一人一人が持つ可能性を引き出す 記憶術コンサルタント “宮地真一さん”
単なるパフォーマンスではなく、一人一人が持つ可能性を引き出す記憶術コンサルタントをされている、宮地真一(みやち しんいち)さんにお話を伺いました。
宮地真一さんプロフィール
出身地:福岡県
活動地域:福岡県、日本全国
経歴:高校時代はボクシングに熱中。プロボクシングジムに3年間通いつめ、プロボクサーとスパーリングをこなす程に。大学時代はジャン・アレジらを輩出したフランスの名門レーシングスクールに留学。大手運送会社の社員として働いた後、記憶術講師として独立。本格的に講師を始めて約1年半で、ストアカでの記憶術レッスンを160回以上開催。団体向けの記憶術セミナーも合わせると1000名以上に指導。
現在の職業及び活動:メンサ( MENSA )日本人会員、ギネス世界新記録 樹立者、記憶術コンサルタント、記憶術講師
座右の銘:「ベクトルは常に上向き」「プラス思考の天才であれ」
記憶力を上げることによって自信を持ってほしい
記者:宮地真一さん(以下、宮地 敬称略)はどのような夢やビジョンをお持ちですか?
宮地:一人でも多く、記憶力に自信が無い人、記憶するのが苦手な人の記憶力を上げて、自分に自信を持ってもらう事です。
記憶力に関して悩んでいる方は多くいらっしゃいます。弁護士や医者など知的な職業の方、おじいさん・おばあさん、受験生などそれぞれが持っている悩みがありますので、その悩みを解決していきます。
記憶力を上げるコツは確実に存在し、それを知ると、記憶するのが“苦痛”ではなく“楽しい”に変わります。楽しむと更に記憶は強まります。記憶の好循環ですね。
また、記憶端末が溢れる時代だからこそ、素で記憶できる人は一目置かれます。お客さんから商品について聞かれたとき、端末やメモを見ながら答える店員と、即答できる店員とでは信用度が違います。演説も、紙を見ながら話すより、人の目を見て話す方が信用されます。
好きな言葉に、ナポレオンの「リーダーは希望を配る人のことだ。」があります。私が何をしたら希望を配れるかというと「人の記憶力を上げること。」です。多くの人に、自信を持つことで楽しい人生を歩んでほしいです。
気持ちを大事にする
記者:宮地さんは現在どのような活動指針を持って、どのような活動をしていますか?
宮地:教える相手の記憶力を上げる”気持ち”を大事にしています。
ただ記憶力を見せるパフォーマンスや「講座に来てよかった。」だけで終わりではなく、生徒さんに記憶力をしっかりと上げてもらうことを大事にしています。人と顔を突き合わせて、その人の記憶力を上げるところに絶対的な自信と使命感を持って取り組んでいます。“講義する”のが目的ではなく、“記憶力を上げてもらう”為に講義するのです。
具体的な活動としては、個人向け講座や企業セミナーをこの1年半で160回開催しています。
また、テレビ番組にも出演しています。大化から令和まで248の元号を3時間で憶え、順番に暗唱するだけでなく、ピンポイントで何番目の元号が何かまで答える企画だったり、お寿司屋さんに来たお客さん20人からの注文を憶え、何番目のお客さんが何を注文したかを答えるという企画もありました。また、複数の人の顔と名前を憶える企画も多いですね。
記者:憶えすぎて困ることは無いんですか?
宮地:ありません。記憶が増えすぎて脳がパンクする、などはありませんし、記憶は憶えるだけでなく、消すというコントロール方法があります。憶えたい事や憶えなければならない事だけを効率良く、短時間で強く長く記憶し、忘れたい事は忘れることができます。野球のピッチャーは、打たれない方法も“どうすれば打たれるか”も知っていますよね。
記者:記憶を消す方法があることは知りませんでした!
小学生の時にお互いに教え・教えられた経験
記者:そもそも「記憶力に自信が無い人、記憶するのが苦手な人の記憶力を上げて、自分に自信を持ってもらう。」という夢を持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見があったのですか?
宮地:子供の頃、私は泳げませんでしたが勉強は得意で、友達に泳ぐのが上手くて勉強は苦手な人がいました。私が彼に勉強のコツを教えたところ、彼は勉強ができるようになり、彼に水泳を教えてもらったことで私も少し泳げるようになりました。
お互いに教え、教えられたことがプラスになった経験が、私が夢を目指すようになったきっかけでした。自分が上で、相手が下だと馬鹿にするよりも、相手が自分より優れているところを見つけ、お互いに教え合っていくことの素晴らしさを実感しました。
その後大人になり、したいことを探していた時、希望を与える仕事をしたくて今の記憶術コンサルタントを選びました。
記憶術コンサルタントになる上で、デビュー時から信頼を得て、知られる存在になりたいと思いました。当時から入っていたMENSA(イギリスで創立された、 全世界人口の上位2%のIQの持ち主が入会できる国際的クラブ)会員である事と、テレビなどメディア出演歴、そして「もう1つ何か無いかな。」と考えた時、記憶力を証明する上でギネス記録を思い浮かびました。
韓流ドラマの「雪の女王」が好きで、その中に天才数学者の青年が登場します。ドラマ中に、電話で席を立った社長が囲碁の石を散らばらせてしまうシーンがあります。散らばった囲碁の石を青年が拾い、碁盤上に再現して去った後、社長が戻ってきて「あいつはすごい!」と注目されるのを見たとき「かっこいいな!」と思ってたまたま近くにあったオセロ盤で同じことをしてみたら私もできました。
これはいいなと思い、「6つのオセロ盤を記憶する。」という、それまでに無かった新しいギネス記録を申請する流れになりました。人が作り出した記録を塗り替えるのではなく、自分自身で一から生み出す事にもこだわりました。全く新しい記録をギネスに認定されるのは並大抵ではない事の認識はありましたが、成功すれば、一生「樹立者」や「初代記録保持者」を自分だけが名乗れますからね。
私は天才などの飛びぬけた存在、常識では考えられないようなことをする人が好きです。MENSAに入ったのも、私が抱えていた悩みが共有できるのではないかと思ったからです。日本ではIQが高すぎると浮きこぼれる子供が多いです。私も授業では普通になろうと周りに合わせようと努力して疲れていました。アメリカやイギリスではIQが高い人はクラスを分けたりする、ギフテッド教育が進んでいますが、日本はそうなっていません。
人間には絶対に良いところがある
記者:「相手が自分より優れているところを見つけ、お互いに教え合っていくことが素晴らしい。」という発見の背景には、何があったのですか?
宮地:どんな人であろうと、絶対に自分より相手の方が優れているところがあるはずです。人間であれば、必ず良いところを持っているはずだと思っています。
人の変化を見ること
記者:お仕事をされている中で一番うれしかったことは何ですか?
宮地:講座などで最初は顔が硬かった人の目が輝いていく様を見るとうれしくなります。「記憶するのは苦痛ではなく楽しいこと!」だと気付いてもらい、子供達が目の色を変えて勉強するようになるのは特にうれしいですね。英単語でも年表でもあらゆる記憶対象を簡単に覚えられる様になりますからね。お受験や資格試験など、合格報告を頂いた時も最高に嬉しいです!
記者:人間一人一人が持つ可能性に対する確信があるからこそ、優劣という上下をつくるのではなく、お互いを高め合っていく道を見つけることができたのですね。その気づきが「記憶力に自信が無い人、記憶するのが苦手な人の記憶力を上げて、自分に自信を持ってもらう。」という夢・ビジョンに繋がっていることが伺えました。
宮地さん、今日は本当にありがとうございました。
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★ギネス世界記録樹立者&高IQ天才集団メンサ会員(MENSA会員):シンの記憶術セミナー(脳トレも)
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記憶力を上げる 記憶術 Cafe。
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編集後記
今回インタビューの記者を担当した吉田&田嶋です。
インタビュー中に50桁の数字を暗記してもらい、目の前でのほんの数分の出来事に驚かされました。IQの高さ故の大変さも感じました。これからのAI時代に人間の持つ可能性を発信していく素晴らしいメッセンジャーだと思いました。(吉田)
まるで入社したての新入社員のように物腰が柔らかくて、MENSA会員であり、ギネス記録を樹立したのに一切いばらずに同じ目線で会話をしてくれるのがとても印象的でした。
インタビューをしていると、人は必ず1つはいいところがあるから、絶対人をバカにしたりしないということを聞いて「なるほど。」と思いました。
記憶のスペシャリストとして全国を飛び回ってらっしゃいますが、予約やスケジュールなど全て1人でやっているそうです。それほど、1つのミスも許されない責任の強さを感じました。
AI時代に逆行しているような記憶力の世界で、これほどまで活躍されてるのは、宮地さんの能力もそうですが、人柄も影響していそうです。ぜひ、記憶術セミナー行ってみたいです!(田嶋)
今後の更なるご活躍を期待しています。