心の技術で自分の人生の主人公へ。NPO法人 日本予防医療ネットーワーク代表“綿貫 智香さん”

人を支援する仕事をしている方こそまず幸せに!本当の問題からの解決を目指し、一人ひとりの心を大切にしながら成長に寄り添うサポーター 綿貫智香さんにお話を伺いました。

綿貫 智香さんプロフィール
出身地:大阪府
活動地域:大阪府、東京都、福岡県他
経歴:15年間、医療現場で作業療法士として勤務。精神障害、身体障害、老人、小児分野と症例数2万例の実績がある。ネパールでもリハビリテーション普及活動の実績あり。
医療の枠を超えもっと効果的なカウンセリングを提供したい思いから個人サロンを開設。結婚を機に「人の問題は、個人だけの責任ではない」との思いでNPO法人日本予防医療ネットワークを設立。
現在は”人の幸せを創る援助職こそ、一番幸せになるべき”との思いから物理学ベースの「現実に変化を起こす、結果の出る手法」MBS統合メソッドのトレーナー育成に、夫・綿貫憲ととも尽力している。
現在の職業及び活動:
作業療法士・キャリアコンサルタント(国家資格)
DiSC®認定講師、NGH認定ヒプノセラピスト他
座右の銘:全ては必然であり、そのバランスを見いだしたとき輝きが生まれる。全ては必然であり、そのバランスを見いだしたとき輝きが生まれる。

一人ひとりが自分らしく輝く世界を作りたい

記者 今、綿貫さんはどんな夢やVisionをお持ちですか? 

綿貫智香さん(以下、綿貫) 誰もが自分の人生を「自分が主人公だ」と輝けるような社会をつくっていきたいです。自分の人生なのに義務、犠牲、役割みたいなやらされ感で生きている人は非常に多いです。人生を誰かのせいにしたり、その人らしくない生き方を見ていてもったいないと思うんです。 

その為に私はメンタルヘルスの分野から貢献したいと思っています。心の領域を整えたり、もう一度見つめ直す機会を提供することで本当の自分に立ち返り、一人一人が輝き、社会全体が輝いていく。
誰かが決めたルールに則ってやるのではなく、自分でを選んで自分でつくっていくような強さを誰もが持てるようになればいいなと思っています。

人の成長を見られることが一番嬉しい

記者 それを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?

綿貫 NPO法人を立ち上げ、全国でカウンセラーを育成しています。5年後くらいには日本全国で講師として発信し、教育できる人を増やしていきたいと思っています。
カウンセラーを職業として成り立たせてやっていくには技術を持っているだけでは難しい。安定した軌道に乗せるにはビジネス的な要素が必要になってきます。そこで今教えている心の技術にプラスアルファとして起業支援を行っています。いい技術を持っていることが前提で、その人の強みやマーケティングを活かして輝けるようにプロデュースしています。 

記者 どんなところにやりがいを感じますか? 

綿貫 人の成長を見られることが一番です。新しい技術を得ることで今までできなかったことができるようになる。関わった人が違う人のように輝き出すことが生きがいや喜びになります。人を支援する仕事を作業療法士時代からずっと続けられるのは、自分のこと以上に嬉しいからですね。

心が現実をつくっている

記者 なぜ作業療法士になろうと思ったんですか?

綿貫 人の心が面白かったからです。最初に勤めたのが病院の精神科でした。統合失調症の方がほとんどでしたが、人の心がいかに現実を作ってるいるのかを実感しました。その人の世界観、あり方によって現実が作られていく。現実は自分で作れるものだと気づけば、ダメージを受けることも少なくなるかなと思い、そこから予防医療の観点が生まれました。
もし病気になったとしてもみんなが病気を活かすように病気と向き合っていけたらいいなと思ってます。 

記者 病気に対する見方って大事ですね。 

綿貫 病気はみんなそれぞれちょうどいいサイズで現れるんです。
嫌だと思ったら熱出たり、お腹が痛くなったりするのは体が代わりにちゃんと想いを叶えてくれてる状態なのです。病気には何かしら意味があって、それを忌み嫌って排除しようという時は良くならないです。 

体は自分に対してどう思っているか、外に対してどう思ってるかを映し出すスクリーンみたいなものです。
カウンセリングしていくと本当は自分が好きで好んでこの症状を抱えていたと気付いていくんです。その時に症状に「教えてくれてありがとう」と感謝をして、もうこの症状を使わずに自分の思いを遂げる方を選ぶ時に症状が消えるんです。

自分にしかできないことをやる

記者 今の活動を始めようと思ったきっかけは何ですか?

綿貫 作業療法士をしている時に医療の限界を感じました。
私がやりたいことは傾聴のような聞くだけのカウンセリングではなく、本当の問題を見つけることでした。それをやるには医療保険の問題や時間など制約がたくさんあり難しさを感じました。 

ケアが必要な方にはちゃんと向き合いたいと思ったので、土日にカウンセリングサロンを自宅の一室でやっていました。平日は訪問リハビリの仕事をし、土日にサロンをやっていくのは体力的にも時間的にも厳しさを感じ、リハビリの仕事は有資格者はたくさんいるけど、自分にしかできないことはこっちだと思ってシフトしました。 

記者 本当に解決したい問題は作業療法士ではできないから自分でやろうと思ったんですね。 

綿貫 医療のアプローチは必要だし大事なんですが、それだけじゃ足りないと思うところがあってそれを医療の中でやるのは無理でした。20代の時に苦しんでいた人を救えなかった過去があるんです。でも、今の私だったらきっと救えると思うんです。だからこそ、今助けを求めている人にきちんと「私はここにいるよ」と見つけてもらえようにならないといけない。だからこそ、同じ目的や同じ想いを持った人たちと組むことにより活動の幅を広げていきたいと思っています。 

記者 救えなかった時はどんな気持ちでしたか? 

綿貫 精神科で働いていた時のことなんですが、いつもはワークショップに参加しない統合失調症の方が、その時はたまたま「私もやる」って言ったのです。しかし、すでにワークショップは始まっていたし、人数の関係で材料もなかったので「ごめんね、次の時は絶対やろうね」と言ってその時はやらなかったんです。そしたら、その方がその日に亡くなられたんです。
人はいつ死ぬかわからないと実感しました。その後、何でやらせてあげなかったんだろう、ちょっとだけでもできたんじゃないかという後悔が残りました。こんな思いは二度としたくない、ご縁があった人には120%向き合うと決めました。 

病気じゃなくても事故や天災でずっと続くと思っていた明日が来ないかもしれない。それなのにほとんどの方はのほほんと生きています。当たり前のように明日が来ないかもしれないということは、今日を悔いなく生きたいと思うし、出会った人と精一杯関わる。それが私の生き方の軸みたいところがあります。 

記者 昔から今を大事に生きるスタンスはあったのですか? 

綿貫 20歳手前の時に「自分ってどう生きていくんだろう」と思い悩んで、全国を旅しながら自分探しをする時期がありました。昔は突拍子なく、いきなり「明日から北海道行ってくる」みたいな感じで動いて、音信不通で親に捜索願を出されかけたりとかもありました。その時は捨てるものが何もなかったですし、死んでもいいくらいの思いだったんです。 

全国を回りながら、何年後のためにではなく「今どう生きたいか」という生き方をしている人とたくさん出会いました。そして、自分で生きるということはどういうことなのか、信頼とはどういうことなのかなどを初めて知りました。 

何かもっと外の世界があるはずだ

記者 なぜそこまでして自分探しの旅に出たかったんですか? 

綿貫 ずっと親のレールに乗せられて親の価値観の中でしか生きちゃいけないみたいなことを無意識に感じていて、この未来では生きられないと思ったんです。厳しい進学校に入れられてしまって、勉強と習い事だけのような「この世界で生きていきなさい」みたいな感じでした。私はこの世界で生きなければならない、何も面白くない、苦しいことばかりでした。そして、そこから逃れるには親の目の届かない所に行こうと思って飛び出しました。

記者 両親からどんな影響を受けていると思いますか? 

綿貫 いい子でいないといけないというのが大きかったですね。
主にお母さんの影響なんですが、姉が病気がち、妹がやんちゃに挟まれた真ん中っ子の私はこれ以上お母さんに迷惑かけたらお母さんが倒れてしまう。自分は
「いい子でいないといけない」
「クラスで一番ならないといけない」
「誰にも親切にしないといけない」
と誰から見てもいい子だねって言われる子じゃないとお母さんは愛してくれないと思っていました。 

記者 親との関係性は根深いですよね。自分探しに飛び出した背景には頑張って努力してきたことが活かされない、自分の意志で生きられないという経験があったんですね。それが今すごくバネになっていますね。 

綿貫 どんな経験、価値観を持って、それぞれが不自由な部分も抱えながらもこう生きるって決めている人は強いんです。そんな人がもっと自由に生きられるような支援をしていきたいです。これは使命みたいな感じです。 

みんなが使命感を持って生きるようになった時には社会のせいとか環境のせいにしないと思うんです。まず自分自身が変わっていく選択をしていく。周りがどうであったとしてもブレない自分になることができれば、意識高い日本になるんじゃないかと思います。そんな日本を今の子ども達が大人になった時に見せたいです。 

記者 最後に読者の方へのメッセージをお願い致します。

綿貫 もし実現したいことに対して障害が現れたとしても、その障害は乗り越えられるから現れているのであって、そこで生まれる感情は全て正しい。
怒りでも不安でも全部の感情を前に進む力に変えながら、どんどん自分の望むような人生をみんなで作っていければいいなと思っています。

記者 綿貫さん、今日はありがとうございました。

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【編集後記】
今回インタビューの記者を担当したCallingerの帆足と中村です。
破天荒な行動や死んでもおかしくないような経験を通して今を大事に生きる。だからこそ、明日死んでも後悔しないと言う綿貫さん。心の技術を使い、誰もが自分の人生を後悔なく生きることに使命感を持って活動する綿貫さんの姿に感動しました。

綿貫さんのこれからのご活躍を応援すると共に楽しみにしております。

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