「ありのままに生きられることを体現したい」荒井萌さん
フリーランスとして、コークリエイションスペース「Atlya参宮橋」の広報・コミュニティマネージャーとして活躍するなかイベントMCやウエディングの司会など、声での活動にも注力している荒井萌さんにお話を伺いました。
荒井萌さんプロフィール
出身地:長野県生まれ埼玉育ち
活動地域:東京を中心に全国各地
経歴:新卒でインターネット広告代理店の営業になり、仕事の傍らカフェやBARで歌うなど音楽活動を行う。そのうちに東京ガールズコレクションを企画・制作する企業に転職。TGCというブランドを活用した新規事業領域を担当する傍ら、フリーでイベントMCや文化放送への出演も経験、また「Voicy」といった声での発信にも注力しており、2018年3月28日には初のCD発売、ライブ開催に向けたクラウンドファンディングは8月に達成、ライブ開催を果たす。
現在の職業及び活動:コークリエイションスペース「Atlya参宮橋」の広報・コミュニティマネージャーとして、Atlyaを通じて世の中をよりよくすべく奮闘中!また休日などは、イベントMC/シンガー/パーソナリティなど、声で多くの人生を応援するべく「声」を中心として活動中。
座右の銘:変わらずに変えていこう。
記者 本日は、よろしくお願いします。
荒井萌さん(以下、荒井) よろしくお願いします。
ありのままに生きられることを体現したい
Q:どのような夢やビジョンをお持ちですか?
荒井 ありのままに生きられる世の中になったらいいですね。自分が自分であることを幸せに思える、自分のど真ん中を生きていると思える人が増えてほしい。そういう生き方ができる社会になったらいいなと思います。
そういう世の中づくりに貢献していきたいですし、自分自身も日々どうやったらよくなれるだろうと考え続けて、自分が体現するなかで世の中が変わっていくきっかけになりたいです。
「私はもうできているからみんなこうしたらいいよ」ではなく、私もとても大変だったし今も大変だけどそうなれると思うから一緒に行こう!というイメージです。
Q:「ありのままに生きられることを体現したい」という夢を具現化するために、どのような目標や計画を立てていますか?
荒井 今関わっているのは株式会社エモーヴの運営する「Atlya(アトリア)参宮橋」というコークリエイションスペースです。共創をコンセプトにしている場所です。
コワーキングスペースなんですか?とよく聞かれるんですが、働き方や生き方に能動的な人たちが、お互いに集うことで自分の良さや素質に気付いて、一緒に仕事をする機会を設けたり、違いに気づけるからこそ変化を作ることができる場所です。完成形というよりは体現型で挑戦しています。
「Atlya」のビジョンが私のビジョンと一致しているので、まずはここから発信していこうと思っています。
記者 ビジョンが一直線になっているのはいいですね。「Atlya」の活動での3年後5年後の計画はありますか?
荒井 良い意味で枠が無いので、半年後でも思い描く未来が追加され、どんどんビジョンは変容するだろうと思っています。1人1人が本来のワタシを生きていく、そういった自分を含めた周囲の小さな幸せからより良い社会を創っていきたいと思うので、Atlya参宮橋という場だけの話に限らずコミュニティの活動拠点を増やしたり、企業と共創して企業の中にもそういった場づくりをしていきたいです。共鳴する人が増えるのは遠い未来じゃなく、1年後2年後には来ると思っています。
大変なことも多く手探りなことが多いのですが、自分たちでも繰り返し問いを投げかけ続けています。先駆者として私たちがやるべき意味があると思っています。
人のつながりや思いを大事にしたい
Q:その目標や計画に対して、現在どのような基本活動をしていますか?
荒井 「Atlya」の活動以外では、自分自身の素質を生かす活動もしています。声を活用して人の背中を押せたらいいなと思い「Voicy」での配信や司会の仕事をしています。
仕事を受けるうえで大切にしたいことは共通していて、私である必要がないと思う仕事は受けません。深い部分を聞いて答えてもらえない限りは受けないようにしています。逆に思いの部分があれば普段より安く受けることもありますし、むしろとにかく入ってほしいだけであればいくら以上でしか受けたくないですとも交渉しています。人のつながりや思いの部分を大事にしたいんです。
思い切ってフリーランスに。人に恵まれて色々な仕事が形になった
Q:「ありのままに生きられることを体現したい」という夢を持ったきっかけは何ですか?そこにはどのような発見や出会いがありましたか?
荒井 小さいころから自分にしかできない仕事をしたいとずっと思っていたんですが、一方で親、特に母にほめられたいという思いもすごく強かったんです。成績が良くなきゃだめだ、大学もちゃんとしたところ行かなきゃだめだって。大学で入ったゼミが、本気で学ぶ能動的な気持ちや意思主張を求められる厳しいところで、それまでは他の人に便乗したり中立の立場を取ることが多かったんですが、ゼミのおかげで「私はどう思うか」を考えて発言できるようになりました。
就職では、自分じゃなきゃだめだという仕事をしたい思いからいわゆるベンチャー気質の企業で朝から晩までみたいな働き方をずっとしていました。楽しい毎日でしたが、ふと「誰のために働いてるんだっけ?」と我に帰る時間が増えて、狭い世界で褒められるために仕事をするマインドになっていることに気が付いたんです。1度転職もしましたが、思い切ってとにかく一度フリーランスになろうと思って、2018年の夏に仕事をやめて何もないのにフリーランスになりました。
正直に生きていたら手を差し伸べる人がいるんじゃないかとプラスに思ったんですよね。結果的にエモーヴに出会えました。声の仕事は一切していなかったので「声の仕事したいんです」と言い始めたら、案外「そういえばやりたいって言ってたよね」と連絡くれる人がいて。人に恵まれてご縁で色々な仕事が形になっています。
記者 どうなるかわからないなか決断して選択できるというのはすごいことですね。
荒井 人脈ないやつは食えない、大手にいないとだめ、大卒じゃないととか、こうじゃなきゃいけないと言われていることをそんなことなかったじゃんって言えたらかっこいいと思って、挑戦してみたくなったんですよね。この人と働きたいという気持ちで動いていても持続可能な取引でお金になるんだよと証明したかったんです。
記者 目に見えて形がある何かじゃなくて本質のところを大事にしているんだなと思います。究極はあなただからを体現したいというところが一貫していますね。
荒井 実は私は今までサポート役に回ることが多かったんですよ。一方で、起業家や0から1を生み出す人が偉いと思っていて。追随した人は風潮に乗っただけなんだと優劣をつけて見てしまっていました。あるとき、私はゼロイチじゃなくて1から10までを広げるほうが得意なんだ、これが私のスキルなんだと思えたんです。
お互いに補い合えること、一緒に手を取り合うことが本当の意味でのコミュニティの意義だとわかったんです。自分のマイナスだと思っていたことが得意なことだと気づけたことでコミュニティの意義や違いのよさってあるんだと本当に思えました。
Q:その発見や出会いの背景には、何があったのですか?
荒井 エモーヴの代表と執行役員との対話がきっかけです。一緒に働くなかで正直になんでも話せる空間だったので「自分が何も起こせていないのがいやだ。私は自分でビジネスを起こしたいのに。」と言っていたら「本当にそう思っているの?」と聞かれたんですよ。「そういうタイプじゃないのに無理やり思い込もうとしているんじゃないか」と言われて。「実際こういうところで私たちは助かっているよ。だからこそここに引寄せられたんじゃないか」という話をされたんですね。自分の思い込みと言われ確かにそうだと腑に落ちたんです。そのときに今までサポート役になりがちだった自分の過去を思い出して、それがよくないと思っていたけどサポートする部類では一番だったんだって思えたんです。変な悩みがなくなってすっきりしました。
記者 本音で話せる人と出会えているんですね。
荒井 そうですね、色んなことを分かち合いたいと思える人たちです。そういう会社や場所が増えてほしいと思います。人の関係性がすべて仕事やお金に関わっているので、対話できる関係性が増えていってほしい。体現型の組織作りにも今挑戦しています。私自身も「正直にいることってどういうことなんだろう」と毎日悶々とすることもあるのですが、日々悩みながらクリアにしていっています。
Q:最後に、読者の方へメッセージをお願いいたします。
自分がこれをやったら幸せと思う気持ち、逆に気が乗らないと感じる気持ちについて、誰からの評価も気にせずに自分だけだったらどうだろう?と自分と話す時間を設けてもらいたいです。それで何かに気づいたら恐れずに進んでみてほしいです。これで大丈夫だろうかと思ったら話の聞き役にはなれますのでぜひ連絡してください!
記者 荒井さん、本日はどうもありがとうございました!
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【編集後記】
インタビューを担当した稲垣、大藤です。そのときそのときで自分の気持ちを感じ取って嘘をつかない行動を選択し続ける姿が印象的でした。悩みながらも一歩一歩進む、まさに体現型で生きている荒井さんの今後がとても楽しみです。貴重なお話をどうもありがとうございました!