どん底からの大反転ストーリーを持つ”麹王子 阪田真臣さん”
アトピーだったこともあり、幼い頃からいじめを受け、多数の病気にもかかるなど、大変な時期を経て今があります。ご自身が変化してきた体験をもとに、希望や可能性の話をシェアしている「阪田 真臣さん」からお話を伺いました。
阪田さんプロフィール
出身地:和歌山県
活動地域:福岡県
経歴:アパレル業界で働く中、自律神経失調症を患いどん底へ。お世話になっていた先輩のおかげで立ち直り、現状打破の為に退職。ある水との出会いで25年治らなかったアトピー・逆流性食道炎が改善。それがキッカケで勤めていた楽天(株)を退社し起業、現在に至る。
現在の職業および活動:米麹・甘麹の製造・販売、個人ブランディング。整水器(管理医療機器)メーカー代表。
座右の銘:「出来損ないよ、環境から逃げる力を持て、人生は諦めるな」
「軸となる3つの事業」
Q1.現在、どんな活動をされていますか?
阪田真臣さん(以下、阪田):事業としては3つ行っています。
1つ目は甘麹を作って販売したり味噌教室やイベントへの出店をしています。
2つ目はブランディングです。個人のストーリー、肩書きを作る仕事をしています。「こだわっているのに陽が当たらない」「技術はあるけれど魅せ方が分からない」「誰も知らない事を表面化させたい」など、これから組織から一人企業にシフトしてくる時代で必要不可欠な付加価値を作って個人の強みを活かす仕事をしています。
3つ目は整水器(管理医療機器)メーカーの会社代表です。前職で働いていたとき、クライアント先で、整水器で出された水を飲みました。元々、アトピーなので水には敏感で、水道水は飲んでいなかったのですが、その水がとてもおいしくて驚きました。その水をしばらく飲んでいると、中学生の時からずっと悩まされていた逆流性胃腸炎が治り、さらに驚きました。この影響はとても大きく「何でこんな素晴らしい商品が世の中に出回っていないんだ!」と思い起業のキッカケになりました。
3つの事業に共通するのは「自分自身の虚弱体質が改善した体験をもとに、コスト・利便性・クオリティを追求したものを厳選してお客さまに提供する。」という点です。
「子を持つ母やパフォーマーに向けて」
Q2.阪田さんが思い描く、これからの夢・ビジョンを教えてください。
阪田:子供の頃から虚弱体質で、アトピーにも悩まされていました。今はすっかり改善しましたが昔の私のように、体が弱い子供や精神的に弱い子供が、今、とても増えています。
子供を持つお母さん方に向けて、健康な体づくり、ウイルスに負けない強い身体作りのために、手作り麹、酵素、味噌など「菌が生きたもの」を子供が幼い頃から摂り続けられるような環境作りを行っていきます。
お母さん方だけでなく、第一線で活躍されている経営者、舞台役者、アスリートなど、パフォーマンスを上げる体作りを必要とする方に向けて、甘麹を通してフィジカル面などのバックアップをしていきたいです。
「分かりにくい話よりも実体験を伝えたい」
Q3.阪田さんの夢を具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?
阪田:2020年に大勢の前で講演会をする、そして2022年には出版業、多方のテレビ出演することを考えています。私が麹王子としてネタになることで、まだ知られていない麹ワールドを知ってもらえればうれしいです。
人間という生き物は、分かりにくい話をされても、ただ話を聞くだけで終わります。それよりはお菓子や添加物を我慢せずに辞めた私の体験談を話したいです。我慢してしまうと反動が大きく、結局また食べてしまいます。私が我慢ができない性格だったので、我慢せずに辞める道を考え、見つけました。自らの実体験を伝えることで、聞いている人が「これなら自分もできるかも!」と希望を感じてもらいたいです。
「周りの人間から決めつけられる自分を認識」
Q4.阪田さんが先ほどの夢を持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見があったのですか?
阪田:アパレル業界で働いていた頃、クレームを毎日のように出していて、クレーム王子と言われていました(笑)
毎日遅刻し、度々の採寸間違いなど、毎日のように怒られていました。バイト時代は毎日罵声を浴びせられパワハラがありました。その時の強烈な反逆心があり「いつか見返してやる。」という気持ちが湧いていたのです。
怒られる毎日が続き、極度のストレスでアトピーも悪化し、ついに25歳のとき自律神経失調症になってしまいました。手の震え、発汗、大小のコントロールまでもが効かなくなり、恐怖でしかありませんでした。その時「人生終わったな。。」と、落ちるところまで落ち、自殺手前まで行きましたが家族の事が頭にチラつき足が止まりました。
その後、アパレルを辞めて1年間ニートをしていたとき、「このままで終わりたくない!」と藁をもすがる思いで、社会で成功している人と繋がりたく、いくつもの異業種交流会に参加しました。そこである社長と出会ったことが、人生が変わるキッカケとなりました。
その社長に言われて、半年間、毎朝始発の電車に乗り、赤ん坊の時までさかのぼって自分の人生の記憶を「自分ノート」に書きました。電車に乗っていた他の乗客からすると、かなり変な人に映っていたと思います(笑)
ずっと人見知りで、人前で話すことができず、アパレル時代もお客さんの目を見て話すことができませんでした。しかし、自分ノートに向かって、3歳の頃のことを書いていると、実は人見知りではなく、スーパーに行くとよくおばちゃんたちから可愛がられる、人を惹きつけ影響力を与えられる人間だったということを思い出しました。
知らぬ間に、周りの人間から欠点ばかりを決めつけられ、小さくなっていた自分の存在に気づいたのです。
「自分の可能性はこんなもんじゃない!」
Q5.「周りの人間から欠点ばかり決めつけられていた自分」に気づくことができた背景には、何があったのですか?
阪田:シンプルに言うと、周りから決めつけられると同時に、自分が自分を決めつけていることに気づいたからです。
お世話になった社長から教えてもらい参加した自己啓発セミナーが、そのことに気づくキッカケでした。1日目に脱走する人も出てくる、自我が崩壊するような、とんでもないセミナーでした。体がボロボロになりながらも、そのセミナーを通過して気づいたのは「今まで本気じゃなかったんだな。」ということでした。
それまで、常に周りに合わせて八方美人で生きてきて、「八方美人=自分の意思がない」そのことをずっとネガティブに捉えていました。Noと言える人間になりたくて、、変わりたい…それには相応のストレスと努力が必要で、でも努力することも嫌だったのです。なので八方美人を徹底していました。カメレオン人間と名付けていたほどです。
ですが「八方美人である自分はダメな人間だ。」と、自分自身を決めつけていることに気づいたのです。
能力を自分で決めることができる可能性そのものの自分を認識できたことによって、今までに無い自信感が持てるようになりました。
「変化できた!」という自分の身体や精神面の変化、成長の実感があるからこそ、誰でも変化できるという希望を、実体験を通じて、小中高生、大学生、新卒社会人に向けて伝えていく、健康方面では産前産後の若手ママ層などへ啓蒙活動していきたいという、今の夢に繋がっています。
記者:小学校のときからアトピーが目立っていじめられ、社会人になっても職場で罵られ、他人から決めつけられる経験を乗り越え、阪田さんが本来持っていた可能性に目覚めたのですね。壮絶な体験が今の夢とも繋がっていることが分かるお話でした。
本日はありがとうございました!
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【編集後記】インタビューの記者を担当した吉田&岩渕です。
いじめ体験に遭い、病気にも悩まされてきた阪田さん。それを乗り越えて今があるのは、「他人に決めつけられる自分」に対する怒り、そしてそれを超えた「自分の可能性はこんなもんじゃない!」という人間が持つ無限の可能性との出会いを見せていただきました。
今後の更なるご活躍を楽しみにしています。