「全ては自分次第」株式会社Less is More CSO西村 徹也さん

大阪を超えて、東京、世界へもサロンを展開をされているLess is Moreの西村徹也さん。36年間、様々なことがありながらも、経営し続けてこられた背景をお伺いしました。

プロフィール
出身地   大阪府大阪市
活動地域   大阪府、東京都、東アジア
経歴   76年大学卒業後、一般企業就職・東京支店勤務を経、25歳で美容師を志し、美容学校入学と同時に東京ブランドサロンにて修行。84年帰阪、大阪府八尾にて創業。
LESS IS MORE(最小限は最大限)を基本コンセプトにブランド名:「LIM」(リム)と命名。
『人を美しく幸せにできる人をつくり 世界をかえる』をミッションとし、大阪・東京・シンガポール・ロンドン・香港・台湾・上海にLIMサロン22店舗を展開。
現在の職業および活動   
(株)レスイズモア CSO /(社)「アジアビューティアカデミー(ABA)」理事 /(社)美容の価値を考える会・理事
座右の銘   「一燈照隅 万燈照世」(いっとうしょうぐう まんとうしょうよ)

プロフィール
出身地   大阪府大阪市
活動地域   大阪府、東京都、東アジア
経歴   76年大学卒業後、一般企業就職・東京支店勤務を経、25歳で美容師を志し、美容学校入学と同時に東京ブランドサロンにて修行。84年帰阪、大阪府八尾にて創業。
LESS IS MORE(最小限は最大限)を基本コンセプトにブランド名:「LIM」(リム)と命名。
『人を美しく幸せにできる人をつくり 世界をかえる』をミッションとし、大阪・東京・シンガポール・ロンドン・香港・台湾・上海にLIMサロン22店舗を展開。
現在の職業および活動   
(株)レスイズモア CSO /(社)「アジアビューティアカデミー(ABA)」理事 /(社)美容の価値を考える会・理事
座右の銘   「一燈照隅 万燈照世」(いっとうしょうぐう まんとうしょうよ)

聖人の時代へ

Q:どのような夢やビジョンをお持ちですか?

西村   徹也さん(以下   西村   敬称略)   今、貨幣経済、資本主義社会は行き詰まりを見せています。それだけでなく新型コロナウイルスなど、様々な問題が起きており、天から見たら、ある意味人間こそがガン細胞と言えるのではないかと思います。このガン細胞を撲滅したくて色んな現象が起きているようにさえ感じます。私たち人間は、生き方、考え方を変えていかないといけない時ではないでしょうか。

   歴史の流れを見ると、農業革命、産業革命、そして情報革命を起こして人間は進化してきました。次は人間の意識革命の時だと感じています。どんな風に意識を変えるかというと、例えば新型コロナウイルスも生命体ですよね。彼らの目線から観たら、繁殖して生きたいでしょう。そんな視点を持てるかも大切です。

   そして、意識革命を起こして、人間は聖人へと進化していく時です。私のメンターのお一人から、私たち人間は聖人へと向けて「道徳的な完成思考の発展途上人」の段階を歩んでいると教えていただきました。

   その段階は私一人で取り組むことではなく、「人間」とは「あなたと私の間」ということですから、「あなたと」と「私」を見るのではなく、この「間=あわい」を観ることが大切だと思います。「あなた」と「私」を見ると、信頼関係を築くのが難しいんですね。美容師をやり出してから、自分があわいを観ていなかったことに気づきました。それからは、あわいを育てることに集中していくと、自然とファンが増えていきました。

   人間は誰もが本当は素晴らしい存在になりたいものですし、本質は尊いものだと思います。スタッフにも、自分たちの素晴らしさにもっと気づいてもらいたいと思って交流しています。そして、尊さに気づき、意識革命を起こそうとする人たちからどんどんとあわいを育み、共に進化成長していきたいです。

精神的支柱になる

Q:「聖人の時代へ」へ向けてどのような目標や計画を立てていますか?

西村   2018年11月にLIMを退いて、次世代に託しました。そして勝手に自分のポジションをCSO(Chief Spiritual Officer)と名付けました(笑)。しっかりと引き継ぎながら、スタッフたちの精神的支柱となっていきたいと思っています。

   100年先、こういう世界であってほしいとイメージすると、やはり今ここ目の前のことを大事にしていくしかないと思います。今のままの人間の考え方で良いのか、もっと考えていくことが必要ではないでしょうか。その上で、何をするにおいても目的、目標、手段を混同しないことが大切だと、今は考えています。

無条件の受容

Q:その目標や計画に対して、現在どのような活動指針を持って、どのような基本活動をしていますか?

西村   数年前から「無条件の受容」を自分のテーマにしています。起こることは全て、無条件にまず受け入れようということです。

   サロンで毎日のように起きる色んなことも、スタッフが愚痴を言っても、まずは傾聴しよう、コロナウイルスのことも受け入れようと心がけています。聖人を目指している私にとっては修行のようなものですね(笑)。

   それまではつい相手が言うことに反応的に「NO」と言ってしまったり、喧嘩をしてしまう私がいました。けれど、受容すると決めてからは反応的にならず、まず自分の中で咀嚼して考えるので、質問が生まれます。そして、問うことで相手もさらに考えてくれます。こうしたやり取りがあわいを育て、共に進化成長していけるのです。

見返してやる!

Q:「聖人の時代へ」という夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?

西村   中学2年生の時に父の会社が倒産しました。騙されて多額の借金を背負わされたのです。それまでは、比較的裕福で、長男ということもあって可愛がられ、問題のない日々を過ごしていました。

   そこに突然の倒産。そして一家離散。私は親戚の家に住むことになりました。そこのアパートの持ち主の娘さんがクラスの女の子でした。ある日、アパートでそのクラスの女の子と鉢合わせ、なぜここにいるのかと言われた時の気持ちは言い表せません。

   誰にというわけでもなく、ただ「見返してやる!」と思いが突き上げ、私の原動力となりました。

   社会人となり、最初は一般企業に勤めたのですが、会社にいたら安心・安全なように感じるけれど、会社から一歩出たら全く自立できていない自分です。それで技を身につけたくて、美容師になろうと美容学校に入りました。家族がバラバラの状態は、私が八尾でサロンを開いて、家に家族を呼ぶまで続き、結局父は死ぬまで借金を返し続けていました。

   自分自身の進化成長と共に「見返してやる!」という思いは消えていきましたが、今の私になる原点はやはりここにあったと思います。

全ては自分が決めた道であり、自分次第

Q:「見返してやる!」というきっかけ・発見の背景には何があったのですか?

西村   何事もどう見て、どう考えるかは自分次第であり、それによって全く変わるのだと知りました。相手はコントロールできるものではなく、自分しかいないのだから、自分をコントロールするだけだと思っています。

   美容学校に入った時、当然周りは私より若い人たちばかりでした。早く技術を身につけたいと、学校に通いながらサロンで働き出しました。月給5万円、休みなしの生活。仕事内容は理不尽なことばかりで、辞めたくて仕方ありませんでした。けれど、自分が決めた道だから行くしかないと思い、あるルーティンを自分に課しました。4階にあるサロンへ向かう1階に花壇があったのですが、その花壇の前で自分の胸に手を当てて、プライドを花壇に預けました。そうするとプライドがない自分だから、何をされても辛くなくなったんです。そして帰る時には預けていたプライドを持ち帰るということを繰り返しました。

   0からサロンを立ち上げ、36年間経営し続けるのは、やはり大変なことがたくさんありました。最初の頃は、スタッフを変えようとしたり、会社のためにという自利の精神がありましたが、当然うまくいきません。私は大した能力はありませんし、何度も挫けそうになったものです。そんな時は「自分は天から選ばれた人間なんだ」と思い込んで使命感を湧き立たせ、心折れない自分をつくってきました。こうして自分の考え方を変えて乗り越えてきたのです。 

   自分次第だと思っている分、本末顛倒なことになるととても辛いですね。自分としては全体性を考えて良かれと思ってしたことが、受け手にとっては裏目に出てしまった時は本当にショックですが、もっと色んな視点を持てるようになっていくことだなと思います。

   常に選択する道はたくさんあります。全て自分が選んだ道ですから、結果がどうであれ、選択が正しいか間違いかではなく、その時に選んだ自らの基準を振り返ることです。そして次はどんな基準を持つのかを考えていくこと、それを繰り返しながら皆と共にこれからも進化成長していきたいです。

読者への一言メッセージ

西村   本当に大切なことは、本当に大切なことを大切にすること。では、今の自分の大切なことは何なのか?と考えます。それを大切にしてください。

記者   全ては自分次第だという人間の本質的な素晴らしさを知っているからこそ、あわいを育み、聖人へと進化成長をし続けておられるのですね。本日は貴重なお話をありがとうございます。

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【編集後記】
今回インタビューを担当した小水です。
人間の一番深い本質を見つめ、切磋琢磨し続ける姿がとても美しいと感じました。何よりあわいを育む心が日本人ならではと思いましたし、だからこそLIMは成長し続けてきたのだと感じます。
人間が共に聖人へと向かうのに何が問題なのか、それを発見しクリアした時に、意識革命が爆発的に起こり、素晴らしい時代が開けるイメージが広がりました。
西村さんの今後の益々のご活躍を応援しています!

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