株式会社九州TSUTAYA 代表取締役社長 髙原祥有さん

全国に1000店舗以上展開する株式会社TSUTAYAの九州エリアを担当されている高原祥有さんにお話を伺いました。

プロフィール
出身地:
兵庫県
活動地域:九州/沖縄
経歴:1995年カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社入社 直営店舗(浜松)開発(東北)新規営業(全国)支店長(東関東)支社長(関東7県)を経て、2009年よりTポイント事業に参画 2019年より現職 
現在の職業および活動:TSUTAYA(リアル)事業とTポイント(DBMK)事業の掛け合わせで、九州の地域デザインカンパニーとして地方公共事業も含め「生活提案」をする事業。この度、「SWF」様と業務提携を行い新特許技術を使った日本初のSDGs化粧品を4月より六本松蔦屋書店にて販売します
座右の銘:真剣だと知恵が出る 中途半端だと愚痴が出る いいかげんだと言い訳ばかり

「感動の制作物を作り手から、求める人へ」

Q.どのような夢やビジョンをお持ちですか?

高原祥有さん(以下、高原 敬称略) もともと会社のビジョンとして「GOOD LOCAL GOOD TSUTAYA」を掲げていましたが、新たな試みとしてTSUTAYA(実店舗)事業とTポイント(データベースマーケティング)事業の掛け合わせで、地域のお客様のニーズに合わせた商品など提案していけるシステムを作ろうとしています。その試みもはじまったのでもう一度、ミッション・ビジョンを作り直しました。もうTSUTAYAのレンタル事業だけでもなく、データベースを活用して「GOOD LOCAL」にしていく思いがあるので、ビジョンとしては「地域デザインカンパニー」にしました。
福岡や九州の方々は地域愛が溢れており、地域の特産物などクオリティが高いものがたくさんありますが、あまり知られていません。もしそれが日本、世界中に広がったら生産者にとって嬉しいのではないかと思います。
今の時代、良いものしか売れませんが、良いものだから売れるわけでもありません。だからこそ、弊社を介して九州中、日本中、世界中に商品が流通することができたら作っている生産者の意欲意識も変わってくると思います。多くの方に商品を届けることができるなら、もっと日本の良いもの、世界の良いものが気軽に手にとれる世界になってくでしょうね。ただ情報化社会でもあるので、SNSやECサイトだけなら商品の情報は埋もれてしまうので、店舗を活用して店員とお客様と人を介しても商品を知ってもらえたらいいなと思います。

Q.それを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?

高原 現在は久留米にある企業の「SWF」様と業務提携をし、特許取得した技術を活用した海藻発酵乳酸菌が含まれている新しい化粧品を開発、今年5月に販売予定です。今回の化粧品のように新しい製品が販売される際に、継続して流通していける仕組み作りが重要だと考えています。弊社はフランチャイズ事業でもあるので、小売店舗が全国にあります。まず福岡から販売をはじめ、その結果のデータから、全国に広げていくための次の戦略を考えていきたいと思います。
また空港にも店舗はあるので、例えば毎月その店舗には九州地域の特産物が並ぶように、良いものが欲しい人のもとにちゃんと届けられるような場の提供をできるようにプロデュースをしていきたいと考えています。
今後の展開としては、今までのデータベースの蓄積もあるので人や地域や時代に合わせて、お客様のニーズを先取りして新しい商品開発の提案も作り手の方や制作をする企業に提案していけたらと考えています。

Q.その目標や計画に対して、現在どのような活動指針を持って、どのような活動をしていますか?

高原 本当に良いものを作っている方がいるなら多くの人に届けたいですし、良いものなのに欲しい人に商品が届かず、終わってしまっている商品もたくさんあると思います。商品を社会に流通させるためにも、お客様に対しても誠実に対応したいと思うので、個人の主観の良い悪いではなく、客観的データや事実からみて、どう判断するのかをお伝えしています。うまく商品を届けるためにデータベースを活用して、その地域の特徴など掴んで、どんな商品を入荷するのがいいのか、販売戦略を提案していくことが大事だと思います。

Q.そもそも、夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?

高原 入社したきっかけにもなりますが、創業者の増田との出会いが大きかったです。多くの同期の入社理由としては「エンタメが好き」とか当時、衛星放送がはじまったので、「衛星放送が面白そう」といった理由が多かったです。私自身は増田が言っていた「世界一の企画会社」と話していたのが、とても印象的でした。感動するものを作るだけでもなく、流通させるだけでもなく、求める人に届ける橋渡しをする役割に共感したのがあります。
創業当初からコンピューターの活用をし、今では考えられませんが当時はビルの一階分にもなる巨大コンピューターでデータを集めていました。まだ学生だった私はTSUTAYAユーザーではありましたが、レンタル会社の裏側にすごいデータや、仕組みがあることを知れたのが面白かったですね。

Q.求める人に届ける橋渡しをする役割に共感した背景には、何があったのですか?

高原 もともと経営コンサルタントを目指していたのがあり、自分が事業をするよりも1を10にしたいと思っていました。正直者がバカを見る社会にしたくない思いは昔からあったので、求める人がいるなら、そこに良いものを届けたい思いはありました。
でも実際には入社3、4年目に仕事をしているとデータから「ダメ」は言えても「こうしたらいい」という提案が難しかったことがありました。誰もが指摘はできても、最適を見つけるのが難しいです。だからこそ、その人に最適な物を届けられるように私自身も納得できるようなデータをもって、お客様に提案をし、そして喜ばれるなら嬉しいと思います。

記者 普段何気なく利用している店舗の裏にいろいろな仕組みがあることを聞けて、面白かったです。本日は貴重なお話、ありがとうございます!

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高原さんの活動、連絡については、こちらから↓↓
●株式会社九州TSUTAYA
https://kyushutsutaya.com/

●SWF株式会社
https://swf.jp/

画像1

【編集後記】
今回、インタビューを担当しました清水と夢野です。
人間は部分しか見れてないので、普段利用している店舗にも裏の背景・仕組みがあって成り立っていることを感じました。
知らないこととの出会いを楽しめたインタビューでした。
これからの活動も応援しています!

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