VRで世界平和を実現する

福田真一さんプロフィール
出身地:北海道函館
現在の職業及び活動:某放送局の営業部を退職後、介護からVRまで様々な商材を手掛けている会社へ入社。VRの未来と可能性に触れ、「世界を平和にできる‼️」と思いVRを得意とする会社、(株)フェイバーズクリエイションの門を叩く。様々な企業のプロモーション映像、企業から個人までのVRを使ったプロモーションやドローン映像を提供中。
座右の銘:座右の銘がないこと(自由)

VRで世界平和を

Q1.福田さんの夢は何ですか?
福田さん(以下敬称略):VRを使って世界平和を実現したいですね。日本では、VR、仮想現実ゲームの世界は、戻ってこれない、廃人になってしまうという悪のイメージがあると思うんです。ですのでVRが世界平和にどう繋がるのか?と皆さんは思うかもしれないですね。VRって端的に言うとその人のことを「物凄い深く知れる」ものだと思っています。普通は人と出会って、名刺交換して終わってしまうんですが、個人のHPなどをQRコードで読み取り、VRを使うことで、まるで実際に会って1対1で話せているように感じるので自分をアピールできるんですね。

2D(動画)と、3Dの違いってちょっと分かりづらいと思いますが、VRゴーグルだと実感レベルで全然違うってことになります。実感レベルで会って話すことにより、どんなことをしているのか?など相手を深く知れるきっかけになり、その人に対する攻撃性がなくなるんです。生理的にあわない人というのは、外見だけで判断していると思うんですよ。

黒人の人種差別の問題などもあると思いますが、相手のことを知らないから恐怖を感じるし、相手のことを深く知ることによって親近感が湧くんですね。VRは相手を知る、きっかけのツールになるんです。
記者:相手を深く知ることによって争い、摩擦、衝突がなくなるってことは素晴らしいですね。

どこでもドアとタイムマシーンが現実化する

Q2.VRで世界平和を実現するための目標などはありますか?

 福田:学生の卒業アルバムの名簿にVRをつけたいと思っています。世界平和の第一歩にまずは、日本の若者にVRを浸透させたいんです。例えば、各クラス写真のアルバムがありますけど、そこにQRコードを貼っておくんです。

高校卒業して、10年、20年経っていると思うんですけど、VRゴーグル付けると、その当時に戻れるんです。松任谷由実の卒業写真という歌の歌詞で 「悲しいことがあると開く皮の表紙、卒業写真のあのひとは優しい目をしている」とありますが、これからは違うんですよ。悲しいことがあると開くVRゴーグルなんですね。笑

2D(動画)だと撮影している側の後ろは見えないんですが、教室のど真ん中にVRを置いて、みんながガヤガヤしているのが全部映るので、その当時に戻れるんです。「あ、こんな景色だったんだ」と、新しい発見や、新しい感じ方などが出来るんですね。それはまるでドラえもんのタイムマシーンと、どこでもドアが1つになった感じですね。
記者:いいですね!自分もVRの卒業写真があれば戻りたいですね。知らなかった昔の記憶も蘇ってきて、めちゃくちゃ楽しいイメージが来ました!

日本はVRの普及が遅れている

Q3.その目標を達成するために日々、取り組んでいることは何ですか?

福田:VR普及、布教活動です。普及するために常にゴールを持って、出会った人には、まずは体感させることをしています。
記者:聖飢魔IIの布教活動を思い出しました。笑
福田:そうですね。それと「VRの世界を体験したことありますか?」と聞くと「ない」って言う人が多くて日本が遅れているんです。だから僕はいつもゴーグル持ち歩いて、体感してもらうことをしています。それとVRって聞くと、普通はみんなグーグルのストリービューみたいな動かない2Dの写真をイメージすると思うんですよ。そんな写真って音も聞こえないし、何も伝わらないですよね。
記者:確かに。今こうしてVRのことを話しているだけで普及活動をしているということで夢に向かっていっているわけですね。
福田:はい、そうですね。

(VRの世界観を体感する記者)

未来は自分が見たい世界のメガネ空間になる?

 Q4.VRで世界平和を実現したいと思ったきっかけは何ですか? 

福田:VRのエンターテイメントの世界は昔からあって「そういう世界はいつ来るのかな?」と思っていたんですが、いつかは来るじゃないですか。バック・トゥ・ザ・フューチャー で主人公がナイキの靴を履いてましたけど、https://kakakumag.com/sports/?id=11002(紐が自動的に閉まるナイキのシューズ)

実際にできたじゃないですか。なので想いは具現化すると思うんです。想像してみたら「こんなことできるんじゃないか?」「あんなことできるんじゃないか?」と思ったんですね。そしてVRの世界を調べれば調べるほど、未来の希望しか感じなくなったんですね。

例えば、10年、20年前は、スマホを持っているのも考えられなかったと思いますが、それが今では当たり前になりましたよね。そのように、これからはスマホじゃなくて、メガネをかけるのが当たり前になると思うんです。
記者:メガネ?
福田:そうです。VRのゴーグルが重いので、それが軽いメガネに変わってくるんですね。それで、メガネをかけると、メガネの中に地図が出てきたり、電話が表示されたりします。メガネの柄の部分を触ったりするとボリュームが上がったり、画面をタッチしたりすると、次の画面がサササッと変わったりするんですよ。今で言うとスマホの画面がメガネをかけた画面に(空間)出るような感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=YJg02ivYzSs(スマホがメガネに変わる近未来をイメージしやすい映像を教えてくれました)

メガネ自体は骨伝導なんで、周りの人は音が聞こえなくて、自分の興味のある広告しか出てこないんです。例えばこの人は30歳で、こんなことに興味あるとグーグル側が解析して表示される。なので道を歩いていると、いろんな看板がありますけど、そこでは自分の興味のある広告しか出てこないんですよ。パソコンの画面で、自分の興味のある広告が勝手に流れるように、 メガネをかけると自分の興味のある広告が表示されるんです。
記者:じゃぁ、メガネをつけてなかったら、何も広告がない?
福田:そうです。でも、スマホ持たないで出かけることがないのと同じように、VRのメガネをかけて出歩くようになるんです。そうなると、その人のオリジナルのメガネ(画面)であり、同じ空間だけど違うものを、それぞれが見ているということになります。
記者:その人が見ている画面は、その人だけの画面になるんですね。すごく興味深いです。


人のことを想像すると優しくなれる

Q5.福田さんは、VRの世界の可能性を感じたと思うんですが、なぜそこまで興味を持って調べたりすることが出来たんでしょうか?
福田:例えば、「うららかな」って言葉ありますけど、「どういった時に使うんですか?」と聞かれて、分からなかったら気持ち悪くないですか?それと一緒で、分からないことがニュースを見ていても気になるんですよね。他にも尖閣諸島も日本の領土なのに「え?なんで?」と気になるんですね。自分の中で興味が止まらなくなるんですね。

記者:興味が止まらないといえば福田さんは映画マニアと聞きましたが、そこと繋がるんでしょうか?
福田:そうですね。うちの両親がすごい映画が好きで、初めて映画に連れて行ってもらったのが4歳の時で、それがコマンドーという映画だったんですね。映画館ってすごく楽しくて、昔は、ずっと1日入れたので、函館の映画館に入り浸っていました。けれども、SFの映画は見ないんですね。

記者:SFの映画は見ない?映画を見る何か基準があるんですか?
福田:はい。リアリティがないとダメなんですよ。なのでVRはエンターテイメントには使われて欲しくないと思っています。個人、特定のものなど、日常に根付かないからSFは見ないですね。日常に根付いてないから、みんなゴーグル持ってないと思うんです。それと、今回のコロナ禍で、障害者、健常者も変わらないと思いました。自分は スティホームしている時は、ずっとVRを使って海外旅行に行っていました。

記者:話を聞いていて、福田さんは凄く好奇心が旺盛だと感じました。

福田:はい。それと好奇心と言えば、人のことって気になりません?自分は、駅や空港などに行き、出会い、別れ、をジロジロ見るのが好きなんですね。小さい時から「この人はこういうことなんだな?」とか考えるんですね。自己満足の世界かもしれませんが人のことを想像すると優しくなれる。愛しているし、愛されている家族いるとか、そんなことを想像する。そう思うからこそ人間だと思う。どうでもいいと、見下したりしてしまいますしね。

記者:そうなんですね。何か人間に対して問題意識があったんでしょうか?
福田:はい。「なんで戦争が起きるのかな?」「なんで学校でいじめが起きるんだろう?」という問題意識はあったと思います。映画の情報が多かったのもあり、人種問題、中国問題、チベットの人が虐殺されていることなど知ったからかもしれません。それと、自分はマレーシアに行った時に、ホームレスと一緒にご飯を食べたりしているのもあったので。東京でホームレスがいたとしたら、「ダメな人」と思いがちで、どこかで勝ち組、負け組を決めてしまう人が多いじゃないですか。仕方がなくそうなってしまったという背景を、普通の人は思わないと思うんです。そういった想いなどを馳せてないのが何か気持ち悪いんですね。

記者:人の尊厳を感じますね。

福田:それと、日本人は相手を思いやり、建前をするのもあると思いますが、いつしか相手を知らないこと、興味を持たないことがマナーになってしまったと思うんです。相手のことを「人は人」「うちはうち」と。でも、結局は、お互い人のことが気になって、監視しているようなものじゃないですか。
監視じゃなくて、お互いを知ればいいと思っていて、興味あるなら、興味あるって言ったらいいと思います。そこをもっとオープンにしていきたいですね。

記者:オープンになって出会う社会っていいですね。

最後に何か読者にメッセージなどはありますか?

福田:はい。VRを使わなくても、もっと相手を知って欲しいし、もっと興味を持って欲しい。人に興味を持たせるために自分はVRを使っているんですね。
記者:え?最後にVR使わなくていい、というのはびっくりですね。人を深く知る道具がVRの世界だったんですね。本日は貴重なお話しをありがとうございました。

【編集後記】インタビューの記事を担当した中西&陣内です。

VRの世界をいつまでも語り続けることができる福田さんは、よっぽどVRの世界が好きなんだなと思いましたが、VRを普及している活動の目的は「人を知りたい」「人に興味がある」「人を知って欲しい」と言うことを最後に教えてくれました。
VRのことよりも人間の尊厳の話しなどの方が熱く語る方だなとのを感じたので、もう一度お会いして「人と人の深い繋がり」について語り合いたいな、と思いました。本日は、ワクワクする近未来の話をありがとうございました。

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