パラレルワールドに橋をかけてチャンスを掴む 株式会社インターナル・ドライブ代表 船橋由紀子さん

アドラー心理学や脳科学などのメソッドを取り入れた独自のコーチングや研修を個人や企業に提供する、株式会社インターナル・ドライブ代表 船橋由紀子さんにお話しを伺いました。
(取材日:2018年11月6日)

船橋由紀子さんプロフィール

出身地:

神奈川県大和市

活動地域:

東京近郊

経歴・現在の活動:

立教大学卒業後、文学座付属演劇研究所を経て、ラジオMCや大手企業のイベント司会などのMCとして活躍。

その後、2ヶ月でTOEIC920点を取得したことをきっかけに英語学習コーチの道へ転身。

2017年、フリーランスコーチを経てパートナーと共に株式会社インターナル・ドライブを設立。個人のコーチングや企業研修などの事業を展開する傍ら、カンボジアに図書館を立てるプロジェクトなど多方面で活動中。

大きく人生を変えるためには時間をかけて何かをがんばることが必要。


記者
コーチングのお仕事をはじめられたご経緯を教えていただけますか?

船橋由紀子さん(以下、船橋)
大学卒業後、就職したら人生がつまらなくなりそうだと思って内定を辞退し、文学座付属演劇研究所に入って1年間演劇のトレーニングをしました。700人の志望人数のうちはじめの60人には入りましたが、次の審査には入れずフリーターになったんですよね。

そこから、10代の頃からしゃべることが好きだったこともあり、23歳でフリーランスでナレーターのお仕事をスタートしました。

その後、26歳で結婚して5年程結婚生活を送りましたが、32歳の時の離婚がきっかけで、あまり望まない状況に放り出されてしまったんです。

その時期はちょうどリーマンショックがあり、MCの仕事の縮小も余儀なくされました。
とりあえず派遣会社に登録して事務のお仕事もしてみるのですが、「私がやる仕事はこれではない」という気持ちでしたね。

そこから、TOEICで良い点が取れればもっといい仕事ができるかも!と思い、英語の勉強をスタートしたんです。
たった2ヶ月でTOEICを200点ほど伸ばし、920点までにあげることに成功しました。

記者
それはすごいですね!

船橋
ありがとうございます。
その頃、以前通っていた英語学習のコーチングスクールの方との交流から声がかかり、学習コーチ、講師の仕事のキャリアをスタートすることになりました!

自分がなりたくでコーチになったというよりは、人生のどん底でもがいていた時に声がかかったという感じでした。

離婚した時、どうにか人生をやり直したくて、一人で富士山に登ったり、フルマラソンを走ってみたのですが、それだけでは人生は変わらないと思ったんです。

大きく人生を変えるためには、せめて数ヶ月かけてがんばることが必要で、「誰かが見ててくれたのかな。」と、この出来事を通じで感じました。

今は、最愛のパートナーと出会い、最高にハッピーな毎日を送っています!自分みたいに人生が変わっていく人を応援したい気持ちで今は目の前の人と向き合ってお仕事をしています。

自分がいい状態で場や人に関われている。その積み重ねに幸せを感じる。

記者
どんな時に幸せを感じますか?

船橋
何かを受け取ったり渡したり相互に循環させながら司会や講師をするのが本当に楽しいですね。
昔から人が集まる空間、エネルギーが集まる場が本当に好きなんです。

MCのタイプとしては、「感情が込められてるね」と言われることが多いのですが、講師の立場で話す時は、右脳と左脳のバランスがよい状態にあると論理的にも話すこともできるんです。

記者
由紀子さんは場をつくるアーティストのようですね!

船橋
ありがとうございます!(笑)
実は、コーチングってパフォーミングアート(演劇やパフォーマンスをするアート)の一つだとも言われています。感性と理論の両方を用いて何かをしてるものですもんね。

“自分がいい状態で場や人に関われている” その積み重ねが幸せと感じますね。

この世界はパラレルワールド。違和感がステージアップのきっかけになる。

記者
どんな心の在り方や認識の変化が今のご活躍に繋がっていると思いますか?

船橋
やはり人との出会いが大きいですね。
人と出会うことで自分の天井を外して次に行こうと思えたり、自分の働き方や考え方を変えるきっかけになります。

この世の中はパラレルワールドだと思うんです。
いちばん分かりやすいのは「喫煙所」です。

記者
「喫煙所」…ですか?

船橋
ええ。例えば、「喫煙所」があってそこに「タバコ世界」がありますよね。
タバコを吸わない人にはタバコ世界が全くわからないんです。そこに橋がかかってないんです。

私の場合ですが、お仕事としてMCをやっている時、仕事自体に違和感を感じ出した時期がありました。そこからどうやって外の世界に行ったらいいのかが分からなかったんですよね。
でも、私はたまたま離婚とかネガティブなことがあって、別の世界に放り出されました。

中にどっぷり浸かっているときはここでいいと思えるんですが、何か違和感を感じた時に違う世界に橋がかかる感覚があるんです。

予期せぬこと、ネガティブなこと、違和感がステージアップのきっかけになると思います。

私自身も今後今の仕事から切り離された別のところに行くかもしれませんね。

AIの時代はハッピー。自分の心がどう満たされるか、みんながより正直になることが大事。

記者
AIが活躍する時代に求められるニーズはなんだと思いますか?

船橋
AIと違って人間は、不完全であるからこそ成長できることが面白いと感じます。

例えば、自分がどう思うか、どう感じるかが大事なんじゃないでしょうか。
「英語を学ぶ」ということに焦点を置いたとしたら、今は翻訳機もありますよね。
英語を学ぶ人が減って翻訳機を使ってもよいと思うんです。
その結果自分の心が満足なら全てオッケーでしょう!

AIの時代はハッピーだと思います。
自分の心がどう満たされるか、みんながより正直になると、AIを使うのも使わないのも、より主体的に判別できるようになりますよね。

言語を学ぶのに興味がない人は他のことに時間を使えるようになるかもしれないし、人が成長することの幸福感はなくならないと思います。
私たちの脳が持っている貢献することの喜びや他人を信頼できる感覚をより大事にしたらいいのではないでしょうか。

人に出会うことでパラレルワールドに出る橋をかけるチャンスがある。

記者
最後に、自分らしさを発揮したい人にメッセージをお願いします!

船橋
「パラレルワールド」ですね(笑)
別の島を知ると、そこに行って戻ってもいいし、選択できるようになりますよね。
今のタイミングで現場に違和感を感じている人がいたら、パラレルワールドに橋をかけるチャンスだと思ってみてください。
主に人に会うことだと思います。
それが自分を知るということに繋がっていきます。

カンボジアの子供たちに聞くと、子供たちはたった3つしか職業を知らないんですよね。それって橋のかけようがありませんよね。

でも、我々は幸いにチャンスがあります。
違和感を感じたら島を探しに行く橋をかける。
何か普段と違うことをしてみることができるんです。

人に会うことで世界が変わります。
次に行きたい時はきっとモデリングの対象が出てくるはずです。

常に成長し続ける、バージョンアップして行きたいと思うことがとても大事です。

記者
由紀子さん、本日はどうもありがとうございました!

★ Photo by  目黒 秀綺

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【編集後記】
インタビューの記者を担当した若林と目黒です。
由紀子さんのチャーミングで素敵な笑顔の中にある、時代や人を見るシャープなご意見がとても印象的でした。
今後のご活躍も楽しみにしております!!!!

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