「愛されて選ばれる」印象ブランディング-時政安紀さん-
アナウンサーとしての経験から、印象をブランディングすることの大切さを実感し、1人1人の内面・外面からonly oneの魅力を開花させるお手伝いをされている、i-promotion代表の時政安紀さん にお話を伺いました。
プロフィール
出身地:和歌山県和歌山市
活動地域:大阪市を中心に日本全国
経歴:FM三重・アクセスBeautyパーソナリティをはじめとするFMのDJ他、CBC契約アナウンサーとしてニュース、報道・経済番組で活躍。
2008年には、自ら代表となるi-promotiomを設立。司会者育成とともに、基礎から楽しく学べる話し方講座を開催。病院、企業でのマナー研修も好評を得る。
現在の職業および活動:”愛され選ばれるための印象ブランディング”をコンセプトに今まで学んできた話し方・コミュニケーションマナー・シンデレラカラー&メイク・心理学の4つの柱を自由に組み合わせてできるオリジナルプログラムを企業や個人に提供している。
座右の銘:一期一会
愛されて選ばれたい心は万人共通
Q:どのような夢やビジョンを持って活動されていますか?
時政安紀さん(以下、時政) 「印象ブランディング」は私が作った造語で、まだまだ周知がされていないですが「愛され選ばれるための印象ブランディング」を通して、印象ブランディングの大事さを一人でも多くの方に分かってもらい、一人一人の力になりたいと思っています。
大きなビジョンとして持っているのは、一人一人が自分自身に自信を持って、自己肯定感が上がっていって、そういう方々がたくさんいる社会になることで、人と比べることが減り、生きやすい世の中にしたい、というものです。
「愛されたい」と思わない人は絶対いないし、「選ばれたい」と思わない人は絶対いないですよね。愛されたり選ばれたりするということはすごく嬉しいし、自己肯定感があがってわくわくします。
そうやってわくわくして自己肯定感が上がっていく人が1人だったのが2人、5人、10人となっていけば、しんどいな〜と思っている人にも手を差し伸べられる自分になります。人ってそういうふうに変化していけるんじゃないかなと思っています。
記者 素敵な夢ですね。時政さんの「愛されて選ばれる印象ブランディング」というのはどのようなことをされているんですか?
時政 印象ブランディングと言うとスタイリストやパーソナルコーディネーターのような外見的なスタイリングのように思われがちですが、カウンセリング等も取り入れたオリジナルのメソッドを通して内面の魅力を引き出し、その人だけのオンリーワンの魅力をブランディングする、というのが印象ブランディングになり、オリジナルメソッドには四つの柱があります。
①パーソナルカラーや骨格診断など、外面のスタイリング。
②マナーや所作。
③話し方、言葉
④心理学、カウンセリング、などを通して心の部分を観る。
メラビアンの法則って聞いたことがありますか?ご存知かもしれませんが、人に与える影響を数値にしたもので、外見や視覚からの影響が55%、聴覚からの影響が38%でその他が7%と言われています。ということは93%は外側で決まってしまいますよね。
なので、まずはパーソナルカラー、骨格診断、マナーで外面や所作、色や形、何が似合うかということを診断させていただき、視覚をブランディングしていきます。次に、聴覚ということで、話し方をブランディングしていきます。
残り7%は自分がステップアップしていく段階でどうなりたいのか、元々自分は何が大事だと思っているのか、という心の部分です。それもとっても大事なのでフォローアップしています。
断言はできないけれど、今まで関わらせていただいた皆様が良くなっているという実感があるので、印象ブランディングを通して100%みなさんが良くなっていく、と思っています。
記者 印象と言うと外見だけのイメージがありますが、内側からのブランディングもされているんですね。そこに取り組まれるようになったのはどのような背景があるのでしょうか?
時政 もちろん第一印象を良くするために、例えば男性なら清潔感を感じる青いシャツを着る。好感度の高い髪型で、など一定のレベルの良さを出すためにマナーでお伝えしている大事なこともありますが、人間1人1人はみんな違います。だからこそ、印象ブランディングでは本人がどうなりたいかということを大事にしています。
桜の花、バラの花、たんぽぽって全部違うじゃないですか。たんぽぽは道端に咲いていても、ほんわり、可愛らしくてあったかい。バラは一輪で咲いていても切って置いていても、とってもロマンチックでさまになりますし、桜は散り際まで綺麗だったりします。
それぞれ違っているけれど比べようがない美しさってありますよね。一人一人はそれ以上に違う。だからそれぞれの魅力が輝けばいいかなって思います。
記者 たくさんの愛を感じますし、自分の芯も立たせてもらって今後にも繋がるブランディングをしていただけるな、と感じます。
時政 また、起業されている方でもよくあることですが、やっていることには自信がある、 LINE@やブログ等発信していくツールもいっぱいあるけれど、発信する方ご本人のブランディングは意外とされていないな、と感じることが多いです。
発信する側というのは常に見られているわけで、どういうイメージで見られているか。どういう風になりたいのかというのをブランディングしていかないといけないんですね。例え良い商品でも、本人がブランディングできていないと売れなかったり、もったいないなと感じることがあります。
私は人と会う時、そのポイントもすごく見るので「ご本人のブランディングも気にされてみてはいかがでしょうか」という提案をしています。海外に出れば皆さんそれをすごく気にされています。
日本では個人のブランディングはこれからかなと思っていますが、そういう人が増えると住みやすくて居心地がよくなって1人1人が輝ける世の中になると思うので私も幸せです。また、そういう人の力になりたいという心で身につけたスキルなのでたくさんの人にお伝えしたいなと思っています。
記者 商品も大事ですが、たくさんの商品がある時代なので、人の部分で差別化を図ることはとても大事ですよね。
Q:現在、夢に向かってどのような目標計画を持って進められていますか?
時政 今はとにかく印象ブランディングがまだまだ人前に出てないと言うか周知されていない状況です。なので印象ブランディングがどんなものか、どんな良さがあるのか、ということを一人一人の方に、一つ一つの企業にわかってもらえるように活動していかないといけない。ありがたいことに講座やセミナーのお話を頂いていますのでたくさんの人に知ってもらうことに注力しています。
記者 まずは印象ブランディング自体を広げていく、ということですね。
時政 そうですね。骨格診断やパーソナルカラー、話し方、マナー、心理学という四つの柱も、「初めてあった方にもお伝えできる」というものを選りすぐってオリジナルメソッドにしているものです。また、ビジネスとして回っていく仕組みになっているので、このメソッドに共感して「これは伝えたい」といって印象ブランディングを伝えられる仲間を増やしていきたいです。
それぞれを凝縮してブランディングという形にしているメソッドなのでそれを習得していただこうとなると、結構難しいというのも事実です。
一つ一つの資格を何年もかけて勉強して取ってるものなので、それを私じゃない他の方で教えられる人を作るって言うとそれはすごく時間や根気、パワーがいることだし時間もある程度かかるかなと思っています。
なので、何年後にどうしようということはほとんど決めていないです。
愛されて選ばれるブランディングを。
Q:印象ブランディングを通して、自己肯定感を高めたい、生きやすい社会を作りたいという夢を持つようになった背景にはどんな発見があったのでしょうか?
時政 私は元々アナウンサーでした。局アナの時は会社員なので毎月仕事とお金が入ってくるんですが、フリーになると収入がゼロになりました。
その時地元の和歌山にいたのですが、フリーになったら仕事も来るだろうと思っていたのが、思った以上に来なかったんです。
自分のやりたい仕事もとっていかなければならなくなって、ちょっとしたラジオの CM だったりテレビのアシスタントのお仕事も、一つ一つオーディションを受けて合格しないといけなくなりました。
オーディションで選んでもらうために、好印象は当たり前。その人、その場所に合わせてさらに自分の印象をブランディングしていく必要がありました。
その為にもまず自分のウィークポイントを客観的に見る。その中で愛してもらって選んでもらえる為の作業を自分の中でずっとやってきました。
そこで印象をブランディングするということの大切さを身をもって分かって、必要なものをもう少し詳しく学んでいこうと思い、マナーや所作、パーソナルカラーや骨格診断、カウンセリングや心理学の勉強をしていきました。
そうして「やりたいことが揃ったから発信しよう」と思ったこと、これはきっとお仕事をされている方や婚活中の方も、目的に向けてブランディングしていくことで力になれると思ったのがきっかけです。
やっぱり、一番大事にしているのは「愛されて選ばれる」ことです。選ばれないと始まらないとういのがやっぱりあって、起業してもそこで成功するかどうかというのもお客さんが「いいね」って買ってくれることが大事ですよね。
出会いから自分も感性も育まれていく
記者 バイタリティと診断のシャープさのバランスがすごいなと感じました。オーディションもたくさん落ちると、感情的になって心が折れたり、メンタルが参ってしまうことがあると思いますが、時政さんはなぜ頑張り続けられたのでしょうか?
時政 アナウンサーになる前に、アナウンサーの学校に行って勉強していたんですが、そこもずっと競争だったんです。アナウンサーは私がなった当時は今ほど狭き門ではなかったのですが、いっぱい人がいて、そこで一番ぐらいで抜けてこないと合格できない、という事実がありました。切磋琢磨していた仲間もたくさんいましたが、その中で選ばれるということを常に意識して実践してきたので、頑張って乗り越えていこうということをずっとやれていると思うんです。子供の頃にも子役をやっていたりもしたので、それが癖付いていると思います。
記者 物心ついた頃から競い合うことに対する素地ができていたんですね、
時政 だけど、頑張り続けられたのはアナウンススクールで、私が一番手で抜けた時に落ちてる人だって居たわけで、そういう仲間もみんな努力していたことです。局に入った時も私は新人で、先輩がいくら仕事とはいえすごくお勉強されている姿を見てたので、落ちてるのはやっぱり何かが足りない。でもこの仕事は好きだしを続けていくためには何が必要なのかって考えたら、やっぱり選んでもらうために努力する。なぜそう思ってたか分からないけどきっと合格すると思ってたんです。その根拠のない自信ってすごいですね。
Q:今おっしゃられた自信感は小さい時からあったのでしょうか?もしくは努力して培われたのでしょうか?
時政 父母の影響が大きいと思います。家族は弟と父母がいて、父は自営業で母は専業主婦なんですが、私が幼少の頃は母は体が弱かったので食事をはじめ家事はお手伝いしてくださるかたに来ていただいておりました。
では母は何をしていたかというと私の印象ブランディングの 一つでもある美しいものを作っていたんです。
家にある花を切って花をいける、絵を描くというのが母の仕事で、女の子は私一人だったので長い髪の毛を編んでくれたり、洋服を作ってくれたりしていました。
父は自営業で「勉強よりも人から学びなさい。という考え方でとにかくたくさんの人と出会ってほしい。男の子、女の子、国籍、何も選ばずにいろんな人とお付き合いしてきなさい。その中で自分を見つめなさい」ということを常に言っていました。
母はいつも美しいものに囲まれている天然気質な母でしたし、そういう家庭でしたので、褒めて褒めて育ててくれる教育でした。
記者 子供としては嬉しいですよね。
時政 あと、父は流行っているから、みんな持っているからという理由だけでは、ものを買ってくれませんでした。その時は一輪車が流行っていて、今だったらスマートフォンですよね。そういうものを、どうやったら買ってくれるかと言うとその一輪車の良さをプレゼンするんです。
記者 難易度高いですね。
時政 そう、それ小学校の時にですよ。
色々な理由を説明してこうだからすごく便利でかっこいいでしょと言うようなことを話して父親が「あーなるほどね」って納得してくれないと買ってくれませんでした。
周りの子供とは全然違って大変でしたが、今ではとてもいい経験をしてきたな、と思います。
記者 今は子供に考えさせる子育てが注目されている中で、それよりも前にそのような教育を受けられていたんですね。自分の直感やピンとくる感覚と繋がった認識とかがすごいしっかり軸があるなと感じていましたが、そういうところにきっかけがあったんですね。
時政さん、今日は貴重なお話ありがとうございました。
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【編集後記】
今回インタビューを担当させていただいた所・平井です。
目の前の相手との一瞬の出会いを非常に科学的に探求されてきた方なんだなと感じました。自分のブランディングを通して、周りの人に自分のことを伝えられて受け取ってもらえる。そのような循環が起きる社会になればとても生きやすい社会ができるな、というイメージができて、とてもワクワクする時間でした。