「世界中のすべての女性が笑顔で安心感を持って暮らしていけるように」講演家・ビューティーアドバイザー 田口順子さん
田口順子さんプロフィール
1967年神奈川県横浜市生まれ。
フェイシャルヨガ ビューティーアドバイザー
「人生100年時代」の40代 50代女性のセカンドビューティの在り方を「美」「食」「魂」を通して体系化。 誰でもいつからでもできる美容健康法として
全国で講演、セミナー、ワークショップ等を通じ伝えている。 1日1分で出来る「顔ヨガ」と、「月のリズムのダイエット」が 「すぐ使える」「無理せず楽にできる」と大好評。 「歳をとるのが楽しみになった!」「人と比べて焦っていたのが楽になった」「すべての女性に受けてほしい」と喜びの声が寄せられている。 アマゾン15部門1位 「1日1分!年々若返る顔ヨガの魔法」出版 、テレヒ東京ワールドビシネスサテライト、神戸サンテレビニュース取材出演、青山クレヨンハウス 雑誌クーヨン増刊号「いいね」大人の筋トレ特集掲載
座右の銘:奇跡はいつも喜びと共に
女性が笑顔で安心して生きられる世の中を
記者 どのような夢やビジョンをお持ちですか?
田口順子さん(以下、田口 敬称略)世界中のすべての女性が笑顔で安心感を持って暮らしていけるようになったらいいなというのがビジョンです。 今人生100年時代と言われていますが、1900年ごろ女性の平均寿命は44歳と言われていて、ここ100年くらいの間に倍くらいまで寿命が延びたんですよね。私も50歳を過ぎて思うのですが、自分の周りに、2倍に延びた「人生」のお手本のロールモデルになる人がいるようでいないような。
今80歳の方が過ごしてきた60代、70代と、今後わたし達が過ごす60代、70代は時代も環境も違うし、また違う年の重ね方をしていくのだろうと思います。
また、「安心感」というのは、こういう形で年を重ねていけば私大丈夫なんだっていう、その形は全員違っていいと思うのですけどね。「心のあり方」がとても大きいと思います。パートナー、お金のこと、健康のこと、人生後半になるといろいろ出てきます。例えば私なら顔ヨガ(フェイシャルヨガ )をしているので、美容や健康というところにテーマがあるのですけど、定年退職するとセカンドキャリアがあるように 私、「セカンドビューティー」みたいなものもあるような気がしていて、人生後半の美容と健康の在り方は、若い時の美容と健康とはまた取り組み方が変わってくるんじゃないかなと思うのです。
化粧品やサプリメント等、物質的な外側にだけ解決策を求めるのではなく、どういった気持ちでそれを行うか?という自分の内側「心の在り方」が「安心感」につながります。
特に私がお勧めしていきたいのはセルフメンテナンスができること、いつでも自分が自分のお医者さんになれる。専任の美容家になれる。もちろんかかってしまった病気等は上手にお医者さんや専門家に頼っていいと思うのですが、そうなる前に、自分の体のことは自分で対処できるようになる。そのために自分と対話することを続けていくと、だんだんと体の声がわかるようになってきます。例えば、世の中で良いとされている健康法があったら、すぐにそのまま鵜呑みにせず、試しながら自分自身に問いかけてみます。自分に合っているかどうかを身体と丁寧に確認し合っていくと、「世の中はAでも私にはBなのだな」と自身を認め対話できるようになり、自分で対処できるようになっていける。それが「安心感」につながると思っているのです。
記者 顔ヨガから派生していろんなことのロールモデルになっていきたいということでしょうか?
田口 そうですね。自分がロールモデルになるよりは同世代の女性と一緒に考えながら、シェアしながら一番それぞれの皆にとって幸せを感じられる生き方を一緒に模索していきたいっていう感じでしょうか。顔ヨガをしていると美容というところに主眼が当てられやすいのですが、顔ヨガはあくまで入り口であって私は食べるものや環境、最終的には心、その人が魂から喜べるような生き方をトータルでお伝えしていけるようになりたいというのが理想です。
女性の美と健康~母の介護を通して自分と向き合う
記者 どんなきっかけで今のお仕事をするようになったのですか?
田口 以前勤めていた職場には女性が多かったんですね。顧客となるのべ5000人以上の女性と日々接してきたんです。同じ世代で同じような境遇の方でも「とても幸せそうで会うと元気になる人」「美人というわけではないけれど魅力的」という方たちがいる一方で、「お会いするととても疲れてしまう人」がいて、それがいつも不思議だったのです。すごく差があるなと。年齢を経ている人ほどその差が大きいような気がして、なぜこんなに違うんだろうと疑問を持ったのがきっかけですね。
それを自分なりに追求したいと思い、自分が素敵だな、と思う方がやっていることを色々試していくうちに自分なりに見えてきたものはあるのですけれど確信に至らぬまま、四半世紀近く勤務し、母の介護を機に退社しました。そこで初めて人間の「老い」や「死」を見つめるようになり、自分の心や体とも向き合うようになりました。関連の本も500冊以上は読み自分の体で実験を繰り返すうちに、「食」の大切さや自然のバイオリズムのこと、心や魂のことが見えてきました。見た目のことだけではなく、本当に自分の美や健康に大事なものは何だろう、という根本に行き着いた感じです。会社もアパレルや化粧品関連だったので元々美容には関心が高かったのですが、そこに健康、心の視点が加わり、華やかな世界を離れてみて深く思うことがありました。
記者 その華やかな世界を離れてみて何か発見があったのですか?
田口 そうですね。外側からだけ見た「美」だけではなく、本当の美しさには内側からの輝き、食や心も大切だという発見がありました。
そして突き詰めていくと、何を使うか?何をするか?よりも、どういった在り方でそれをするか?自分のエネルギーが何よりも大切だと気付きました。その時にかつてのお客様のことが思い出され、年を重ねた60〜80代くらいのお客様もいたけど、何故あんなに生き生きしていたのだろうって。その差や理由を手繰り寄せる感じでもう一回今の自分に当てはめてみた感じですかね。
記者 そのような状況から思い出すまでって結構かかったと思うのですが?
田口 確信に至り伝えていくようになるまでは、1年くらいかかりました。もう一度自分で試していくうちにだんだん思い出した感じですね。やっぱり顔ヨガに会ったのが大きかったかもしれません。退社してから人に会うことが少なくなり、顔が固くなってこのままじゃいけない、とにかく笑顔を取り戻したいという想いで顔ヨガをやるようになり、そこからだんだん「あ、そういえば」という感じ。運動って運を動かす、と書きますが、顔の運動をして自分の運や人生も動き出し、自身でようやく見つけた「美の根本策」とかつての顧客の「差」がピタッと合致しました。
記者 顔ヨガに出会ったきっかけは何だったのですか?
田口 近所にカフェができて朝のワークショップのスマイルヨガに たまたま行ったのがきっかけです。顔が固いからだめだー思っていたのが、その先生のぷりっぷりの笑顔に惹かれて通ううちに自分の顔や表情に変化が出てきました。
記者 まさか自分が教える側になるなんて?
田口 夢にも思わなかった。人生ってわからないですよね。これは私自身の経験ですけれど、例えばシミをなくしたいと思ったとします。かつての自分はそのシミをなくそうなくそうと思うから毎日シミばっかり見てそれをどうにかしようとしていました。ところが顔ヨガを始めてみると、筋肉を動かす事に気持ちがフォーカスするので、まぁ、シミはあるけれども無くなったら面白いかもしれないと楽しみながら顔ヨガのポーズをするので気持ちも効果も全然違うんです!何をやるか、何を使うかよりも、どういう気持ちでやるかが本当に大事だなと思います!
私もずっとコンプレックスや悩みがたくさんあって、もっとシミやシワが増えたらどうしよう、これ以上老けたくない!そういう恐れの気持ちからやる事と、まあそういう自分もいるけれど、元気に年を取れたらいいなとか明るい未来を見て楽しみながらやる事では断然結果は違うなと。恐れの気持ちからする事は、恐れの結果を生みます。楽しんで行えば楽しい結果になります。かつて素敵だなと思った人と、そう思えなかった人との差はまさにここだなということに気がついたんです。自分の経験と合わせて。
記者 結局自分の気持ちがいかに乗っているかどうか。ダメなところにフォーカスしてしまいますよね。
田口 私も今でもそうですけれどね。いつでも自分の気持ちを戻せる方法を知っているので不安は少なくなりました。量子物理学では、すべてが振動していると言われ、特有の振動数、波動を出していると言われます。自分がどういう波動を出しているか、で結果や現実も変わってくると思うんです。だからシミもシワも無くしたいと思っても、そんな自分もOK!とOKの気持ちでやったら、結果も現れる現実もOKだし、恐れの波動でやったら恐れの結果や現実がどんどん出てくるんじゃないかな、と。
記者 それを皆さんに広げていって、「楽に生きられる方法があるよ」みたいなことを?
田口 伝えていきたいと思います。皆さんを笑顔に。その人の波動が喜びから振動していたらその人らしいいい表情や笑顔が出ると思うんですよね。究極言えば、シミがあってもシワがあってもその人が幸せで安心して過ごせればもうそれが一番だと思います。
女性編集者の一言から始まった
記者 そのような活躍の背景にはどのようなきっかけがあったのですか?
田口 就職活動が大きなきっかけです。とても行きたかった会社の最終面接で「あなたは10年後にどういう女性になっていたいですか?」と質問されたのですが、答えられなかったのです。最後にその面接官が「何の仕事をするかも大事だけど、誰と仕事をするかも大事だよ」とおっしゃったんですよね。
目先のことだけではなく、こういう先輩と働きたいというロールモデルがいるかどうか、そして自分はどう在りたいか?を見つめた方がいいよっと言ってくださってるのかなと思って、改めて自分の10年後を見つめました。その時強く感じたのは、女性が生き生きと笑顔で仕事をしていること、自身だけでなく周りの女性やお客様までも美しくする、という強い自信を持っている、そんな女性になりたい、という事でした。そこから進路変更して、ある会社で会った方がとても素敵で、その後を追って入社しました。その先輩とはありがたいことに私が会社を辞めた今でもお仕事を紹介していただけるような関係です。
記者 どんな状態からでも藁をつかむという精神はありますか?
田口 私?そんなことないですよ(笑)ただ、起こること全てに意味がある、と思っています。会う人の言葉にも必ず意味があって、その人を通して、自分が自分へ気づくように発しているメッセージだと思うようにしています。例えば先ほどの就職活動のお話でも、起きている事は、「面接で全く質問に答えられず、落ちてしまう」というネガティブな現象ですが、「自分のやりたい道はそっちじゃないよ、違う方法で探してみて」という自分へのメッセージだと思えば、あの面接官の質問は本当にありがたいメッセージでした。そう考えると、今は、この先の自分の10年は明確には想像がつかないけれど、ただ、ただ安心と喜びが待っているような、そんな気だけはしているのです。
記者 どうしたらそう思えるんですか?
田口 根本を知ったからかも。顔なら筋肉を鍛えればいかようにもなる、と知ったから。暴飲暴食してもまたここに戻れる、心もそっちを向いていればそっちに行くというのが分かっているから大丈夫なんだと思います。「すべては自分の波動やエネルギーの在り方で現実をどのようにも変えられる」と知ったから、だと思います。
女性の笑顔がキーワード
今気づいたのですが、初めてその先輩とお会いしてこれを仕事にしたいと思った志のきっかけは「女性の笑顔」でした。笑顔が本当に素敵だった。そこで働いてる皆さんが生き生きしていて、その笑顔から伝わるエネルギーが本当に素晴らしかったのです。そのピン!ときた「笑顔」が今につながっていますね。
記者 そうだったんですね。
田口 そう考えると、皆さん誰もが人生の目的には行き着くようになっていて、どの道を通るかはおまかせなのかもしれません。いろいろ大変だと思う道も通ったけど、最終的にはちゃんとそこに行ってる。だから心配はいらない!
記者 世界中の人に伝えたい気持ちじゃないですか?
田口 そう思いました!みんなーって。心配しなくても大丈夫、うまくいくんですね。
記者 世界中の人を不安から解放するってすごいじゃないですか?安心感とつながりと。
田口 本当につながり大事です。「つながったご縁」から自分の直感や惹かれたものに従っていくと「安心感」につながりますね。
女性の笑顔に憧れをいだきアパレル、美容業界で活躍してこられたその集大成が今のお仕事につながっているのですね。面接や介護でのご経験があるからこそ、その涙から多くの女性を笑顔にしていきたいという想いが出会う人々を魅了されているのだと思いました。今日はありがとうございました。
田口さんに関する情報はこちら↓
ホームページ
http://junestudio.jp/
ブログ
https://ameblo.jp/junebelife/
インスタグラム
https://www.instagram.com/june_taguchi
【編集後記】
今回インタビューの記者を担当した樋口です。
人生100年時代をどうのりきっていくのか。多くの人が抱えるテーマでもあると思います。田口さんは女性の美容と健康において、様々な角度から学び、多くの女性たちが安心して生きられる世の中をつくっていくまさに「美しい時代を創る人達」にぴったりな方でした。終始こちらもリラックスして楽しくインタビューができ、それも田口さんのお人柄によるものと思いました。これからもご活躍を応援しています!