自らの心のまま描く 辻菜月さん
優しい雰囲気に包まれた絵を描く辻さん。その表現にはどんな思いがあるのか辻さんに伺いました。
プロフィール
出身地:山口県
活動地域:福岡県
経歴:東京綜合写真専門学校在学中に万華鏡作家 山見浩司氏に師事 その後 カメラマンとして活動中に芸術家 伊東丈年氏に石膏技術を師事 今のスタイルに至る。
現在の職業および活動:アーティスト活動
座右の銘:一度きりの自分/花が咲く不思議 人と生まれた不思議(義祖父より頂いた言葉
「幼少期の頃の自分と共に旅をする」
Q.どのような夢やビジョンをお持ちですか?
辻菜月さん(以下、辻) 幼少期の自分の夢を叶えたいと思っています。幼い頃から自分が生まれてきた意味はなんのなのか?という問いの答えを探していました。また喜怒哀楽が激しい子どもで少し周りの友達と自分は少し違うのかな?と疑問を持っていましたね。そんな幼少期に感じていた疑問や不安に、様々な経験をしながら疑問に答えているような感じです。
これから仕事でも私生活でもたくさんのことを体験・経験をしていき、その中で気づいたこと、感じたことを当時の自分にどんどん伝えていきたいです。
経験する中で楽しいことばかりではないと思いますが、辛いこと、悲しいことも含めて喜怒哀楽を楽しみ使い切り、人間らしい人生にしていきたいですね。
Q.それを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?
辻 20代はしっかり計画を立てていましたが、今は少し変わり、30代になり今までの経験、知識を使って考えたり、分析しようと考えています。
また来年に絵の展示を予定しており、今後は定期的に開催できたらと思います。日常の中に自然と絵があるのがいいなと思うので、自宅やカフェなどみんながよく行くような場所に置かせてもらえないかと考えています。:“自然とそこにある”そんな風に絵を見てもらえたらと思います。
Q.その目標や計画に対して、現在どのような活動指針を持って、どのような活動をしていますか?
辻 メインは絵の制作やワークショップなども開催しています。制作の時に大事にしていることは、自分が一番しっくりくるように絵を描くことです。今までトリマーやカメラのアシスタント、飲食などいろいろ仕事をやってみましたが、どれも自分らしくない感じがしました。
でも絵を描いている時が一番、自分らしくいられるので、描くときは自分に偽りなく表現したいと思っています。
また、自分が納得しないと行動できないので、納得できないことについての意見はしっかり発言するようにしています。
Q.そもそも、絵を描き続けようとしたきっかけは何ですか?
辻 幼い頃から、よく母と一緒に絵や物作りをしていました。4つ上の姉がいまして、姉も絵を描いていました。他は負けてもなんとも思いませんでしたが、絵だけは姉に負けたくないと思いましたね(笑)姉が絵で母に褒められていたら「私も!」って思うようなタイプです。
その頃から、自分がなんで生まれてきたのかわからないと思っていたので、その思いを描いた絵をある時、母に見せたら褒めてくれたり、友達が元気が出たと言って喜んでくれたのがありました。喜んでくれたのが嬉しくて、その体験が絵を書き続けるきっかけになったと思います。
Q.なんで自分は生きているのか?と疑問を持てたと思いますか?
辻 祖父母の家は100年続くような農家の家でした。昔ながらの家なので親戚も多く集まるような環境でしたね。代々、継がれている家でもあるので、家には遺影がたくさん並んでいたり、御墓参りに行ったり、父方の祖母が父が中学生の頃に亡くなった話とかよくを聞いていたので、死が身近にありました。私が幼稚園の時の家族の関係性がとても心地よかったので、それが時間と共になくなることを知り、私が知らないところで時間が進んで家族がなくなってしまったらどうしようという恐怖もありました。
いずれ、なくなってしまうのに、生きるのはなんでと不思議に思い、なんで生きているのかを探し続けることになったのかと思います。
記者 自分に真っ直ぐで、素直な心を持っているのを感じました。本日は貴重なお話、ありがとうございます。
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辻さんの活動、連絡については、こちらから↓↓
●辻菜月さんWEBサイト
http://tsuji-natsuki.com/
●HP
https://natsukitsuji.wordpress.com/
【編集後記】
インタビューを担当した大野、清水です。
辻さんは一見、すごく柔らかい雰囲気なのですが、とても自分の思いを大事にされている芯のある人だとわかるインタビューでした。
これからも辻さんがどんな世界を描くのか、とても楽しみです。
これからの活動も応援しています!*******************************************************************