「エシカル」を文字と言葉で表現する 作家・編集者 木村洋平さん

哲学を専攻し、作家でもある木村洋平さんにお話を伺いました!

プロフィール
出身地:
東京都
活動地域:
東京、以前は札幌
経歴:
大学時代の専攻は哲学、科学史。ヴィトゲンシュタインの翻訳、解説など哲学・文化史に関する著書が4冊。主著『遊戯哲学博物誌』。フリーランスの編集者として思想、文学、学術、文化にかかわる仕事をメインで受けています。
現在の職業および活動:
作家、編集者、ライター。Webメディア「エシカル」起業準備中。
座右の銘:
犀(さい)のようにただ独り歩め

「一人ひとりの意識が変わり、持続可能な社会へ」


Q.どのような夢やビジョンをお持ちですか?

木村洋平さん(以下、木村 敬称略) 書くことと、話すことによって「エシカル」の価値観を形にし続けることを目指しています。エシカルとは、例えるならエコやフェアトレードのイメージにも似ています。「ひと、 環境、社会、地域に配慮した消費、生産活動」のことでもありますが、もともとの意味は「倫理的である」ことです。ただ「倫理的」と言ってもイメージがぼやけてしまうので、それを表現していきたいですね。
「エシカル」の価値観が広がっていったら、大量生産、大量消費の社会も変わってくると思います。ファストファッションなどで発展途上国の方々は過酷な労働を強いられています。ファッションだけでなく、チョコレートなど身の回りの食品でもいろいろありますが、そのことに気がつかなかったり、全然知ろうとしない人も多いと思います。自分が知らず知らずの間に人や環境や社会を著しく傷つけていることに気がつき、一人ひとりの意識が変わっていくのが大事かと思います。

Q.それを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?

木村 出版業界での経験蓄積を活かしつつ、今年の5月にはWeb メディア「エシカル」を公開予定です。またインタビューも行い、インタビュー対象の方は大手の企業さんから、社会的にはほとんど無名のひとにまで、倫理的なひとであれば、取材をして掲載していきます。多様性のある形で、ひとの魅力をストーリーで伝えるユニークなメディアにしていきたいですね。
最低5年は継続して活動をして「エシカル」という言葉を社会に残していきたいと考えています。

Q.その目標や計画に対して、現在どのような活動指針を持って、どのような活動をしていますか?

木村 基本的には取材と営業です。また取材をできる面白いひとを見つけていきたいので、本を読む、新聞を読む、web の記事を読む、等で常にアンテナを張っています。その中で芯のあるひと達と出会っていきたいですね。この辺りは私の感覚でもありますが、長く編集作業をしていた経験を頼りに、そのひとの使う言葉に着目して、そのひとを見ていますね。
また仕事でもプライベートでも1番大事になっているのが信頼関係だと思います。時間をかけて信頼関係を構築していき、誠意を示していくことを重要だと感じています。

Q.そもそも、その夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?

木村 知り合いからの声かけもあり、町田の AGORA というシェアオフィス・インキュベーション施設に入居し、そこで開かれた起業に関するイベントに登壇しました。改めて登壇の時に何を話すのか考えた時に、過去を振り返ると「エシカル」にたどり着きました。起業でどんなキャッチフレーズがいいのかと考え、SDGsだと幅が広がりすぎるし、けれど「エシカル」なら持続可能な社会という意味も込めて、哲学と繋がる単語でもあります。ニッチに戦える単語でもあり、まだ認知度が低いから社会に広めるには難しさもありますが、面白さがあります。「エシカル」の観点から今までの人生を振り返ってみた時に、過去が整理されたのがありますね。

Q.なんで「エシカル」にたどり着いたのでしょうか?その発見や出会いの背景には、何があったのですか?

木村 もともと哲学には興味を持っており、幼い頃から正義のヒーローに憧れるような気持ちで、正しさを貫く姿勢に共鳴していました。また、本は好きで、理屈っぽく、考えることの好きな子供でしたね。大学でも哲学を専攻し、人間とはなんなのか、宇宙とはなんなのかを考えるのがとても楽しかったです。
20代の時に体を壊し、周りの友人達は自由に働いたり、活動していたりしているのを横目に体を動かしたいのに動けない状態が続き、とても辛い時期がありました。たくさん働いて経済を回すだけではないと感じました。その時にホームレス支援の炊き出し、また自治体の勉強会で生活保護世帯の子供支援のボランティアをおこない現場に触れたのは大きかったですね。
これからも「倫理」とは何かを考え、伝えていくことが私の役割だと思っています。「倫理」とは目的に囚われず、心から良いと思えることをそのまま行動にうつせることだと考えていますので、それを伝えていけたらと思います。

記者 一人ひとりが持続可能な社会を考えていく時代だと改めて感じました。本日は貴重なお話、ありがとうございます!*******************************************************************
木村さんの活動、連絡については、こちらから↓↓

HP: http://idea-writer.blogspot.com/ 
Twitter:https://twitter.com/Ghinyushijin
Facebook:https://www.facebook.com/youhei.kimura.00/

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【編集後記】
倫理という日常では感じない概念ですが人間が生きる上において、大切なことだと思いました。
これからのAI時代、人間とはなんなのか、生きることはなんなのか。そこに向き合い、次の人間の生き方を提案していきたいです。
これからの活動も応援しています!

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