「九州を元気にさせたい!」株式会社else if代表取締役社長 “高森啓二さん”

20年間のサラリーマン生活から一転、起業して3年。起業のキッカケは株式会社カムラック代表取締役社長・賀村研さん(写真左)との出会いでした。福岡だけでなく、九州全域にノーマライゼーションを浸透させたいと語る、高森啓二さん(写真右)と、同じカムラックグループの会長でもある、賀村さんにお話を伺いました。

高森さんプロフィール
出身地:大分県
活動地域:福岡県など九州各地
経歴:18歳でIT業界に入り、業界歴20年以上。東京・大阪での大規模プロジェクトも経験。前職で福岡事業所責任者を10年以上務めた。
現在の職業および活動:株式会社else if代表取締役社長
座右の銘:「やればできる」

賀村さんプロフィール
出身地:愛媛県
活動地域:福岡県など九州各地
経歴:上場ゼネコン企業、東京のソフトウェア開発メーカーを経て、福岡で2013年10月に独立起業。株式会社カムラックを設立し、ITを活用した仕事を創造し、障がい者の雇用増大と自立の支援に努める。
現在の職業および活動:株式会社カムラック代表取締役社長
座右の銘:「腐っても鯛」

「”やればできる”のチャレンジ精神で自社から経営者を増やしたい」

Q1.高森さんはどのような夢・ビジョンを持ってお仕事をされていますか?

高森 啓二さん(以下、高森)会社を作って、今が4期目です。グループ会社でもあるカムラックと一緒に、いろいろな人が仕事ができるような会社にしていきたいです。

今後、子育て中のお母さん、ベテランのキャリアを持っている年配の方たちなど、働きたい人であれば誰でも仕事ができる会社にしたいです。

ノーマライゼーション(障害を持つ者と持たない者とが平等に生活する社会を実現させる考え方)とも言います。

記者 ノーマライゼーションに着目されたキッカケがあったのでしょうか?

高森 この時代、技術者不足で「人がいない。」とよく言われていますが、一方で働きたい人はたくさんいます。それなら誰でも働ける環境を作ればよいと思ったのです。

Q2.これからの展望はどのようなものがありますか?

高森 未来は、海外との取引きも考えています。現在は福岡が拠点ですが、いずれは九州全域を制覇したいです。

我々のビジネスは障害を持ったA型事業所に通っているカムラックの社員たちと、健常者であるelse ifの社員、この2社で一緒にコラボレートしています。福岡でスタートしたこの取り組みを九州各県に置いておきたいです。

記者 高森さんはずっとエンジニアをされていたのでしょうか?

高森 はい、20年間、技術者をしておりました。

記者 そこから起業をされることがすごいですね。それほど、賀村さんとの出会いが衝撃だったのでしょうか?

高森 賀村さんとはもともと別の会社同士で知り合いました。私自身だけで独立したとしてもうまくいかなかったでしょう。カムラックと一緒にやれたことでお客さんも増えました。

記者 別の会社の人同士が出会って、いきなり起業するという話にはならないというイメージだったので不思議です。

高森 前の会社では、東証一部上場企業の福岡事業所の責任者を10年ほどしていました。福岡を元気にさせたくて独立することにしました。

記者 出身は大分県ですが、福岡に思い入れがあったのでしょうか?

高森 九州で括ると福岡も地元ですし、福岡も大分も隣同士です。

記者 九州が地元という感覚なのですね!強い地元愛を感じます。

Q3.高森さんご自身や会社としての活動指針を教えてください。

高森 社員のため、お客さんのために仕事をするということです。カムラックのメンバーが技術を身につけて、いろいろな仕事ができていくように、else ifの社員が一緒に仕事をしながらサポートしています。

前の会社から一緒のメンバーもいるので、10数年の付き合いです。言わなくてもわかる人が多いです。

記者 会社を辞めて起業する時に、一緒に付いてきてくれるのがすごいことです。

高森 そうですね、東証一部上場企業を蹴ってでも付いてくるチャレンジャーです(笑)。

ちょうど会社作る時に「高森さんと一緒に仕事がしたい。」と付いて来てくれました。ありがたいことです。

記者 良いチームワークを維持する秘訣はあるのでしょうか?IT企業には「納期絶対主義」があり、納期に追われるとなかなか楽しむ余裕もなくなります。

高森 大前提として、「この仕事は何のためにするのか。」「納期が守られたらどうなるのか?」というところは明確にするようにしています。

辛くても楽しければ元気に仕事をすることができます。

賀村研さん(以下、賀村)自分を中心に仕事をしているかどうかの違いもあります。

楽しむというのも、ただ自分だけが楽しむというわけではなく、人が成長するところを見るのが楽しいです。

相手を中心に置くことによって、弱音を吐きません。自分のために頑張ろうとすると、諦めも早くなります。人のために頑張ろうとすると、自分を奮い立たせることができます。

会社の事業は自分のために行っていることでもあり、そこに「みんなのため」を併せているからこそ、辛くてもやり切ることができます。私自身、逃げ出したいときはこれまで何度もありました。

西郷隆盛のように、障害者の方たちの100年後の未来を創るために我々は動いています。気持ち的には明治維新です。

高森 私のように、会社から独立して経営者になる社員を生み出していきたいです。

経営者になることで、お客さん、社員、お金のことなどを自ら考えるようになります。大変なこともありますが、チャンスが巡ってくるのであれば活かす方がよいでしょう。

みんな経営者にはなれると思います。ただ、その決断ができるかできないかです。あとは本人の意気込みですね。

Q4.高森さんが今お持ちの夢を目指されたキッカケは何だったのでしょうか?

高森 働きたい人のところに仕事がうまく渡っていないことに気づいたからです。

仕事をする以上、社会貢献に結び付けることがベストです。私にとっての社会貢献とは、納税と雇用、プラスαで「仕事がしたいけれどできない人向けに仕事をすること」です。

私の妻が偶然、B型事業所で働いていて、カムラックはA型事業所、母親が精神科の看護婦として働いていたという、身近な環境の影響も大きかったです。

記者 お母さんの職場にも行かれたことがあったのでしょうか?

高森 はい、行ったことはありました。母親が患者から手を出されて目を腫らして帰ってきたりするのを見て、「一体どんな仕事をしているんだろう?」と思って、怖かったですし、大変そうだなと思っていました。
地元に大きな精神科の病院があり、夜中になると奇声が聞こえていて、子供内で噂になっていました。そこの病院で母親が働いているということを恥ずかしくて言えませんでした。

記者 そのような環境で過ごしていたことが、障害を持っている方のために仕事をするという今と繋がってきそうですね。

Q5.起業して一番嬉しかったのはどのようなことでしょうか?

高森 社員が一人でも増えていくことはうれしいです。個人的に大きく変化してうれしいことよりも仕事上での嬉しさの方が多いです。

ワンピースのように海賊王になるつもりはないですが、仲間が増えることはうれしいです。

記者 ワンピースのイメージ、いいですね!ありがとうございます!

最後に、高森さん・賀村さんがメッセージを伝えたい方に向けて一言お願いします。

賀村 私たちがやろうとしていることは、すぐに成果を出せることもあれば、やり続けることで30年後の世の中が変わるということもあります。30年後の世の中を創りたい方にぜひ読んでいただきたいです。

記者 ありがとうございました!

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【編集後記】
インタビューの記者を担当した吉田です。

高森さんと賀村さんの柔らかな雰囲気が、社内の仲の良さを物語っているように感じました。貴重なお話をありがとうございました!

今後のご活躍をとても楽しみにしています。

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