【育て!あなたの一滴 広がれ!あなたの未来】 株式会社Ripple生涯教育研究所  代表取締役  ミクーチ・淑美さん

生活の中に「コトバ」が育つ環境を。人とのつながりを生み出していく「コトバ」を育てることで、生きる豊かさも育てていく社会づくりを目指すミクーチ・淑美さんにお話を伺いました。

ミクーチ・淑美さんプロフィール

出身地:東京都   

活動地域:東京都中心

経歴:文教大学卒業後、ボストン現地私立校にて教員を約4年。横浜国立大学大学院で教員の専門性や資質、能力について研究し、教育学修士を取得。その後、人生を豊かにする「コトバ」が育つ場の創造と、自他文化理解力、未来創造力が育つことを目標に、株式会社Ripple生涯教育研究所を起業。

現在の職業及び活動:現在は英語、日本語(国語)のレッスンを中心にサマースクールやイベントなど「コトバ」が育ついろいろな事業を幼児からシニアまで多世代に向けて実施中。

座右の銘:真剣に楽しむ!

記者:人を大事にする心や、人との繋がりを育むきっかけをどんどん場として提供していらっしゃると感じるのですが、どのような夢・ビジョンをお持ちですか?

ミクーチ・淑美さん(以下、ミクーチ 敬称略):そうですね。今、家庭でも社会でも「言葉足らず」な気がしていて、生身の人と人との対話が薄くなってきている気がしています。どんな方面で観ても「相互作用」「相互理解」をどういうふうにしていくのかが、私は一番大事だと思っています。伝えられる手段、受け取れる手段として話をする言語をどれだけ持っているのかは鍵になるだろうなと考えています。私が伝えている生涯教育というのは、「人が生まれてから死ぬまでにどんな人生を送りたいかを、より満足した形にするための教育環境・学習環境は何なのだろう?」というところで話をしています。人と人とのつながりの中で人生を豊かにしていく為には、相互理解ができる言葉を上手に使いこなせるようになること。そのことを通して、より温かい社会、より良い世界を創るのに貢献したいと思っています。

記者:「生涯教育」や「コトバを育てる」ことに重きを置いていらっしゃるのは、ミクーチさんがどんな環境で育ってきたなど影響はあったのですか?

ミクーチ:私の生い立ちの影響はあると思いますね。中学3年になるまで、実は10人で住んでいたんですよ。私の家族4人と、私の父の兄家族4人と、祖母と大叔母(おおおば)の2人という総勢10人で一緒に。大叔母というのは、祖母の兄弟と結婚したのですが、その相手が戦争で亡くなって未亡人になってしまった人のことで、祖母が一緒に住みましょうと声をかけて暮らすようになったんです。自分の直家族以外の大人にも囲まれて育ち、地域の習い事にも小学~中学の時に行っていたので、小さい頃から成長を見てくれている大人がどれだけ居るのかはすごく大事だと実感していますね。だからこそ生涯教育や生涯学習の視点を取り入れて、赤ちゃんの時から通ってもらって出来るだけ一緒に居ましょうよと伝えています。もちろん、人生のフェーズの中で私たちのところを離れて、塾などに通う時期があるかもしれないですが、願わくば大学生になったりしても、時々顔を出してくれるような場所になれたらと思いますね。

記者:10人で住むというのはなかなか経験できないことですね!ミクーチさんが人とのつながりを大事になさっている背景には、そんなご自身の経験があるのですね。温かい社会を創るという夢にもつながっていると思うのですが、そのビジョンに向けてどんな目標計画を立てていらっしゃいますか?

ミクーチ:Rippleハウスという家を建てたいなと思っています。私たちが提供しているコトバのカリキュラムも含めて勉強も学習もできる、のんびりもできる場所をまずは1軒建てたいですね。小さい子もシニアも多世代が集まってワイワイ入っていけるようなハウスで、海外から来た人も入り交われるような環境を創りたいです。観光資源以外にも日本には良いところたくさんあると思うので、人々の交流で生まれる学びが出来る場としても呼び込んでいきたいですね。教育業界で冒険してみたい人はぜひ!何か社会にインパクトを出せることが大事な業界でもあるので、同じビジョンの人をたくさん集めて形化していきたいと思います。

記者目標計画を具現化していく上で、ミクーチさんはどんな指針を持って活動していらっしゃいますか?

ミクーチ:一番には人を大事にするということですね。これは絶対に外せないことですが、自分としての活動指針は、教育者マインドと経営者マインドの両方が必要だと思っていて、この2本の柱を持って動いています。良いカリキュラムを届けたいという一心で、利用する方々が受講しやすいようにと単純に価格を安くして、スタッフたちの生活が成り立たなくなってしまっては大変ですよね。世の中で一生懸命頑張っている子供たちや大人たちに対して、どんないいものを見せられるかと、利用者様への利便性とスタッフの生活のバランスを考えて両者に寄り添っていくことが大事だと思っています。教育と経済の両方が活性化して循環していけば教育業界に来る人も増えるだろうし、教育的だったり学習的だったりする視点で、社会に対してやってみたいことをやれる機会も増えると思います。お金儲けをすればいいというのではなく、もらった対価としてのお金をどう次に活かしていくのかの視点も持った教育者が、今まで以上に大切になっていくと思いますし、そんな人たちが増えてほしいですね。教育者側としての努力はもちろんのこと、利用する方々が理解する視点を持っていただくことも大事なんだと起業して思うようになりました。そうすることで教育業界の価値と社会的意義を高めていけると思います。

記者:教育業界の価値と社会的意義が高まっていくと、より社会の活性化を起こせるような経済循環を創っていけそうですね。そのような夢やビジョンを持ったきっかけには、どんな出会いや発見があったのですか?

ミクーチ:いろんな人との出会いですね。こういう人は嫌だな、こういう人にはなりたくないなと思った人も含めてです。嫌だなと感じられる人がいたからこその発見もあります。どう捉えるか、どう消化していくかは自分次第だと思うのです。特定の誰か一人から影響を受けたというより、子供のころから育ってきた環境もあって、もともと深いつながりとか意識していたのですが、今まで自分が観ていなかった世界を見せてもらったのは、アメリカのボストンにて、自閉症の子供たちがいる学校で教員として働いた時ですね。その子供たちを見て、こんなに真剣に生きている人見たことないと驚きました。嫌なことは身を壊してまでも全力で嫌と言い続けるし、好きなことは誰がやめろと言ってもやめないし、そういう真剣さはすごいなと思いました。体操着に着替えられることも奇跡だし、靴下は足に履くということを認識できるのも奇跡だし、それを大いに喜んで褒めることがあったっていいんじゃない?と教えてくれたのは子供たちですね。あの子たちみたいに無条件に喜んで無条件に好きだと前に出してくるのを見ていたら、私たちの方がよっぽど何だか、理性で抑え、空気を読むという鎧のような壁を創って生きているなと感じて、根本的なつながりやコミュニティ、人を信じることや人を愛することについてガツンとショックを与えてもらったのは大きかったです。だからこそ、日本に帰って来てそういったつながりがどんどん無くなってきているのは寂しく感じました。やっぱりつながりって大事だし、もともと日本にだってそういう文化はあったから無くならないようにしたいと思うようになりました。その事もあって、私がスタッフによく話しているのは、0歳児でも3歳児でも甘く見ちゃいけないよと伝えています。3歳の子だって、私の知らない3年間を生きているのであれば、教えてください!という気持ちが重要だと思っています。

記者:素晴らしい視点ですね!ミクーチさんがそのような出会いや発見ができた背景には何があったのですか?

ミクーチ:恐らくそれは、生きることと死ぬことに、ものすごく出会わせてもらった背景があったからだと思っています。大家族で住んでいるが故に、順番に人が亡くなっていくのを体験しているし、母方が牛を飼っている農家だったので、牛が産まれる瞬間や競りに出されて解体されるだとかを小さい頃から観てきたんですね。そういう生き物の生き死にを意識はしていなくても、亡くなってしまったら終わりなんだ、もう会えないんだと感じていたのは大きいと思います。命あるものはいずれ「さよなら」なんです。だけど、それまでどうやって生きていけるのかという時間をもらっているのであれば、精一杯それをより良いものだったり、温かいものにするにはどうしたらいいんだろうと思っている背景があるのかなと思います。なので、自分の育ってきた環境はとても有難かったなと感じます。だからと言って、みんながそういうふうになればいいというのではなく、自分がこんなふうに思えるようにさせてもらった人たちがいたからこそ、自分も目の前の人に語っていけることをしたいですね。前に出して伝えることで、いつか自分がいなくなった後に誰かが語ってくれる、そんな紡ぎ合わせや繋ぎ合わせで今この世の中に文化というものがつながっていると思います。

記者:最後にぜひ、記事を読んで下さった方へメッセージをお願いします。

ミクーチ:はい。Rippleというのは「さざ波」という意味がありまして、どんな状況でも絶対的に何かが起こっていると思っていた方が良いと感じています。つまり、どんな状況で生きていたとしても、それが社会であったりコミュニティであったり何らかの波紋が起きて漂って、それを受け取ってくれる人が必ず居る、ということ。私たちは、みなさんを雫(しずく)で例えているのですが、一人一人の雫を豊かにして社会に出て行ってくださいという想いが込められています。雫を一滴落とすだけでも疲れる時はあると思いますが、その水源が枯れてきたなと思ったら、いつでも帰って来てねというような発想で会社をやっています。メッセージとしてはどんな状況にあっても一人にならず、いろんなところで笑い泣きできれば生きていけるんじゃないかと思っているので、困ったことがあったらぜひ!何か英語をやってみたいでも、コミュニケーションが上手くなりたいでも学んでみたいなと思うことがあれば、こんなことをベースに考えている学習環境がありますよ、というのを知っていただけると嬉しいですね。ありがとうございました!

ミクーチさんの活動、連絡については、こちらから。

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【編集後記】

今回、インタビューの記者を担当させていただいた内田・田中です。

大家族の中で育った経験と海外で教師をされていた経験、日常や生涯にかけて関わる教育への想いにどんどん話が引き込まれ、とても濃度が濃い時間となりました。素敵なお話と貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました! ミクーチさんのこれから益々のご活躍を応援しております!

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