マイクを通して人に伝えることを天職としてTVやラジオなど多方面でご活躍の中、北海道観光大使にも任命された“青山千景”さん
青山千景さんプロフィール
出身地:札幌
活動地域:北海道全域
経歴:2007年度ミスさっぽろ 2014年〜札幌観光協会認定観光応援コンシェルジュ。14歳でCMデビュー、18歳からマイクを持つ仕事を開始。
STVラジオパーソナリティとして「乙女ぷりぷり」「木村洋二のってけテケテケ!」「日本ハムファイターズ梨田のはなしだ」「ファイターズベンチレポート」「あきことちかげのアタックヤング」
TVH「旅コミ北海道」土曜18:30~放送中。その他イベントやセレモニーなど司会を務める。「北海道フードマイスター」「食育インストラクター」「接遇インストラクター」として各学校や社員研修などの講師も務める。
2017年には、北海道観光大使に任命される。
座右の銘:「猪突猛進」
「北海道を“観光大国北海道”にして
道民に自信とプライドを持ってもらいたい!」
Q.未来に向けてどんな夢やビジョンを描いていますか?
青山千景さん(以下、青山)北海道を、「観光大国北海道」にしていきたいと思っています。お客様を迎え入れる体制だったり、5年後10年後…と考えると、北海道が観光大国になるためには、何をすればいいのかなと考えています。
記者 どういう状態を、観光大国北海道になれたと言えるのでしょうか?
青山 例えば、ハワイでは観光税を取るように、北海道もそろそろ入湯税のような感じでとっていいと思うんです。一つの島国ですし、すごく自信がある場所なので。道民(北海道民)が、何で北海道にこんなにたくさんの人が来てくれるんだろう?と思っている概念を変えたくて。自信がない道民も多いので、“来てくれて当たり前だよね” “我らが北海道だもん”と、自信とプライドを持ってもらいたいですね。それが、観光大国北海道になるのに一番の近道だと思っています。
「北海道こんなもんじゃない!道民こんなもんじゃない!優秀な人間を呼び戻し、もっと北海道を盛り上げたい!」
Q.なぜその夢を持つようになったのですか?
青山 私自身も北海道のことを色々と知らないことが多く、これじゃダメだと思ったのが大学4年生の時でした。ミスさっぽろの時に、札幌や北海道の歴史、北海道やアイヌの文化、英語、中国語、韓国語から、料理の食べ方、歩き方やプロトコール・マナー、華道、茶道、着物とありとあらゆるものを身につけることができ、本当に良い経験をさせてもらいました。その時に北海道が好きになり、元々ある北海道の良さに気づいてもらいたい!と思うようになりました。しかし、それを広められる人がいない、だからこそ広めていきたいと思うようになりました。
また、私は北海道が大好きだけど、道民は自信やプライドがない人が多く、優秀であればあるほど北海道から出て行く人が多い事にすごく寂しさを覚えたんです。
北海道から出て行った人達に対して『何で出て行っちゃったの?』と聞いたら、『北海道にどんないい会社(就職先)があるの?』と言われて、とっても悔しい思いをしました。
北海道にはこんなに魅力的な会社がたくさんあるのに…みんな知らないだけなんだと思い、考えた結果、4年前から始めた事が「社長直撃シリーズ」です。
いろんな経営者さんに『記事を書かせてください!』と直撃して、広告料をもらって新聞の一面記事にドドンと大きく出しながら、1ヶ月に1人ずつご紹介しています。大人でも目に止まり 私たち世代にも目に留まるのは新聞だと思い、 新聞だったらHPやWeb にも載せられるし、しかも大きく載せてくれるところがいいと思って、スポーツニッポン新聞に売り込みに行きました。
『私はとにかく北海道に優秀な人間を呼び戻したいんです』という旨を話すので、経営者さんにも『いいよ』と言われました。“どんな会社なのか”ということも含めて必ず紹介していきたいと思っているので 、がっつり紹介しています。
一言一句「てにをは」から、記事の内容からキャッチーまでを全て自分で書いています。Webでも配信されるので、東京にいる道民にも伝わればいいなと思ってやっています。
「Youtube(海外の人たちへ向けて)など、北海道の観光をPRできるものを作りたい」
Q.夢を実現するために主にどんな活動をされていますか?
青山 もっと北海道を知ってもらう何かを作ろうと思って、北海道の観光を PR できるようなコンテンツをYouTubeなどで出していきたいと思っています。
ニューヨークで『北海道、知ってる?』と聞いたら、知ってる人が50人中3人しかいませんでした。また、札幌をビール会社だと思ってる人もいて、北海道も札幌もほとんど知られていないという実情を知り、“もっと北海道を知ってもらう何かを作りたい”と思い、北海道観光振興機構さんへ売り込みに行きました。
「旅して体験!北海道“北の恵みで遊んじゃおう”」という、アクティビティを紹介するコンテンツを立ち上げて、YouTube の再生回数が1ヶ月に5万リーチまでいきました。
自分でマイクやカメラを持って動画を撮影し、カメラマンと二人で編集から何から何までやっています。自分がディレクションもすれば、レポーターもやって….と、製作会社なしでもやっています。去年は一旦お休みさせてもらったのですが、また復活させて今度は海外の人たちに向けてできればいいなと思っています。
また、海外の公共施設にあるパソコンで「北海道」と検索しても、何もいい動画が出てこないので、まずは検索に引っかかるようなYouTubeを作らないと見てもらえないなと思いました。アジアではだいぶ周知されてきてますが、アメリカとかオーストラリアなど、次のステップじゃないかと思っています。
今までの留学経験だったりとか、いろんな方と知り合ったことを活かして、“北海道観光”をもっと広めていく仕事をしていきたいです。
「決めつけることなく何でも受け入れる、まずやってみる!失敗はない、試練が来た時こそワクワクで!」
Q.日々、心がけて実践していることは何かありますか?
青山 私の性格だとも思うんですけど、“いいな!”と思ったらすぐに行動にうつしたり、情報を得るようにしています。とにかく「行動する」「人に会う」「人の話を聞く」ようにすることで、そこからアイディアやヒントをもらえたりすることも多いので。
常に「観光」や「北海道」という単語にアンテナを張って、観光や北海道にまつわる情報を日々ピックアップするように心がけています。
とにかく北海道に関する情報はチェックして、皆さんに喜ばれるような情報をお伝えできるようにしています。
また、勉強はやればやるだけ身になり嘘をつかないので、これからもやっていきたいと思いますし、何かしら自分の糧にもできればと思っています。
記者 あまり決めつけることなく何でも受け入れる、排除しない印象を受けるのですが、どうですか?
青山 そうですね!もう何でも受け入れます。まずやってみる!まずはチャレンジしてみる!バンジージャンプでも、何でもやってみます。
記者 失敗を恐れない感じでしょうか?
青山 失敗ってないと思うんですよね。今まで経験してきたことで、失敗と思ったことが一度もなくて「失敗はなく、単なる経験」と思ってます。
1回受けて落ちたり、1回やってダメだったらみんなそこで終わると思うんですが、2回でも、3回でも、4回でもチャレンジできるものであれば、別に何回でもチャレンジすればいいじゃんと思ってます。
例えば、ミスさっぽろで落ちたときも、受かるためにはどうすればいいか?と、次のことを考え、次は絶対受かるはずだから!と思ってました。
“何をすれば、この壁を超えられるかな?何をしようかな〜?”と、ワクワクの心でチャレンジしました。
やらずして後悔するよりは、なんでもやってみる!とにかくチャレンジすること!
「Yesか、You can do it しかない。Noはない!」
これをニューヨークで学び、めっちゃカッコいいと思いました。
それ以来、私は「Yesか、You can do it !!」この2つの言葉しかないと思って、今も毎日をワクワク楽しく過ごしています。
記者 ありがとうございました。今ここを本気で、全力で楽しみながら生きている青山さんの生き様がよく伝わってきました。また、明るい笑顔の裏には多大な努力とチャレンジが隠れていることもお話いただき、だからこそ青山さんの発信が多くの人の心に響くのだなと思いました。
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青山さんの活動、連絡についてはこちら↓↓
https://www.facebook.com/aoyama.chikage/
【編集後記】 本日インタビューをさせていただいた廣瀬&中西です。
北海道には魅力がたくさんあるのにも関わらず、北海道民がその価値に気づかずに自信がない人が多いことに対して、とても悔しさを感じられている青山さんに共感しました。本州出身の私たちから見ても、北海道はチームプレイが当たり前にできる魅力に溢れた素晴らしい土地だと思います。なので、今のままの北海道ではもったいない!もっと北海道民が誇りを取り戻して世界に発信できる北海道にしていきたい!という青山さんの熱い思いが始終、伝わってきました。
これからも益々のご活躍を応援しています。