人生における選択肢を増やし、決断ができる人を増やす 株式会社Liberty 代表取締役CEO 神薗優太郎さん
ベンチャー企業退職後、福岡で転職・キャリア支援の会社を立ち上げた神薗優太郎さん。人生における選択肢を増やし、決断ができる人を増やしたいと話す神薗さんにお話を伺いました!
プロフィール
出身地:兵庫県神戸市
活動地域:福岡県
経歴:新卒でベンチャー企業にて人事を担当後、ドローン事業のスタートアップの設立に参画。西日本統括として3支社の立ち上げ・マネジメントを経験、億単位の事業創出。「自分らしく生きる人を増やしたい」という想いから株式会社Libertyを創業。
現在の職業および活動:株式会社Liberty 代表取締役CEO
座右の銘:2兎を追う者しか2兎を得ず
「ビジョンに向かう姿勢は崩さないこと」
Q.どのような夢やビジョンをお持ちですか?
神薗優太郎さん(以下、神薗) 自分らしく生きられる人を増やすのが最終的なビジョンとなります。例えば「親が公務員だから、私も公務員になる」とか「本当はアーティストになりたいけど、うまくいくかどうかわからないから、会社員を選ぼう」とか、よく聞く話でもありますが、他人から言われたことで生きるのは、本人にとって不本意な生き方にもなると感じています。人が幸せに生きる上で大事なことはたくさんありますが、私は自分がしたいことを自分で選択・決断する生き方が一番の幸せだと思います。
今の時代、働き方も多様化しており、正社員だけでなくフリーランスなど、たくさん選択肢があると思います。その中で自分らしく生きている人は少なく感じますので、人生における選択肢を最大化して、それを自分で選べる社会にしていきたいですね。
また選択肢を増やしても、今度はどれを選んだらいいのかを迷う人もいると思います。その決断力を養うのは、幼少期の人格形成が関わってくるので、決断できる人を増やすためには親の変化も必要です。親を変化させるためには、何が一番影響が大きいのかについて思案した結果、人生で一番時間を使う仕事に行き着いたんです。だから仕事が楽しめるように、今は転職エージェントをしていますが、今後は教育とか移住とか人生に関わる全てにおいて選択肢を最大化して、選択・決断できる人たちを増やせるように事業も展開していきたいですね。
Q.それを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?
神薗 短期的な計画では、現在の転職支援に加え、フリーランスの独立支援、起業支援なども取り組んでいきたいと考えています。次の3年でキャリアという分野で何かしらの選択肢の提示ができ、価値を感じてもらえる存在になっていき、それができるようになったら、次に教育や移住などの別分野で、人生における選択肢まで関わることができる事業をしていきたいですね。また福岡だけはなく、他地域への事業展開も視野にはいれています。教育、移住分野などは10年程度の長期で考えています。
前職ではスタートアップで資金調達をしながら、急成長しているところで働いていましたが、今回の会社のあり方としては堅実な成長を目指しています。時間をかけて安定的な収入を得られる事業が確立してから、新規事業などチャレンジしていきたいですね。
Q.その目標や計画に対して、現在どのような活動指針を持って、どのような活動をしていますか?
神薗 事業としては転職支援をしていますが、ただ売り上げだけをあげるエージェントならしなくていいと思っています。普通のエージェントは転職希望者との面談は一時間程度ですが、私は四時間ぐらい話すことがあります。その人にとって何が幸せなのか?キャリア以外でも自分の人生がどうなりたいのか?などを聞いています。自分がどうなりたいのかのイメージが、まだ言語化できていない人もいるので、そのイメージを言語化までして、例えば30歳までにはどうなっていたいのか、その状態になるためにはキャリア的な観点から何が必要なのかの提案をしています。場合によっては相談してきてくれた方に転職を進めないこともあります。
相談してきてくれた方を深く理解した上で、一番幸せになれる提案をすることを心がけていますね。
Q.そもそも、その夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?
神薗 大きなきっかけがあるわけでないのですが、今の事業をはじめようとしたのは、共同創業者でもある深川との出会いが大きかったです。前職を退職後、何をするのかいろいろ考えました。宇宙が好きなので宇宙関連か、それとも生きる上で必須になる睡眠関係や食事関係の事業ならいいのか、など振り返っていた時に、私自身が教育や人の生き方に課題意識を感じていたことを改めて思い出しました。
その同じようなタイミングで深川も東京から福岡に戻り、仕事を探していたのがあったので、話していく中で一緒に会社を立ち上げる話で盛り上がりました。
深川ももともと人材事業の会社に勤めていたのがあり、私と似通った課題意識があったので意見が一致したのが大きかったです。
Q.教育に対する課題意識を持った背景には、何があったのですか?
神薗 幼い頃から人が何でその行動をするのか、何でその意思決定をするのかが、わからないことはたくさんありました。わからないからこそ、それを知るために人の反応をよく見ていましたね。だから人や物事に対しても「なんで?」と疑問に持ったり、本質や原理原則に関心を持つようになりました。でも普段持っている疑問を学校や親に言ったりすると、「大人しくしておきなさい。」「静かにしなさい。」と怒られたりして何で怒られてるのか?わからないことや違和感がたくさんありました。
こういうことで、子どもが持っている純粋な「なんで?」という疑問や考える機会を、大人が押さえつけられてしまっていることがよくあるのではないかと思います。それが続くと、自分で考えることもなく、「親が言うから」「社会がこうだから」と他人のせいにして、自分らしく生きられなくなってしまいます。それが本当にその人にとって幸せな生き方だとは思わないので、徐々にですが時間をかけて変化をつくっていきたいと思います。
記者 神薗さんの人間に対する愛情をすごく感じる時間でした。自分の人生の選択を力強く決断できる人が増えたら、社会も変わっていくのことがイメージできました。本日は貴重なお話、ありがとうございます!!
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【編集後記】
今回、インタビューを担当した清水、島崎、新原です。
お話を聞いている中で人間は意外と自分の選択の判断基準がどこからきているのか、わからない人も多いのではないかと感じました。
自分の人生の基準をしっかり持ち、選択と決断ができる人間が増えたら、その人たち同士の交流は全然違うものでしょうし、社会も活気に溢れてきそうだなと思いました。
これからの活動も応援しています!
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