今までとは同じようなことはしない スタイリスト 上野圭助さん

東京でスタイリストとして活動後、福岡に活動拠点を移した上野圭助さん。福岡と東京との仕事の差を感じながら、肩書きに囚われず働きたいとおっしゃる上野さんにお話を伺いました!

上野さんプロフィール
出身地:
大阪生まれ、福岡・東京育ち
活動地域:福岡。時々東京。
経歴:スタイリスト ・クリエイティブディレクター、ファッションにとどまらず目で見えるヴィジュアル全般の企画立案、製作などが仕事。
現在の職業および活動:雑誌、カタログ、cm、広告、昨今はweb、snsすら仕事の領域と年々広がっています。
座右の銘:
死ぬ気でやっても死なないから、死ぬ気でやる。

「考えることの積み重ねが、未来の変化につながる」

Q.どのような夢やビジョンをお持ちですか?

上野圭助さん(以下、上野) 今はまた原点に戻りつつあります。僕の原点とは、やっぱりファッションが好きなのでスタイリストとしての仕事に責任を持ちたいと考えています。少し前までは、クリエイティブな仕事を片っ端からやる事で僕と言う人間の価値が広がると思っていましたが、昨今は自分のルーツであるスタイリストの仕事にこだわっていきたいと思っています。昔は雑誌の編集やCMなどの動画を作るのが好きでしたが改めて最近、自分の仕事にこだわっていきたいと思っています。例えば最近、見た映画で少ししか画面には映らない小道具がその当時のものをちゃんと再現していました。何でそれができるのかというと、その細部にこだわったスタッフがいたからだと思います。多くの人は気に留めないことかもしれませんが、自分もしっかり考えて細やかなところにもこだわって、何か人に伝えるタイミングがあれば、伝えられるようにしていきたいですね。あと今の社会のままでは、若手のスタイリストやクリエイター達はなかなか活躍ができません。僕自身がまだまだ若手だった頃、自分が思い込みで、この仕事はできないって感じたこともあったんですが、それが自分の成長を妨げていたり、誰かの言いなりになって働くのが嫌なのがあったので、自分の身近にいる若手の方々には自由に表現できて、かつそれで生活できるような場を作れるよにいきたいですね。だから僕自身も行動する必要があると思っています。

Q.それを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?

上野 今は自分の心の中でモヤモヤしながら働いている方がいれば、その人達が活躍できるようにしていきたいので、まずは自分の名前を多くの人に知ってもらえたらなと思います。若手には自由に表現してもらいたいと思っていても、今の僕では誰も話を聞いてくれません。本当は名前や肩書きにこだわらずに仕事ができたらと思いますが、世間はそこまで甘くありません。まずは僕の名前を知ってもらうことによって、肩書きを気にせず働けるような社会にしていけたらいいなと思っています。

Q.その目標や計画に対して、現在どのような活動指針を持って、どのような活動をしていますか?

上野 考えることを大事にしています。ネットを見ていても、例えばYouTuberのような面白い人はたくさんいます。同じ24時間でも彼らの過ごし方とや考え方は僕とは違うと思うので、そうやって面白いことをしようと考えている人もたくさんいるので、僕も休まずに考えていきたいと思いますね。だから物事も表層を見るのではなく、なんでこうなったんだろう?と考えます。例えば服にしても、「なんでこの値段なのか?」と考えます。意味なく価格設定されることはありませんから。また、考えることによって自分の表現方法とかクリエイティブな発想にも影響が反映されると思います。考える要素としても、どんな情報を得るかも大事です。だから映画や本、またどんな人と出会うのかが大事ですし、それらと出会ったとき「自分だったらどう考えるか?」と、考えを展開します。色々なことに関心を持つことが大事ですね。

Q.そもそも、その夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?

上野 ファッションに興味を持ったのも、母がデザインの学校を卒業したり、父が服飾関係の営業の仕事をしていましたし、祖母も洋裁の先生などをしていたのがあって、その当時は意識していなかったのですが、今思うと幼い頃から洋服が身近に感じていたところがあるんだと思います。
あとは学生のころ、音楽が大好きで海外のロックスターの写真を見たらびっくりするぐらいカッコよかったのが今の仕事をしたきっかけでもあります。その当時、僕は学生でスポーツ刈りだったので、ロックスター達の写真を見ていたら男性なのに髪の毛を伸ばしていたり、化粧をしたり、着ている服が破けていたり・・・。その当時の僕にとっては驚きの連続でした。彼らは新しい常識をつくり、それが認められているという事実が衝撃でした。個性が発揮されていて、それでいてかっこいい。そんなかっこいい世界で仕事をしたいと思いました。でも音楽を仕事にしようとしたら、両親からは手に職をつけろと言われ、どうしようか考えたいときに「スタイリスト」という職業を知り、これならかっこいい世界と関われると思い、この道を選びました。

Q.ロックスターの姿に衝撃を受けたとのことですが、そう感じられた背景には何があると思いますか?

上野 幼い頃、父が転勤族だったので、小学生で4回引越しました。だからずっと同じ学校に通う友達を見ていて、自分は他の人とは違うんだって思い込んでいたのかもしれません。だから他の人と一緒と言われるのが、すごく嫌でもありました。絵が上手くなろうとして目立とうとしたり、本は多く読んだりしましたね。
だからありふれたものではなく、他とは違う何かをしたいと思ってますし、それが小さい頃からずっと続いているのかもしれません。今の仕事でも福岡で東京と同じことをしても意味がないと思っているので、何か違うことや新しいことは何か生み出せないか考えています。だからどう形になるかは、また考えている途中ですが、アニメーションとかにも興味を持っています。アニメーションの中のキャラの服のスタイリストとかも面白そうだな、と考えています。

記者 上野さんが考えているからこと、他の人とは違うことが、どんどん生みだしていけるんでしょうね。本日は貴重なお話、ありがとうございます。

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上野さんの活動、連絡については、こちらから↓↓
●web
http://keisukeueno.com/
●instagram
https://www.instagram.com/keisukeueno/

【編集後記】
インタビューを担当させていただいた岡山と清水です。
お話をさせている時に、服だけではなく、全ての物事を深く考えられているのが印象的でした。これから上野さんが創る世界観が楽しみです!
これからの活動も応援しています!

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