愛する気持ちを大切にしていきたい。シンガー・ソングライター”保刈あかね”さん
沸き上がる言葉を大切に、繊細かつパワフルな歌声と心の持ち主、シンガー・ソングライターの保刈あかねさんにお話を伺いました。
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Profile
保刈あかね
あいたいきもち
愛するきもちを大切に
日々を生きることっ
心のままにっ*******
Q)今されている活動を教えてください
保刈あかねさん(以下保刈)
生活をするということと、歌を歌うということです。お会いできたひとたちと一緒に過ごす時間が、心地よい空間であれたらうれしく思います。
できるだけ、会いに行きたいひとや場所へ会いに行けるようにライブをしたり、観に行ったりしています。
活動は横浜寄りですね。茅ヶ崎、辻堂、湘南が増えてきていて、さらに名古屋、大阪、茨城なども行きます。
まだまだ行きたい場所は沢山ありますが、焦らずにやろうと思っています。
ーー心を使って音楽を表現していきたい
Q)活動をしている中で、夢やビジョンはありますか?
保刈)健康的に音楽と付き合っていきたいと思っています。
ちゃんと心を使って音楽を作って表現していくことを、丁寧に大切におばあちゃんになってもやっていられたらいいなって思います。
10代の頃は、誰かが喜ぶ何かにならないとって思うことが多かったのですが、今は、自分が嬉しい、楽しいということが大事だととても感じています。
その中で自分にとって音楽(言葉、想い)をずっと大事にしていきたいという気持ちが強くなりました。
記)心を大事にしているとはどんなことですか?
保刈)歌を書くときに自分が感じている言葉、温度、私が感じるその言葉の意味や重みが自分の気持ちにあっているかどうかをすごく重要視して、詩を書いたり、お話したり、お手紙を書いたりしています。
ーー可能性を広げるために目標をつくらない
Q)夢に向かっての目標や計画はありますか?
保刈)結構ボーッとしているように見られるのですが、わりとロジカルに、毎年1年の計画立てをして動くことを20代の時は続けていました。
最近気づいたことは、自分は頑固で真面目すぎるようで、適応能力や臨機応変さがない自分がいると思ったので、自分がイメージしたことと、違うことでも『心地よい』をたよりに、違和感がないものや、しっくりくる感覚をしっかり選択できるように心がけています。こうだ!と、頑なに決めつけないで その時に感じたものを選んでいくようにしています。
そういう可能性を広げるという意味で、目標をつくらないということを今やっています。
それを続けていたらすごく楽しくなってきました。
記)そこから動きが変わってきた感じですか?
好きなように動いてみたことで、楽しそうだね!と、言われることが増えました。
ーーギターと添い寝の毎日
Q:目標をあえてつくらない今、どのように動いていますか?
保刈)今はギターと添い寝しています。
目が覚めたらすぐにギターを触って、曲が出来そうだと思ったら、そのまま朝まで作って、次の日には歌える状態にしている。
これを去年の年末位からやっていまして、いいのができているんです。
自分の変化を楽しんでいますね。
記)昔はギターと添い寝はしていたのですか?
保刈)いいえ、逆に少し離れたいぐらいで、音楽に深入りするのが怖いと思っていた時期がありました。
今は心地がいい関係性ですが、頑張れば頑張るほど離れていく人がいて、本当に好きでいてくれる人かどうかわからない人が集まってきたり。
本当に私のことが好きで長く続いてくれている人って数少ないなって思います。
当時、テレビとかラジオ出ていた時、役割として私に関わってくれていた人達には、ありがたいが一番の言葉ですが、寂しさもあるというか。
いいか悪いかは別として、こんなに人の流れは動くんだなと感じたのはその時でした。
自分は何を大事にしているかなと思った時、表面ではなく、ちゃんと受け取ってもらって、関係性をつくっていく、そういうことが好きなんだなと思いました。今の自分の方が好きです。
ーー大切だから生まれるもの
Q)活動している中で発見したことや気づいたことはありますか?
保刈)あまり明るい歌がなくて、普段喜びなどは外に出せますが、悲しいなどが出せないので歌を歌っているのかもしれないと思っていたようです。でも、最近なんか違うかも、と、思うようになりました。
大切に思ったから感情が生まれて、大切に思われたから感情が生まれてくるのだと思うと、悲しいからではなくて、大切に思って思われていたから言葉になったりするんだなと最近気付きました。
私の「ありがとう」や愛情が、たまたま歌を作って歌うことだっただけで、表現はきっとご飯を作るでもいいし、お手紙を書くでもいいし、誰かがいるからできてるんだなって思います。
悲しいからじゃなくて、大切だから生まれるものなんだなって気付きました。
ーー生きることがしたかった。挫折から出会った音楽
Q)今の活動のきっかけを教えてください
保刈)小学生の頃車の中でユーミンやサザンがよくかかっていました。
興味がずっとあったと思うのですが、家にクラシックギターが置いてあって、当時、音楽番組で、山崎まさよしさんとかを観て、ギターをやってみたいと思い、中2の時の誕生日に買って貰いました。
でも、歌を歌う気はなくて、ギターを弾いてカセットに録音して楽しんでいました。
歌を歌うことになったのは、ずっと運動をやってきていて、のめり込んでストイックにやりすぎたのか、体を壊してしまい、学校に行けなくなってしまったことがありました。
部活をやる為に高校に入ったのに出来なくなり、ずっと学校も行けないし、生きている気がしない感じでした。
何にもなれていない自分が怖くなってしまい、それで、新横浜あたりをうろうろしていた時、ストリートミュージシャンがいて、自分も家にギターあるからやってみよう!と、言う感じでいきなり曲を作り始めました。
そこからです。それで、ずーっと2曲だけをリピートして新横浜で路上ライブをしていました。
生きることがしたかったです。頑張っていないと不安でしたね。
今思うと、何にもなれていなくても良いと思いますが、その当時は、誰かから見てちゃんと頑張ってるねって思われないとダメなんじゃないかなと思っていました。必要とされたい、人と関わりたい、そんな時に歌を作って歌い始めました。
聴いてくれる人がいたから、もっと歌えるようになりたいって欲も出ましたし、きっかけはそういう感じです。
記)路上ライブをやってみてどうでしたか?
保刈)生きていていいんだな、存在している私、誰かと関われているから嬉しいって思いました。
一度も、音楽だけで生きていきたいとは思ったことがなくて、お世話になった人たちを振り回してしまった時代もあったなと思います。
音楽を通して、受け入れたい、受け止めたい!
何の為にと言ったら、自分の為かもしれません。でも、それが誰かの為にもなっている時があるんだ!すごい!と思ったのが音楽でした。
それこそ、ご飯を作ったり、お手紙を書いたりすることと一緒で、自分が発信して表現していることに対して喜んでくれる人がいるんだ、と思ったらすごく幸せだと思いました。
だから、本当に好きでいてくれる人達がいてくれることが私にとってはすごくありがたいし、歌っている理由になると思います。
ーー身近な人を大事にする
Q)どんな美しい時代を創っていきたいですか?
保刈)身近な人や関わる人が気持ちよく過ごせることがすごく重要だと思います。
それは、手をかけすぎることでもなく、お互いを尊重し合うことかもしれないですね。
身近な人の幸せを大事にできることが美しいになっていくこともあると思います。
それが、私の周りの10人、その中の10人の1人が10人って繋がっていったら、どんどん広がっていきますよね。そのイメージはずっとかわらないかもしれません。
自分の大事な人を大切に思う時にその人に、その人の大切な人もいるので、そこも含めて幸せであれ!と、思います。
いい日々が過ごせることがいいなと思うというか、身近な人を大事にすることが美しい時代になると思います。
記)一人一人を大事にしていきたい思いがとても伝わってくるお話でした。
本日は、本当にありがとうございました!
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保刈さんの活動はこちら↓↓↓
Instagram/aknhoka
blog/http://hokariakane.blogspot.com
song/https://www.youtube.com/watch?v=QsUclesXtgE&feature=share
photo*mikasa
【編集後期】
インタビューを担当した、原、岩永、三笠です。
ライブでのパワフルさとはまた違い、とても可愛らしく、終始にこやかで、場を和ませて下さり、楽しい時間を過ごさせて頂きました。
音、言葉、表現、まわりの人やものとの関わりを大事にされていることがとても伝わってきたお話でした!
ライブでは聞くことができない、保刈さんの内側から沸き上がる表現の理由がわかって更にファンになりました!
これからも応援していきたいと思います(^^)
保刈さん、ありがとうございました。
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