ー夢ー実現プロデューサー「スゴイ!学び方」著者 山崎拓巳さん
ー夢ー実現プロデューサーとして日本全国、海外でも講演、セミナー開催をされながらたくさんの若者を育て、作家・アーティストとしてもご活躍される山崎拓巳さんに貴重なお話しを伺ってきました。
山崎拓巳さんプロフィール
出身地:三重県
活動地域:全国、海外
職業:夢実現プロデューサー
経歴:1965年三重県生まれ。広島大学教育学部中退。20歳で起業。22歳で「有限会社たく」を設立。現在は多岐にわたる事業を同時進行に展開中。 現在までに40冊超、累計140万部のベストセラー作家。主な著書に『やる気のスイッチ!』『人生のプロジェクト』『気くばりのツボ』『見えないチカラを味方につけるコツ』(サンクチュアリ出版)、『さりげなく人を動かす スゴイ!話し方』『お金のポケットが増える スゴイ!稼ぎ方』(かんき出版) 日本のみならずアメリカ、香港、台湾、韓国、中国ほか、海外でも広く翻訳出版されている。 講演活動は、「凄いことはアッサリ起きる」-夢-実現プロデューサーとして、メンタルマネジメント、コミュニケーション術、リーダーシップ論など多ジャンルにわたり行っている。 又ベストセラーとなった『やる気のスイッチ!』を元に「やる気を出す方法についてもっと知りたい!」という方の為に、やる気のスイッチセミナーを開催し、多くのファシリテーターも生みだしている。最近では、新刊のスゴイ!シリーズとして「スゴイ!話し方」「スゴイ!稼ぎ方」「スゴイ!学び方」のセミナーや勉強会も頻繁に行なっている。 アーティストとしての活躍の場も拡がり、国内外にて絵画展、Tシャツやバッグなどの展開も。映画出演(「少女椿」)、作詞家活動(ムッシュDとのコラボ)、飲食店経営(タクメン@NY)等、あらゆる可能性にチャレンジを続け、今後更なる活躍が期待出来る。
Q.拓巳さんの夢やビジョンを教えてください。
山崎拓巳さん(以下敬称略):比較的ないよね。今はやってくる流れに乗っていく感じとなっています。
「私なんか親が反対しているから自分で決められない」「私には能力がない」って言ってチャレンジしない層がいるよね。これは被害者意識の層。この現実をも自分が創っていることも知ることできません。この人たちは”こういうことをやってみたい””こうなったらいいな”と思うゲームを始めてください。私、この層に該当するかもとドキッとした人もいるはず。
山崎:その上の層は、「思いやイメージは実現するんだ」っていう考えを持っている層。この場合、思うようにいかないときが要注意。執着というのが自分に向けた刃になり、自分を傷つける加害者になってしまう。この層の人たちは、”もしこれが叶ったら、どんな感情体験をするんだろう”と、ワクワクやり続けられる自分を保つ。また、今の自分は満たされてるんだと感謝する。ワクワクとありがとうが交差する場所に奇跡のようなことが起き、導かれて運ばれる経験をすることになります。
記者:だんだん”今ここ”になってくるんですね。
山崎:うん。今ここにね。そうなってくると、目標やゴールを設定しなくなってくるの。もっとインスピレーションレベルのものをシンクロニシティとして捉えて進んでいくようになっていくのね。
自分の声を聴け
そこには2つのWayがあって、
一つは検証型。もう一つは悟り型。
検証型は、”傷みを通じて学んでいく”
悟り型は、”傷みを通じず学んでいく”
と言われているのね。これが自分の声を聴けという内観型。
そして、その次のてっぺんの層になってくるんだけど、ここまでくるとそんなロジックすらわからなくなっていく段階なの。
記者:ロジックもないところにいくんですね。
山崎:うん。感じた通りに動くと、パッと手品のように成果が出るので、感謝しかないんだよね。
記者:それはいいですね。
被害者意識の層だったときもあった
山崎:それで、僕は否定型、被害者型であった時もあったと思うの。
僕は中学生から大学生までの陸上競技をしていて、それが僕にとってのブレークスルーだったの。自分を傷つけながらなんだけど、”やればできるんだ”ってことを覚えたんだよね。それでビジネスで成功の焼き直しをするからさらに強くなったよね。だけど過去にうまくいった方法を使うから、はじめはうまくいっても頭打ちする。
そのうちに、もっと運ばれていく感覚になっていったよね。なんか目標を持ってやるんだけど、計画通りやるというよりかは、シンクロニシティで起きてくることを点から線に変えて運ばれていくようなことをしていくわけ。そうやって3階の割合が増えていきながら、2ステージの割合が減っていくというか。そうやってやってきて、僕は今、目指せ4階なんだよね。
明確な目標を持つというより、明確な目標を持つとそれ以上にはならないという制限をすることにもなるから、もう少し自分を解放する感じにして、もっと運ばれていく、天界に乗っていくようにシフトしていく感じだね。
一番てっぺんの人たちは本当に開いているし、言語化できない人たちなんですよ。
周波数が違うんだよね。大切なのは、その人のやっているやり方を真似ることではなく、その人が生きている周波数を真似ることなんだよね。
最終的にはそのことすらわからなくなって、
感謝しかなくなるのね。
振り子の法則
山崎:被害者意識の層とてっぺんの層のイメージをするときに振り子をイメージするとわかりやすいね。振り子でいうと、下の方はプラスの世界もマイナスの世界も大きい、上に行けばいくほどプラスもマイナスも少ないじゃないですか。そして最後には融合する。“差のない世界=悟り”。
意味をつけているのは人間の方で、起きている事象にはプラスもマイナスもない。
下の方は喜びを追い求めるために夢を追いかけ、
喜びを追い求めるために人のためになろうとする。
裏切られたときの気持ちも激しいし
手に入れられない悲しみも大きくて
これが人生だと思っていることが大きいよね。
でもそれが絶対ではなくて、もっとスーッとした世界が本当は高次元かな。
貢献-セルフイメージを上げる-
山崎:1階の人は4階に上がりたいよね。セルフイメージを上げていく簡単なイメージとして貢献というのがあるよね。結局下の階になればなるほど自己否定になるわけ。一番上は自己肯定の意味もわからない世界になるわけ。
肯定っていうのは否定があって生まれる概念。
もう受け入れられちゃっているから肯定感はないと思うんですよ。
自己否定している人は、自分は“迷惑をかけているんじゃないか” “ちっぽけなんじゃないか”と思ってマイナスの世界を作るので、逆にプラスの世界も作る。だから成功している人を同じ次元の成功している人と思っているわけ。
貢献するとはじめて、“ありがとう”と言われたり、“あなたのおかげよ”と言われて、はじめて人に承認されて自己承認が生まれる。そうすると、’思う-叶う’形に変わってくる。そうすると叶ったらどうなるんだろうってシフトしてエネルギーが当然上がる。そうすると3階の世界が待っているんだよね。
令和は貢献
僕は昭和40年生まれなんですけど、僕らの時代は“金持ちになりたい、目立ちたい、有名になりたい”というのがモチベーションだった。だけれど平成の人の概念はどちらかというと、“お金”より“いいね”(facebook)だよね。昭和は「獲得」、平成は「繋がり」。
記者:確かに“いいね”ですね。
山崎:他人からの承認が自己承認につながっていくので、つながりの方が重要。そうすると、会社の上司に連れられていくより、早く家に帰って家族といる方がよりしあわせ感を感じる。
令和は「貢献」だと思うんですよ。
「彼すっごい面白い貢献してるの知ってる?」
「へー!?すげー!!」
っていうやりとりが始まって、それが評価に繋がっていく時代になっていくんじゃないかなって思ってます。
記者:令和時代のしあわせ感。価値観が変わるタイミングですね。
山崎:れいわれいわれいわれいわ(令和を何度も言う)“われわれ”ってなっていくの。
記者:われわれ、我々?!笑 ああ。令和は私はでなくて我々はですね!笑
成長のきっかけとなった人たち
ー父親の存在は大きかったー
Q.小さな頃からこんな風にポジティブに考えられる素養をお持ちだったんですか?
山崎:どうなんだろうね。ただ僕はラッキーなのは、1階から経験して登ってきたから、たくさんの人を網羅できる情報を持っているよね。はじめから3階の人もいると思うけれど、そういう方は1階、2階がわからないと思うんだよね。
記者:そのように階段を登って来られる時に、きっかけとなった方を教えていただけますか?
山崎:そうだね。10歳までは、俺のヒーローは親父だったの。親父を尊敬して親父に憧れていたね。10代の終わりの頃からはスーパー陸上先生だね。人格も伴うスーパー陸上先生に出会って、その先生が僕を引き上げてくれたね。高校時代にランキングトップテン。日本トップランキング30に入ったよね。
階段を登るときには必ず出会いがあるわけ。
20代はメンターの中島薫さんに出会って、「直感、直感が全て」というメッセージにぶったまげて、僕は下から来ているから「直感が間違っていたらどうするんですか!?」って思うわけですよ。直感を信じ進む姿に腰を抜かしました。
僕は検証したいわけですよ。この直感が正しいかどうかを試したい。
ー検証してから頭に入れていいですか?ー
これをやっていく間に上手くいくようになってわかってくる。それでオッケーが出たら社会で使います。
30代はバシャールのロジックを試してみて、上手くいって、それで出版できるんじゃないかって書き始めて1冊目が出て、今46冊まで来てる。40代は苫米地英人さんに出会って苫米地ロジックを取り入れて、僕がちょっと法則化したものが脳科学で証明できたよね。この気持ちよさにはハマったね。そして今、50代はマイケルローチ。彼はチベット密教30年やってきて、武侠の教えで10年間ビジネスやってまた成功するわけですよ。思想もビジネスも面白い。その融合地点はなんだろうって。
記者:実験と検証が同時にくる感じですね。
そして、このように本になっていくのですね。
山崎:検証だから、そうであってほしいという気持ちと疑いの気持ちと両方で見ているから、疑っている人も読みやすいよね。
記者:なるほど。読者も2通りあるというわけですね。
山崎:マイケルローチの基本4ステップに
1、明確な目標を持つ
2、同じような志で生きているパートナーを見つける
3、その人に週に1時間貢献をする
4、そうやって生きている自分を毎夜愛でながら眠る
というのがあるの。毎夜、「自分はほんと良くできているわー。」「今日もあの人の笑顔を見れたわー」って。そうすると瞑想が効いてきて、物事をジャッジする意味づけが変わる。そして週に1時間、同じ志で生きているパートナーに貢献する。
最も手に入れたいものを人に捧げることによって、最も手に入れたいものを手に入れる。貢献によって手に入れたいものは手に入る。という教えなんだよね。本当に令和に合っているなと思うよね。
Q.拓巳さんといえばビジネスも含め、たくさんの方々を育ててきていらっしゃるじゃないですか。チームプレイの秘訣とはなんだと思われますか?
山崎:コントロールしないことだと思うね。
穿った言い方をすれば、一度成功するのは簡単なの。
成功し続けるのが難しい。
僕は成功し続けるものなんてないと思っているから研究を繰り返しているんですよ。時代によってリーダー像は変わっていくし、やり方も変わってくる。社会が求めていることが変わってくるっていうことはやり方も変わってくるじゃないですか。それをずっと検証し続けてきたんだと思うんですよね。ある時は悟りで、ある時は検証で。
Q.これから令和の時代に成功し続けられるリーダーはどんな人になっていくと思われますか? 著書に“球型のリーダー”というのがあったと思うのですが。
山崎:まさしく。そうですね。これからは球型であることをも俯瞰するリーダーが出てくるんじゃないですかね。球型組織を整える人になるイメージかな。球の中のリーダーは“我がリーダー”ってたまに入れ替わりながらあるわけだけど、これは実は俯瞰するリーダーが作っていた!?みたいな。このリーダーのことは誰も知らないわけ。
オタクのカルチャーはすでにそうなっているんですよ。オタクの子たちってみんなそんな感じで、我 我 我 我っていう人たちじゃなくて、魚みたいに共存していて、連携が取れているんですよね。彼らの組織の作り方ってすごく面白くて、組織に上下があまりないんだよね。2元論じゃないんだね。
これも食べれる時代が長く続いたからだよね。飽食の時代って60年続いていて、戦後10年は食べることがすごく厳しかったわけだよね。今は食べるということにストレスがない状態。要は2世代から3世代が同時にいる時代。そうするとこうなってくるんだね。また飢餓が始まると変わってくるかな。
ところで
天才は「宇宙は〜」とか「世界は〜」、
秀才は「我々は〜」とか「我が社は〜」、
凡人は「僕は〜」、「君は〜」
って語るんだって、
記者:なるほど、主語が変わるんですね。
山崎:次元上昇するんですよ。大きくまとめると令和は貢献だけど、その中でも細分化しているよね。
記者:ああ。もう少し詳しく伺いたいですね。新刊『スゴイ学び方』もじっくり読ませて頂きます。ありがとうございました。
◎山崎拓巳さんの詳しい情報はこちらです。
【編集後記】
インタビューをさせて頂きました澤田と黒田、園田です。山崎さんのインタビューは本当にワクワクでした。階段を一番下からのぼってきた山崎さんだからこそできるお話が盛り沢山でした。”出会い”と”検証”をを繰り返しながら、とどまることなく成長し続ける山崎さんのまわりにたくさんのファンが集まる理由もよくよくわかりました。尊敬される一番目のヒーローがお父様というのも出会いのプロフェッショナルが生まれる秘訣なのかなと感じます。若者が希望や夢を持てない時代に大人の希望溢れるモデルとしてこれからもご活躍頂きたいと思います。ありがとうござました!