自主性を育てる新次元経営で「社員が辞めない会社へ」土屋ホーム会長の”土屋公三さん”

北海道では知らない人がいないと言われる土屋ホームを立ち上げて8年で年商100億を作り出し、社員が辞めないどころか、他のライバル業者から土屋ホームに入社したい!とまで言わせてしまう。今の時代にはあり得ない人を惹きつける会社を作り出すことができる教育の秘密を教えて頂きました。

土屋公三さんプロフィール
出身地 :北海道生まれ
活動地域 :北海道及び全国各地
経歴:土屋商事(現・土屋ホーム流通部)を設立し起業8年目で年商100億円を達成し、同じタイミングで土屋グループの新次元経営として「教育は社長の仕事だ!」出版、日本全国で話題になる。
(株)土屋ホールディングス創業者会長、(株)土屋経営代表取締役社長、財団法人ノーマライゼーション住宅財団理事長に就任。独自に開発された3KM教育プログラムは、(株)土屋経営を通じて全国1200社におよぶ企業に導入される。年商1000億円企業のオカモトグループCEO・岡本謙一氏や、食品流通業界の革命児」と言われるいずみホールディングス社長・泉卓真氏など多くの企業家、著名人が学び多くの上場有名企業などを輩出している。
座右の銘:「万物すべて己の師、万事すべて己の責任」

論語の生き方を伝えるプログラム

Q1.:土屋公三さんの夢とは何ですか?

土屋公三さん(以下、土屋 敬称略):個人の人生、家族の幸せ、会社の繁栄を自ら人生設計し、それぞれ自分が今年、3年後、10年後の人生、自分が定年ないし、あの世に行く時の姿を目標設定でき実行できるようなプログラム化したものを日本国民全員に伝えたいと思っています。

「3KM」という私が作ったプログラムなんですが相当昔から社内(土屋ホーム)でやっていたことで、細かく言うと18分野に対して120項目の計画を立て、それを毎日少しずつ実践しながら一生に1度の人生、自分なりの価値観、有意義な時間を過ごして欲しいと思っています。

今、働き方改革で働く時間より自由時間が多くなり、封建時代から明治資本主義になった時と、これからの時代に大事なことは論語とソロバンになると思っているんです。

ソロバンというのは従来やっている財務、営業、リーダーシップ、イノベーション、マーケティング、経団連、商工会議所、銀行からコンサルタントなどの今までやってきたことの全てになるんですが、経営のことを言っているんですね。

現役を辞めて定年になってしまえば、経営は関係なくなります。しかし定年しても、この世にいる限りは「老後をどうするか?」「社会保障はどうするか?」という考え方が必要になります。その生き方を学べるのが論語になるので、「ソロバン勘定は現役」「論語(3KM)は死ぬまで」ということになりますね。 

例えば経営者としては最高に優秀だったカルロスゴーンさんのように逮捕されてしまう落とし穴にはまらないように、孔子の教えである「生き方」つまりは論語的生き方、3KMを学ぶということが必要なんですね。今度、1万円札の肖像になる渋沢栄一氏もちゃんとそのことを言っています。 

それと、一般的な成功哲学は、家族、会社、世間のことは伝えてないので、企業のTOPの人がやるのはいいかもしれませんが、社員がやるとうまくいかない場合があると思うんです。

宗教、哲学、自己啓発など、素晴らしい教えなどはいっぱいありますが、それが上から教えるようなものが多く、自ら主体的に「生き方」の目標を立てられるようなプログラムが世の中にないと思ったんです。ですので私は3KMというプログラムを作り、それを取り入れて手帳に落とし込んだわけです。

(3KM手帳販売センター公式WEBサイト参照)
http://3kmtecho.jp

この手帳を見て充実、生きがい、家族の幸せ、会社での自分の役割など、自分なりに主体的に考えることができるプログラムを全国民運動にしたいと思っているわけです。 

記者:全国で1200社以上の企業が取り入れているんですよね。このリライズニュースも1200記事以上がアップされているので何か縁みたいのを感じました。この論語的生き方をプログラム化した手帳というものを使い、次の世代の人達に伝えていく一般社団法人3KM生涯幸福設計実践協会を設立し、全国民運動にするのは凄いですね。

毎朝3時起きの自然体の習慣化

Q2.:土屋会長は日々、どんなことを実践されていますか?

土屋:毎日、手帳を使っています。手帳を元に、だいたい3時に起きていますが、3時半から3時55分までひげを剃り顔を洗います。その後は、今はFacebookをやり始めましたのでそれを50分間取り組みます。
そして、4時45分から書斎に入り、クラシックの音楽をかけて5時35分までは本を読み、5時35分には食事をし、朝出かける準備をしてから仏様、ご先祖様に感謝して般若心経をあげています。

そのあとに、5時55分に5が3つ並んでいるのでGO!GO!GO!というイメージで家を出ます。6時15分には札幌の倫理法人会のどこかしらに顔を出します。そんなタイムスケジュールで時間ごとにタイマーが鳴るようになっているんですね。

問題は朝3時に起きるってことは7時間は寝ないと体が持たないので、逆算すると20時に寝ないといけないことになります。なので、夜は付き合いが悪いってことになっていますし、20時には寝てしまうという生活パターンには皆さんビックリされますね。

記者:確かに生活がパターンが徹底されて凄いですね。そんな中で、頑張って充実したと言えるのはどんな時でしょうか?

土屋:実は、「頑張ってやろう!」というのは人生ではまだ入門なんですね。自然体で歯を磨くように、1年後の個人、家庭、会社、3年後、10年後、あの世に行く時の準備が自然にできるようになることですね。

私は毎日何をしたのかという数字でデータを取っていて、例えば「お客さんと何人会ったか」「電話を何人にしたか」「お客さん何人訪問した」などなど。個人の問題、家族の問題、会社の問題として落とし込んでいくことをしています。

記者:自主的な目標計画を手帳に落とし込み、数字化・データ化し、自然と日々実践しているってことですよね?

土屋:そうです。これを国民運動にしようって思っているわけです。

記者:主体性を持った目標計画を作り日々、それを習慣化することで、土屋会長の在り方そのものが論語の生き方というのを広めることに繋がりますね。

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類例のない新次元経営が出来る背景とは?

Q3.:経営者は売り上げのことばかり考える傾向にありますが、土屋会長は、社員の人生も考えることができる新次元経営と言われる教育が出来たのはなぜでしょうか?

土屋:私は、基本的には労働組合の精神があるんですね。

その背景を話しますと、私は貧乏農家でして高校は何とか卒業出来たんですが、家族は誰も商売をやっておらず、入社した一部上場会社で労働組合の書記長を経験し、辞めてしまったんです。そんな中、親に「何やってんだ!」とほぼ勘当されるに近い状態で、3ヶ月間ぐらい毎日北海道神宮に出社していました。

その時に神の声を聞いたというのは大袈裟かもしれませんが、「自分の人生をどうしようか?」と思っていた所、私の名前は「土屋公三」というのですが、「」地と家「」についてお客様と社会と会社の「」つの「」のために人生を送るのは私の天命だ!と思ったんですね。

そこから商売をするために日本コンサルタントグループなど、夜ずっと勉強会に通っていたり、本も述べ7000千冊以上読んだり、昔はカセットテープ(今はCDですが)は5000本を聞いていました。朝、起きてから車ですぐそこの買い物に行く時などでも、いつでもカセットテープを聞いて勉強、今も学んでいます。

以前、電通の吉田社長の鬼の十訓というものを学びましたが、経営者、会社の偉い人が言っていたので、それがどうもしっくり来なくて反面教師みたいな形で、昭和48年に「成功への十訓」というものを作ったんですね。それがベースになって3KM教育プログラムを作ったんです。

記者:5000本とは凄いですね!色々な苦労をされて労働組合もされていたのもあり社員の立場になって物事を考えられるんですね。それにしても物凄い努力と想いの結集された成功のプログラムを作り上げていますね。

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(土屋グループの新次元経営として出版され日本全国で話題になった本)

死ぬか、受け入れるか?二者択一の選択

Q4:土屋会長は1代で起業し、これだけ努力をされて8年で年商100億を作り出すような結果を出すことが出来たのは何故でしょうか?

土屋:実は、生まれた娘が障害を持っていたので起業しようと決意したんです。25歳で結婚して、26歳の時に子供が生まれた時に、早産など色々とあり「ひょっとして1週間しか持ちませんよ」と医者に言われたんです。

そこから命を取り留め1年経ち、「完全に通常にはなりません」とお医者さんから宣告を受けました。そんな中、私が病院通いをして駆けずり回っている時に、この子のために1人で独立しようと決断したんです。

この子が正常な子だったら独立してないかもしれないし、最初は「親子心中でもするか」と思っていたぐらいです。娘は脳性麻痺のため話をすることが出来ず、医者からは治るための薬がないと言われました。何とか娘を治したいと思い、いろいろと宗教もありました。うちは真言宗なので、四国の88箇所も廻りました。医学でも宗教でもお金を積んでも、親の愛情をびっしり注いだとしても娘は治らない。

どうするかというと、「死ぬか、受け入れるか」どっちかしかなくなり最後は全てのことを受け入れるしかなくなり、全て受け入れることになったんです。

それが逆に自分の生き甲斐、頑張りになったと言うのか・・・。そんなプラスに転換したんだと思います。

記者:そんな苦労、背景があったんですね。

強く、正しく、明るく、美しく、堂々の人生を

Q5.:そんな苦労される中で、人生諦めてしまうような人と、独立までして頑張れた土屋会長との違いはなんでしょうか?

土屋:それを乗り切れる力ある人と、流れてしまい諦めてしまう人がいると思いますが、私も苦難、失敗ばかりだったんですが、親の影響が大きいと思います。

父親が天皇陛下直属の近衛兵だったのもあり、明治の思想、哲学などを持っていて、とても厳しかったのを覚えています。いい意味での戦前の日本人の教育でしょうかね。労働組合やったり会社を飛び出したりして「何やってんだ!」と親に怒られていたから家族、親戚などから信用がなかったと思いますが、土屋ホームを立ち上げた時に、親父が色紙1枚だけ送ってきたんです。

親父は学問もなかったんですが、庭石に親父が自分で掘った家訓があり、「強く、正しく、明るく、美しく、堂々の人生を」という言葉だったんですが、それが送られてきたんです。

記者:このインタビューも「美しい時代を創る人達」なので、これも奇遇ですね。お父様の教育もあり、これだけの努力精進が出来たのもあるんですね。そんな土屋会長の座右の銘とはなんでしょうか?

土屋:「万物すべて己の師、万事すべて己の責任」です。人のせいにしたら絶対に成功しない。「人のせい」と言うことは、自分の価値観を変えずに自分が正しくて、相手が間違っているということになります。自分を変える必要ないので、そんな自分のレベルでストップしてしまう。

ですので、総理が悪いとか、「誰かのせい」とか、「部下のせい」でもなく、「すべてが自分のせい」だとすれば自分が変われる。すべて自分の責任だって思うことが、自分の成長になるんですね。成長しない人って言うのは、自分が悪くなく、相手が悪いと「人のせい」にしているんですね。

誰が言ったか忘れましたが、「電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも自分の責任だ。」という言葉があります。

世の中の全ての起きた現象、条件の中で自分を変化し「どう解決していくのか?」って言うのを考えることが出来るんですね。

記者:自分で責任意識を持つことで自主性を持つことができるということですね。その主体性を持つということは人間の尊厳に繋がると感じました。

土屋:そうですね。宇宙始まって以来、全く同じホモ・サピエンスはいなくて、その人なりの価値観があります。法律違反など悪いことをしない、ちょっと道徳的に問題ではない、好きなことで自分の生き甲斐になることは何をやってもいいと思っています。 

私の伝えたいことは「自由時間をどう使うのか?」と言うことであり、生き甲斐、家族の幸せなどを「自分なりに落とし込んだプログラム」として手帳を活用して欲しいと思っています。そんなプログラムがどこにもないので、それを普及させるのが私のやることだと思っています。

記者:土屋会長の想いが詰まった教育プログラムが日本に広がれば、日本人の主体性、尊厳性が広がっていくイメージが出来ました。本日は、貴重なお時間をありがとうございました。

土屋会長の活動、連絡についてはこちらから↓↓

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【編集後記】インタビューの記事を担当した中西&菊地です。

「強く、正しく、明るく、美しく、堂々の人生を」というお父様の教えが、「人のせい、環境のせいにしない」という美しい主体的な生き方に繋がりました。

それは、外(環境、人)を変化させようと思っても変化できず、内側(自分)を変化させることで問題が解決することになり「会社経営で悩んだことがない」という土屋会長の言葉の通り、解決が簡単に出来てしまっていることで証明されていると感じました。

そんな主体性を持った教育によって、土屋ホームの社員が辞めずに生きがいを持って仕事に取り組むことも納得できましたし、「電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも自分の責任だ。」という全ての現象に責任を持つことで主体性を発揮できることも「はっ」とさせられました。

余談ですが・・・

会長のお話を聞いてから自分も主体性を常に意識できるように今、現在は中西のスマホの待ち受け画面が赤い郵便ポストになっています。(笑)

インタビューを通して改めて習慣化することで、あり方が変わり人をも動かせる人間力が備わることを確信させて頂きました。

ありがとうございました!

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