“精神性を重視した麗しい社会の実現に貢献する” 書道サロン【墨麗(すみれ)】代表 高橋 史さん
「今という奇跡に感謝して、一日一日、一瞬一瞬を大切に生きる。」
人生を明るく前向きに生きる智慧が溢れている和文化の精神性を、現代のライフスタイルに取り入れやすいカタチへと変化させて発信する高橋史さんにお話を伺いました。
高橋さんプロフィール
出身地:東京都
活動地域:表参道・神宮前
経歴:3歳から書を学ぶ。
5年間の大手保険会社勤務後、
筆跡心理学・風水心理学を学ぶ。
現在の職業及び活動:
内外面共に麗しく、日々を豊かに生きる感性を育てていく大人の女性向けの書道サロンを運営。筆跡アドバイザー・マスター及び風水心理カウンセラーのほか、未来を担う子供たちの発想力と感性を高める【目黒式こども文化スクールSENS】の副校長、セミナー・大学講師としても活動中。
書道を通じて生き方のヒントとなる「言葉」と出会う
記者:ホームページを拝見させて頂いた時、「麗しい社会の実現に貢献する」というとても深いビジョン・使命を持たれていらっしゃることに驚きました。そこにはどんな想いやきっかけがあったのですか?
高橋史さん(以下、高橋 敬称略):
書道サロンを始める前に、私は5年間一般の企業に勤めていまして、楽しく前向きに毎日を過ごしていたのですが、周りを見渡してみるとけっこうストレスを抱えている方がいらっしゃって。満員電車に乗っていて、みんな辛そうな表情をされてる中、私はビジネス書とか読みながら朝から燃えていたタイプだったんですね(笑)
記者:それはとても熱いですね!(笑)
高橋:はい(笑)。会社に行ってもすごく楽しく、毎日のルーティンであっても自分らしさを出せると考えていて、電話の応対とか仕事一つ一つにしても全て意味があるものだと捉えていました。
その原動力は何かな?と思った時に、母が書道家で、自分自身、小さい頃から書道に触れて、いろんな禅語とか論語とか格言とかの言葉と出会っていたので、新たに大人になってから読んだ、西洋の方が書かれた哲学書やビジネス書の真理が一致していることに気づいたんです。
書道が生きる上でのいろんな支えになってくれているのを実感していたので、難しい本を読んだり、講演を聞きに行かなくても、ただ字が綺麗になりたいというきっかけで始めた人にも、書道を通して新しい言葉との出会いを与えられるんだと確信になった時に、私は会社を辞めて書道を普及させていく役割があるのではと感じました。
人間にしかない感性を高めていく
記者:高橋さんが小さい頃から出会っていた書道の世界観と、今という時代が繋がる発見だったんですね!情報が氾濫する現代から、AIが活躍する時代になっていくと言われていますが、これからの時代に求められるニーズは何だと思いますか?
高橋:やはり感性ですね。月を見たら美しいなと思う感性は、人間の心そのものだと思うんです。フレキシブルに新しい発想を生み出していけるのは全て感性からだと思うし、AIもそれが出来るように作れると思いますけど、やっぱり作る側は人間ですし、人間が全部AIに頼りすぎると鈍くなってしまうこともあると思うんですよ。
日本の茶道、禅の教えや和歌の綺麗な大和言葉、かな文字の美しさとか、そういうものを美しいと思える感性が、新しくAIをまたグレードアップするための発想に繋がっていくと思いますね。
なので、AIがどんどん活躍して、進化していっても、人が人で感性を高めていく必要があるんじゃないかと思います。
豊かな気持ちになれるスイッチを見つける
記者:本当にそうですね。感性を高めていくということは、書道サロンで掲げていらっしゃる使命とも繋がっているなと感じました。高橋さんは、どんな美しい時代を創っていきたいですか?
高橋:そうですね、一人一人が好みも感性も人それぞれなので、自分自身の感性ってこういうところに響くアンテナを持っているんだと気づいて、みんなの真似をするのではなく、自分の好きなものはこれだと自信を持っていける教育を意識していますし、それが小さい頃から出来るように、子供向けの茶道・書道教室も開いています。大人向けには、字を美しく書くことから始まって、字を美しく書くことで心も精神も美しく、感性が高まっていくことをしています。
季節に応じたお稽古で、桜や銀杏の和歌を書くことをするのですが、桜の美しさや銀杏の黄色さにハッと気づいたとか感想をいただくんですよ!
そういう発見ができる感性を通して、身の回りのところから美しいと感じるものが増えていくと思っています。
毎日何もなくてつまらないなと思うのではなく、日々の当たり前と思っていたことが、ちょっと客観的に観たらすごく幸せだなとか有り難いなと感じていだだけるような感性を育てることを、人としてしていきたいと思います。
記者:今を生きる人々がみんなそんな感性を育てていけたら、本当に社会が明るくなりますね! 最後に、このマガジンを読んでくださっている方にメッセージをお願い致します。
高橋:自分の中のちょっとしたことでも明るくできるスイッチを見つけることから、ささやかな幸せを感じてもらえるといいなと思います。
私自身も一人ひとりがそうなれる社会を創れるよう、薄い和紙を積み重ねていくような活動を続けていきたいと思うので、ぜひ応援よろしくお願いいたします。ありがとうございました!
高橋さんの活動、連絡についてはこちらから↓
Facebook: https://www.facebook.com/fumitakahashi1122
Amebaブログ: https://profile.ameba.jp/ameba/violetblog/
書道サロン 墨麗 : https://www.sumire-salon.jp/
目黒式こども文化スクール SENS: https://sens-meguroshiki.amebaownd.com/
【編集後記】
今回、インタビューの記者を担当させていただいた内田と中田です。
高橋さんから発せられる言葉と美しい感性に、こちらも清らかな気持ちになりました。
これからますますのご活躍を楽しみにしています。
素敵なお話と貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました!