたのが便利でした。家はデザインだけではいけません。
ありがたいことに今、手がけているデザインはほとんどが紹介で、お仕事をさせていただいています。今後も私の技術で「こんな家に住みたい!」と思う人たちの夢を叶えていけたらなと思います。

Q.現在どのような活動指針を持って、どのような活動をしていますか?

吉良 今は自分で料理教室や片付け教室を行いますし、友達が開催するランチ会や、イベント事には興味があるもの全て出かけるようにしています。食器とかお洋服とか、ディスコ音楽やダンスにも興味があるし、自分が興味あるところは全て見よう・出かけようと思っていますね。
あと設計の仕事の時には、お話をしながら「この人はこういうのが好きだろうな」というのを、イメージしながら提案するようにします。お客様に完成イメージがなくても、私はカタログを見れば大きく3D化したデザインが目に浮かびます。完成後の自宅を見て「うわー素敵!」ってお客様が喜んだ姿を見るのは、非常にやりがいを感じます。
そして出会った方々はご縁があったんだろうなあと思いますし、大切にしたいと思っています。自分と相性が良い人はもちろんですが、自分が苦手だと思う人も大事にしたいです。昔、会社で仕事をしていた時には、厳しいことを言われることもたくさんありましたが、そう言ってくれる方から学ぶことが多かったです。まだ未熟だから私自身も、もっと成長しよう!と意欲も湧きました。

Q.そもそも、その夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?

吉良 地元の京都に住む母とは離れて福岡で暮らしていたんですが、母が入退院を繰り返すようになったため、母を福岡に呼び同居するのがきっかけでした。その時にマンションか家か買おうと思ったんです。ただ、3ヶ月をかけて探してみても、介護が必要な母と一緒に住めそうな物件が博多に少なかったんです。あったとしても値段が高いため、とても買えそうになかったので、「仕方ない、建てよう」と決めました。
建てた家は、母が1人でも動けるように階段を緩やかにしたり、デザインと機能性を両方含めた家を建てました。
そうやって母のために建てた家でもありますが、友人に家に来てもらうと「こんな家に住みたい!」というお声もいただくようになったので、今ではお話をいただいた方と一緒にどんな家を建てるのかご提案しています。

Q.その発見や出会いの背景には、何があったのですか?

吉良 母にはとても感謝して、恩返しはしたいと思っていました。母は私が3歳の時に離婚したんですが、彼女1人で私を育て上げ83歳で亡くなるまでずっと取引先に求められ、服飾デザイナーとして現役で仕事をし続けていました。阪神淡路大震災の時も当時、神戸の母のお客様は、クローゼットも家も無くなり、本当にダメかと思いましたが、逆に大口の注文が来たのは母の築いた信頼があったからです。
そんな母の姿を見て私自身も80歳、さらに言えば100歳まで現役で自分の経験や知識を活かして、多くの方の役に立つための仕事をしたいと思っています。

記者 吉良さんのエネルギーは現役でも働き続けるお母様から譲り受けているんでしょうね。本日は貴重なお話、ありがとうございます!

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吉良さんの活動、連絡については、こちらから↓↓

http://www.housedecokira.com/

【編集後記】
今回、インタビューを担当させていただいた清水と吉村です。

吉良さんと話しているだけでも楽しく、とても元気な方でした!お家の中も案内していただき、とても素敵な空間でした。使う相手に寄り添う気持ちがあるからこそ、創り出せる家でもあるように思います。
貴重なお話をありがとうございます!!
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