人との出会いを大切にする メンタルコーチ ”石橋哲哉さん”
人との出会いを大切に、出会う方たちの人生に貢献されている、石橋哲哉さんにお話を伺いました。
石橋哲哉さんプロフィール
出身地:佐賀県
活動地域:福岡県
経歴:大学卒業後、建設省(現国土交通省)に入省。係長時代には、新人等部下育成にも取り組む。2009年に職場内研修で学んだコーチングに魅せられ学び始める。2012年にプロコーチとして独立し、企業向けのコミュニケーション研修、プロアスリートや高校部活動へのコーチング、セミナーの開催などを行っている。
現在の職業及び活動:企業研修講師、メンタルコーチ
好きなことを仕事に、周りの人が楽しく生きること
記者:石橋哲哉さん(以下、石橋 敬称略)はどのような夢やビジョンをお持ちですか?
石橋:好きなことを仕事として行い、周りの人が楽しく生きることです。
大きな夢ビジョンというよりも、毎日毎日を本当に充実して生きていきたいです。貢献感は強いので、いろいろな方の役に立ちたいです。
自分の周りにいる方、仕事で付き合う方、みんな、自分に制限かけ「どうせできないだろう。」と思っているように見えるので「もっと力抜いていきていこうよ。」と言いたいです。
インナーゲームを活用する協会の立ち上げ
記者:「好きなことを仕事として行っていき、周りの人が楽しく生きる。」という夢を具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?
石橋:インナーゲームという、ものの考え方を書いた本があります。1970年代、ティモシー・ガルウェイというメンタルコーチが人間の心理と体の動きの連動について書いた本です。2019年1月、インナーゲームを翻訳した70代の日本人の方と出会い、広めていこうと思い始めました。
2019年中にいろいろな人にインナーゲームを知ってもらい、インナーゲームを活用する協会を立ち上げる予定です。2020年は協会の仲間を増やし、その人たちの中から伝える人たちを増やしていきたいです。
本来人間は自分が目標を決めたら自然とそこに向かって頑張るものですが、過去の失敗経験や不安が勝手に自分に対してブレーキをかけてしまい、本来出せる力を出せない状態にいることがほとんどです。自分がブレーキをかけていることに気づけばブレーキは勝手に外れるので、どんどんその人がやりたいことをやっていけるわけですから、より持っている力が発揮できます。簡単な話で、自転車の補助輪を外す時、バランスの取り方を誰に教わりました?
記者:誰にも教わっていないです。
石橋:ですよね。じゃあ、何でできるの?という話です。人間は本来こうなりたい、と思ったら自分の体験を通して、少しずつ良くしていって、物事を成し遂げていくのです。
目標実現に向けて今、全国行脚を始めてます。日本全国どこでも、フットワーク軽く行っています。北海道、仙台、名古屋、東京に行ったり、九州内でも動いています。
出会いに意味を感じ、出会いを大切に
記者:石橋さんは現在どのような活動指針を持って活動していますか?
石橋:人と人とが出会ったからには何か意味があるはずです。その出会いを大切にしています。
また、自分自身が目標を達成する体現者であることも大切にしています。例えば6~7時間の研修する場合、私が手に持っているのは受講者が持っているのと同じテキストだけです。なぜかと言うと、伝えなければいけないことは、全てテキストに書いてあるからです。目標はみなさんにテキストに書いてあることを伝えることだけです。あとは、受講者の頷き方とか、反応を見れば「ここは詳しくやっておいた方がいいな。」などが分かります。そして、目標に集中すると、ほぼジャストタイムで終わらせることが自然とできます。
具体的活動としては、企業研修の講師、ゴルファー向けのメンタルコーチ、バスケットのメンタルコーチ、自主開催の講座を行っています。また、自分がコーチングをやるだけでなく、コーチを育てることにも取り組んでいます。
コーチングによる自己肯定感の向上とコーチ仲間の存在
記者:そもそも「好きなことを仕事として行っていき、周りの人が楽しく生きる。」という夢を持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見があったのですか?
石橋:コーチングとの出会いによって、自己肯定感が向上したことです。
コーチングを学ぶ前までは自己肯定感が低く、自分のことは中の下だと思っていました。何をやっても、そこそこはできても、トップにはなれないタイプでした。だから、真面目にコツコツやっても大丈夫な公務員がちょうどよかったのです。元々国土交通省で働いていて、係長研修で初めて部下との交流のことでコーチングを学んだのがコーチングと出会ったきっかけでした。
研修後も自らお金を払ってコーチング学び、甥のゴルファーに教えていました。ゴルフのメンターの本を10冊くらい読んでいて、その時にインナーゲームの本と出会い「これは面白い!」と思って、甥に使ったところ結果が出ました。そしてプロゴルファーに対してもやったら同じような結果が出たのです。
コーチングと出会って、自分目線から相手目線に変わりました。「自分が伝えたいことを伝える。」から「どうしたら相手に伝わるか。」「相手が受け取りやすいか。」に関心を持つようになりました。
そもそも人と話すのが好きだったのですが、「コミュニケーションで人は変わるんだ。」と気づき、もっとコーチングについて知りたいと思うようになりました。
1つずつ結果が出てきたことの影響も大きく、最初は自主開催のセミナーを1年間に50件と言っていて、それができるようになってくると自己肯定感が高くなっていきました。
また、コーチ仲間達が勇気づけてくれたことも大きかったです。同じコーチングスクールを卒業した同期生から「今は大変かもしれないけれど、絶対あなただったら成功するから。」と言われたことはとても勇気になりました。
同期の仲間とは、今でも2週間に1回Skypeで交流しています。この2週間に自分が何をしたかを話して、勇気づけするのです。初めは勇気づけを受け入れられませんでしたが、次第に相手に対して申し訳なくなり「ありがとう。」と言い始めました。そうすると脳が「受け入れたんだ。」と思い込んで、受け入れが始まります。結果ができてきたことで、受け入れが本当だと分かりました。
コーチングの魅力に惹かれたことで、私は何の担保もないまま国土交通省を辞めました。本当に思い付きだけで辞めたので、独立して最初の4年くらいはとても苦労しました。その時に励ましてもらって助けてもらい、人のご縁で仕事ができるようになっているのです。
国土交通省を辞めたのは「私以外でもこの仕事はできる。私が今ここで出ないと、私を求めている人とは出会えない。」と思ったからです。当時は、私を必要とする人が日本中にいる、と根拠もなく思っていました。
探求心を大事に
記者:「コーチングとの出会いによって、自己肯定感が向上した。」という発見の背景には、何があったのですか?
石橋:探求心を大事にしている私がいたということです。
まさに今持っている探求心は「人間の脳と心、行動はどう繋がっているのか?」ということです。
嬉しかったこと
記者:お仕事をされている中で一番うれしかったことは何ですか?
石橋:結果を出した時です。選手が国体優勝、新人戦優勝した時、20位通過から新人戦優勝した時、アスリートコーチの良さを感じました。選手と一緒にドキドキできるからです。
記者:探求心を大事にされている石橋さんがいらっしゃるからこそ、コーチングによる人間の変化に関心を持たれたのですね。その気づきが「好きなことを仕事として行っていき、周りの人が楽しく生きる。」という今の夢に繋がっていることが伺えました。
石橋さん、今日は本当にありがとうございました。
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編集後記
今回インタビューの記者を担当した吉田&新原です。
インタビューから、石橋さんのコミュニケーション能力の高さを感じました。時折、インタビューする側の私たちにも質問を投げかけながら、分かりやすく伝えようとする姿勢態度がさすがでした。雰囲気も柔らかく、インタビューしていて楽しかったです。探求心をお持ちですので、自らに対しても会う人に対しても質問を投げかけ答えることで、人類の進化に貢献されていかれることでしょう。(吉田)
お話していて、コーチングやインナーゲームの実践を通して人の変化をつくってきた喜びと「人は変化出来るんだという」確信が石橋さんから伝わってきました。
また、仲間がいることの価値を力強く語っておられたのも印象的で、人はお互いが可能性をみあって勇気づけ合う人間関係の中でこそ、本来の力が発揮できるのだということを改めて確認させてもらった時間でした。
今後の石橋さんのご活躍が楽しみです!(新原)
今後の更なるご活躍を期待しています。