世の中のためになる“夢幻妄想発明家” ガードナー株式会社 代表取締役社長“福山克義さん”

世界あちこちを巡り、人と出会い、美味しいもの食べながら寅さんのような生活をされているとのことです。いろんな角度から世の中の為になる無限なアイデアから生み出されていく商品を見せていただき、福山社長のお人柄が出る楽しいお話を伺ってきました!

プロフィール

出身地:博多生まれ

活動地域:福岡から世界へ

経歴:1959年生まれの干支 猪、乙女座 現在60歳。UNIVERSITY OF HAWAIIに空手の指導員として3年間渡米/米国でビジネスに失敗し帰国後包装資材の営業と商品開発/200年釣り具メーカーGear-Lab設立/2007年Gear-Lab USA Incを設立/2016年介護用品メーカーのガードナー株式会社設立/Shanghai-Guardner co.,Ltd及びGuardner-America Inc設立

現在の職業および活動:世の中のためになる夢幻妄想発明家/ガードナー株式会社 代表取締役社長/釣具・食品包装フィルム・包装機・介護用品など業界を問わず年中開発

座右の銘:「仕事は人生の大道楽」

「周りの人達に幸せになってもらう為にやる」

Q1 福山克義さん(以下 福山敬称略)はどんな夢ビジョンをお持ちですか?

福山:「世界を変える善なる目的=ガードナーイズム」にも掲げているミッションが「事業の目的はモノづくりによる利益の最大化ではなく社会問題を解決すること」にあります。これは、弊社が日本で41社目にユヌスソーシャルビジネスカンパニーに認められたことからますますその色合いは強くなりました。

釣具の仕事は20年前から始めていてWindowsが出始めたばかりの時ネット販売で始めました。根掛かりしないロックという錘(おもり)を作ったことが釣具を作りを始めたきっかけなんですが、今はあらゆるものを作り52件の特許を出願しています。

一押し商品は、寝たまま髪が洗える「ルームシャンプー」で福岡市トライアル優良商品認定事業で認定されました。その他、ウンチ消臭、自宅で炭酸ヘッドスパ、腰痛ベルト、ステーキソースなどです。私自身は全ての専門的な事は分かりませんので各分野の専門家の力も借りて社会問題を解決するために相手が喜ぶようなものを作っていくことです。引いては自分も喜べることに繋がるんです。

「やる方向性さえ決まっていればいい」

Q2 どんな目標計画を立てていらっしゃいますか?

福山:目標はないほうがいいと思っています。なぜなら、焦りが出るからです。数字的目標は20世紀型の仕事だと思うんですね、僕はいいことがないと思っています。もちろんビジョンとかはありますが、やる方向さえ決まっていればよく、あるとすれば目標というより方向性が大事だと思っています。せっかくソーシャルビジネスカンパニーの仲間入りをさせてもらったのでこれから人が喜ぶものをどんどん作っていくことですね。

「スピード、スピード、スピード」

Q3 どんな基本活動または活動指針をお持ちですか?

福山:活動指針の中にもありますが、スピードスピードスピードというのを大事にしています。僕自身せっかちなんですが、海外に行くと中国なんかはもっと速いんです。朝、テレビ会議したらその後、夕方には出来ましたと言ってくるんです。中国はものすごいです。製品開発してから完成し売り終わるまで2年でやってしまうのです。企業寿命は日本は23年とか言われてますが、中国は4年なんです。中国のパソコンの世界シェアは98%。スマホでも85%なんですよ。それくらいスピードが速いのが当たり前なんです。基本活動などは社訓のなかにあるValueの「笑う」「楽しむ」「出る杭求む」「天真爛漫」を大切に社員一人一人が決めることだと思っています。普通は面白くないと思っていますね。

記者:福山社長はとても人が好きなのが伝わってくるのでチームプレイを大切にしながら仕事をされていると思います。AI化する中で人と人があまりつながれない危機感を感じる時代に、福山社長は人間はどうなればいいと思われますか?

福山:今もジムでトレーニングを続けていますが、そこに来ている人の中でイヤホンをつけてトレーニングしている人を見かけるんですね、あれ自体コミュニケーション拒否なんですよ。ジムというコミュニティの場でイヤホンをする人なんて、そういう人は会社の中でも人生においても上手くいかないと思います。

今からの時代、出会いが人の人生を変えますしコミュニケーション能力が必要です。例えばエレベーターに乗るとき、すぐ閉じるボタンを押す人がいますよね。もし閉まる瞬間にとんでもない美人が乗ってくることだってあるかもしれないし、新幹線の隣の席に荷物を置いたりして人と出会うチャンスを無くしているわけですよ。僕はそういうのを貧乏まっしぐらといっているんですが、そういう小さなことをきちんとするかどうかが積み重ねによって人生を作るんです。人間が好きじゃないといけないと思います。AIやITは道具なんです。人間らしさがほんとに大事だと思います。

記者:本当にそう思います。

福山:物事を考えていくときに、会社の為とか自分の為とか考えるのはダメだと思っていて、人間として良いか悪いかを大事にしています。例えばルームシャンプーでいうと遠方のお客様が困っているんですと言われる方がいて、どうするかと考えた時、遠方まで行ってあげようとした時、会社の利益からいうと良くないんですよね、でも人としてと考えることが大事だと思っています。

仏教用語で”無所得の得”という言葉がありますが、儲かろう儲かろうと思うと儲からないんですよね。神様は公平な態度をとってくれる人を見ていると思います。

「感謝と歓喜はセットなんです」

Q4 夢に勝負するようになったきっかけにはどんな発見や出会いがあったのですか?

福山:父親が亡くなったことがきっかけではありますが、最初ルームシャンプーを3Dプリンターで作りました。北九州で国際介護用品展でがあり、いろいろな困りごとを持つ人々の話を聞いて、これほどまでに必要としている人がいるじゃん!ということで会社で早速、大借金してルームシャンプーを作ることになりました。僕はスペシャリストとの出会いが大事だと気付いたことで物事が進むんですよね。

記者:もともとから福山社長は明るく前向きな性格だったんですか?

福山:いやいや、こんな風にベラベラ今は喋っていますが、おとなしい性格で女性とも喋れないくらいでした。というのも10歳~19歳までひどい蓄膿症で鼻水がダラダラと出るのでずっと僕の思春期は下を向いての人生でした。

高校生になって実践空手をやるようになったのですが、ものすごくキツイ練習だったのにその時間だけは緊張感から鼻水が止まってたんですね、空手が好きだったのもあるんですが45年続けていますね。

それが高じてハワイ大学で空手の講師をしていたときに車の平行輸入をしていた時に車を日本で荷受けしたところを盗まれ、それでハワイで一文無しになったんです。

ハワイのいろいろなスーパーに行って試食コーナーをむさぼりながら渡り歩いていたら、ある日、店員さんに蹴られました。その時、確かに悪いことしたのは自分だから応戦せずに立ち上がると、笑いが込み上げてきたんです、俺もここまで落ちぶれたかと思うとゲラゲラ笑いが込み上げてきて気がふれたかと思われるほどでした。

家に帰り、生きていくために目の前の運河で魚を釣って今日は塩味、今日は醤油味、涙味という食事です。野菜も必要だと思い雀がついばんでいる葉は食べれると思ってこれは大丈夫という感じで、THE魚、THE草というような生活を2か月続けました。

しかし、そういうことを通して自分なりに本当に強くなったんです。それから帰国しエレベーター技師の仕事につき、2年かかって覚えることを1か月で覚えたんですが、仕事があったりなかったりで、営業しないかと言われ最初は人の後ろに隠れて前に出れないほどでしたが、営業って話せないといけないなと思い12年続けていく中でだんだんと話せるようになりました。

僕の話は体験談なんですね。他には講演会に行っては講演者のすぐそばに行って話を聞いたりして、たくさんの人との出会いをしてきました。

記者:そうやっていろんなことにチャレンジし、学ばれていくことで話せるようになっていかれたんですね。

福山:はい。話は脱線したんですが、ルームシャンプー作るのに1億5千万円くらいかかるんですね、いろんな銀行を回っていたのですが、そこで不思議なことにある会社が総代理店として商品を買い取ってくれることになったのです。それも自分が出した条件を受け入れてくれて。

そこで私はどんどん売れていくと思っていたのですが、引き取ってくれた会社が売り切れず一年間で終わってしまったのです。今年の初めにそうなってしまい商品と1億5千万円という多額の借金が残ってしまったのです。毎月の300万は必要だったので正直、どうしていいか分からなくなってしまったのです。

自分の名前も書ききれず下半身の力も入らず、精神障害になって、おかしくなっていました。でも瞑想をすることで宇宙の根源と繋がり、今までのことがすべて必要だったんだなと感謝に変わっていくんです。だから今では怒ることとかが出ても瞬間的に切り替えられるようになりました。

記者:福山社長はいろんな方と組んで新しいものを作っていらっしゃいますが、今の日本や世界がどのように変わっていくと思われますか?

福山:作った後ではなくて、ああでもないこうでもないとそこに向かっている途中が楽しいんですね。だから世界を周る時、観光ではなく仕事だから楽しいんです。現地のビジネスパートナーと会いその地で美味しいものを食べながら話すと普通では聞けない裏情報が入るんですよね。

記者:仕事だから楽しいとおっしゃいますが福山社長にとっての仕事とは何ですか?

福山:まず仕事の定義とは、自分の価値(自分の得意分野)を見出して、自他ともに物心両面においてプラスの持っていくことですね。お客様を大切にするのは当たり前なんですが一番大事なのは仕入先を大事にするんですね。そうやっていくと、いいものが出来るし、相手も喜ぶし、人生も仕事も感謝と歓喜がセットなんです。

記者:常にそこに意識をもってやっていかれているんですね。素晴らしい!

「事実は小説よりも奇なり」

Q5 発見の背景には何があったのですか?

福山:やはりルームシャンプーが売り切れず大借金をして、精神障害になったことで「中村天風さん」の本を思い出し35冊、読み漁り瞑想したりしていたのですが、それでも分からないから、自分で出来ることをしようと、ごみ拾いを始めました。そうすると自分の心が大きく変わっていくんです。

最初、捨ててあるものを見ながら、だれが捨てたんだ!マイクロプラスチックがいけないとかいう人がいるけどプラスチックが悪いわけじゃないと、捨てる人間が悪い!と、中には生ごみまで捨ててあり、ブツブツ言いながらやっていて、一番酷かったのが犬の死体が3体あった時です。ポリ袋が破れていて匂いが酷くて吐いてしまいました。修行、修行と言いながら。

そうやって3か月する中で自分の心が変わってくるんですね、こんなことをするのは同じ人間だし、人間が汚しているんだ、神様ごめんなさいという気持ちになって、だんだん感謝に変わってきたんです。ありがたいな。うれしいな。という感謝と歓喜の気持ちに自分の心が変わっていくんです。

そうすると背中にすごいエネルギーを感じるようになってきて、なんだこの気持ちの良さは、宇宙の根本エネルギーが味方してくれているというか、自分の守護神が味方してくれていることを感じる位、ここ1か月で変わり、同時に、業績も展望も大きく変わってきたんです。

ルームシャンプーの良さを理解してくれる人が現れ自転車作りへの投資をしてくれる人が現れ、それで助かりました。

記者:それすごいですね!

福山:思考は現実化するというけど、今までの失敗が自分にとってすべて必要だったんだと思ったらすべてが変わりました。

私は人が喜んだことをみて喜ぶというのが一番、尊いことだと思います。

記者:これからの時代は自分のことだけを考えている人よりも、人が喜ぶことの為に心ある人が繋がっていく世界になるのがいいですね!

福山:これからほんと時代は変わりますよ!

記者:まだまだ書ききれないお話がたくさんあるのですが、本日は貴重なお時間と楽しいお話ありがとうございました。

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福山克義さんの詳細情報はコチラ
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ガードナー株式会社(介護用品開発メーカー)
https://guardner.jp/roomshampoo/

E-mail NQE50210@nifty.com

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【編集後記】
今回、インタビューさせていただいた吉田、山口、草場です。
福山社長から出てくる話は実体験に基づいた数々の失敗談をその時は本当に大変だっただろうと思われることを面白く話されるのでその場にいた全員を笑いの渦に包んでしまうほど魅了され引き込まれてしまいました。この世は理不尽なのがあたりまえだからつまらないことをどうやったら面白く出来るかを常に意識されている生き方のヒントをたくさん頂き、我々も大変学ばせていただいた有意義な時間となりました。ありがとうございました!

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