🍑MOMOTARO🍑で日本を笑顔満開に!!!桃太郎俳優・桃太郎研究家 神木 優さん
日本人なら誰もが知っている昔話『桃太郎』と、みんながまだ知らない『桃太郎×エンタメ』に日本一勝負する神木さんにインタビューしました!
【神木 優さんプロフィール】
出身地:大阪府
活動地域:関東を中心に全国各地
現在の活動:俳優・桃太郎研究家・やまなし大使
経歴:1981年生まれ 大阪の大学に在学中イギリスに留学し卒業後上京
御伽噺「桃太郎」を研究し、エンターテイメントにもビジネスにも取り入れて活動する、日本で唯一無二のスタイルを取る俳優。
あらゆるジャンルの方々とのコラボレーション公演や、90分一人芝居、6時間耐久ひとり寄席など、新しい形のエンターテイメントを創作している。
日本全国公演はもちろん、アメリカやオーストラリアでの公演も成功を収めている。
2018年には、初めての著書「きびだんごの法則」を出版し、八重洲ブックセンターにて、ビジネス書ベストセラーランキング2位を記録した。
斬新な切り口が評判で、多数の企業で講演も行なっている。
また、元マジシャンでもあり、調理師免許、WEB解析士、タイ検定、富士山検定を始め、40以上の資格を保持する資格好きでもある。
著書:きびだんごの法則 桃太郎から学ぶ30の成功マインド (発行所 株式会社グッドブックス)
主な出演作品:【映画】容疑者Xの献身 キラー・ヴァージン・ロード えんがわ keynote
【ドラマ】天地人 花嫁のれん LOVE理論 雪冤 風の少年
【舞台】VitaminZ 国家 Kiss Me You 雪のバッキャロー!
座右の銘:人生はエンターテイメント。人生笑って幸せに。
『笑いがコミュニケーションをつくる』全然知らない隣の人とも並んで笑っちゃう
記者:神木さんはどのような夢やビジョンをお持ちですか?
神木:『人が笑える国』『もっとエンタメがある国』になったらいいと思うんです。
日本、もっと言うと世界ですね。笑いは世界共通ですし、笑うと幸せですし。
よく言うんですけど、幸せな人は笑っているんですよ。
という事は、笑っている人は幸せなんです。完全にイコールにはならないけど、でも笑ってる瞬間は幸せな時間だったり空間だったりするんです。
エンタメって笑うためとか、人生を豊かにするためのものだと僕は思っているんですよね。
記者:『人が笑える国』をつくるために、神木さんはどのような目標を持っていますか?
神木:身近な所からエンタメに触れる機会を増やして、『実際に生で見たい』と思う気持ちを作っていきたいですね。
『生のエンタメはいらない』と思っている人達に、いわば強制的に観てもらう機会を増やせれたらいいなと思っています。
意外と『いらない』と思い込んでいる人って多いんですよ。
『映画でいいじゃん』とか、『わざわざ演劇を観る時間があるんだったら仕事するよ。』とか。
あとは、そもそも誘われないとそういう物に出会わないという現実もありますよね。
知り合いがいない限り、ライブや演劇の情報が入ってこないという。
正直、日本人は『楽しもう』という事への意識、そういう優先順位って低いんじゃないかと感じています。
特に日本人は仕事に対して非常に真面目で、仕事に詰まったらもっともっと仕事をしている気がします。
本当はリラックスしたり、マインドリフレッシュすることも仕事の向上に繋がるはずなのに、なぜか矛先が仕事なんですよね。
それでいて『幸せじゃない!』『休みたい!』と言ってたりするんですよね。
さらに、コミュニケーションを取る事が苦手だと思っている人が多いんじゃないかと思います。
だから困っている人、助けを必要としている人が目の前にいても、なかなか声をかけられなかったり。
ネット社会になって、人との関係が希薄なって来ている中、『生』を観て、感じて、笑って、中身を豊かにする事で、コミュニケーション力も磨かれていくと思うんです。
そうすると、必要な人に声をかける事も容易に出来るんじゃないかと。
記者:確かにそうですね…。
しかし、『強制的に観てもらう機会』とはどういったことなんですか?
神木:最近は、企業さんで講演をさせていただく事もあるんですが、それって声をかけられた方は強制的に参加せざるを得ないじゃないですか。
上司に『神木っていう奴を呼んで来たからちょっと来い。』って言われたら、面倒くさいと思っても断れない(笑)。
それで、しぶしぶでも行ってみたら『おぉ、なかなか面白いじゃないか!ちょっと笑ったし、ちょっとリフレッシュできた。』という機会を作れたらいいなと思ってます。
最終的な目標は、ちょっとここで体感した人たちが、舞台やライブなどに来てくれるという事ですけど、それでも第一歩として『エンタメとの出会い』を強制的にしていただければ最高です。
世の中には『笑いがあるところ』というのはたくさんあります。
劇場だとか、寄席だとか、お笑いライブ会場だとか、そういうエンタメスペースがあるという事は、みんな知っています。
そして、『そこに行けば笑える』と薄々わかっているのに、なかなか行かないんですよね。
行かないのに、笑わずに黙々として仕事をして塞ぎ込んでしまう。
もちろん、楽しく幸せに仕事している人も多いと思いますけど、こういう矛盾を抱えている人たちも多いと思います。
だったら、行かないんだったらしょうがない。
僕が行けばいい!ただそれだけの事ですよね(笑)。
それで、エンタメへの第一歩を提供できればと思います。
そういう意味で言うと、日本ではあんまりエンタメが日常的には存在していないんですよね。
ラスベガスとかニューヨークにはたぶんあるんですよね。ふらっと街を歩いて『今日はこれを見よう!』というのが。
『観光客が多い』というのもあると思うんですけど、ありますよね、そういう雰囲気。
日本人だってそういうところに行ったら『今日はどれ観ようかなぁ?』と思うと思うんですよね。
でも、日本にだってエンタメはあらゆるところにあるんですよね。
なんかバカンス(エンタメ)と仕事が完全に切り離されてしまっている気がします。
だから、エンタメが日常の中に当たり前にあることも目標ですね。
記者:朝から晩まで仕事に追われている人が多いですよね。ライフスタイルとして欧米の人の方が『人生を楽しむ生き方』ですよね。
神木:時代は変わって、追いつき追い越せの高度成長期はもう終わったのに、日本は世界に対して誇れる国になっているのに、働き方は変わっていない気がします。
上司の考えが全てで、過去のやり方に固執してしまっている、新しいアイデアを出しても『前例がない』と却下される、というような事も耳にします。
そんなに長い間生きていませんし、会社での勤務経験がないので、過去の働き方や実態を100%知っているわけではないのですが、でも、もしそうならば、『エンタメの優先順位が上がらない』ということに繋がっている気はします。
記者:どうしても組織の中に入って働けば、そこでしか生きられないような狭い観点になってしまい、例えギクシャクしていても、そこに居続けることになってしまうことってありますよね。
神木:そこで、僕の代表作である『桃太郎』の一人芝居や、様々なジャンルの表現を使って、エンタメの優先順位をアップさせていこうと活動しています!
小さいことをもっと大事にしていきたい
記者:エンタメの優先順位を上げる為に神木さんは現在どのような問題意識を持ち、どのような基本活動をしていますか?
神木:300人のホールでやったりもするんですけど、それはそれでもちろん大事にしています。
でも、もっと小さい5人とか10人のお茶会、懇親会や、20人くらいのイベントや交流会など、小さな場を積み重ねることも大事にしています。
少人数だったらはっきりと表情も確認できるし、どういうところで笑ったり反応したりするのかがよくわかるんです。
それと先程もお話ししたんですが、僕の方から企業さんに行っているんですけど、僕が行かなくても、みんなが劇場に来るようになればいいなと思っています。
誰しも幸せになりたいと思っていると思うんですけど、その為に笑いとかエンタメとかを使ったらいいのになと思うので、これからもエンタメを創り続けます。
こういう風に言われると理論的には分かるじゃないですか。
でも、『時間が〜っ』とか『お金が〜っ』となるんですよ。
そういうところも打破できるよう、社会のエンタメ浸透率向上を頑張ります!
記者:現代人は特に目の前の事に追われてか、確かに生のエンタメに対する優先順位って低いですね…。
神木:僕が単純に企業さんを回りたいなと思い始めたのは、現状、あんまり人が来ないんですよ。舞台に。
今や映画ですらスマホで見れちゃうじゃないですか。
映画館にもいかないし、そうなってくると舞台になんて来ないですよ。
スマホでタダで観れるのに、わざわざお金払って、劇場に。来ないですよ、普通。
生の良さを知っている人は来ます。
でも未見の方は、比較対象が無料のスマホなんです。
そうなると、来ないですよね。危機ですよ。
こちらから何かしていかないと俳優は生き残る道がもうないんじゃないかって思うんです。
映画やテレビだけじゃなくて、舞台も俳優の仕事ですから、舞台に来る人を増やしていかなければなりません。
『エンタメを観たことがない人がチラシを見ただけで劇場に来るか?』
『落語を生で見たことがない人が、ふらっと寄席に来るか?』と言ったら来ないでしょう。
という事は、やっぱり第一歩が必要なんですよね。ジャブになるようなものが。
だから、エンタメに触れさせる機会を増やしていきたいんです。
『お客さんが来ない状態をどうしたらいいか?』と考えた時、『あ!自分から行けばいいじゃない?』となったんです。
食えないと俳優も死んでしまいますから(笑)。
日本の幸福度ランキングってものすごく低いんですよね。
改めて日本人って笑わないんだなって思ったんです。
ネット社会で人との繋がり減っていく中、求めている情報しかいらない人が増えている中で、僕のエンタメに触れてくれた方が、少しでも『笑ったなぁ、楽しかったなぁ、学んだなぁ』と思ってもらえたら幸せです。
あとは、御伽噺「桃太郎」から、日本の伝統芸能に興味関心を持つきっかけになれば嬉しいなと思います。
落語を始め、いろんなジャンルのエッセンスを入れて表現をしていますので、『あぁ日本っていいな、日本文化もいいな』と思ってもらえると嬉しいです。
鬱、自殺、暗いニュースが多い今だからこそ、『人生笑って幸せに』、笑って元気になってくれる人を増やす事に尽力したいと思います。
もちろん僕自身が『食うため』のビジネスでもありますけど(笑)それで元気になってもらえるようにこれからも活動します。
記者:ところで、神木さは俳優さんだけじゃなくて色んなことされてるんですよね。
神木:エンタメを作っているという想いは同じなので、表現として変わっているだけなんですけどね。一人芝居、コント、落語、講談、舞、即興、マジック、朗読、紙切り、楽器だったりいろいろとやってますが、共通してエンタメです。
記者:先日公演を観させていただきましたが、神木さんの即興もものすごく面白く、初対面の隣の席の方と大笑いしてしまいました。本当に『笑いで出会える・繋がる』場でした!
また、即興の時の神木さんの反射神経もすごかった!!!
記者:そもそもその夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?
神木:高校まで野球をずっとやっていて野球バカでした。
『次は何しようかな?』となった時に、最初は単純に『目立ちたい!』と思ったんです。俳優さんも芸人さんも、だいたい『目立ちたい!』とか『モテたい!』っていうきっかけじゃないですか、たいだい(笑)
僕も最初はそういう個人的な、自分のためでしたけど、徐々に変わっていきましたね。
この一人エンタメ『MOMOTARO』という活動を始めたきっかけも、最初は自分の為でした。
自分の代表作をつくりたくて、『一人でやれば代表作だ!一人でできることってなんだろう?』となった時に『落語だ!』と思ったんですね。
それで五明樓玉の輔師匠のところに行って教えていただいたのが、落語の『桃太郎』でした。
あと、芥川龍之介版『桃太郎』と、一人芝居を作って、神木優桃太郎3部作ってイベントでやってみたんですね。
そしたら『桃太郎って色んなのがあるんだね。面白いね。』となって成功しちゃったんで、もう少し掘り下げてみるか、と研究をして枠を広げていったんです。
調べれば調べるほど桃太郎は深いんですよね。
いろんな事が桃太郎で説明できたり、仏教や陰陽五行の事なんかも交えながら話したりもしています。
桃太郎って日本人なら誰でも知っている上に、最強の固定概念だと思います。
だから、その常識がひっくり返ったときに笑いが起こるんですね。
例えば『どんぶらこ♪ どんぶらこ♪』という効果音が当たり前ですけど、なにこれ?聞いた事ないじゃないですか、どんぶらこって効果音、日常で。
でも、誰も疑問に思わないですよね、『どんぶらこ』に。
でも調べていくと、どんぶらこじゃない効果音もたくさんあるんですよ、全国に伝わっている桃太郎には。
常識を疑いましょう!常識が変われば目線が変わる。
桃太郎の常識を壊していった場合、『こんなに面白いものになる』というのを感じてもらえればと思います。
あと、最初は本当に一人で始めた企画ですけど、やっていく中でいろんな発見がありました。
『ちゃんとやっていると手を差し伸べてくれる人がたくさんいる』、『言えば案外叶う』とか。
東京23区公演とか、アメリカ公演とか、90分一人芝居とか、6時間耐久ひとり寄席とか、やまなし大使に任命してくださった事も、全国の桃太郎関係者と繋がれたことも、いろんな企画や出会い、今の自分がある事は、やっぱり協力してくれる人達がいてくれたからこそですね。
記者:最後に読者の方へメッセージをお願いします!
神木:『人生笑って幸せに!』エンタメをもっと身近に置いてみませんか。
そして、是非神木優の公演に遊びに来てください。
記者:神木さん、本日はありがとうございました。
神木 優さんに関する情報
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神木優さんのプロフィールページ桃太郎俳優®︎・桃太郎研究家®︎・やまなし大使●出演作品●ソロエンターテイメント「MOMOTARO」日本全国公演、世界公演profile.ameba.jp
神木 優さんのホームページはコチラ⇩⇩⇩
俳優・神木優のホームページ俳優・桃太郎俳優・桃太郎研究家・やまなし大使、神木優のホームページyuhkamiki.com
【編集後記】
今回インタビューの記者を担当した森本(写真左)、大藤(中央左)、口野(写真右)です。舞台上の神木さんが快く今回の取材を受けてくださり、その気さくさがとても印象的でした。気がつけば『境界線のない、アッという間に笑顔になれる世界』を今ココ体現されている神木さん。そこにも強く共感しました。
親しみ深い『桃太郎』を使って自在にクリエイトする姿を通して、『桃太郎』1つから無限に生み出せることを感じさせられました!
神木さんのこれからのご活躍とご健勝を心より応援しております。
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