イメージ以上、想像以上の空間を提供する クレアプランニング株式会社 代表取締役社長 中田泰平さん

店舗や商業施設などの内装のデザインを手がけるクレアプランニング株式会社 代表取締役社長の中田泰平さん。デザイン以外にも「中洲ジャズ」「フクコン」など福岡の方なら一度は聞いたことのある大規模なイベントの立ち上げ人でもあります。中田さんが、どうやって多くの人が“楽しそう!”と共感するようなことをクリエイティブしているのか、お話を伺いました!

中田さんプロフィール
出身地:
福岡
活動地域:行けるところならどこまでも!
経歴:1975年生まれ。2002年4月に島村楽器株式会社に入社。05年に退社後、丹創社(現・クレアプランニング)に取締役として入社。現在、クレアプランニングの代表取締役社長を務める。
「クレアプランニング」は空間プロデュース事業、商業施設・店舗開発、家具・什器製造販売を事業の柱とし、さまざまな角度から街づくり、そして街の発展に寄与しています。
座右の銘: 創造

「不便さが、最大の娯楽になる時代がくる」

Q1.どんな夢、ビジョンを持っていますか?

中田 泰平さん(以下、中田) 多くの人が楽しめる場の提供をしていくことですね。仕事でもプライベートでもそうですが、真剣に楽しむことに取り組んでいます。一生懸命、楽しみ遊ぶことによって学びにもなります。仕事においては、結婚式場や、葬儀場など多種多様なジャンルの場作りをしています。
お客様が求めていることをいかに具現化するかが大事ですが、それは基本中の基本で、お客様の求めていることにプラスした、世の中の流れも踏まえた提案ができるのかがもっと大事です。
そのためには、「みんながどうやったら楽しんで、喜んでもらえるのか?」その共感ポイントを自分たちも分かっておくことです。だからいつも、お客様が持っているイメージ以上、想像以上のことを提供して付加価値をつけてお客様に喜んでもらえることを目指しています。

記者 その付加価値のよって、周りにどんな変化を与えていきたいと思っていますか?

中田 福岡の人たちの気質として家の中で遊ぶより、外遊びが好きだと思うのです。イベントに行ったり、外でご飯を食べるなど、外遊びを活性化させるとサービスやニーズが増えてもきています。コミュニティディレクションと言いますが、イベントを通じて、どうやったら人との繋がりや集いができるのかの研究もしています。イベント活動は仕事外にやっていることですが、地方では人との集い、繋がりをどう楽しくするのかのプロデュースが、とても重要になってくると思っています。
いかに中心となるコミュニティ同士の繋がりを強くしていけるのかを今は考えていますね。

Q2.夢を実現するために、1年後、2年後、5年後など、どんな目標計画を立てていますか?

中田 近々の3年後、5年後のプロジェクトはありますが、10年先など会社としては時代の変化も早い時代でもあるので、どうするのかは考えても仕方ないです。自己満足になりやすいから、やめました。それよりも目の前のことを一生懸命やることや、3年後ぐらいの近い未来に「こういうものをクリエイションしよう!」ということを考えていますね。イメージとしては、魚釣りのように大きな時代の流れを読んで、このポイントで釣る!という感じで、半歩先に行くために2歩先を見ています。でも2歩先はイメージのしづらさもあるので、イベントなどで実験的にやってみて考察しながら事業にもできそうなら取り入れたいと思っています。創りたいコンテンツとしては、「不便という娯楽を割と便利に遊べるようにする」を追求していってます。
例えば、キャンプも何時間もかけて準備して、遠くにいくより、近くの公園でできたらおもしろいと思いませんか?そういうイメージで、実際にキャンプしながら、火の起こし方とか調べてみてやってみる、そういう不便さが娯楽になってくる時代だなとも思います。普通に考えたら、コンロを使ったほうが絶対便利なんですが、今までめんどくさいと思っていたことに手間をかけることに楽しさや、喜びを見出していく人も増えていくと思います。

手間をかける喜びは、人生の余白を楽しむことでもあると思います。

記者 余白とはどんなイメージですか?

中田 例えば、箱があったとして、その中に自分がやっていることを、一杯に詰め込むのではなく、箱に余裕を持たせることですね。今の時代、いっぱいに詰め込むのではなく、便利になった分の時間の余裕、これが余白です。時間の余白が増えてくれば、ライフスタイルも必ず変わってきます。

余白で何を楽しむかですよね。僕は余白で不便さを楽しむ時代になってくると思います。例えばDIY(『Do It Yourself』の略。自分自身でやること)も不便さの延長線上ですよね。
そうやって、不便さから楽しさを見出す人が増えていくと思います。

Q3.どんな基本活動をして、どんな活動指針を持っていますか?

中田 見えるところばかり頑張るのではなく、見えないところほど頑張ることですね。
見えないところというのは準備のことなので、仕事でもイベントでも何かをやるなら手を抜きたくないので、準備をとても大事にしています。

記者 お話をしている中でも表現や言葉も選ばれている感じもしますが、そこも大事にされているんですか?

中田 そうですね。相手に何かを伝えるのも、伝える相手がいるので、伝えるための準備や段取りも大事にしています。どんな人間でも伝える能力さえあれば、多くの人の共感を得ることができます。相手に何かを伝える時も、自分のことを自分のことのように伝えるのは大間違いで、相手のことを自分のことかのように思い伝えないと人には伝わらないですね。

Q4.夢に勝負する様になったきっかけには、どんな発見や出会いがあったのか?

中田 一人の時には、やりたいことは思いつきません。人との交流やディスカッションをしている時に、やりたいことを思いつきます。世の中にはいろんな情報がありますが、今ここを楽しみながら、人と話す中で相手も自分も楽しめることを発見することはよくあります。そのアイデアを整理整頓することや形にするのはスマホやAIはできないですし、人間が喜ぶことは人間にしか創ることができないと感じています。あとは、何かをやろうとした時に、必ず一緒にやれるメンバーが集まっているからいつも具現化ができそうに感じますね。
だから、話す中で生まれてきたアイデアは具現化してみようと思えます。

記者 人と話すことで思いつたり、何か具現化するためのメンバーがいるのは人との繋がりがあるからだと思います。人との関係を築く上において大事にされていることはありますか?

中田 大事にしていことは嘘つかない、できないことはできない、正直にお願いする、お金のやり取りをしない、この4点を守っていますね。

Q5.人とよく話すようになった背景には何かありましたか?

中田 正直、なんでそう思うようになったのかの経緯までは、わからないところもありますが、幼い頃からよく山の中など自然の中でサワガニを捕まえたりして遊んでいたので、楽しむことを見つけるのは、昔からやっていたかもしれません。
その上で、基本的に平等な関係性を大事にしていることもあり、自分も相手も分け隔てなく、楽しめることを心がけています。
だから人と話すことによって、自分も相手も楽しめることを、僕の中では自然と見つけようとしているのかもしれません。

記者 楽しませる心があるのが、とても素敵だと感じました。本日は貴重なお話、ありがとうございます!

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中田さんの活動、連絡については、こちらから↓↓

●株式会社クレアプランニング

https://www.crea-p.co.jp/

【編集後記】

インタビューを担当させていただいた五十畑と清水です。
お話ししている中でも、ここには書ききれないぐらい、中田さんが相手を思いやる気持ちが溢れてくるようなお話がたくさんありました。
その自分も相手も境界線のない心が、多くの人の「楽しい!」と思える場を生み出しているように感じます。
貴重なお話ありがとうございます!

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