【ストーリー概要】
人の価値観や考え方を共存可能な社会をつくっていきたいという指針を持って、公務員をしながらムラツムギという団体を運営している田中さん。
自分のアイデンティティや思い出など、いろいろなものの受け皿になっていた地域。それを手放し、縮小していかなけばならない流れが加速しています。その一方で、土地への愛着や安心感見出したりと、大切に思っているという二項対立のような現状があります。そこで、ムラツムギでは思い出や場所などの記憶を記録に残し、喪失感を和らげたり、1人1人が大切にしているものを守っていく活動をしています。
活動のきっかけは、祖父の育った村がダムに沈んだという話を幼少期に聞いて憤りを感じたとのこと。公益といはいえ、その人にとってかけがえのない価値あるものが、強い合意性やマジョリティによって流されてしまう。そうではなく、1人1人お互いに大切にしているものをぶつけ合い、尊重できるようにしたいと思ったという田中さん。
同じものを見ても気持ち次第で変わることを実感した時に、人によって大切しているものが違い、絶対的なものがないと思しました。だとしたら自分が大切にしているものが守られている状態が、幸せのひとつの形になるのではないかと感じたという、田中 佑典さんにお話を伺いました。
【プロフィール】
田中 佑典 たなか ゆうすけ
1989年奈良県大塔村生まれ。行政機関に勤めながら、2019年に「変化にやさしく」をビジョンとするNPO法人ムラツムギを設立、人口減少下における地域社会の新たなビジョン策定を支援。米国コロンビア大学大学院卒。
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