彩あるモロッコを多くの人へ 株式会社サラムモロッコ 代表取締役 大西久恵さん

モロッコに2年間住み、現地の文化、人たちと交流を重ね、モロッコの魅力を伝えたい大西さんにお話を伺いました!

プロフィール
出身地:
福岡
活動地域:
福岡、モロッコ、ドバイ
経歴:
大学卒業後、旅行の添乗員として勤務。その際に訪れたモロッコに魅了され、2001年単身モロッコへ。モロッコにてフランス語を学ぶ傍ら、現地旅行会社に勤務。2003年モロッコでの滞在を終え、帰国。帰国後、モロッコに関する情報を発信したいと、ウェブサイト「Salam Morocco」を開設。2006年株式会社サラムモロッコを設立し、ランドオペレーターとして、モロッコと日本を結ぶ架け橋となっている。
現在の職業および活動:
モロッコに加え、ドバイやオマーンの取り扱いも始めている。
座右の銘:
Nothing is impossible.


「モロッコを、より身近な国へ」

Q.どんな夢やビジョンをお持ちですか? 

大西久恵さん(以下、大西) モロッコのことを日本人に知ってもらいたいですね。誰でも知っている国にしていき、ハワイのように旅行先として身近な国になったらいいなと思います。
モロッコはあまりイメージない人も多いかと思いますが、とても魅力的な国です。私自身、最初にモロッコに訪問した際に、砂漠が広がっているかと思っていたら、北は地中海、南は大西洋に面していますし、山岳地帯や草原地帯、サハラ砂漠もあり、いろいろな地形の特徴があります。ベルベル人という原住民が住んでいますが、同じ民族でも北の方にいくとヨーロッパよりの顔つきの人が多く、南に行くとアフリカよりの顔つきの人が多いです。顔つきは違いますが、それぞれの民族も争うことなく、うまく融合して日常を過ごしています。イスラム教の国ではありますが、そこまで厳格なイスラムでもなく、料理も日本人にも合うのでとても美味しいです。
そのモロッコが見せる色々な側面がとても魅力的で、飽きない国だと思っています。ぜひ多くの人にそのモロッコの魅力を感じてもらいたいです。最近では少しづつ、モロッコも知られるようになってきましたが、まだまだ現地の情報など少ないので、訪れる際に楽しめるような情報発信をしていけたらなと思います。

Q.それを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?

大西 いろいろやりたいことはありますが、モロッコ料理屋などもしたいですね。福岡には本格的なモロッコ料理屋はないので、そのお店もモロッコの情報を発信していける場になればいいなと思います。
そうやって日本やモロッコで活動していきながら、最終的目標としてはモロッコに学校をつくりたいと考えています。モロッコは他のアフリカ諸国と比べたら比較的、都会ですが田舎の方はまだまだ学校などの教育が整っていないのも現状にあります。まだまだ田舎の方は親自身が学校に行かず、特に女の子に対しては、家の手伝いなどを望んでいることも多いので、仕方ないところもありますが、せっかく一度の人生でもあるので、教育を受けて、自らの選択肢が広がればいいなと思います。

Q.その目標や計画に対して、現在どのような活動指針を持って、どのような活動をしていますか?

大西 基本的にモロッコに関する情報発信をしています。伝える中で大事にしているのは情熱を持って伝えることですね。そうすると私の周りも最初は「モロッコって何があるの?」と最初は聞いてきましたが、だんだん「モロッコには行ってみたいね。」と変化していきます。
あとはどこにご縁があるのかわからないので、声をかけていただいたイベントなどあれば基本的に参加しています。現在はアジア太平洋こども会議の執行部もしています。フットワークは軽く、人と出会うのが好きなので、出会いの場には出かけていきます。

Q.そもそも、その夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?

大西 モロッコに住んだことは大きかったですね。最初はフランス語を学びたいと思っていたのですが、住んでみると、いろいろな側面を持つモロッコにとても魅力を感じました。ですが、まだまだ所得が低い国でもあったので、当時は日本人というので、タクシー代など高い値段をだしてきたりとか、悪気のない嘘をつくのもしばしばあります。そういう情報を知らなくて嫌な思いをして帰る日本人も少なからずいました。それがとても残念に思いましたね。知らないままよりも知っていたら、嫌な思いもしなくてすんだかもしれません。
ガイドブックの情報も古いものがのっていることもあったので正しい情報を提供したいと思ったのがきっかけですね。

Q.正しい情報を提供したいという背景には、何があったのですか?

大西 モロッコの山岳地帯などはまだまだ田舎で、十分な教育が行き届いていない話をさせてもらいました。また男の子は自分でもお金を稼がないといけないので自分で商売してバイタリティがありますが、女の子に対してはまだまだ家庭に入って家事をするというような習慣が残っています。実際に、山岳地帯のハーブ園に訪れた時に出会った女の子がいました。まだ彼女は10代ぐらいでしたが、とても色が白くて綺麗な女の子だったんですね。もし日本やヨーロッパに行ったらモデルになり、とても有名になれるのではないかと思ったぐらいです。でも現状、彼女はその生き方は選択できません。周りがそういう環境でもないですし、彼女自身も、そんな世界があることも知らない可能性があります。
今の時代を生きるのなら選択肢があってもいいと思います。同じ女性としても活躍の場の選択をできたらと思うので、機会がないなら、その機会を与えたいと思います。

記者 お話を聞く中でモロッコの魅力も感じましたし、日本との違いもたくさんあるんだろうなと感じました。本日は貴重なお話、ありがとうございます!

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大西さんの活動、連絡については、こちらから↓↓
●サラムモロッコHP
http://salammorocco.com/

●Instagram:@salam_morocco

【編集後記】
今回、インタビューを担当した清水、島崎です。

普段、身近にはない国モロッコでしたが、お話を聞く中でとても面白そうな国だと感じました。
また自分でやりたことを選択できたり、選択する機会がある国、日本で生きて生活していることは、とても恵まれているんだろうなと思いました。
これからの活躍も応援しています!

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