健康でパワフルで一生夢を追いかけられる人を増やしていきたい Lism Smile代表吉沼枝里子さん
「もっと正しい健康の知識を伝えたい。」薬に頼らない予防医学を世の中に広めるべく、今カウンセリングや講座をはじめ、様々なメディアで活躍している吉沼枝里子さん。そんな吉沼さんにこれまでの道のりを伺いました。
出身地:茨城県
プロフィール:1983年生まれ。
薬剤師、ファスティングマイスター、パーソナルヘルスカウンセラー。
東北薬科大学薬学部卒業後、日本最大手の漢方薬局に入社し、9年間の勤務を経て2015年に独立。これまでに対応したカウンセリングの実績は3,000件以上。
薬に頼らない予防医学を学ぶ過程でファスティングに出会い、今ではファスティング講座も定期開催。一人ひとりに合った美容や健康管理などをサポートするためのカウンセリング事業も展開している。
健康な人を増やし、日本の経済も活性化させていきたい
記者 どのような夢やビジョンをお持ちですか?
吉沼枝里子さん(以下、吉沼敬称略)
「健康でパワフルで一生夢を追いかけられる人」を増やすことが、私のミッションだと思っています。
そして未来は、日本の医療費を削減していくことが私の夢です。
このように考えるようになったのは、以前働いていた漢方薬局で、大きな衝撃を受けたことがきっかけでした。
それは自分が考えもしなかった症状を持つ、お客様との出会いでした。
自分より若い20代の女の子が、卵巣や子宮の疾病を抱えていたり、子宮を摘出していたり、体外受精など不妊治療をしている現状を知ったときに何かが起きていると感じました。
もっと事前に予防をすることや、将来の子供のために20代、30代が何か知識を持った方が良いと漠然と思っていました。
またその反面、病気でもいきいきと夢語っている人がいて、五体満足の私たちが何もチャレンジしていないこと、鬱ややる気がなくダラダラ生きていることに疑問も感じました。
病気になっている人も、知識があればもっと健康なまま生きていたかもしれない。
私の中の健康の定義は、いわゆる「病気をせずに生きている人」とは違って、『一生パワフルで、一生夢を追いかけられる人』です。
そういった人たちを沢山つくっていきたいと思っています。
そうすることで、健康な人が増えて、日本の経済も活性化していくと思います。
記者 それを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?
吉沼 今までも講座の開催をしてきましたが、常に心の中で思っていることをアウトプットする場所が必要だと感じています。
アウトプットすることで、人にそれいいよねと共感してもらえたり、知らないことを知ってもらえたりします。
特に20代、30代が、予防や子供の未来のためにということを、まだまだ考えられない世の中だと思うので、その意識を変革させていく意味でも、アウトプットする機会を増やして、発信していきたいと思っています。
後、現在カウンセリングをしていますが、私と同じようにカウンセリングできる人の育成やプロデュースをし、健康という軸で伝えられる人を増やしていきたいと思っています。
そのカウンセラーにしか伝えられない想いや伝え方があると思うので、そのような人を育成していきたいです。
今、私自身はマネジメントや自己成長の時期だと考えていて、色々な人と協業できる状態を作って、次の進化をつくっていきたいと思っています。
記者 現代人の健康や食事においてどのようなことに問題意識をお持ちですか?
吉沼 現代の食事は、昔と比べると添加物が入っていないものを探すことが難しく、科学的なものが増えています。コンビニやスマホがあって、便利にはなり、先進医療は進んでいるかもしれないけど、日本は生活習慣において予防という観点では深刻です。
逆にアメリカやヨーロッパは自然を大切にし、オーガニックに関心もあります。
産業が発達すると同時に予防に関心持つはずなのに、日本は中々発達しません。逆に日本の食事は大丈夫、和食はヘルシーなど植え付けられている概念があり、昔はそうだったかもしれませんが、今は時代が違っています。
そんな中、大きい病気ではなく、じわりじわりと体を浸透し、蝕んでいく生活習慣病も深刻になっています。
出会った方の健康や人生に、プラスになるきっかけを提供していきたい
記者 現在どのような活動指針を持って活動をしていますか?
吉沼 私はもともと、人に何かを与えたいという想いは強く、目の前の人に役に立つことや知識を還元したり、出会った方の健康や人生に、何かしらプラスやきっかけを提供できるような活動していきたいと日々考えています。
以前お世話になった方が言っていた、「人の人生の角度をあげる」という言葉がしっくりきます。1度でも2度でも角度上げられる人になりたいし、そういう人でありたいなと思っています。
記者 夢を具現化していく時に一番嬉しかったことはどんな時でしたか?
吉沼 私のカウンセリングを受けた44歳の方が妊娠したことですね。
カウンセリングの時に全部話してくれて、「最終的には気持ち面で切り替わったことが一番良かった。」といってくれました。
健康になったからと、人生の相談などをされる方もいらっしゃいます。
記者 その夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?そこにはどのような発見や出会いがあったのですか?
吉沼 私は大学卒業後、日本最大の漢方薬局に就職しました。25歳で管理職になって店舗の立ち上げなどもしてきました。
けれど、ちょうど28歳ぐらいの時に、この会社にいてもなりたい理想像がないって思ったんですよね。自分の中では、もっとやりきっていきたい感覚があって。
当時はもやもやしていました。楽しくないわけじゃないしお店も好きだし、お客様も良い方ばかりで、不満もないけど、張りもない感じになっていた時に、ちょうどある方との出会いがありました。
その方は当時独立して女性支援をしていたのですが、私のキャリアなどを相談する機会があったんですね。
16歳から薬剤師になると決めて突っ走ってきたので、自分を振り返ることを今までしてきませんでした。
薬剤師で、資格もあるし、安定しているし、どこかで守られていると思っていました。けれど、日本の未来や、今の自分が置かれている状況が客観的にみえてきたときに、それこそ生きたい方向、自分自身の生き方を突きつけられました。
薬剤師以外に何かやってみたいなと、色々な方と出会って話をしていく中で、巡り巡って健康が好きなことに気づき、夢が明確になっていきました。
会社を辞めること決めて、相談に乗ってもらった方にもプロデュースを手伝ってもらいました。
ちょうど後輩を育てるいいタイミングで、会社でも色々あって、自分はお客様が好きでカウンセリングが好きだったけれど、そうではないことが起きたことも重なって、辞めるきっかけになりました。
当時ファスティングをやって、ファンづくりをして1年ぐらい経って会社を辞め、本当に自分がやりたかったことを決めてスタートしました。
予防をいう分野を突き詰めたい
記者 その発見や出会いの背景には、何があったのですか?
吉沼 私は、幼少期から高校1年生まではお花屋さんになりたかったんですね。
私が育った家庭では、祖父母がガーデニングしていて、幼い頃は花の図鑑だけボロボロになるぐらい、薬草や食虫植物に熱中する子供だったんです(笑)
16歳の時に茨城県のつくば市の高校に通っていたのですが、学校が特殊で、医者や研究職の子供がとても多い環境だったんですね。
将来なりたいものを明確に決めている子が多く、先生からもなりたいものを決めて大学を受けなさいと言われていました。
その時「先生にお花屋さんになりたい。」といったら、「趣味でもできるでしょ。」と言われ、人に何か貢献できることは医療職かなと思いました。
医者みたいな頭もないし、看護婦までの奉仕のイメージない、そんな中、薬剤師の仕事に興味を持ち、カッコ良さそう、これかなと思って、調べていきながら、薬草にも興味があったので薬科大をたくさん受ける中、仙台の薬学部に進学が決まりました。
国家資格に受かり、大学3年の時に就活が始まる中で、漢方薬局を知って、そういう仕事は自分にドンピシャだと思ったんですね。
私は健康や環境問題や植物、自然が好きで、そういう自分が興味関心のあることや世の中の流れを考えた時に、予防をいう分野を突き詰めたいと思いました。
記者 AIが活躍する時代に求められるニーズは何だと思いますか?
吉沼 ロボットやAIの技術の発達は効率化含めて現代には必要だと思っています。今、医療においてもロボットの方が正しく診断するようになっています。
けれど、人間には心や気持ちがあり、その人にしか出せない魅力や価値が集結すれば、いろいろな専門家ができて、価値が生み出されているコミュニティが強くなっていくんだろうなって思います。
自分が何者なのか、アイデンティティが試される時代になっていて、人間一人ひとりの才能を開花させていくことが大切だと感じます。
記者 吉沼さん、貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました!
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【編集後記】
インタビュー記者を担当した岩永です。
生活が便利になる反面、決して健康とは言えない現代社会において、本当の健康とは何かを、吉沼さんのお話を聞いて深まりました。
キャリアを築いていきながらも、謙虚に学び続ける吉沼さんの姿勢にこちらも心打たれました。
今後のご活躍を応援しています!