一歩踏み出すと世界が広がる 株式会社ブルースカイ代表取締役 貞末真吾さん

フォトスタジオや福岡・タイでゲストハウスを運営し、他にも様々なイベント企画や事業を手がける貞末真吾さん。多くの人が楽しめるアイデアを生み出す貞末さんが、どんな変化があり今に至ったのかお話を伺いました!

貞末さんプロフィール
出身地:
1974年、神奈川県鎌倉市生まれ。
活動地域:福岡、タイ
経歴:元メーカーズシャツ鎌倉株式会社 常務取締役。同社で採用人事および福岡・ニューヨーク出店プロジェクトに携わり、「自分の手が届くところに国際交流ができる場所をつくる」と決意。単身赴任の際に訪れた福岡に惚れ込み、2012年5月移住を決断。2013年に子ども向け写真館「Acestudio」(6店舗展開:2019年1月現在)、2016年バンコクの唐揚げホステル「trica」、2017年6月泊まれる立ち飲み「STAND BY ME」をオープン。2018年5月に、被災地域にも出向くマイクロバス型「動くスナックアポロ号」、6月に福岡PARCOに持ち込み自由なハイボールバー「タイムカード」のポップアップショップ、「Acestudio」の新2店舗、7月には夕陽と海のアートスポット駐車場「#ジハングン」をそれぞれオープン。2018年12月には「タイムカード」の常設店もスタート。「リスクを取る企画屋」として、宿泊事業・イベント事業・フォトスタジオ事業を軸に周辺サービスの拡充、人事・経営・地域活性コンサルティングなど幅広く活動中。趣味は大好きな仲間と騒ぐこと、旅、ファッション。
現在の職業および活動:株式会社ブルースカイ 代表取締役/CEO(チーフ宴会オフィサー)

「皆の喜ぶ顔が見たい」

Q.どのような夢やビジョンをお持ちですか?

貞末真吾さん(以下、貞末) 今やっていることが持続できればいいなと思います。頼まれごとも多いですし、誰かの困っていることに対して一緒に考えて課題解決していくこと、若い人たちが視野を広げられるような手伝いができたら、と常日頃、思っています。今、日本のパスポート所有率は25%とも聞いたことがあり、受験のために勉強に一生懸命になったり、大学卒業したから就職という流れで育てるのは、どうしても受動的になってしまうかと思います。日本という狭い世界だけで仕事をして友達と遊んでということだけでなく、もっと広い世界があるというのを伝えていきたいですし、広い世界に出るための一歩を一緒に作っていきたいです。そうやって一歩踏み出す人が増えれば、日本がもっとよりよくなるじゃないかなとも思いますね。

 

Q.それを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?

貞末 タイでホステル「trica」を運営していますが、海外経験のない、就職が決まった学生などを対象に現地で1カ月間のインターンシップを行っています。飲食と宿泊場所をtricaで提供しながら、ホステルで働いてもらいます。タイ語しか話せない現地スタッフたちとコミュニケーションしながら働き、過ごす1カ月は難しいと思いますが、帰ってきた学生から「自分の世界の狭さに気がついた」というような感想を聞きくと、一歩を踏み出すきっかけになったのかもしれない、と思います。そうやってこれからも何か気づきを与えることをしていきたいです。あとは年内には家族とタイに住めるようにしたいですね。移住と言っても住める場所は天神、大手門、タイとあるので、色々なところに住みながら、楽しい考えて企画していくことを続けていきたいですね。

 

Q.その目標や計画に対して、現在どのような活動指針を持って、どのような活動をしていますか?

貞末 事業としてはフォトスタジオをメインにホステル運営やイベントなどの企画をしていますが、とにかくよく相談されることが多いので、その相談事の解決策を考えたりします。例えば、空きスペースがあるから何かオモシロイことをできないか?と福岡パルコの地下にハイボール飲み放題・食べ物持ち込み自由の立ち飲み店「タイムカード」(期間限定で現在は終了。大名に2号店が開店。)が生まれたりしました。
何かする上でもストーリー性を持たせることと参加型であることが重要だと思っています。ストーリー性があると遊びに来る人が、どんなことができる場所なのかイメージができたり、参加型なら「こういうのを作ろうと思うのですが一緒にやりませんか?」と投げかけることで、一緒に作ることで、つながりが生まれ、自分ごととして楽しめます。皆の喜ぶ顔を見ることが、とても好きなので、どうやったら皆が笑顔になるかなと1日中、考えています。

 

Q.そもそも、その夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?

貞末 以前、家業のアパレル会社で、人事採用を担当していました。当時、ニューヨーク支店を出店するにあたり、現地採用のためボストンのキャリアフォーラムに参加た時に出会った日本の留学生達が、とても積極性、好奇心があり、バイタリティに溢れていたのが衝撃的でした。同じ就活生なのに、日本での採用時には出会わなかったんですよね。留学生になぜ積極性があるかというと、海外に行くことによって、彼らの世界が広がったのではないかということ。ただ、日本の学生が全て留学できるわけではないので、仕方ないことでもあります。でも一方で、その多くの学生が日本を創っているわけだから、彼らの意識が変わらないと日本が良くならないとも感じたんですね。だからこそ、若い人達が何か自分の世界が広がるような一歩を踏み出せる機会を提供できたらなと思います。

 

Q.現地の留学生達の姿勢に驚かれ、そこから若者にチャレンジできる機会を作ろうとすることや、他の人の相談事を解決する背景には何があったのですか?

貞末 家が会社経営をしていたこともあり、父の商人の心得として「人を喜ばせること」を小さいころから教えられていたので、その考えが染み付いているのかもしれません。だからかな、学生の頃は試験勉強よりも試験勉強後の打ち上げを必死になって考えていました(笑)
ブルースカイという会社自体もただの箱で、皆で集まって何したい?というのを考える場所になっています。
もともと僕自身、正直に言うとそこまで主体性がある方ではありませんでした。でも変化したのは小さな成功体験を積み上げたがこと大きいですね。31歳の時に5年間付き合っていた彼女に振られ、そこから合コンが続きました。最初は合コンが2:2とか5:5とかそれぐらいの規模でしたが、だんだん男女の出会いよりも皆で飲んでいるのが楽しくなってきて。そこから100人呼んで、最終的には5万人を呼ぶ規模の企画となって、皆の楽しんでいる顔を見られたのが嬉しかったんですよね。するといつのまにか、他のことにもどんどん自ら行動を起こせるようになりました。だから小さな成功体験を多くの人に体験してもらいたいですし、それで皆が喜んでもらえるなら、そのことをずっと続けていけたらなと思います。

記者 貞末さんの相手を楽しませるという思いが、多くの人を引き寄せる企画になっているかと思いました。本日は貴重なお話、ありがとうございます!

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貞末さんの活動、連絡については、こちらから↓↓
●株式会社ブルースカイ:http://bluesky2012.com/

【編集後記】
今回、インタビューを担当した清水と重松です。
貞末さんの楽しませる心があるから、小さな成功体験を重ね、福岡の人気スポットが多く誕生しているように思いました!
またこらから貞末さんが生み出す「楽しい」がどんなものが生まれてくるのかがとても楽しみです。
貴重なお話、ありがとうございます!

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