自分の意見に固執しない。今、自分がいる世界がすべてだと思わないこと、上谷信幸さん

地元、大阪を拠点に各種イベントプロデューサー・インターネットコンテンツのプロデュース・企業PR支援事業等を手がける株式会社ラプレの代表取締役でイベントプロデューサーの上谷信幸(かみたにのぶゆき)さんにお話しをお伺いしました。

プロフィール
出身地:大阪
活動地域:関西
経歴:1972年(昭和47)大阪府枚方市生まれ。大阪芸術大学卒業。大学生時代に「ハウスクラブカンパニー」という会員数3000名の代表となる。
2002年有限会社ラプレエンターテイメントを設立、2006年株式業務拡大につき株式会社ラプレに組織変更。現在、株式会社ラプレ代表取締役。数多くの企業のイベントやPR・広報の顧問等を務める傍ら、専門学校での講師・大阪経済大学の講師などを務める。
座右の銘:時代の流れに逆らうな

「自然と人材が生まれ育つこと」

Q.どのような夢やビジョンをお持ちでしょうか?

上谷 信幸さん(以下、上谷 敬称略):いつでも上場できる会社にしたいです。
プロ野球の球は我々素人がどんなにがんばっても打てません、プロの球を打つには、その道のプロが必要です。私たちは任せられれば100%成果が出るように、依頼されたPRの仕事をするプロ意識を持ってやっています。
アイディアが商品なので盗まれることはありません、当社にはマニュアルがありません、しかしその分、コミュニケーション力や人脈も必要です。
この世界は、人が育つのが難しいと感じています。
人材が自然と育つ環境が整うひとつの指標が上場企業になって、弊社自身が目立つことだと思っています。

「人材が生まれ、クオリティが上がること」

Q.それを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?

上谷:この業界を知らない人が多いのでもっと知ってもらいたいです。
弊社に依頼される人に会うたびに、こんな会社があって欲しかったと言われます。
日本全国で会社でPR活動をしているところは、1%もありません。
これが2倍になっただけで、弊社への依頼が爆増して、弊社も上場できる規模になると思います。
PR業界を取り上げた、月9ドラマとかやってくれたら嬉しいですね(笑)
自分たちがもっと大きくなることで、いい人材が生まれてくるのではないかと思っています。
自分のような人間がいるのだって分かって、その方向に向かってもらえたら嬉しいです。自分で独立してやる人もいるでしょう。
そういうところから、業界全体にいい人材が生まれクオリティが上がったらいいと思います。

記者:人材が生まれる土壌をつくるみたいな感じでしょうか。

上谷:望まれている限りは今の仕事をやります。
既成概念を取り払っていく仕事ですが、まだやりつくしてはいません。できることはいっぱいあります。

「自分の意見に固執しない。それができるかが勝負。人の意見をすぐに認めること」

Q.夢に向かって、どのような活動指針を持って、基本活動をしていますか?

上谷:大手の広告代理店に広告を頼めるのは資金力のあるごく一部の会社です。
そういうところは大手に頼めばいい、そうではない企業はうちみたいな会社に頼めば記者発表できるし、新聞に載ることができるかもしれません。
テレビに出す、新聞に出したりして、有名にするのが私たちの使命です。
会社が大きくなって、ゆとりが出来れば、日本を代表するような大きな会社に頼めばいいと思います。
私たちは言葉の言い回しのプロでもあります。
そのためには人と違った視点で物事をとらえる必要があります。
すべて何でこうなったのか?を考えること、常識を疑うことを大事にしています。人と違った目線を持ったらビジネスは広がります。
そして一番大事にしていることは、自分の意見よりも人の意見が良いならば即変えます。
自分の意見に固執しない。それができるかが勝負です。人の意見をすぐに認めます。
100人いれば100人違うことを言うので、自分の意見は100分の1なのだから、一番良い落としどころを決める時には、自分より良い意見があればそっちの方が良い時も多いからです。それは、ぱっと見て分かるから、それにしようということはたくさんあります。

記者:できそうで、できなさそうなことですよね。

上谷:プロだけど固執感はありません。
それと気分転換も必要なので、遊びも大切にしています。そこから新しい発想が生まれたりしますからね。
面白い世界にいるので、面白い人が集まってきますし、成長意欲があり、がんばっている方々と商売ができるのは楽しいです。

「会社員から一転、社長を選択」

Q.今のことをするようになったきっかけは何でしょうか?

上谷:大学時代に3,000人規模のイベントサークルをしていました。
大学を卒業して一年だけ会社に勤めましたが向いてないと気づき、社長の道を選択しました。20代はひたすらパソコンをいじるだけでアフェリエイターみたいなことをやっていた時期もありましたが、ポータルサイトをたくさんつくる中で、ITの時代にネットでビシバシ言う奴がいるというので話題になりました。

「今、自分がいる世界がすべてだと思わないこと」

Q.きっかけから、どのような気づきや発見がありましたか?

上谷:今、自分がいる世界がすべてだと思わないことです。
いいところも悪いところもいっぱいあるから、嫌だったら辞めたらいい、そこまで固執する必要はないと思います。

記者:自分の所属している組織や知っている世界、付き合っている人がすべてだと思わないみたいな感じでしょうか。

上谷:そうですね。そして流行りもすぐ変わっていきます。
例えば少し前はブロガーでしたが、今はインスタグラマーになったように、流行りはすぐに変わります。固執しないこと、変わることが大事です。
変わっていくことが守ることだと思っています。

Q.最後に読者の方に向けて一言お願いします。

上谷:過去のことにこだわらない方がいい、思い出話しより明日やることの方が大切です。
いろんなことに、こだわっているから辛いのであって、変なプライドや見栄などを取り払うと、働くのも生きて行くのが楽になると思いますよ。

【編集後記】
インタビューの記者を担当した川名と中川と帆足です。
既成概念にとらわれない上谷さんの爽快感と自由さが、今のようなお仕事を可能にしていることを実感しました。
これからもますますのご活躍を楽しみにしております。

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