日本・福岡から世界へ挑む 株式会社グットラックスリー取締役 畑村匡章さん

元DeNAでモバゲーの立ち上げなど様々な事業に携わり、実績を残してきた畑村匡章さん。東京から福岡に移住し、次なる目標や今に到るまでのお話を伺いました!

プロフィール
出身地:
大阪府岸和田市
活動地域:
福岡、東京
経歴:
株式会社ディー・エヌ・エーにてモバゲータウンを構想して立ち上げる。株式会社スクウェア・エニックスにて、国内外でのプラットフォーム開発・運営を経験。
現在の職業および活動:株式会社グッドラックスリー 取締役
座右の銘:
水は上から下にしか流れない

「再び、世界に勝負ができる日本へ」

Q.どのような夢やビジョンをお持ちですか?

畑村匡章さん(以下、畑村) グッドラックスリーでは「福岡から世界中の人々の心を繋げて笑顔にする」をビジョンに掲げています。福岡の住み心地の良さや、環境の良さから生み出されたコンテンツで世界を舞台に戦えたら素晴らしいなと思っています。
これからの日本は人口減少もあり、国内だけの勝負では限界がくるのが目に見えています。そんな時代だからこそ、世界に勝負を仕掛けていくような日本企業がこれまで以上に必要になってきます。

弊社ではブロックチェーン技術を活用したゲーム、コミュニティ開発をしています。このマーケットは1年ぐらい前から徐々に広がり、まだ未発達・未開拓のマーケットでもありますが、ブロックチェーン×ゲームの分野で先駆者となれるよう努力していきたいです。

Q.それを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?

畑村 1年前からブロックチェーン技術を活用したゲーム「くりぷ豚(くりぷとん)」を手がけています。「くりぷ豚」のユーザー数は現時点で累計13,000人ですが、ユーザー数は少なくても10万人に増やしていきたいです。「くりぷ豚」はブロックチェーン技術を活用したゲームの世界ランキングではTOP10に入るので、この1年以内に世界ランキングNo. 1を目指していきたいですね。
クオリティの高さは海外からも評価をいただいており、さらに技術力など磨き、ユーザーが楽しめるコンテンツを考えていきたいです。


Q.その目標や計画に対して、現在どのような活動指針を持って、どのような活動をしていますか?

畑村 ブロックチェーン技術を活用したサービス開発・コミュニティ開発をエンジニアと連携しながら開発し、平行して業界のリサーチやコンサルティングなどをしています。
私たちが提供するのはエンターテイメントの事業でもあるので、何より自分たちが楽しまないとユーザーにも楽しさは届けられないと思います。
おもしろい分野ではあるので、楽しみながら持続可能な事業にしていけるように収益化も図っていきたいです。

あとは今の時代の流れは早く、日進月歩で変化していきます。変化を恐れず、常にアップデートし続けることを意識しています。そのためにも新しいものに対しては、チャレンジする精神を忘れないようにしていきたいです。

Q.そもそも、その夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?

畑村 上海で2年ほど働く機会があり、その当時の上海・中国の進展をみた時に、「今のままの日本ではダメかも。」という考えがよぎりました。中国は10億人いる中で激しい競争をしており、日本人とは違いルールもいい意味で無視をします。
のんびりしていたらライバルに負けてしまうので、行動や意思決定は早いです。それに比べて、日本は島国で周りに合わせる傾向もあるので、行動や意思決定が遅く、若い人たちの上昇志向も中国と比べると低く、こじんまりした印象を感じました。
以前まではモバイルコンテンツは日本が有利で、海外企業が日本のコンテンツについて研究しているような状態でした。その当時はとてもおもしろかったですが、今ではスマートフォンになり、スマートフォンゲーム開発は海外勢が有利になっています。例えば中国で流行ったコンテンツを日本企業が参考にしているような状況もあり、今のまま終わらせたくないなと思います。
これからは海外の真似だけで終わるのではなく、日本オリジナルのサービスを世界に展開していき、また再び日本が世界をリードするようにしたいですね。


Q.日本から世界へと思えた背景には何があるのでしょうか?

畑村 転勤、出張や旅行などでいろいろ海外を見てきましたが、やっぱり日本が1番住みやすいと感じます。食生活や住環境が整っていなかったら、仕事に集中して楽しく取り組むことはできません。
また日本人は真面目で優しく、繊細な感覚を持っています。平成元年の世界企業時価総額ランキングでは、上位50位の中で約30社は日本企業が占めていました。現在の時価総額ランキングでは、上位50位はほとんどが海外企業になってしまっているので、その現状は残念に思います。
仕事が全てとは思いませんが、1日の時間のうち仕事の時間は長いです。時間が長いからこそ、仕事をするならトップレベルの仕事をしたいという思いがありますね。日本は世界のトップにいける可能性は十分にあります。
もう一度、世界に勝負ができる日本になれば、もっとおもしろい世界が創りだせるのではないかと思います。

記者 現在の日本からビジョンを語るのではなく、未来の日本からビジョンを語っていることに、とてもワクワクしました!本日は貴重なお話、ありがとうございます!

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畑村さんの活動、連絡については、こちらから↓↓
●グッドラックスリー株式会社HP
https://www.gl-inc.jp/

【編集後記】
今回、インタビューをした草場、清水、丸山です。

戦後の焼け野原から、西洋の真似をすることで西洋以上の商品を作り上げ、高度経済成長期を成し得た日本ですが、次の高度経済成長期が日本で起こる時には日本オリジナルで世界に勝負をすることができる新しい日本のイメージを感じました。
貴重なお話、ありがとうございます。

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