“無条件の愛から始まる平和” ユニバーサルピース株式会社 浜村知成さん

学生時代から“戦争がなくならいこと”に対して疑問を持ち、世界平和を実現する為に世界へ日本文化の伝承、発信する場所を創っている浜村さんの志を伺ってきました。

浜村知成さんプロフィール
出身地:島根県出雲市
活動地域:京都府
経歴:同志社大学、ブラッドフォード大学平和学部 大学院
現在の職業および活動:ユニバーサルピース株式会社。
地球に一つの世界政府を創る。そのために、士心を世界中に創り、志を同じくする人を 世界中で繋ぎたい。坂本龍馬が亀山社中を興して、不可能と思われていた薩長同盟、大政奉還を成し遂げたように、当社で世界平和に繋がる様々な事業を興し、不可能と思われている世界政府を創設する。
座右の銘:宇宙即変化、人生即主観

一人ひとりの意識を拡張させ、差をなくしていく

記者:ではまず浜村さんはどんな夢やビジョンをお持ちなのかを聞かせいただければと思います。

浜村知成さん「以下、浜村」:
僕のビジョンは「戦争のない平和な世界をつくる」ということです。
子供の頃から変わってないんですけど「地球をひとつにする」ことで戦争をなくしたいと思っています。
国籍を超え、地球人というアイデンティティーの拡張させ、
地球人のリーダーたちが地球をひとつにするっていう活動に僕も関わっていけたらと思っています。

記者:具体的にはどんなことをされているんですか?

浜村:守るべきは国というよりはその土地の人々や自然、文化を地球人として守っていくべきなんじゃないかと思っています。
その為に、「士心」という飲食店を日本から世界へ展開させ、
その土地の伝統文化なども紹介して守っていく場所、そして世界へ発信していく場所として展開していきます。
文化は戦争を予防する力があると言われているので、
その土地の伝統文化を守っていく、もしくは世界に発信していくことでその土地の人も海外の人も日本のことを好きになっていく。
そして、地域の昔あったお祭りとか神社をまた復活していくっていうことが日本に対する僕の恩返しだと思ってます。

記者:「士心」を志すきっかけは何があったんですか?

浜村:イギリスの大学院で平和学を学び、
国連職員やJICA職員などを見て、税金で成り立っている政治ではなく、
民間企業に可能性を感じました。
某大手商社に就職し、大学で学んだ環境経済学を活かし驚異の経済発展を遂げるドバイを担当しました。
しかし、想いとは裏腹に大規模企画に関わり自分の給料は石油で成り立っているよう感覚になり、罪悪感を感じてました。

その後、会社を退職しグラミン銀行の創設者であり、ノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌスさんが提唱するソーシャルビジネスに興味を持ちました。
留学中に出会った奥さんと3ヶ月間、グラミン銀行が行っているソーシャルビジネスを色々見させてもらったんですが、僕は何かあんまり目新しさを感じなかったんです。
日本には江戸時代から三方よしという考え方や世の中のために商売をする商人道があります。
そこで、100年以上続く老舗の企業の数が世界でダントツで多く、商人道が根付いている京都でソーシャルビジネスをやろうと思いました。

記者:浜村さんのソーシャルビジネスの定義は何ですか?

浜村:利益のための商売ではないこと。
社会全体を循環させていくこと。
世界や日本をどうやって良くしていくかっていうことが大前提にあることです。

純粋な疑問を持ち続けただけ

記者:平和について高校生の時に作文書かれたと言われてましたが、
いつから戦争のない平和な世界を作りたいと思うようになったんですか?

浜村:小学校4年生ぐらいから、”なぜ戦争が起きるんだろう”って疑問に思ってました。
日本の幕末の歴史や中国の歴史とか興味あり、
中学生の時は孫子の兵法や六韜三略の兵法を読んでました。
本を読んでも答えは出ず、何で人間はこんなに戦争を繰り返してるんだろうって思ってました。

記者:その純粋な疑問を親とか兄弟とか先生とかに聞いてたんですか?

浜村:あまり聞いてない。

記者:それは何かあったんですか?

浜村:小学校の先生に「なぜ勉強するんですか?」って聞いたことがあったんです。
そしたら、「お前は逃げてる」ってちゃんと答えてくれなかったんです。
そこで答えてくれていたらもっと深い話ができてたと思いますが。
本当は逃げずに、純粋な疑問に先生として答えて欲しかったです。

記者:それで「なぜ戦争がなくならないんだろう」っていう疑問の答えは見つかったんですか?

浜村:はい、イギリスの大学で学んだ平和学で一応答えは出ましたね。
本「平和の解剖学」を書いたエメリー・リーヴスさんが
「主権と主権が無制限に力を使える時に戦争の可能性が残る」と言っています。
今は、国レベルで取り締まるものがないことによって、武力でも経済力でも戦争状態です。だから、自国の安全は自国で守らなければならなくなっている。
人類が地球全体の意識がない、国の意識で留まっているからです。

最低限人類共通のルールを作る

シンプルでもいいと思っています「人を殺してはいけない」とか「ものを盗んではいけない」とか「自然を壊しすぎてはいけない」とか。
人類として生き残っていくためにこれだけは守ろうと共通のルール。
人類共通でコミュニティをちゃんと平和的に持続させるためにこれだけは破らないようにしよう。

記者:地球がひとつになった時の私たちの アイデンティティーってどんなイメージですか?

浜村:例えば、「出雲出身の日本人です」が「日本出身の地球人です」に変わるイメージです。地球人共通の土台を作ってあげる。
戦争をなくすには、ちゃんと守ってあげれる組織と仕組みが必要です。
各国が核とか持ってるのも、何かあったときに自分たちで自分たちを守るため。
守られてるっていう仕組みがあれば、別にそんなに軍備にお金かける必要が無くなりますよね。
戦争は仕組みの問題だと思っています。
地球規模で戦争ができないような組織と仕組みを作っていかないといけない。

一年間の世界の軍事費を使えば、世界の全ての問題が解決すると言われてるくらいです。

組織のリーダーたちのマインドが大事

地球人として全体を活かすことができるリーダーを増やさなければならない

記者:当時、疑問に対しての探求する原動力って何だったんですか?

浜村:なんか自分の夢だけに生きるの面白くないなと思っていました。
大きい家に住むとかスターになるみたいな個人的な夢を叶えても達成感は一時的なものだし、虚無感があるんじゃないかなと思ってました。
そこで人類の長年の夢って何かって考えたときに戦争がない世界だろうな。
人類の夢に自分が何か少しでも関われたら自分の人生は良かったなと思えるだろうと思いました。
シンプルに簡単に叶う夢は面白くない。
大きな夢を無理なんじゃないかって諦めてる人も絶対戦争ない方がいいと思ってる。

「人と違うことが好き」
「新しいものを作るのが好き」

記者:すごいですね、どうしたらそんな風になるんですか?
なぜそれが浜村さんにはできたのですか?

浜村:新しい遊びや競技を作っていた。
普通に鬼ごっこするのではなく、競歩で鬼ごっこしようとか。

7歳上と5歳上に兄がいるんですが、どうしても2人に勝てない。
負けず嫌いもあったので、自分が勝てる「ルールを変えてしまう」ことをしていました。
ルールがある前提で勝つ方法を考えるのではなく、そもそも今のルールを変えてしまう。

記者
:戦争をなくす為に人類共通のルールを作るっていう発想とつながりますね。
今のルールでは戦争がなくならないなら、新しいルールを作ってしまおう!

浜村:それと昔から宇宙のことも好きだったので、
よく太陽や地球を描いてイメージしていました。
そしたら、高校生の時に自分を地球の外から見れるようになりました。
外に出ると一瞬で気持ちが楽になるです。
そして、外から地球上で起こっている様々な問題を見てみると、なぜ人間はそんなことをやっているんだという感覚になるんです。
常に地球を意識してました。

記者:地球を外から見て、関心ごとが目の前のことではなく、地球規模で見るようになり、人類共通の問題に意識が向くようになったんですね。

”ある”ことだけで素晴らしい

記者:浜村さんには2人のお子さんがいますが、教育で大事にされていることはありますか?

浜村:最近、嬉しかったのが6歳の息子が「すべてがありがたい」と言い出しました。
ボールのおかげで遊べる、お皿のおかげで机が汚れくてすむとか。
僕も「すべてに感謝する」っていう気持ちがあって、
一緒にこのおかげでありがたいねーって
ひとつひとつありがとうって言って食べる
ありがとうってあることが難しいって意味なんだよって話してます。

記者:言葉で言わずとも伝わっているってすごいですね。

浜村:勉強は何でするのかを教えている。
英語はできたら世界中冒険できるよ、世界中の人と友達になれるよとか。
国語はいろんな面白い本が読めるようになるよとか。
シンプルに言うと幸せになるため、人生を楽しむためにやるもの。
同時に勉強しなくてもいいとも言っている。
人生が楽しかったらやってもやらなくてもいい。
また、人生を楽しむ為に勉強じゃなくても何でもいい。
スポーツでも音楽でも。
人間は“human being”であり、“human doing”ではない。
今は”する”っていうことに重視しすぎている。
本来“ある”だけでいい。

どんな人も存在してるってだけですごい。
生きてる意味ってすごい考えていたことがあって、
その”意味”ってどういう意味だって考えたんです。
例えば、みんなは器の中に入れようかと考えいる。
お茶を入れるべきなのか、土を入れてお花をさしてもいいとか、お米入れてもいいとか、何を入れてもいいです。
そこで役割に悩んで、自分もう空っぽだって思って絶望したり、
何もできないと思って自殺しちゃったりする人もいる。
でも、この器自体がすごい美しい奇跡的なもの。
僕は何かの関係性がある時に意味生まれるんじゃないかなと思ったんです。
宇宙を考えた時に無関係なものが一切ない。
何もしてない器も何らかの意味があって、”ある”だけでいい。

記者:今の社会では高さの幸せ成功を扇動し、仕事や給料、学歴などで意味価値をつけられやすいし、情報化によって比較する相手が全世界の人になって、それに比べ自分は何もできないと思って、生きる意味価値が見出せなくなって、自尊心が満たされない若者が多くなっています。

浜村:だからこそ、まず自分を無条件愛した状態で何もしなくていいっていうあり方をセッティングすること。
逆に何もしなくていいっていう状態からの方がなんか純粋にしたいことが生まれるんじゃないかと思う。
暇だから何しようかな、何して遊ぼうみたいな子供みたいに純粋に生まれてきたものの方がその人の人生にとって楽しいことです。
自発的であり、主体的であり、比較ではないものであることが大事だと思います。

関係性を大切に愛する

記者:これからの時代に生きる人間に何が必要だと思いますか?

浜村:今のこの発展の仕方だと愛情が不足しています。
昔は近所の人が子供を世話をしてくれたり地域のつながりがあったが、
今はどんどん発展していくことによって、個人主義が強化され、
人と人との距離が遠くなっている。
そして、ロボットが出てくるとどんどん一人で生きていける世界がくることによって、自分って必要ないんじゃないかと思う人も増える。
だからこそ、よりもっと愛情というものに意識を向けて欲しい。

愛っていうものに目を向けお互いを愛し合う。
無条件に愛でる。
幸せになる一番大きな要素が愛。
家族から、友達から、自分から愛される。
愛情がある子供たちが増えてほしい。

記者:関係性があるところから見ていくことが大事なんだなぁと思いました。
すべてに関係があるとことから出発して、自分に対しても、目の前の人に対しての関心を持つことが愛することに繋がるんだなと思いました。

浜村:自分を無条件に愛せてない人が多いので無条件に自分を愛して欲しい。
みんなが自分自身に思うことができれば、世界中の人に対してもできると。
まず自分自身を無条件に愛してほしい。

記者:無条件の愛が溢れる世界素敵ですね!心温まるお話ありがとうございました。

浜村さんの活動、連絡については、こちらから↓↓

【編集後記】
インタビューの記者を担当したCallinger帆足&清水です。
記事に書ききれない程のたくさんのストーリーを聞かせていただき、「平和な世界」というVisionをミクロな視点からマクロな視点を持って、今ここを大切にされていることを感じ感動しました。
貴重なお話ありがとうございました。

浜村さんの益々のご活躍とご健勝をお祈りいたします。

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